2021年04月08日

玄関食堂に春が来た!

新年度ですねー。

ニコも春から勢いのある若者たちが入れ替わり来てくれて、
今までになく若々しいニコ設計室になりつつあります。


さて、そんな幸先のいいスタートとして、
ちょうど先週末、の「渡辺篤史の建もの探訪」の撮影がありました!

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下見の時は、まだまだ葉っぱのなかった紅葉も、
暖かな1週間であっという間に若葉をつけてとても綺麗!

植物も、テレビに出るというコトでここぞとばかりに張り切ったのでしょうかね?
そんなくらいの急成長でした。


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まぁ、撮影中は、いつものように
新さんご家族以外は、外に締め出されていますので中で何が起こっているのか?さっぱり分からず、
笑い声だけが聞こえて来ます。

この番組は、本当に渡辺篤史さんはぶっつけ本番でいらっしゃるため、
中がどんな間取りか、あと何部屋あるのか、とか全く情報がないそうです。
だから、途中、あんまり1階で長い時間盛り上がっている声が聞こえてくるので、

「うーん、まずいなぁ、、、。渡辺さん、1階だけがメインの普通の家だと思って楽しんでるけど、
 この家、2階にも、3階にも見どころたくさんあるからこのペースでは絶対時間内に終わらなそう、、、。」

と嘆いていらっしゃいました(笑)。


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案の定、
撮影は、予定時間をオーバーしましたが、
それだけ楽しんで家の中を冒険していただいて嬉しい限りです。

取り過ぎならば、前編、後編の2本立てにしていただいてもいいんですけどね!




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放映予定日は、
5/15(土曜日)とのコト。

是非是非、楽しみにお待ちください。


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posted by 西久保毅人 at 00:17| 2021.4月の気づき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年03月29日

必殺仕事人!



今の世の中、いろんなウエブサイトやサービスができていて
僕たち設計事務所を紹介していただくためのサービスもたくさん生まれています。

僕も知ってますよ、もちろん。。。。

そしてそういうサイトを活用するのがいいに違いない!っていうのも
もちろん知っていますし、その方がいろんな方との出会うチャンスが広がることも知っています。

でもですねー。
そのためには写真をアップしたりとか、キャプションを書いたりとか、、、、っていう
何かしらの「ひと手間」っていうのが必ず必要でしてそこが僕みたいなグータラ設計事務所には
腰が重いのですよねー。
なので、ご紹介いただいたり、掲載しませんか?っていうお電話やお話まではいただくので、

「マジっすかいいっすねー!!!!」

ってまでは思うのですが、電話を切った瞬間、気がつけば1ヶ月、2ヶ月、、、、。。

まぁ、そんなもんです。
設計事務所なんて。

という訳で、存在は知ってるけど、そういう所にほぼ掲載せず、掲載している所には、

「ニシクボさん!、あんまりアップしないと、もう潰れたのかと思われますよ!!!」

とご指摘をいただいたりするのですが、それでも一向に動く気配のないニシクボさん。。。

そんなある時、プラナビさんという所から連絡をいただきました。
でもそんな状況のため、まぁ話は聞いても同じように掲載することはないだろうなぁ、グータラだから、、、と
思っていたのです。

でも、このプラナビで会いに来てくれた安川さんという担当の方が超〜〜〜がつくほどミラクルに優秀で。

お会いした時、

「でもですね、、、同じように誘われても、大抵電話切ったら忘れちゃって結局何にもやらないので
 おんなじだと思いますよ、、、残念ながら。」
と正直にお伝えした所、


「いやいや、そんなのはもちろん言われなくても知ってます。
 設計事務所って、多かれ少なかれそんなもんです。

 だから、、、、、、、、私がやるんですよ!!!!! い、ま、か、らっ!!!!!」


と、初回にあったばかりなのに、目の前で開いたパソコンでパチパチパチパチ。

圧巻!


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とそんな訳で、
出会ってからなんと2週間足らずで、なんだかニコ設計室のホームページよりも
見やすいページができてしましました!



正直、僕、何にもしていません。

なのに、ニコ設計室のホームページから適切に写真を抜き取り、だらだらと長すぎる文章もノーチェックで
品良く短くまとめていただきました。
実は、僕は結構、設計に限らずとも他人の仕事にはいろいろチェックしちゃう方で、直したくなることの方が多くて
周りの人にいつも「イラっ」っとさせちゃうタイプなんですが、(自分は何もしないくせに、、、。)
この仕事に関しては、なんていうか、完璧!

一言も文句ないどころか、感動してしましました!


いやぁ、すごいなー。


安川さんの仕事ぶりは、目からウロコでもあり、
学ぶところがとても多かったです。


必殺仕事人って感じでした(笑)。
建築家としてもこうありたいものです。
posted by 西久保毅人 at 23:27| 2021.3月の気づき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年03月01日

ニコの、それからそれから、、、、。

家づくりの仕事の楽しいところ。
それは何を隠そうたくさんのご家族と出会える事です。

たくさんの街や敷地と出会える事や、職人さんたちと出会える事も魅力なのですが、
どっちか選べ、って言われると僕の中でのナンバーワンは、
やっぱり依頼主であるたくさんのご家族との出会いかなー。

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独立してまもなく20年になるのですが、それがこの仕事にいまだに取り憑かれている
原因でもあります。敷地条件はある程度似たものもあるんですが、出会うご家族は
本当に十人十色というか100人100色。
もちろん人間同士なのでやっぱり相性っていうのもありますが、
ご家族も100人100色のように、建築家も本当に100人100色なので、
きっとベストマッチングがどこかに必ずあります。僕とは180度も、200度も考え方の違う建築家の方も
世の中にはたくさんいらっしゃいますのでご安心ください。


さて、僕は小説やマンガが子供の時から好きです。要するに物語(ストーリー)を読んだり、想像したりする事が大好きで、
僕の人生、振り返るとほとんど小説やマンガに導かれ、勇気付けられてきたように思うのですが、(もちろんテレビドラマや映画も!)
家づくりの楽しいところは、なんといっても
ご家族の物語(ストーリー)に出会える事!
さらには、その土地とご家族の結びつきの物語です。
しかし残念ながら、大学の建築学科の授業ではこんな面白い世界があるなんて
おそらく知ることができないんじゃないかなぁ、、、。僕もそうでしたので家づくりの世界がこんなにも
興味深い物語に満ち溢れているなんて想像もできませんでした。

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どのご家族もみなさん自分の事を「ふつうなんですけど、、、。」って思われがちなんですが、
ほーんと僕にとっては出会う人出会う人すべて興味深くて、「ふつう」のご家族なんてどこにもいません。
そもそもふつうなんてありませんからね。自分が思ってるだけで。

だからみなさんが僕にとっては

「ふむふむ、それからそれから??」って聞きたくなるご家族ばかりです。

それもそのはず人が何十年か生きてきただけでも面白いのに、それがカップルになったり、家族になったり、
組み合わさったり、別れたり、、、ってするだけで本当にオリジナルの一大ストーリーだなーっていつも思いますし、
そんなプレイベートなご家族の物語にしばらくの間、寄り添えるのはとても特権だなーと
思います。

へー、そんな考え方あるんですねー。
へー、そんな職業あるんですねー。
へー、そんなな仕事の仕方考えもしなかったです。
へー、そんなお父様だったんですねー。
へー、そんな出会いあるんですねー。
へー、そんな場所があるんですねー。
へー、そんな食べ方あるんですねー。
へー、そんな調理法あるんですねー。
へー、そんなにお酒飲むんですねー。
へー、そんな音楽あるんですねー。
へー、そんなライフスタイルあるんですねー。
へー、そんな人生あるんですねー。

と、知れば知るほど「へー」ばっかり。とても楽しいのです。


さて、
物語には、完結するものもあれば、続・指輪物語とか、ドラゴンボールZ、とか
完結したはずの物語の続編が始まる事もありますよね。


とはいえ僕は家づくりは大変なお金がかかりますので、案外一話完結形式なんですが、
長く続けていると時々思わぬ形で、続・家物語が始まる事が時々あります。


ご家族の「さらにそれから、それから、、、」にまたおつきあいできるなんてもう、
なんという幸せ!


家づくりの仕事の楽しいところ。
それは何を隠そうたくさんのご家族の物語と出会える事。
そして描いた物語はずっと続いていくという事なのです!

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それから、それから、、、。
posted by 西久保毅人 at 13:54| 2021.3月の気づき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年02月25日

おもしろ応援団

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朝、ふと浮かんだ言葉です。
忘れちゃいそうなので備忘録。

最近いろんなご家族とお会いしたり対話していると
喜んでもらえたり、背中を押したりすることもある反面、
特には、説明不足で悲しい思いにさせてしまうこともあります。

ほとんどの人にとっては家づくりにしろ、ケンチクを作ることにしろ
初めての事だから分からない事ばっかりです。
僕がこの先何十年仕事を続けたとしてもおそらく僕が出会うのは
そういう人達であることは変わらないのだろうなー。

でも20年前の僕にはできなくて、今は少しできるのは、
設計じゃなくって「応援すること」なのかも知れないなーとふと思ったのです。
正直言えば僕は面白がっているだけで、応援しようって思っている訳でもないのですが
そういう意味では、いろんな事が「おっ、おもしろいなー」って思えている訳です。

そしておもしろいなーって思えるから、結果的にそれが応援することになっているというべきかも知れません。



つまりは大切なのは、
家づくりにしろ、学生を指導する事にしろ、僕たちがすべき事は、教えるとかいう一方的な事じゃなくて、

ジャニーさんみたいに

「おもしろそう! YOU  やっちゃいなよ!」


って自信を持って言える事かも知れません。
まぁ自分の仕事には言うほどに自信はありませんが、
最後まで並走する自信だけはなぜか昔からあります(笑)。


並走しているつもりなのによく遅れをとりますが、、。


という、今日の気づきというか、おもしろ応援団についてでした。


posted by 西久保毅人 at 22:29| 2021.2月の気づき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年02月16日

大家さん



グリーンハウスもそろそろ貸室が埋まりそうだとの事!
賃貸物件のせつないところ、というか一軒家の設計と違うところ。
それは完成するとオーナーさんが住んでる訳じゃないから、

「ピンポーン! ちょっと近くに寄ったんでご挨拶に、、、。」

っていう具合に立ち寄る訳にもいかないって事です。
ピンポンしちゃったら、それはそれで不審者ですよね、、、。

という訳で、娘がヨメに行ったからには父はなかなか気軽には家に入れない訳で、
そのあたりがとてもせつない気分になる共同住宅。
先日、オーナーの石原さんも

「大家としてはもちろん借り手が決まるのは嬉しいけど、せつないなぁ、、。」
とインスタに書かれていました。

「オーナー」という言葉と「大家」という言葉。
言い方の違いだけで、意味はそんなに変わらないのかも知れませんが、
僕は「大家さん」という言葉がとても好きです。
そこからイメージする覚悟や世界のようなものが。


さて話は飛びますが、
実は僕の佐賀の母方のおばあちゃんちは「駄菓子屋兼、下宿屋さん」でした。

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エスエージーエーSAGA県の中でも城内地域といって
ちょっとマチの方だったので、
そんな商いが成り立っていたのでしょうね。
かたや僕が生まれ育った家の環境は、
田んぼか牛か、マジで噛み付く野犬しかいない有明海沿いの田園地帯だったので、
「佐賀の都会」であるおばあちゃんちに泊まりに行くのがとても楽しみでした。
駄菓子屋兼、下宿屋さんであるおばあちゃんちに泊まりに行くと、
不思議なことがたくさん起こったのです。

まず、夜になると知らない人が家のお風呂に入りに来ます。
まだ各部屋にユニットバスなんてない時代。
下宿屋をやっているおばあちゃんの家にとっては当たり前の事だったのかも
知れませんが、子供の僕にとっては、ただのナゾ、、、、???

「こんばんはー、お風呂いただきまーす!」

と毎晩、知らない人が玄関から入って来るのがとても不思議でしたが、
何よりそれを当たり前のように過ごしているおばあちゃんちがとても不思議でした。
知らずに開けると「ぎゃー」と女の人に言われたり、、。

住んでいる人たちは、僕の周りにはいないような派手めのおばちゃん達
だったように記憶しています。
時々朝になると、
「ほら、文鳥がたくさん生まれたわよ!!!」
とまた玄関から、お菓子の空き箱のフタにたくさんの生まれたての文鳥のヒナを並べた
金髪のおばちゃんが入ってきました。
「餌はこやってやるのよ、ほら。」
と注射器のような餌やり器を渡されたり、、、。


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今思うと、水商売のおばちゃん達が下宿に住んでて、
副業で文鳥を増やしてたんだろうな、、、、という想像ができますが、
当時はそんな事想像できません。
佐賀のおばあちゃんちは、ただただ不思議な未体験のできる楽しい家でした。

自分ちなのに、他者や街の出来事が少し入り込んできている感じ。
でもそれが慣れるとあんまり嫌じゃないというか、
このごっちゃ混ぜのような暮らしがとても開放的で心地よかったし、
おまけに子供にとっては天国のような駄菓子屋でもあるし、という
今流行りの複合的な商い暮らしの原型のようでもありました。
今でいう、シェアですね、シェア。

僕のおばあちゃんは、現代を先取りしたような佐賀んまちの大家さんだったのです。


だからかも知れませんが、僕の暮らしや家や街の理想像に、このごっちゃ混ぜで、
部分的にあいまいにシェアしながら成立しているような世界があります。
どこからが街で、どこからが他人で。
もちろん大事なところは守りつつ、絶妙に成立しているような暮らし。
そしていつもこういう世界を成り立たせているのは、
建築でもシステムや契約でもなくて
いつもそばにいる素敵な大家さんなのですよね、きっと。

以前、ISANA(イサナ)という共同住宅を設計させていただいた時、
「全部、将来私たちが住んでみたいような部屋にしたい」
と大家の下窪さんがおっしゃってくれて、各部屋の名前まで大家さんが決められました。


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ご主人のインド出身のバシストさんは、

「私の生まれたインドの地域ではね、家を作る時には自分たちが住む家と
 他人に貸す部分を同時に作るんです。
 最初は子供も小さいから、小さな家に自分たちは住んでおいて残りは人に貸します。
 だんだん手狭になってきたら、少しずつ貸している部分を少し自分の家族で使う
 ようにしていきます。そして、子供達が出ていったら自分たちはまた小さく住んで、
 残りを貸すのです。
 またそのうち、子供達が家族を連れて帰ってきたら、一緒に住めるようにしたりもします。
 そういう事がずっと続いて行くのです。」

とおっしゃっていて、
そんな物語が本当に起こるように考えて集合集宅を設計させていただきました。
実はこの10年の間に、入居者同士で結婚されたカップルが生まれたのも大家力の賜物でしょう。


グリーンハウスは、古いアパートの建て替えだったのですが
大家の石原さんが住んでいた人たちの事をとても
くわしくご存知で、まずそれに感動しました。
何よりグリーンハウスには元ニコのスタッフの細田くんが
住んでいて、それがご縁で出会ったのですから言わずもがなですね。
きっと、「大家さんをする」という事は、同居するかどうかは別として、
自分の人生に少しだけ他者を受け入れて、その人の事を
想像をめぐらしながら暮らす、という事なんじゃないかなーと思います。
だからそういう大家さんが作り出す世界はとても感動的で素晴らしいのです。

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そういう意味では、アパートじゃなくても自宅でAirbnbをして他者を受け入れる
暮らしをされている飯島さんご夫婦
も訪れるゲストに想いを巡らせ、
自分たちの生活を豊かにするスパイスにされていらっしゃいますし、
会うたんびに素敵なゲストとのエピソードを聞かせてくれます。

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「月のとびら」として家をお預かりさせていただいている小田原さんに関しては、
そういえば設計中から

「俺たちがいなくなったらさー、どう使われるか楽しみだよなー、この家」

と打ち合わせのたんびにおっしゃっていました(笑)。
だから現在、小田原さんの代わりに大家をしている事がとても心地よくて、
おかげで僕は毎週訪れるゲストの方々に暮らしの妄想をしていただいています。

この体験何かに似てるなーと思うと
それは前述した佐賀のおばあちゃんちでの暮らしなのかなと思ったり。

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そんな訳でグリーンハウス。
実は、1階の角の101号室は、大家の石原さんが運営するレンタルスペースになる予定です。
まずは石原さんのピラティス教室を時々されるそうですが、ご近所の方とか、
入居者の方達も予約していろんな用途に使っていただく予定だそうです。
全室でそれぞれの生活が始まった時が楽しみですねー。

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元々のアパートの時も、楽しく運営されていらっしゃったようですが、
さらに石原さんの中の「大家魂」みたいなものに火がついたんだろうなー、
と思ってとても嬉しく思っています。

アパートとか、マンションってとかく投資物件だとか、
利回り◯%ですからお得ですよーだとかで建てたり壊したり、
売り買いされている場合が多いのも現状です。
もちろんそういう資産運用的な部分も大事ですが、それだけだと
全然楽しくないっていうか、
それを満たした上でも、愛おしくなるような建築を作っていきたい。


だから僕は、「大家さん」になる、って覚悟を決めた人が大好きです。


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グリーンハウス、
楽しみな未来しかありませんねー。

posted by 西久保毅人 at 12:50| 2021.2月の気づき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年02月10日

反芻



先日、渋谷区のとても小さな敷地で計画中の貸店舗付き住宅「岸野さんの家」の地鎮祭でした。
昨年末から着工ラッシュです。


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さて、グリーンハウスでも、清水さんちでも、木元さんちでも山田さんちでも、
それこそ佐賀の江頭さんちでも。
それこそ独立以来、すべての設計をしていく中で、こっそり僕が裏テーマにしているのは、
地面をどう残すか?っていうコトです。

ば、バレてますかね、、、??


そんな誰に頼まれた訳でもないようなコトをコソコソ続けていると、
時々ご褒美のようなミラクルがおきます。

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じゃーん!!!!

めちゃくちゃ可愛くないですか??
オバQみたいじゃないですか??

これは、「地縄」と言って、工事を始める前に基礎のカタチを紐で地面に描くんです。
これをガイドに穴を掘ったり、建物の位置を再確認したりするもの。

まぁ、そんな実務的な話は置いといて、
めちゃくちゃ可愛いですよね!!!!
どう見てもこれから建物を作るとは思えない、キュートなカタチ。

もちろん設計者ですから、どんな基礎になるかなんてもちろん知っていますよ。
でも、知ってることと、実物を目にすることは全く違うんです。
だから、これ見て超感動しました。

さて、同時に僕に染みついている言葉を思い出しました。

「ケンチクってね、地面とどう付き合うか?って事なのよね、私最近ようやく気がついたの!」

これは、僕の前職の象設計集団の設立者である富田玲子さんの言葉です。
でも、本人も覚えてらっしゃらないんじゃないかなーって思います。
ほーんと、何気ない雑談をされている中でしたし、別に僕に対して話された言葉でもないんですから。

ちょうど僕が25歳くらいの頃。
もう20年以上前のことです。

ふとその言葉が耳に入ってきて、
しかもあまりに生き生きと、まるで子供が大発見の自慢話でもするかのようにニコニコと話されていたのが
とても印象的で、なんかすーーっと僕に染みついてしまいました。

いやいや、正直にいうとその瞬間は染みついたことには気がついてなかったと思うんですが、
その後、独立して仕事をしていく中で何度も何度も浮かび上がってきてしまう言葉。


この前、インスタにも書いたんですが意識しているとか、目標にしている、とかそういう類の信念的なものではなく、
本当に「浮かび上がってきてしまう」言葉。
もうそれ以来20年間、浮かび上がってきては反芻し、浮かび上がってきては反芻し。

まるで食べ物を何度も飲み込んでは吐き出し、またむしゃむしゃして飲み込んでは吐き出す牛みたいだよなぁ、
と自分でもつくづく思います(笑)。



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って思ったら、僕は実は丑年。
この僕の性格はそのせいかー!

今年は丑年だからこの地縄は「よくもまぁ飽きずにおんなじコトを考え続けているもんだ」という
記念のサプライズだったのかも知れません。



と、なんだか妙に腑に落ちた2021年のスタートでした。


この僕の変態気質はもう一生変わる気がしませんが、
この言葉のおかげで何年経っても、新しい敵に挑むような気持ちで仕事を続けられているのも事実です。
だって今の世の中、放っとくとどこでもかんでもコンクリートでべたーって草も生えなくしちゃいますし、
そしたらセミの幼虫出て来れませんし、、、


そしてこの言葉のおかげで出来上がった数々のケンチクが、
ニコ設計室を選んでくれるきっかけになっているのもまぎれもない事実。
おかげでたくさんの素敵な方々と巡り会えることができています。



そんな訳で、もはやこのまま牛として、牛らしく生きていこうとようやく決意した今日この頃でした(笑)。


posted by 西久保毅人 at 23:20| 2021年.1月の気づき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする