先週末は、埼玉県越谷市にて、
「池田さんの家」のオープンハウスを開催させていただきました!

雨の予報ではありましたが、さすがの晴れ男!
日中は程よいいいお天気で、
完成したおうちで、のんびりと過ごすコトができました!

まぁ、池田さんちは、インナーテラスっていう2階の場所があるので、
雨なら雨で、楽しみでもありましたけどねー。

それにしても、遠方でしたが、たくさんのご来場。
特に、ここに住むお母さんのお友達もたくさん見に来ていただいて、
とても嬉しかったです!
そういう意味では、
2世帯住宅ともいえる、大人3人のおうちなのです。
そういえば池田さんも、
「大人3人のシェアハウスですよっ」
っておっしゃっていました。

さて、
この屋根伏せ図が一番わかりやすいんですが、
このおうちは、シキチ面積は、ちょーど30坪くらい。
両面に道があるコトを除けば、普通のヨコナガな、真四角なシキチです。
その真四角なシキチの4角を、それぞれの中の空間の用途に合わせつつ、
三角に切り欠いた平面形状をしているのが、最大の特徴であり、
そこから設計を始めました。
周りの家々は、区画に直行して建っていて、窓も全部こっちを向いているので、
その方が、窓が向き合わず、少しでも、気持ちや視線が斜めに斜めに、
抜けていくといいな、と考えたからです。

でも、それぞれ向きや中の用途によって、切り欠いた三角の大きさが違うので、
正面から見ると、なんだかいびつな物体が浮いているようにも見えますね!

そして、面によって、いろんな表情が生まれています。
ちょうど、この面の穴の奥は、「インナーテラス」っていう、
屋根付きのテラスになります。

池田さんのおうちでは、
その窓枠を特徴づけるような感じに、はっぱの手作りレリーフを
くっつけました。
、、、、よく見ると、時々、葉っぱじゃないものも、、、。

さて、中に入りましょう。
ここだけクチバシのように飛び出しているテラスの下が、玄関。
木を少し避けるように玄関に入るんですが、

そのおかげで、
中から出かける時には、
ちょうど、玄関扉の真正面に木が生えていますので、
綺麗なのと、
道路の人目も、気にならないようにしています。

こんな、ほんのちょっとのコトでも、
玄関がとても気持ちのいい場所になりますし、
パンツ一丁でうろちょろしても、
まぁ、大丈夫でしょう。

一階は、
裏も道路なので、明るさや抜けを取り込むように、
路地のようなしつらえにしていて、
その両側に、お父さんの部屋、池田さんの部屋、そしてお風呂場があります。

池田さんのお部屋は、
黄色っていうか、黄土色っていうか、、、
っていう感じの色、と

オレンジ、っていうか、朱色っていうか、、、
っていう感じの色の、2色を塗り分けています。
見返す廊下が、焼杉の濃い色なので、コントラストがとてもきれい。

お父さんのお部屋は、
住みながら、棚をつけたり、フックをつけたり、、、と
住みながら工夫のしやすいように、穴あきのベニヤの仕上げにしています。

そして、土間の反対側は、、、、、。

じゃーん。

お引越し早々、池田さんより
「木の香りがぷんぷんで、超リッチなホテルのお風呂に入っているみたいですー!!!」
と、いいね!、をいただいたバスルームです(笑)。

このバスルームにたどり着いた経緯については、
また今後、改めて書こうかな〜。。。。

そして、この焼杉の土間の隠し扉の中にある、お手洗い。
この壁紙も、ダークな壁の中にあるから、
このちょっと昭和な感じが、とても僕は好きでした!

さて、では2階へ!

2階への階段は、折り返しになっています。
ちょうど踊り場のところに、ちょっとしたベンチがあって、
このまま登ると、実は、屋上までたどり着きます。
床の仕上げは、2階になっても1階の土間の雰囲気を続けています。

階段を2階まで登ると、ちょうど真正面が、こういう風景。

じゃーん、池田食堂!
とでも言うようなオープンなキッチンが、お出迎え。
その奥には、テラスが見えます。

「部屋は小さくても、空をみながらビールをおいしく飲めるテラスがあって、
晴れでも、雨でも、雪でも、それが美しく感じられたり、
なんでもない日常を、何もしなくても気持ちよく過ごせる、というのが家族の理想なのです。」
という、池田さんの言葉から、この設計は始まりました。
とはいえ、、、っていうコトもよくあって、
お打ち合わせをしているうちに、
でも、居間は、もうちょっと広く、、、、という
展開も多いので、
「えぇと、、、、まぁ、
テラスが広すぎる気もするので、
もうちょっと中を広げるコトも、できなくも、なくも、なくも、、、ないですよ??」

なんていうコトも、
念のため、
一応、何度か聞いてみたコトもあったんですが、
「いやいや、
中よりも、、、、できるだけ、テラスを広く!!!!広ーーーーく!!!!」
と、
池田ファミリー、一致団結。
ほーんとに、外でご飯食べたり、ビール飲んだり、、、、、。
天気や、季節の移り変わりを感じながらの、暮らしが、
池田さんちの家づくりの中心にありました。

そんな訳で、
ライフ イズ 「ギョウザ」
ライフ イズ 「ビール」
な、気持ちのいい食堂のような家づくり。
お父さんの焼いてくれるギョウザは、ほーんと美味しかったなぁ、、、。

そんな訳で、、、、。
「酒とギョウザに目が眩んで、
おしまいでしょ、どうせ、、、、ニシクボさんは。。。。」
って、誤解しているあなた!!!
ふふふ。
昨今のニシクボさんは、
「ウラドウセン(裏動線)」
っていう言葉を覚えているんですよ。。。。。

こういうオープンなキッチン中心のおうちの設計の場合、
その
「ウラドウセン(裏動線)」
がポイント。
もう一度、2階平面図を穴があくほど見直しながら、写真を見直していただきたいのですが、
キッチンからつながるバックヤードが、しっかりと確保してあって、
そこにパントリーや、洗濯機などを置くユーティリティーがあるのです。

なので、オープンなキッチン周りに出したくないものは、
こちらのゾーンに収納しておくコトができ、しかも、
回遊動線になっているので、どちらからでも出入りできるのです。

そういうスペースを小さくても確保しておくコトで、
生活が始まってからでも、すっきりした暮らしが実現します。
、、、、、たぶんですけど。。。

さて、
キクチ先生の厳しいチェックの目の先には、インナーテラス。

「ここは、、、、。
屋根はかかっているけど、窓はない、っていう
いわば、半外部的な性質の場所として作った訳ですね??」とキクチ先生。

そう、雨の日も、風の日も、雪の日も、
おいしいビールが飲めますように、、、。

そして、この居間の奥にある、半開きのコーナーみたいな場所。

ここは、実は、「お母さんの部屋」。
前のおうちの時から、お母さんは、
ほとんどリビングの一角で寝起きされていて、
やっぱり新居でも、
「リビングの一角で、テレビ見ながら寝れるのが最高だわっ!」
っていうコトでしたので、、、、、。

でも、この見返した景色を見ると、
なんだか、
この家の特等席ですよね〜!
よかったですねー、お母さん。

、、、、、あれ、なんかマリオンが作ったレモンが混じってる、、。






そして、最後に階段をさらに登ると、
屋上に出るコトができます。
「せっかく建て替えるなら、屋上で空とか星とか、見たいわ〜!」
っていう、お母さんのご希望を叶えるために作ったのですが、
家の熱環境的には、
この塔屋部分があるコトで、
熱は上に上に行く、っていう自然現象を利用した
「煙突効果」
っていう、家中の暑い空気を引っ張る空気の流れが出来ますので、
夏の暑い日にこの窓を開けておくと、
家の中に風の流れが産まれるコトになります。。。。。

、、、、、たぶんですけど。。。。

さて、
そんな池田さんちの家づくり。
やっぱり、家づくりは、頼んでいただいてから、完成するまで
ながーーーい時間がかかる分、
思い出も、思い入れも、エピソードもたくさんあり、
たくさん書いたつもりでも、
半分も説明できている気がしません。。。。。。

でも、一言でいうと、、、、
やっぱ、
「頼んでもらえて、嬉しかったなー!!!!」
その一言につきます。
100件できようと、いつの日か200件できようと。
「 嬉しかったなー!!!!」
がいつまでも、きっと僕の変わらないガソリンなのでしょう。
だから、はやく生活のはじまった
「池田さんの家」
にお邪魔したいなー。
それが一番の楽しみ!!!

さて、当日は、
いつも打ち上げ!
さっそくキッチンを使って。
、、、、、このインナーテラス、
こういう風にビールを外で冷やしておくのにも、さっそく便利でした!

お酒も美味しく、
お父さんの焼いてくれたギョウザも美味しく、
なかなか上手くひっくり返せず、最終的に、たこ焼き味のお好み焼きになった、たこ焼きモドキも美味しく、
お酒が進むほどに、毒舌モード全開になっていくマリオンだけが厳しく、、、、(笑)。
完成したおうちでゆっくり過ごせて、
とっても素敵な1日でした!

さて、まとめると、、、、。
「ほーんと、
素敵なご家族に出会えて、嬉しかったなぁ、、、、。」
やっぱ、それだけなのです。。。。
僕は。
池田さん、どうもありがとうございましたー!!!!!
またギョウザをよろしくお願いします!