2011年01月05日

2011

今年も、

みなさまの色とりどりの

ふんどしをお借りして。。。


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posted by 西久保毅人 at 16:52| 2011年の気づきとカンサツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年01月11日

セーフ アウト

冬の新人研修。

in 葉山。

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ジャンプ競技。
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リンタロウの場合。
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セーフ。

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ホソダの場合。
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これは動画が良かったなぁ、、、。
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、、、、、アウト。

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残念ながら、今年もソラの部下というコトで、、、、。
posted by 西久保毅人 at 21:31| 2011年の気づきとカンサツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年01月15日

溝口さんの家

去年、完成した甲府の溝口さんの家

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久しぶりに、雑誌の撮影のため、お邪魔してきました。


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このおうちは、約築30年の木造のおうちの全面リフォームなんですが、
1年たって、溝口さんちらしい、というか、とっても素敵に住んでいただいていました。


いやー、、、、いい家!

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家、っていうか、コドモ達の巣、でしょうか?

りーっぱな、巣になっていました。


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リフォームと新築の違い。

うーん、、、ひと言でいうと、「不自由さ」でしょうか?

でも、僕がここで思っている不自由さって、悪い意味というより、むしろいい意味です。
例えば、壊せない壁や柱があったり、梁があったり、変えられない高さがあったり。。。

そういうのって、計画をしばる悪条件のようですが、
逆にそれが、シンチクだったら考えなかった様なアイディアが産まれるきっかけになります。

それは、実はリフォームに限らず、新築の敷地条件や、コスト、要望、周辺環境、、、等
の一見不利な条件も、
まーったく、同じ解釈を僕はしているんですけど、、、、。

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たとえば、このおうち、
1階を、コドモ達がよじ登れるような高さの2階建てのように考えたのですが、
これは、実は、もともと1階が天井の割と高いリビングとして作られていて、
そのままで子供室にしちゃったら、コドモ達にとっては、天井が高すぎだなぁ、、、って思ったのが
ひとつのきっかけでした。

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そして、壊せない柱や壁は、そこにあるのを前提として、それを受け入れるように
計画するので、おのずと不思議な広さや、納まりが生まれて、たぶん、イチから設計する時には
設定しないような広さのスペースができたりもします。

不自由さって、実はものすごい自由への近道なのかも知れません、、、。

不自由だから、たくさんの「しょーがない」がある訳ですが、
「しょーがない」を気楽に受け入れると、思いもしなかった楽しさに出会えたりします。。。

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たとえば、じゃあコドモが増えたら、、、。

10年後、コドモ達が大きくなったら、、、、。

想定する未来は分からないですし、もしかしたらこのまんまで、コドモ達が
大人になっても住んでるかも知れないし、ある時、破綻するかも知れません。


もしかしたら、僕たちが設計したこの家は、10年後の不自由を作っちゃったのかな、、、
っていう気もします。

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でも、不自由ってことは、
その先には、もっと楽しい展開がある訳で、

そして、そもそも、不自由って、大人目線の価値観な訳で、
溝口さんちの子供部屋を見てると、なんと自由に使ってくれてるんだろう、
コドモ達は、なんと自由なんだろう、、って、
嬉しくなってしまいます。


、、、と、そんなコトを、取材の中で、考えながらお話をしました。


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家って、なんだろう?

家って、なんだろう?


学生の時から、ずーっと考えてきて、
申し訳ないですが、
いまだに答えは分かりませんが、


溝口さんちは、まさに「家」になってたなぁ、、、、。



家って、作るもんではなく、なるもの、、、ってことだけは、
分かってるんですけど、、、、。


posted by 西久保毅人 at 23:25| 2011年の気づきとカンサツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年01月23日

異素材

去年完成しました本郷の宗次さんの家が、
今発売されている「MyHOME+」に掲載されています。


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異素材ミックスの家、という特集ページです。


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木と石と色。新旧をあわせもつ内露地のある家。


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まっすぐな木、ねじれた鉄。正反対が同居するエントランス。

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そんなステキな言葉で紹介をしていただいています。

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異素材ミックス、、、といえば、ニコさんのおうちを是非載せたいんですよー、と
ありがたいお言葉をいただき、取材してもらったんですが、
ほーんと、本に載りきらないくらい、いろんな素材のちりばめられた家です。

新しいもの、古いもの。
ツルツルしたもの、ザラザラしたもの。
冷たいもの、暖かいもの。
シャープなもの、いびつなもの。
素材の色、カラフルな色。
小さいもの、大きいもの。
強いもの、弱いもの。

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、、、、、実は、家族そのものが
性格も、見た目も、好みも、得意技も、年齢も、、、、、、
ぜーんぜん違う、最大の異素材ミックスなのかもしれませんねー。



うちの事務所だって、
佐賀、東京、群馬、福島、札幌、島根のヨコらへん、ヒゲ、、、、、と、
異素材ミックス。




そう考えると、異素材ミックスって、
とーっても、あたりまえの事。

ふつうの事。




この世界の事。




posted by 西久保毅人 at 12:32| 2011年の気づきとカンサツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年02月02日

カモメの取材

去年完成した、「鷲巣さんの家」

先日、取材の立ち会いに行って来ました。

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午前中は、某テレビ、午後は雑誌とダブルヘッター。
鷲巣さんにはちょっとご迷惑かけましたが、僕たちは久しぶりにながーい時間を過ごす事ができて、
とっても幸せでした。

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お引き渡しをして、数ヶ月、鷲巣家には新しい家族が仲間入りして、3人暮らし。
ようやく、本格的に、鷲の巣、になった感じでしょうか。

完成後、鷲巣さんのHPに掲載されている作品の背景にも、
たびたびおうちの壁や、机が登場するので、

「おー、ここがカモメの産卵場所かっ!」

と、コジン的にはちょっと現場を見た感じで、嬉しさひとしお、でしたー。

少なくとも、家がストレスで、鷲巣さんの創作意欲がなくなっちゃったらどうしよう、、、?
っていう心配もひそかにしていましたが、ほーんと余計な御世話なようで、
加速度的に広がり続ける鷲巣ワールド。


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家造りの取材なので、インタビューの中では、ほーんとの出会いからのプロセスを
うかがうのですが、意外と、

「今日初めて聞きましたよ、鷲巣さん、、、。」

っていうニコにたどり着いたいきさつも
いろいろ聞けて、嬉しかったです、、、。

僕も、改めて思い返す良い機会。
うまくいった事も、いかなかった事もふくめて、たーくさんあるのですが、
何より、鷲巣さんにとっても似合っているのが、嬉しかったです。


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鷲巣さんにとって、日々産みだされる言葉や作品が、産卵みたいなものだとすると、
この家のプランやすがたかたちも、まぁ、ある意味、産卵みたいなもの。


産んだアトに,

「、、、で、どういうコンセプトで?」


って聞かれても、

「、、、できちゃったものは、仕方がないし、見せない訳にもいかないし、
 理由は、、、、ないっす。。。。すみません。。。。」

という、僕も、正直な話ができるのも、こういう機会のよいところで、
それが、ほーんと正直なとこなんですが、それでは根も葉もない訳で、
せっかく取材に来ていただいているので、
まぁ、もっともらしく、思い返しながら説明をする訳です。。。。


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しかし、説明は、あくまでロジックで、たぶん、それはホントではない。
ホントの部分も、あるんだけれど、説明すればする程、なんか離れていく感じがします。


ただ、鷲巣さんたちの言葉に、カタチで答えを出したかった。


ぴったりだと、思えるかどうか?


ひとつになるかどうか?


ただ、それだけが答え。

あとは、ワルノリあるのみ!




、、、、だからダメなんだなぁ、、、僕は、、、と、
分かってはいるんですけどね。
posted by 西久保毅人 at 23:16| 2011年の気づきとカンサツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年02月09日

色とりどり

3月の完成に向けて大詰めのISANA


先日、現場で色決めをしました。

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オーナー住戸と6つの賃貸のあるおうちなのですが、
各住戸、それぞれ違った名前がついています。

たとえば、「東風(こちかぜ)の家」とか、「木もれ日の家」とか「花風の家」とか、、、。
大家さんになる下窪さんの、思いのこもった名前。

なので、せっかくなのでそれぞれ、名前にちなんだ色を壁につける事にして、
結局ぜーんぶ、違う色の内装となりました。


こういう具合に悪のりはエスカレートしていく訳ですが、
なんでもそうですが、思い入れって一番大切な気がします。

思いを入れない事には、なんにも産まれませんから、、、。

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賃貸だから、要するに事業な訳ですが、
事業である前に、家である訳で、
家ってことは、みんなお隣さん。


いーちばん最初に下窪さんにいただいたお題が、「森の中の小さな家」

うーん、こまったこまったと、思いつつも、
思えばなんとかなるもので、
こういう最終段階でも、どんどん、「森の中の小さな家」に近づきつつあります。


小さな小さな7つのおうちが寄り添うような集合住宅。


要するに、学校でも集合住宅でも、お店でもなんでも、

最初の思いが大切。


それだけ離さなければ、


大抵のコトは、なんとかなる




タカギプランニングオフィスさんで、現在、入居募集中です。
posted by 西久保毅人 at 01:49| 2011年の気づきとカンサツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年02月11日

2011.02.11

ワタクシ事ですが、

どうも、最近、白髪が増えたなぁ、、、と思っていたら、

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本日、
2011年、2月11日。
38才になりました。




まぁ、どうでもいいことだなぁ、、、とは思っていたんですが。


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突然、
事務所でスタッフのみんなに、お誕生日祝いをしてもらい、


、、、、やっぱり嬉しいですね。。。。




にしくぼさん、って書いてもらったの、
初めてかもー ??




どうもありがとうございます!!!!!!!!!

今後も歳に負けないように、
精進致します、、、。
posted by 西久保毅人 at 23:23| 2011年の気づきとカンサツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年02月15日

「何か」

練馬区で設計中の尾崎さんの家。


先日、お打ち合わせにうかがった時、
ちょうどお昼時に合わせて、パンを焼いていただきました。


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尾崎さんの家は、将来の小さなパン教室をあわせて計画しているのですが、

「なんとなく、尾崎さんちは、お話をしていると
たこ焼き屋さんとか焼き鳥屋さんとかの方が似合うと思うんですが、、、。」

と、僕が半分本気で言っていたので、



「1回くらいホントに作らないと、
 ニシクボさんに、たこ焼き屋にされちゃうから、、、(笑)」



と、いう訳で、尾崎さんが本気パンを作ってくれました。


、、、、あの、味の表現、おいしい、しか知らないので申し訳ないのですが、
とーってもおいしくて、見た目もとっても可愛くて、きれい!!

明らかに、プロの技。


、、、、、これまでの数々の失言、失礼しました、、、、。
本気だったんですね、、、、。




、、、、、まぁ、それは冗談で、
もちろん最初から本気と思っていましたが、、、。



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でも、最終的にホントにパン教室になるかはともかく、
尾崎さんの家のステキな根っこは、
家だから、もちろん住むために家をつくる訳ですが、
それプラス、いつも御世話になっているご近所さんに、
「何か」貢献できる場所にしたいっ、、、、
ていう、あつーい思いがあるところ。。。。

この場所で、「何か」をしたい、っていうところ。
そう思えるステキなご近所さんのいる場所です。


コウケンっていうと、なんか、かたーく真面目な感じですが、
そういうではなく、それは、きっとゆるやかに街や近所とつながった、

心地いい場所、

なんではないかと思っています。



いきなり都市とか、街とか、
そういうスケールの話をしなくても、
こういうステキな心意気が、街を変えていくと僕は思っています。


歩く人が、

「ふふふっ。」

と小さく微笑みたくなるような、
そんな小さな心意気。


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そんな場所になるように、もう一息頑張り中です。
パンも食べちゃった、コトだしなぁ、、、、、。
posted by 西久保毅人 at 22:56| 2011年の気づきとカンサツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年02月16日

雪の地鎮祭

昨日の東京の大雪の日。

練馬区で進行中の井上さんの家の地鎮祭を行ないました。


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シキチは一面雪景色!


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雪合戦、雪だるま作りと、
一通り遊びつつの地鎮祭でした。


こういうのはさすがに初めてですが、
スタートのの日としては、
とても思い出深い日となりました。

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さて、井上さんの家は、コンクリートと木造の混ざった混構造で、
いびつなコンクリートの箱の間に玄関や庭や、リビングや、、、、
いろんな場所をつくった家です。


素材感を生かしたクウカンには、
奥様の各国で集められた古道具コレクションが並びます。

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いろんな国や時間の刻まれたモノ達が、
生き生きと映える家にしていきたいと思っています。


たのしみ、たのしみ。


定例になりそうな、打ち合わせ後の飲み会も楽しみ!

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posted by 西久保毅人 at 23:40| 2011年の気づきとカンサツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年02月21日

宗次さんの家

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サボりにサボってたまってしまった完成写真、、、、、。


よーやく、「宗次さんの家」アップしました。


久しぶりにやると、時間がかかるかかる、、、。

雑誌で取材していただいても、やっぱり紙面は限られている訳で、
こうしてジブンでまとめると、もう、その欲求不満で
写真が多くなってしまいます、、、。


思い入れが強い分だけ、自分の事をまとめるっていうのは
難しいですね。
なかなか客観的になれません。



さてさて、そういういい訳をしているとたまる一方なんで、
今月中に、
五十嵐さんの家、坪井さんの家、飯村さんの家、等々、
アップ予定。


何ごとも、有言実行というコトで。。。。
posted by 西久保毅人 at 21:43| 2011年の気づきとカンサツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月02日

借りたいっ!!!

今週の日曜日3/6に、
武蔵野市で計画しました7戸の賃貸住宅「ISANA」プレオープンハウスを行ないます。

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厳密には、これはタカギプランニングオフィスさんという、
この物件の募集を依頼しています会社主催でして、

「借りたい」「借りようかな?」「探してるんだけど、、?」


という方用のご案内になります。


※ニコ設計室主催のオープンハウスは、改めて3月19日(土)を予定しています。

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「ISANA」は、オーナーの下窪さんの、「森の中の小さな家のような、、、」

といういただいたイメージから作り上げた長屋形式の賃貸住居です。


完成間際の現場へ行くと、のんびりして、緑の多い武蔵境の街になじんだ、
イメージ通りの場所になっています。

何年後かに、緑が増えて、
ホントに
武蔵境の「森の中の小さな家」になるといいなあ、、、。

自分でも住んでみたいと思える場所になりましたが、
全部部屋が違うので、どこに住もうか、迷うところです、、、、。


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「月風」「木立」「花あかり、、」

、、、で、これは何かって??


もちろん、賃貸部分6つの、室名、表札ですよ。

オーナーの下窪さんが考えてくれたステキな名前。

文字は、ニコの仲間の、職業書道家 岩永知恵さんにお願いして、
制作は、ニコニコ彫刻刀部隊です。


、、、、、わかりやすく言うと、、、、、、手作りです。



まぁ、なんというか、天下一品のラーメンのような、
濃厚こってりニコスープの、
ステキな世界ができつつありますので、お楽しみに!



借りたい、
そういえば、友達が探してる、、、、
もうひとつ、借りようかな?
ふたへや借りようかな??
ちょうど、4月から上京予定だ、、、、

、、、、娘夫婦が東京にいるので、上京の時の隠れ家にしたい。。。。


とかの場合は、ぜひいらして下さい。

3/6(日)内覧のご希望については、下記タカギさんまでお問い合わせ下さい。
スタッフの方から案内をいただけます。


タカギプランニングオフィス
posted by 西久保毅人 at 01:25| 2011年の気づきとカンサツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月05日

触感

練馬区で計画中の井上さんの家が、いよいよ着工。

今日は、根切り開始という事で、ネギリゾコの確認に行ってきました。

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まっさらな土地を初めて掘り返す瞬間。
真っ白い紙に、初めて線を引くような作業です。

建築の仕事が好きな理由は、人それぞれだと思うんですが、
僕は、なんだかんだいっても、こういう土に触れる機会がある事だなぁ、、、と
思います。
仕事ですけど、派手な泥遊びというか、ものすごく原始的で、
オトナの遊びなので、重機が登場して、ガガガーッと、一気に地面を掘り返す。

子供だったら、めちゃくちゃ興奮するんだろうなぁ、、、。こういう風景。

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そうすると、地層が出てきて、その土地ゴトに、いろんな表情の地面が顔を出し、
勝手に、その土地の、地面の歴史を妄想したりして、、、、。


原始的な仕事なので、体で感じて覚えるコトも多く、
僕らは設計者なので、職人さん程は、モノに触っていないですが、
その場、その場で、いろいろ感触を教えてもらいます。


たとえば、掘った地面に自分でジャンプしてみる。

建ものを支持する土を触ってみる。


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場所ごとに違った感触があって、
ローム層なのに、柔らかい時もあれば、
カチンカチンの時もあります。


「ほら、かかとで触ってみるんだよ。。」



あくまで、感触でしかない、と言ってしまえばそうですが、体で感じた事が結局のところ
1番信頼できると僕は思います。

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例えば、コンクリートを毎日流している職人さんは、コンクリートを触るだけで、


「ん??、今日のはなんか、おかしいぞっ!」


とおっしゃいます。

書類や、数字は、間違う事もあるでしょうけど、たぶん、こういうカンカクには、
間違いはないんじゃないかなぁ、、。



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そういえば、こないだ、南荻窪で設計中の、大山さんに手料理をごちそうしていただいた時の事。

「今日のはいい魚ですよーっ。」

とおっしゃるので、理由を聞いてみたら、

「長くやってるうちに、魚をさわると分かるようになったんですー。」

との事!!

どんな道でも、同じなんですねー。美味しかったです!!


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僕も、そういう人になりたいなぁ、、といつも思います。




たぶん、世の中のすべては、触れると分かるコトばかりなんじゃないかな。。。。。

posted by 西久保毅人 at 00:39| 2011年の気づきとカンサツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月06日

いさな

今日は、明日の、不動産屋さん主催の内覧会に向けて、
ISANAの現場は1回目のラストスパート。



借りたいなぁ、、、という候補の人達が、見に来てくれるそうです。


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少し工事を残しての開催にはなるのですが、
賃貸部分はほとんど完成していますので、ほっと一安心、、、、。



どんな人が見に来てくれるんでしょうか?

今回は、タカギさんの仕切りなのでよく分かりませんが、
それでも楽しみです!


明日をスタートに、3/19(土)のニコのオープンハウスまでには、
ぜーんぶ、決まってるといいな。。。


そして、この場所を気に入って入居していただいた人達とは、ぜひぜひ、
会ってみたいです!

、、、、メンドクサイ設計者でしょうか、、、、?




夏頃には、中庭で、大家さんの下窪さんと一緒に、全世帯で、
インドカレーパーティーとか、、、、。

もしくは、鹿児島イモ焼酎祭りとか、、、、、。


たくさんの人が住むってコトは、
それだけで、いろんな世界が広がりますねー。


いずれにしても、普通のアパートの賃貸ライフとはちょっと違った、
小さな街に住んでいるような
楽しく人間味のある生活が始まると思います。


ご希望の方は、当日でも、タカギさんまで御連絡下さい!


タカギプランニングオフィス



posted by 西久保毅人 at 01:08| 2011年の気づきとカンサツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月09日

熊谷さんの家

ちょうど一年前に完成した、調布市の熊谷さんの家。

日曜日に、一年点検に作ってくれた仲野工務店さんと行ってきました。

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ホント、ニコの物件は、なかなか同じプランがないのですが、
熊谷さんちで、ちょっと面白い試みをしたのは、
LDKのど真ん中に、子供のワークスペースを作ったコト。


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意外と、やりそうで、やらないプランでした。
ちょうど、5才の双子のおこさんがいらっしゃるのですが、
お引っ越し後に、何度かうかがって、
これは、良かったなぁ、、、、と改めて、思いました。


とくに、やっぱ、まわりを見てても、
双子って、ほーんとちょこちょこ動き回るから、
お母さんは大変みたいですね。
同時に、大きくなるから、エネルギーも、同時に2倍!



そういう、熊谷さんちには、とってもピッタリなアイディアでした。

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たまご色とコゲチャの壁と、木の感じも、とってもいいです。
まぁ、上手に住んでいただいているおかげですけど、、、。



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ニコでは白って、あんまり使わないんですけど、
こういう濃い色味の中の、ペンキの白は、ちょっとパキッとして
良かったなぁ、、、。

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そして、熊谷さんちでは、ニコ的には、小壁の笠木というか、てっぺんを
なんか、使えるスペースにならないかなぁ、、、というのを
いろいろ考えました。

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小物を置いたり、植木を置いたり、、、、、、。

ほーんの、ちょっとしたしつらえのアイディアですが、やっぱりこだわって
頑張ったところというのは、どういう風に使われているのか?とっても
気になるところ、、、、。


、、、、と思っても、細い本棚にした部分を利用して、子供達は壁によじ登り、、、、

と、大人の浅はかな考えを超えて、遊具みたいに使ってくれてるらしいです、、、、。


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1年くらい経つと、
素材や、色、質感が、ちょうど良いくらいに馴染んできて、
とても喜んでいただいていて、
気に入って住んでいただいているのが、とても感じられて。

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はなれの和室も、まだ本格的には使用されていないようで、
子供達が大きくなる過程で、
今後も、楽しく変化していきそうな、そんな予感のするおうちになっていました。

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おうちは、僕たちのものではないから、

設計力半分、施主力半分、

と、いつも僕は思っています。


どっちかだけ、良くったって、ゼッタイダメ。

、、、うーん、いい悪いっていうより、塩梅(あんばい)というか、
バランスかなぁ、、、。

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僕たちが設計するおうちの魅力が、家族の生活の魅力を高め、
家族の生活の魅力が、おうちの魅力を高め、、、、。


そういう風になれば、どこまででも際限なく楽しく、魅力的になっていきます。
そこには、きっと限界はありません。


そして、そういう世界が、僕が思う「かっこいい」っていうコトかなぁ。。。



単体としての「かっこよさ」ではなく、個々の生活を包む全体としての「かっこよさ」。





それは、まさに空気や、お母さんのおっぱいがあるのを前提に産まれてくる、
人間の赤ちゃんようなケンチク。。。


大学の最後の方、
もはやケンチクに興味なく、、、、発達心理学を勉強している時に、
どうしても、ピアジェを受け入れられず、ワロンの理論に、そうだよなぁ、、、と思い
ダーウィンに「、、、うーん、、、??」と思い、今西錦司の方が、腑に落ちて、、、、。



要するに、「単体」だけ取り出す学問や美しさに興味がないんだなぁ、、、、、昔から。
そこにはエネルギーが湧かないというか、、、。

人間、根本は変わりません、、、、。



、、、、長くなりそうなので辞めときますが、

要するに、「うーん、いいおうちになってたなぁ、、、」ってコト。。。。。
posted by 西久保毅人 at 02:37| 2011年の気づきとカンサツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月15日

前へ

まずは、今回の地震で、ニコの関係者、家族、そして、これまで設計をさせていただいたご家族、
そして、その遠方の御親族。

小さな被害報告はあるにしても、
みなさん無事で、それはひとまず安心させていただきました。


ニコ設計室自体ですが、
当日は、5階にあるため、経験した事ないくらい大きく揺れて、
ちょうど、打ち合わせ中だったんですが、
倒れそうな棚や模型をみんなで押さえて、それでもバタバタ倒れて、、、、、
という状況でした。

事務所自体は、その日のうちに、ワカモノみんなで復旧してくれて、
なんとか、業務はできる状態になりました。

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ただ、余震が続く中、1階にいるとそう感じない余震も、
5階にいると、結構すぐに体感できるくらい揺れるので、
それだけでも、今回の地震の事の大きさを日々感じています。


ちょうど、今日くらいから、影響が僕らの現場にも出始め、
ガソリン不足により、職人さんが車で来れなかったり、そもそも物流が混乱して、
資材が届かなかったり、メーカーが工場を止めてしまったり、、、、、、。

不確定な情報が多い中、初めての状況に、現場も、僕らも、混乱しつつ、
しかし、僕たちがしっかりしなければ、、、、と思う今日です。



完成を直前に控えたお客様には、本当に大きなご迷惑をおかけする事になるのが、
想像されますが、日々、少しでも、前へ、というキモチでいたいと思っています。


これは、東京の僕らの身近な近況。



被災地においては、筆舌に尽くしがたい被害状況が日々伝えられ、唖然とするばかりです。

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今も寒い中、ギリギリの状態で救助をまっている人達。
一人でも多くの方の命が、救われますように。


そして、一日も早く、この状況が、夢だったかのような、
幸せな日々が被災地の方々に訪れますように。



悩み、考え、混乱の中、それでも立ち止まらずに、
1センチでも前へ。


1センチでも、前へ。






posted by 西久保毅人 at 00:19| 2011年の気づきとカンサツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月17日

ISANA(いさな)オープンハウスします!

東京都武蔵野市に、「ISANA(いさな)」と名付けたれた、7つの住戸による長屋形式の賃貸住宅が完成しました。


つきましては、今週末、オープンハウスをします。

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東日本大震災の直後であり、明日の事も分からない不安な時期です。
被災地におきましては、多くの命が失われ、いまだ救助を待つ多くの方々が、寒い夜を過ごされています。
本当に、一人でも多くの命が、救われますように。


そして、関東、東京近郊でも、いまだ余震が続き、放射能の影響についても、
我々に伝えられる情報の

何が、どこまで本当なのか?

不安な毎日を過ごしています。


スーパー、コンビニの買い荒らされた閑散とした売り場だけが、
なぜか、真実を伝えているような、そんな気もします。

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開催に際しましては、迷った末の決断ですが、
こんな時だからこそ、一歩でも前へ、と思うのです。



ISANA(いさな)は、中庭を囲んだ小さな7つのおうちの集まりです。

森でもなければ、おそらく小さくはなり得ないだろう、、、という想定されたボリュームに対して、
オーナーの下窪/バシストさんから、いただいたイメージは、

「森の中の小さな家」

でした。

そんな言葉を定規に僕らが作り上げたのは、
小さな家が肩を寄せ合って集まったような、緑あふれる街のような場所。

街を取り込み、引き込むようなプランと、街に手を差し出すような、小さなしつらえ。

ここに住む人、下窪/バシストさん、街の人、みーんなにとって、

「みんなの場所」

と呼べるような、外部空間が主役の家です。


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当日の状況はまだ分かりませんが、少しでも事態が好転し、現地でお会いできるのを楽しみにしています。


僕は、終日、現地にいる予定です。

僕らが初めて作らせて頂いたこの「みんなの場所」で、
いいコトも、わるいコトも、不安なコトも、ぜーんぶ含めた「これから」について、
ISANAを感じて頂きつつ、集まった皆で、少しでもお話をできる機会になれば、幸いです。





相変わらず、タカギプランニングさんにて、入居者も募集中です!



ちなみにISANA(いさな)は、バシストさんの母国インドの、ヒンディー語。

シバの神様を現す言葉です。
「北の方角と、東の方角を連結させる」北東の方位を表す言葉。
インドでは、北は、ヒマラヤの方を指し、神聖な方位。
東は、日が昇る場所。










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2011年03月27日

ひ・さし

ISANAには、小さなひさしやベンチのように、建ものから突き出したモノが、
たくさんあります。


大抵、僕が、街を歩いていて、「おっ、いいな、素敵だな。」と思うものは、
なぜか、大抵、突き出しているのです、、、。


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突き出るって、言葉は、なんか、暴力的ですね。

でも、実際に、建ものから突き出した、ひさしや、軒や、ベンチや、、、、そんなしつらえは、
逆に、やさしいと言うか、親しみやすい感じがします、、、。


そんなコトを、ちょうど今日考えていて、庇(ひさし)の語源て、なんだろう、、?
って、ふと思いました。

ひさし → 日・射す → ひ・さす → さす? 、、、、、さしだす?


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ホントの事は知りませんよ。
あんまり、ホントの事に、興味ないタイプなんで、、、、。


でも、ひさしの、さし、って、さしだす、かもなぁ、、、とちょっと確信しました。


調べるの、苦手なんで、調べませんが、きっとそうです。

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さしだす。


ようは、自分のものを、他人に分け与えるコト。


分け与える訳だから、「減る」訳ですよね。


「減る」って、ことは、「損する」訳ですよね。


「損する」訳だから、「ムダ」ってコトですよね、、、。


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でもね、
そういう、「さしだされた」デザインや街の小さなしつらえに触れると、
なんか幸せになりますよね。

下町とか、、、、。

それは、ケンチクでいうと、内部の生活のためには、全然関係ないしつらえだからではないでしょうか?

外部のためのデザイン。

外部って言うのは、人もそうだし、ネコや、イヌや、植木や、鳥や、雨や、風や、光や、、、、そんなモノたち。


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そんなモノ達への、ちょっとしたしつらえ。

そんなモノ達へ、ちょっとだけ「さしだす」というコト。

「さしだす」から、「損して」「ムダ」で、「減」ったかわりに、
たくさんのモノ達が、寄り集まり、守られ、幸せな気分になります。


「さしだした」もの以上に、「獲得」するもののほうが、ゼッタイに多いのは、
これは、もはや、算数では、表現できません、、、、。


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例えば、これから、被災地で住まいを失った人達、
放射能で、産まれた場所を離れざるをえない人達が、

縁もゆかりもない場所で、
見ず知らずの人の中で、不安な生活を始められるでしょう。
悪夢と、不安から、解消されるのに、どれだけの時間がかかるでしょうか?


ケンチクが、できる事の一つは、
どんなに小さくても、さしだすデザイン。


ちいさな、ちいさな、ちいさなしつらえ。


それは、きっと、外をつつむかたち。



20世紀の日本のケンチクが、捨ててきた かたち。




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2011年03月31日

掲載誌

ちょっとご報告が遅くなりましたが、
現在発売中の、2つの雑誌にニコのおうちを掲載して頂いています。


ひとつは、住まいの設計に、

甲府の「溝口さんの家」のリフォームが掲載されています。

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ほーんと、楽しそうに住んで頂いていて、
こんだけ子供達に楽しそうに、住みたおしてもらえたら、もう、、、本望です、、、。

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もうひとつは、LIVES(ライブズ)に、

「鷲巣さんの家」が「ぼくらの家造り物語」として、掲載してもらっています。

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それにしても、鷲巣さん。
お引っ越し後、カモメの創作活動どうなるか?楽しみにしていましたが、
もう、相変わらず、エネルギー満載。

カモメデザインのHPでも時々、鷲巣さんの作品の背後にちょこっとおうちが写っていて、
いつも嬉しいです。
僕らが、設計させてもらった家で、次々と作品が産まれているなんて、、、。

いつも感動、感動。

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感動ばかりしてなくて、見習えって、話ですかね、、、、、、、。



posted by 西久保毅人 at 00:22| 2011年の気づきとカンサツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年04月11日

菜の花タイプ

ちょっと前から、鷲巣さんちに行くたんびに、
気になってた、緑のかたまり、、、、。

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いくたんびに、大きくなって、一見、野菜系。。。。。
しかも、ちょっとブサイク。

「いやー、、植えたキオクはないんですけどねぇ、、、、。」と鷲巣さん。

「でも、もしかしたら、隣りの小学生が、
学校の帰りに、キャベツの種でも、蒔いていったんじゃ、ないですかね、、、?


どう見ても、「野菜」系ですよね、、、、。」


そーんな、コトを話していて、先週末、
「渡辺篤史の建もの探訪」の撮影で、お邪魔して、びーっくり!!!


なんと、正体は、菜の花 でした、、、、。


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白い外壁の、大らかな鷲巣さんちに、ピッタリな、
こんもり菜の花、特盛りです。


しかし、菜の花が、さく前にあんな、野菜っぽいって知りませんでした、、、。
抜かなくて良かったですねー。

まぁ、ある意味、食用は食用ですが、、、、。



やっぱ、結果を急がず、待ってみる、、、、というか、
放置してみるって、大事ですね。。。。何ごとも、、、、。



僕も、そうかも、、、ですよ。
放置してみた方が、意外といい仕事する、菜の花タイプかも、、、、、です。(笑)



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さて、肝心の撮影。

実は、いつものコトながら


「、、、すみません、ケンチクカの方は、外の、しかもけっこう離れたとこで待機をお願いします、、、。」


という訳で、毎度のコトながら撮影終わるまで、僕は放置プレイ。。。。


なので、どういうお話が展開されたか、渡辺さんの感想もふくめて、
さっぱり分からないのですが、
鷲巣さんちのコトだから、
いよいよ、カモメの作品造りの全貌が明らかにされるかも、、、?と、
今回は、僕がいちばん、オンエアーが楽しみです。


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放映は、5月の中旬頃だそうです。

たのしみ、たのしみ。 
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2011年04月16日

坪井さんの家

先週末、昨年末完成した、坪井さんの家の雑誌の撮影がありました。

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そうそう、高床のおうちです。

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先日、ここに「さしだすデザイン」っていうのを書いたんですが、なにも、出っ張るだけがそうではありません。

坪井さんの家は、高床にした事で、

「地面をさしだした」おうちだと思っています。

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でも、別に世のため人のためっていうコトじゃ、ゼンゼンなくって、

「近所のこども達、もぐりに来ますかね、、、?」

とか、

「上の歯が抜けたら、縁の下に、、、、」

とか。

設計中は、楽しげで、怪しげな、そんなコトしか、話したキオクがないんですが、、、、、。

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でも、一番は、

「シキチって、地球のものだと思うんですよ、、。」

っていう、坪井さんの言葉から実現したおうち。

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ただ、それだけの事ですが、敷地境界線というナワバリにこだわりまくるトウキョウでは、
なかなかこういう考え方、難しいなぁ、、っていつも思います。


僕も、坪井さんも、田舎出身だから、

「、、、、ですよねっ。やっぱ。」


って、一瞬で腑に落ちちゃったんですが、、、、、。


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そんな訳で、

「ウチは、ニコさんのおうちの中ではかなりフツウな方ですよねー。」

って、坪井さんはおっしゃるのですが、
フツウって、人それぞれ。


まわりからすると、相当変わったたたずまいなんですが、
これが、坪井さんちのフツウ。

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別に、エコとか、タコとか、時代の風潮とは全然関係ない、坪井さんの定規のはなし。

でも、結果的にたくさん土を残して、床下に風が流れ、水害にも負けないおうち。


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とっても、楽しそうに住んで頂いてる御様子で、
しかも、
縁の下含めて、用途不明確な場所がたくさん残してあるおうちなので、
どっちかっていうと、これからがたのしみなおうちです。

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家は、設計が始まった瞬間から、人のものなので、
まぁしかたなく、いったん完成して引き渡すのが宿命ではあるのですが、
その後、どれだけいろんなモノごとや状況を受け入れながら、変わっていけるかっていう
フトコロの深さが、実はいちばん大切なのだと思います。


そういう意味では、完成はまだまだ。

10年後が楽しみなおうちです。!


いつか完成するのかは、、、、、知りませんが、、、、、。
posted by 西久保毅人 at 01:31| 2011年の気づきとカンサツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年04月21日

野の花のルール

ゼンゼン、自分の仕事でも、
シキチでもないんですが、街を歩くと、やっぱり気になる、空いてる土地。

ちょうど、今の季節は、植物の成長が早くて、街の新緑も日に日にきれい。

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で、いーっつも気になるんですが、
土地を放っておくと、草や野花が咲き始めます。

まんべんなく生えるならいいんだけど、
結構ムラのある、野花の分布、、、、。
密に生えている所、そうでないところ。


このムラは、はたしてなんでできるのでしょうか、、、?



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単純に、「そんな風にたまたま種が飛んで来たんだよ。」

って思うのが良いのかも知れませんが、
なんか、そう思えないんだなぁ、、、、。


花の咲くとこ、咲かないとこ。

なんか、実はその土地の重要な秘密が隠されているような、、、、。


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じゃあ、その花をよけるようにして、家を考えてみたら、どんなカタチになるだろう?

もしかして、それが、その土地の望んだ、タテモノの すがたかたち なのかも??


そうだ、そうに違いない、、、。
そんな事を、こういう風景に出くわす度に思います。




、、、、、まぁ、要するに、

シキチにタテモノをどう建てるか?
逆にいうと、どう、土を残すか?

っていうのが、
とにかく、いっつも一番悩む所で、
正解はないから、たーくさん考えるんですけど、


そんな時、こういう風景に出会うと、
野の花にすがってみちゃおうかなぁ、、、と時々思うのです。


しかし、まじめに、この野花の分布。
一体、なんででしょうか、、、、??



ずっーっと前から、この季節になると気になっていたので、
これを元に、おうちの建て方を考えるっていうのを、
毎年、この季節になると、妄想する訳ですが、、、、、。
posted by 西久保毅人 at 00:54| 2011年の気づきとカンサツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月13日

落書き祭り

いよいよ着工する尾崎さんの家。

先日、着工に先立ち、解体前のおうちにお邪魔しました。

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いやー、
なんでも楽しむって、素晴らしいなぁ、、、、、と思うのですが、


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解体前の空っぽの家をキャンパスに、
子供達の落書き祭りが行なわれていました。


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たしかに、たしかに、
こんなコトできるのって、解体前しかないですよねー。


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どうしても、新居の方に気が移ってしまって、
解体前のおうちは、どうも役目を終えた寂しい感じが、いつもするのですが、
最後に、子供達に、こうして絵を描かせちゃうなんて、
家も、ここまで愛されたら、本望だなぁ、、と思いました。


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家は、モノだから、結局寿命があって、いつかは消えて無くなる運命です。
これから、作る新居だって、いつかはそう。

ケンチクは残るからいいねって、言われますが、実はそうではない。


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でも、キオクは消えないです。
きっと、この子供達が、大人になって、自分の家を建てる事になった時、
じゃあ、最後に皆で落書きしちゃおうかって、なるかもだし、
そのまた子供が、家をつくる時にも、

「尾崎家では、代々、解体前には、落書きパーティーをする事になっててね、、、。」

なんて。


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無くなる前の、ほーんの一瞬の出来事。

数日しか存在しない落書き。


残らないから、残る、というコト。


音楽のよう。
祭りのよう。

尾崎パンのよう(笑)

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2011年05月17日

カモメの観察

今週はお知らせが多いのですが、
5/20(金)は、昨年完成しました「鷲巣さんの家」が、
テレビ朝日「渡辺篤史の建もの探訪」で、放映されます。


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オンエアーなうです。。。。


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放映時間は、あさ4時30分からと、
ちょっと、かなり、早朝なのですが、ぜひ観て下さい。

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鷲巣さんちは、いくつか取材があって、その度にうかがうのですが、
住宅の取材なので、

「小さな空間を広く感じさせるポイントは??」

みたいな質問がなんだかんだと多いです。

設計させて頂くおうちごとに、ポイントはいろいろあるんですが、
ホントのホントの核心は、精神的なコトだと僕は思っています。


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たとえば、鷲巣さんには、テラスの先っぽの、きゅーんと狭くなってる突き当たりに
ほそ長ーい、木の扉があるのですが、、、、、

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、、、実はこれは扉ではありません、、、。
ただ、取っ手がついている壁なのです。

ホントは、ここは、何もなくスッキリさせたかったのですが、構造上、どうしても、この部分に
壁が必要で、当初はしかたなくできちゃった壁でした。

現場が進む中でも、いっつも何とかならないものか、、、、?と考えてて、
最後の最後に、取っ手をつけちゃったのです。

ほーんの、小さな小さな、金物なのですが、
それがつくだけで、なんだかイメージが激変。

その扉の奥に、つづきの空間があるかのような、そんな気分になれました。

鷲巣さんいわく、

「 こころの奥行き 」

最初は邪魔だったものが、今では、家に奥行きを感じさせるしかけとなっています。

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たとえば、空とつながったり、街とつながったり。
そういう気持ちのよさに、あんまり数字は関係ありません。

何畳なきゃ、とか、何センチなきゃとか。。。。
そういう数字から解放される事が、実は一番のポイントなのだと僕は思います。

とはいえ実はこれがいーちばん、難しいことなんですけどね、、、。

図面に数字書くの、やめちゃおうかなぁ、、、、。

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さてさて、カモメついでにお知らせですが、

ちょうど今、
恵比寿のバーで、カモメデザインの個展が開催中。

「10展」(てんてん)

5/6〜6/3まで。



金曜日にテレビ見た後は、
土曜日に、「佐々木さんの家」のオープンハウスに行って、
帰りに
こちらも、ぜひぜひ!

posted by 西久保毅人 at 21:49| 2011年の気づきとカンサツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年06月02日

さじ加減

季節外れの台風の去った昨日、


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練馬区で工事中の井上さんの家が無事上棟し、上棟式を行いました。

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一面が園芸の畑に大きく開けた敷地に建つ、コンクリートと木造の混構造の家です。

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コンクリートだけの時も、ダイニングになる予定の場所に雨が降って来たりして、、、、、
かなり楽しかったのですが、
木造の二階部分が乗っかって、よりダイナミックな構成が見えてきました。

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いっつも、工事の過程で、

「あぁ、、このまんま、しばらく置いておきたいなぁ、、、。せめて一年くらい、、。」

ってこのまんまがいいじゃん病になるのですが、、、、

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今回は、お株をうばわれたように、

「このまんま住んでも楽しそうー!」

と、井上さん。


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雨の日に現場にご一緒した時も、
ダイニングに降る雨を駆け足で移動して、

「、、、屋根なくても、いいんじゃなーい。。。。だめ??」

と、本当にお株を奪われ気味です、、、、。


、、、まぁ、それはそれで、ずいぶんと減額になりますし、いいですけど、、、。

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設計していく過程にしても、工事の過程にしても、
すべて初めて作るものなので、分からない事、見えない事、とても多く、
それは何十件目でも同じコト。

もちろん、着工の段階である程度最後は見えていても、もっと違う最後もあるんじゃないか?

建ち上がった骨組みの中にいると
そんな事を、この段階では考えてしまいます。

、、、、こういうコトだから、仕事が進まないんですケレド、、、、、。

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それは、すごーく小さな「さじ加減」と呼ばれるものかも知れませんが、
この上棟の時に、

「うーん、いいねぇっ!、、、、、、、、、、、、、、、、相当大変だったけどよー。」


と、職人さんも、井上さんも、僕らも、
みーんなが口を揃えて感じたカンカクのようなものを、
最後まで、だらだらと引きずっていきたいものです。


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そんな訳で、
いい気分で、相当飲んだくれた上棟式は、日本酒祭り、、、、、。


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当日は、上棟式初の、出張焼き鳥屋さんも来てくれました。
こうのもいいですね!


どうもありがとうございましたー。





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2011年06月08日

コトノハノ下で

先週末、ギリギリセーフで鷲巣さんの個展に行ってきました。
場所は、風花っていう、恵比寿のバーみたいな場所。

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そういえば、前の個展もバーだったなぁ、、、、
そんなコトを思いつつ。。。。


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たとえば、ケンチク雑誌みたいに、ケンチクをケンチク単体として見せられても、
なんか気持ちが悪いと言うか、それはあんまりハッピーなケンチクとの出会い方ではない。
だから、僕は正直、あんまり美術館とか、好きじゃない。
絵が、エラそうだから。

だって、ケンチクはそれ単体で存在するものではなくて、
まわりの風景や、通りすがりの人や、家族や、家具や、草や、風や、雨や、、、、、

そうそう、
そういうおおざっぱに言うと生活や、日常、
というものと同時に存在するもので、どちらがエラい訳でもなくて、
どっちもなくてはならないもの。

生きる、という中に自然と同時にあればよいくらいのもの。


なくてはならないものは、
大抵、そういう風に、まじり合う混在の中にある。



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僕は絵とか、よく分からないけれど、きっと絵もケンチクも同じで、
日常の、何気ない風景の中に、そっと差し込まれているくらいだと嬉しい。

たとえば、本の栞みたいに。

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僕らは、カンカクを閉じたり開いたり、時々研ぎすましたりして暮らしている。

流れる音楽や言葉に耳を澄ませる事だって出来るし、聞かない事だって出来る。
雑踏の中で、かわいい女の子にだけ集中することだってできるし、
フィールドの中で時間をとめて、パスコースがすっと見える事だって ある。


きっと僕らの中には、優秀な五感のボリュームスイッチがあるのだ。


だから、出会い方の順番はどちらでもいい。

美味しいごはんを食べて、ふと見上げて気がつく絵があってもいいし、
絵を見にきて、出会うお酒があってもいい。
気持ちが忙しくて、結局、絵の存在に気がつかなくったっていいかも知れないし、
好きな人との長続きしない会話のダシになってもいい。


ただ確実で、変わらないのは、そこにある、というコト。


日常にあふれる言葉の中で、忘れられない言葉と出会うような。


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コトバの森の中で、気に入った落ち葉と出会ったら、
そっと本にはさんでおこう。


はさんだ事を、僕は大抵忘れちゃうけれど、、、、、。



コトノハノ下で
そんなコトを考えました。

まぁ、ただ飲んで帰っただけっていえば、
飲んで帰っただけですけど、、、、、。
posted by 西久保毅人 at 01:53| 2011年の気づきとカンサツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年06月11日

同郷

先日、ひさーしぶりに、千綿偉功くんの歌を聴きに行ってきました。
今回は、青山の曼荼羅というライブハウスです。

まぁ、「くん」つけるのも気持ち悪いけれど、トウキョウで頑張る 佐賀西高校の同級生。

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今回は、たまたまだったけれど、何となく、年に一回は彼の歌声を聴きたくなります。
男一匹の「うたうたい」として、日本国中回っているので、
聴きたいなぁ、、って時にはなかなかトウキョウにいないんで、ラッキーでした。


ホームページ見ると、ちょっとオシャレな、か細い印象を受けると思うんですが、
どっちかって言うと、ま逆で骨太な、僕以上に佐賀を愛する佐賀県男児です。


ライブでも話してたんですが、
もう、かれこれ、トウキョウに出て来て、20年。

20年かぁ、、、、、、。


20年。

長いなぁ。。。。
でも、だからこそ、いーっさい変わらない彼の事を、
僕は本当にすごいと思うのです。。。。


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特に、独立してからかな、
よけいにスゴいなぁ、、、って思うようになりましたし、
妙に意識するようになりました。応援すると共に。

たかだか、僕なんか、独立してからまだ10年。


千綿の場合は、もう、高校卒業した時から、
音楽一本で生きるって決めて、もう20年。
もしかしたら、もっと前から、決めてたのかも知れないけれど、、、。

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大好きな事をやってて、喜びが大きい分だけ、
迷い、絶望、苦しみ、、、、、、いろーんな事があったんだろうな。


生業としてやるって、そういう事なんだから。。。

でも、衰えるどころか、彼の歌声は、聴くたんびに、厚みや深みが増している気がします。


オンガクってスゴいね。
歌ってスゴいね。
大好きだって言うコトは、ほーんとに、にスゴい事だね、、、、。


久しぶりに聴いて、
恥ずかしながら、ちょっと涙が止まらなくなってしまいました、、、、。


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20年前、
彼の歌を聴いた時、
その歌声や声量もすごいんだけど、何より

なんて幸せそうな顔して歌を歌うんだろう、、、。

ってことに、ちょっと唖然としたのを、今でも覚えています。
こっちまで幸せになっちゃうような笑顔。

なんなんだこいつは、、、、、。

もしかして、天才っていうのがいるとしたら、大好きな事をやってる時の、
幸せそうな顔のコトなのかもなぁ、、、、。

そんなコトを、思いました。



だから、負けないぞーっと思う。


誰にかって??

千綿に。

なんの分野で??

ええと、、、、、ケンチクで。


まぁ、同じようなものだと思うので、、、、、。













ただ、、、、
オンガクでも負けませんよ、、。

、、、まぁ、ニコのオンガク担当は僕じゃありませんけど、、、、。

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posted by 西久保毅人 at 17:05| 2011年の気づきとカンサツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年06月18日

ちーいさな ちーいさな 内覧者

ちょーど、小雨降る先週末、、、


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雑誌の撮影で、ISANAにうかがった時、
大家さんの下窪さんに素敵なお話をうかがいました。

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「にしくぼさん、にしくぼさん、ちょーど、昨日ね、、、、。素敵なことがあったのよ、、、」

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突然、ピンポーン。

「となりのマンションの者ですけど、女性の2人組が、ISANAを内覧したいとのコト。

 、、、、、いいですか??」

、、、、っていうからね、出てみたらね、、、。

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なんとISANAのビラを握りしめた小学3年生の、女の子二人組、、、。

まぁ、女性は女性だったんだけどね、、、、、。

で、聞いてみたら、

「私たち、秘密基地を探してるんですけど、、、、、」

「で、できれば、あの、、、、緑の壁のお部屋がいいんですけど、、、、。」とのコト。。。。。

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ちょっと、2人があまりに真剣な顔だからね、、、、こっちも真剣に対応しちゃってね、、、。


「そっかぁ、、、。もうね、あのお部屋は、借りる人が決まってるのよ。残念。。。。


うちの隣りだったら空いてるけど、、、。見る??」

と、下窪さん。

「あとね、、、、
 お部屋を借りるにはお金がいるんだけどね、、、、。

 お金、、、、、持ってるの??」

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「、、、、、、、。」
「ふたりで、ナナセンエン、、、、。」

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「、、、そっかぁ、、、。それじゃあ、足りないなぁ、、、。
 じゃあ、お部屋は、大きくなったら借りるとして、

 あそこのね、、、、緑の階段の下とかは、どう??ダメかなぁ、、?」


「、、、、あそこは、ドアがないからダメ。」(意外と、プライバシー重視。)

「それから、わたしたち、7人で使うから、広くないと、、、。」


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「ななにん?? お友達??」

「えっとね、、、、私たちと、パパとママと、イヌと、、、、、、。」

「、、、、ふーん、そっかぁ、、、。

 じゃあ、お部屋は貸せないけど、、、、うちで遊んでく??」


「、、、、うん。」


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と、、、、、その後は、部屋を借りに来た事もすっかり忘れて、
下窪さんちでさんざん遊んで、おうちに帰ったそうです、、、、。

途中で、

「そういえば、お母さん、心配してない??ここにいるの知ってるの??」

と聞くと、


「わたしたち、5時に帰ればいいからっ!!!」

と、あっさり。


、、、て言われても、ちょっと不安なので、
帰りに、下窪さんが、2人にお手紙を書いて持たせたそうです。



「それがね、もー、可愛くってね、、、、。」

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と、嬉しそうに話して頂きました。

もう、コドモ達の秘密基地の候補にしてもらうなんて、
設計者として、そんな嬉しいなコトはないですね。。。

緑も増えて、そんな、素敵な物語が、次々に起こりそうなISANA。


撮影も、「できれば、この場所は、雨の後の濡れた感じを撮影してもらいたいなぁ、、、。」

と、思っていたら、ちょうどそんな中での撮影。

雨の撮影なんて、カメラマンさんには、とても迷惑な話だったと思うんですが、
写真が楽しみです。

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しかも当日は、入居者の方とも中庭でお茶を飲みながら、お話できて、
とても気に入って住んで頂いている御様子。

ホッとしました。
こういう機会、賃貸でめったにないと思うんですが、
まさに、大家さんの日々の心遣いの賜物だと思います。



地球からしてみたら、
トウキョウからしてみたら、

とっても、ちいさなちいさな場所の物語。

でもなぜか、とっても大きなものと、つながっている気がするのです。

posted by 西久保毅人 at 03:34| 2011年の気づきとカンサツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年06月28日

日経産業新聞

武蔵境の長屋 ISANA(いさな)が、
先日の日経産業新聞に、掲載されました。


当日は、
建築ジャーナリストの細野通さんに取材して頂きました。

たくさんの建築を、時代の目を通して見ていらっしゃる方に取材して頂くのは、
とても緊張する機会でもありましたが、
とてもとても、勉強になりました。


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、、、、AKB と おにゃんこクラブの後の話題が
日経産業新聞とは、ずいぶんかためではありますが、、


、、、、
まぁ、大切なのは、コントラストです!!

posted by 西久保毅人 at 02:08| 2011年の気づきとカンサツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月09日

土の世界

写真は、もう五年くらい前に完成した坂本さんの家の土壁作業風景です。

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この時は、淡路島から久住有生さんに来てもらって、和室の壁を、ギザギザダンダンの土壁を
塗ってもらいました。

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左官の仕上げは、いろいろニコでも使うのですが、本当の土を塗ったおうちって、
これだけだなぁ、、、。そういえば。。。。。

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実は、ですね、、、
ちょうど、もう13年程、昔々の話ですが、
最初に働かせてもらったのが、象設計集団の現場スタッフとして、でした。
ちょっと大きな、老人ホームと保育所の現場でした。

で、卒業したばかりで、何もできる訳のない、僕が担当させてもらうのは、もちろん建物の
大切で、難しい部分である訳もなく、、、、、

そんな訳で、僕が唯一担当させてもらったのは、今思えば、失敗しても、建ものには大して
影響のない、左官仕上げや、色 だったのです、、、、。
要するに、「表面」ですね、、、、。

しかも、ありがたい事に、たーくさんの種類の左官の仕上げ、たーくさんの色を使う建物だっったので、
もう、楽しくて楽しくて、しかも、とても無責任でいられる立場ですので、
ひたすら左官の仕上げの勉強をさせてもらいました。
土壁の配合のバリエーション、どんな道具を使えば、どんな仕上げになるか?
どんな色は、発色がよくて、どんな色は難しいか、、、?
それを、自分達でも、たくさん壁に塗ったりして、

「うーん、やっぱり僕が塗るとはがれるなぁ、、、、」とか、、。

知識だけでなく、体験としても、たーくさんの恥ずかしい失敗もしつつも、
ツカエナイ立場として、現場で僕が手を出せる事はそれしかない訳で、、、、、
夢中で勉強したなぁ。。。。


しかも、またまた幸運にも、その現場の左官屋さんが、久住章さんや前述した有生さんという、
超一流の方だったので、国宝のような土壁、しっくい、磨き壁から、アイデアあふれる手法まで、
たくさんそばで、見る事ができました。


もう、現場が終わる頃には、

「、、、、こんなに楽しいなら、左官屋さんになろうかなぁ、、、。」

と正直しばらく、左官中毒気味なくらい、、、。

今思っても、二度とないくらい濃厚な日々。。。。
ツカエナイ立場って、なんて自由で幸せなんだろう。。。


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土壁。
たとえば、ボロボロするとか、ひびが入るとか、汚れるとか、こわれ易いとか、その日の気温で仕上がりが変わっちゃうとか。
たぶん、工業製品的なデータで見ると、いいとこなさそうですが、
そういうすべてを差し置いても、ホンモノの土、っていうのは、代え難い魅力のある素材です。


僕がよく、地面に土を残そう、っていうのも、
実は同じで、土を残すと、雨の日ぐちゃぐちゃするとか、靴が汚れるとか、、、、、便利に暮らそうと
思うとマイナスばっかですが、、、、でもやっぱり地面って、草も生えて、虫もいて、雨もしみ込んで、、
僕にとっては、素敵な事ばっかりに思えます。


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そんな訳で、いろんな思いはありつつも、
ちょっと遠ざかっていた土壁の世界ですが、今年は久しぶりにそんな仕事ができそうな予感。
久住さんに頼めるといいなぁ、、、、。


楽しみ楽しみ。


せっかくなので、セルフペイントだけでなく、セルフ左官も、やりたいなぁ、、、。

だって、世界中見渡すと、
プロしかやらないのは、日本だけなんじゃないでしょうかね?きっと。


もっと、自由に、もっと気楽に、



「みんなで塗ったら、ハッピーで、ラッキーやから、ラッピーなんやっ。!」


っていう、久住章さんの言葉がいまだに忘れられません。
posted by 西久保毅人 at 02:43| 2011年の気づきとカンサツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月14日

そーいえば、、、

現実逃避気味に、
すっかり忘れていましたが、そういえば、今年度から、
母校の明治大学で、兼任講師をする事になっていました、、、。

大学は前期と後期があるので、僕は後期の設計の授業。
9月からだから、まだまだ、、、と他人事のように思っていたんですが、もう7月。
すぐです、、、、。

1739.jpg

大学では、小さな建物や住宅から始まり、集合住宅や美術館、ホールや都市計画的なものと、
学年が進むとなんとなく規模が大きくなっていくのですが、
僕が受け持つ授業は、3年生の後期設計の授業で、先生からは、

「この授業はね、なんでもいいよ。課題もテーマも、講師の先生達に任せます、、、、。」


とのコト。


ムチャぶりです。。。。


あぁ、どうしよう、、、、課題、、、。
ここ10年くらい、A3サイズに収まるおうちの設計しかしてないんですけど、、、、僕。


で、ちょうど今日、3年生の前期の設計課題の発表会があり、講評会に呼んでいただいたので、
ちょうどいいタイミングっ、と行ってきました。

どんなコトやってるんだろ、、、イマドキの学生は、、、、。

1738.jpg


もう、僕が卒業して、14、5年経つんですが、
一番違うのは、みんなキャドで図面を描く事ですかね。
模型は、相変わらず、みんなの個性がでるんですが、キャドで描いちゃうと、なんか個性が消えると言うか、
中途半端に描けてしまうから、本人が分かってなくても、図面らしくなってしまうというか、、、、。


それは、とても不幸なコトでもあります。


あとは、パソコンの中ですべてを解決しようとしちゃうから、
プレゼンが均一というか、薄いというか、、、、。


よーするに、「伝わらない」ってコトかなぁ、、、。


例えば、ワープロで打った手紙と、ヘタでも手書きの手紙の差のようなもの。
伝わる情報量がぜんぜん違うのです。

1737.jpg

せっかくいいコト考えてても、伝わんないと意味がないんだよねー、、、、という訳で、
発表後、あまりに均一な図面をどうにかしよう、とみんなで色塗り。

パソコンではうまく描けなくても、みんなに色鉛筆を渡すと、
見る見る図面が楽しそうになっていきました。


ヘタでも、楽しそうっ、ていうのは、きっと子供にでも伝わるもの。

伝わって、初めて実現できるのがケンチクなのかも知れません。




さてさて、そんな訳で、僕の授業の課題。
どうしようかなぁ、、、。


困ったなぁ、、、、、。

超デキの悪い学生だった、僕ができる事。


はて、、、、?????


posted by 西久保毅人 at 01:50| 2011年の気づきとカンサツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月21日

マーゴン

今、香川のおうちを設計させて頂いています。


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香川と言っても、ドルムントではなく、、、、ですね、

四国の香川県。
ニコでは、初の海外物件です、、、、、。

まぁ、しかし、そもそも僕は佐賀んもん、、、、な訳で、
なんとなく、なつかしい風景の広がる場所です。。。。


東京よりか、佐賀に近いし、、、、。

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竹安さんからも、

「佐賀に帰るようなつもりで、来てもらえたら嬉しいです、、。」

と、言って頂いたんですが、ほーんと、のんびりした感じがよーく似ています。

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そんな訳でのんびりと始まった、香川の竹安さんの家。

田舎ならではの、果てしなく広ーい場所に、
平屋のおうちになる予定。


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しかも、面白いなぁ、、、と思うのは、
依頼のきっかけは、トウキョウのど真ん中に建つ、

「宗次さんの家」

というコト。。。。。

なんだか、とても嬉しいです。
そして、本当に偶然なのですが、

「、、、なんていうか、外国人が住んでいる日本家屋みたいな、、、雰囲気がいいです。」

というイメージを頂いたんですが、実は、まーったく同じ言葉を、
宗次さんにも、設計の最初に頂いたのです、、、、。


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そんなコト、誰にも言ってないので、
とっても、不思議な偶然なんですが、
場所を超えて、そういう価値観や、イメージが伝わって、頼んで頂けるというのは、
とっても嬉しいですね!


しかも、平屋って言うのも初めてですし、地域的に瓦屋根の多い町なので、
もしかしたら瓦屋根にするかも知れませんし、、、。


そんな意味で、最近、「日本という環境」におうちを作るというコト、


を、いろんなおうちを通して、改めて考えている事もあり、
そういう意味で、とても楽しみな設計です。

まだ、始まったばかりですが、完成が楽しみです、、、、。



あんまり遠くの仕事を、たくさんするつもりはないのですが、
今回みたいに素敵な出会いがあって、のんびりと、、、でよろしければ、ぜひぜひ、と思っています。


近いからこそ気がつかない事、
遠いからこそ気がつく事。


近いおうちが、遠くのおうちに。
遠くのおうちが、近くのおうちに。


いろんなかたちで、いい影響を受けて,それを伝染させていけたら、
ニコのおうちも、ますます楽しくなっていきそうです!


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さて、そんな訳で、月曜から行ってきました香川県。

あ、、、ヤバそうだなぁ、、、と行く前から分かっていたんですが、、、、、、。

そうです、台風6号 その名もマーゴンが、ちょーど、南から北上中、、、、。
要するにですね、、、



台風に向っていった訳です、、、、(涙)



なので、初日こそ、まだ小雨だったんですが、
帰る予定の火曜日は、四国はまさに台風のど真ん中。。。。。


どこにも行けず、ヘタに外にも出れず、本州へも渡れず、、、、。

「香川は、めったに台風の影響ないんですけどねー、、、、」


らしいんですが、見事に足止めされてしまいました。

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まぁ、何ごとも経験。
次回は、台風情報をきちんと考えて、行こうと思います。

マーゴン、恐るべし、、、でしたー。。。。





posted by 西久保毅人 at 16:15| 2011年の気づきとカンサツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月27日

バトン

現在発売中の、
住まいの設計に、鷲巣さんの家を掲載して頂いています。

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「空を感じる家 緑を感じる家」

という、鷲巣さんちにピッタリなテーマ。

大きな見開きに、写真を使って頂きました。
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さて、ふと気がつくと、ホームページの、掲載誌の紹介のページ、、、。
っていうのが、地味ーにあるんですが、、、

うっかり、去年の6月ごろから更新していませんでした、、、、。(汗)
そんな訳で、あわてて掲載誌を整理して、ようやく今年の分まで整理できました。


、、、、以外と大変、、、。

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しかし、こうやって、整理してみると、今年、去年と、いろーんな雑誌に掲載して頂いています。

大変、、、っていうのは、嬉しい事ですね。

雑誌に掲載して頂くっていうのは、ある意味、運とか、タイミングみたいなところがあるので、
うれしい限りです。



ちょうど、今も、工事中だったり、いろんなおうちの工事が始まったりする時期なんですが、
そういう、おうちも大抵は、こういう風に、掲載して頂いた雑誌がきっかけで、
声をかけていただく事が多いです。


そういう意味では、
ある意味、リレーみたいなものかなぁ。。。


バトンをどんどんつないで、いくような、、、。


そういう意味で、みーんな、ずーっと、少しずつ変化しながら、全部つながっているのです。
しかし、同じ家が、できないのが、不思議なところですけれど、、、。(笑)



さてさて、
つないだバトンを落とさないように、気を引き締めて頑張りまーす!
posted by 西久保毅人 at 02:53| 2011年の気づきとカンサツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月29日

アニー

先日、練馬区で工事中の尾崎さんの家が、いよいよ上棟を迎えました。

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午後からの雨の予報も、晴れ女尾崎さんが、ふうっと上棟ヘアーで吹き飛ばし、
銀座ライオンの室温のような、
ちょうど良い湿度、まさにビールのうまい上棟式でした。

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しかも、近隣の方に、こんなに楽しみにされる上棟って初めてだったなぁ。。。
近所の子供達も、足をとめ、みんなで見守る上棟風景。

高い所にいる職人さん達は、今日ばかりは子供達のヒーローみたいです。
すべての建設現場がこんな感じだったら、もっと楽しいのに、、、。


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振る舞い上手、料理上手の尾崎さんご家族のお人柄が、とっても伝わる上棟式。
お友達ご家族も、わざわざ駆けつけてくれました。

みんなに監視されてるみたいで、
こっちは、できる前からかなりプレッシャーですが、
こういう嬉しいプレッシャーは、みんな気合いが入ります。

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「このナス、マジうまいっす。」

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そして、さんざん飲んで、食べた後は、
集まった子供達で、道ばた花火大会。

こういうのが、ぱっとできちゃうのが、いいですねー。

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そしてそして、花火の後は、
なぜか道ばたで、子供達の短距離レース。

さらに、
尾崎杯争奪、大人かけっこ、、、、x3レース、、、。


こーれは、さすがに、酔っぱらいの38才の肉体には、少々厳しいものがありましたが、
やるからには、ホソダやフジモンには、負ける訳にはいかず、、、、、


「、、、僕の持ってるものは、すべてこのコートに置いてこよう、、、。」


的な感じで、尾崎家の前の道ばたに、すべて置いてきた次第です。。。。
あー、きつかった、、、。


失態、失礼しました、、、、。
そろそろ、後先を考えた行動が必要と反省、、、、、。

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て、感じで、
もう、書いてたらきりがないくらい楽しく、肉体に厳しい上棟式だったんですが、
全てをおいても今回は、ですね、、、、、


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尾崎家も、ニコのみんなも薄くかすんでしまうくらい、
アニーのための、上棟式だったんではないでしょうか?


せっかく準備していた、ホソダのデビューイベント&握手会も
アニーの影に埋もれてしまい、公演見合わせ、、、。
次回、出口邸に持ち越しとなってしまった模様です、、、、。


楽しい上棟式をありがとうございましたー!


※アニー・・・・吉岡土建の職人さんで、2つ下の弟と現場に出没。
        杉並ワンピースでは、フランキー役を好演。
        尾崎邸上棟式の一本締めのあいさつで、一躍脚光をあびる。
        
        
posted by 西久保毅人 at 02:12| 2011年の気づきとカンサツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月01日

みらい

僕たちが設計をさせて頂いているおうちは、
大抵、1年から、1年半くらいで完成します。

まぁ、これを長いと思うか短いと思うかは、人それぞれ。

ハウスメーカーとかからすると長いでしょうし、
でも、公共建築とか、土木とか、橋とかは、着想から完成が数年後っていうのもざらです。


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だから、建築土木で考えると、住宅は短い期間で完成するものですが、
同じものづくりでも、料理なんかは、大抵は長くても数時間で完成しますし、
グラフィックデザインとか、ウエブデザインとかは、きっと、割とスピード勝負でしょう。
オンガクも、壮大な曲もあるでしょうけど、一応は、短い期間でもできそうです。

他にもいろいろものづくりはありますが、
その中でも、ケンチクはどーしても、すぐにできないモノのひとつなのだと思いますし、
ためしにちょっと作ってみますか??っていうのも、なかなかできません。


それは、たぶん、「デカい」というのが、一番の理由なのかな?

それでも、まぁ、大抵は、1年前後で、模型だったものが、
実物となり、そのたんびに、喜んだり、反省したり、、、、、。

そういうペースが、いままでの僕の仕事です。


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ちょうど、杉並区で設計中の「大山さんの家」が、もう設計も終わって、
着工目前だったんですが、諸事情により着工が3年程延期になりました。

早く完成して中で、大宴会をしたいのは僕らも大山さんも同じで、やまやまなんですが、
まぁ、それはそれで仕方がありません。

ただ、設計終わって、着工が3年後っっていうのは、
僕にとっては初めての経験で、実はちょっと新鮮だったりもします。


世の中、何でもかんでも、はやくはやくっていう感じですし、
僕らも、ケンチクは長いと言いつつも、その流れの中で生きています。

設計中のものは、一応のスケジュールの中で,あたり前に完成していくのですが、
その中に、「設計は終わっているのに、着工が3年後」っていう、おうちがあるっていうのが、
少し、不思議な気持ちなのです。


なんていうか、熟成期間というか、蒸らし期間というか、、、、。


ちょっと、贅沢な気分です。

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同時に、今の自分と、3年後の自分は、確実に違うんだろうなぁ、、、とも思います。
3年後は、もう、40才になってますし、、、、。


だからこそ、

「よーし、変わらないでいるぞっ。」

っていう気持ちもあれば、

「3年後でよかったねぇ、、、、。」

っても思えるような自分でもありたいなぁ、、、とか、そんな事を思います。

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そんな訳で、延期記念にホンモノは作れないから、その期間を楽しむために、なんか作ろうっ、と思い、
家のミニチュアのような木と真鍮製のぶんちんと、絵本を作ってプレゼントしました。

ぶんちん、結構可愛いです。メモ紙もはさめるようにしました。
おうちが、文房具になったような、、、。


こういうのも、延期がなければ考えもしなかったので、
ちょっと新鮮。


さて、そんな訳で、短いようで長い3年後。
どんな世の中なのでしょうか?


ホソダくんには、めでたく彼女ができて、倦怠期を迎えるころかな?
フジモンは、めでたくカフェオープン。

キクちゃんは、アルゼンチンに帰国??


あぁ、、、今のところ、どれも実現しなさそう。


たいして変わんなさそう、、、、、ですかねー。


しかし、3年後もいっそう魅力的な設計事務所でいないとっ、て思えて、
実は僕にとっては、ちょっと嬉しいハードルをもらったような、そんな気分なのでしたー。



40才かぁ、、、、、。
posted by 西久保毅人 at 02:28| 2011年の気づきとカンサツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月04日

新建築

今月発売の、「新建築 8月号」集合住宅特集に、
ISANA(いさな)を掲載していただきました。

ケンチクの専門誌です。
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ふつうに生活していると、手に取る事がないかも知れませんが、
創刊から80年以上も続く、建築業界では権威ある雑誌で、
大学なんかには、図書館や、研究室に、ずらーーーーっと並んでいて、
ケンチク関係者だと知らない人はいないような、僕らにとっては、そんな有名な雑誌。


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こういう雑誌の紙面を飾るのは、華やかな有名建築家の人達や、
大きなゼネコンや、組織設計事務所の建物で、それは今も昔も変わりません。
、、、なので、僕にはあんまり縁がない訳ですが、、、、、
そんな雑誌のはじっこに、ちょこっと載せて頂きました。

でも、見る側からすると、誰が設計をしたかっていうのが大切かっていうと、そうではなくて、
大事なのは、自分にとって、

「いいなぁ、素敵だなぁ。」と思えるかどうか。

そういう建物と出会えるかどうかだと思うのです。

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それはもーう、かーなり個人的な話なんですが、

残念ながら、僕は、どうーも、

しこうが、
思考が、
嗜好が、
指向が、、、、、

昔からずいぶん偏っているようで、
学生時代、雑誌であんまりそういう建物に出会わなかったなぁ、、、、。

だから、逆にいうと、「いいな、素敵だな。」と思った建物が、人より少ない分だけ、
出会ったものの印象は、強烈に残ってですね、、、、。


、、、でも、学生の頃、それを人に言うと、

「、、、西久保さぁ、、、えぇ、、、、なんでコレなの?? 全然、ケンチク的じゃないじゃん。。。 」


なんて、言われたりする訳で、


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あぁ、、全然ケンチク的じゃないものしか、好きになれない僕は、
やっぱり、ケンチクは向いていないってことだよなぁ、、、、。
どうしようかなぁ、、、、完全に学部を間違えたなぁ、、、、、とまじめに思っていましたし、

「、、、じゃぁ、ケンチク的って、一体なに??」

「、、、じゃぁ、ケンチク的であるって、一体どういうコト??」

「、、、なんで、ツルツルで、ピカピカな、まっ白なな建物をみんなが、いいっていうのか、意味分からん、、、。」

とか、、、、。


悶々と、将来に悩む日々。
まぁ、バカな建築学科の学生の典型的なすがたですね、、、、。


でも、そういうバカな学生は、時代は変わっても、ある確率で必ずいるでしょうから、
今月号の片隅に載っているISANAを見つけてくれて、

「こういうのだったら、僕も設計をやってみたい。」

なーんて、思ってくれる学生が1人でもいたら、うれしいなぁ、、。
1人くらい、いるといいなぁ、、、。


でも、きっと、その学生も、

「、、、えぇ、、、、なんでコレなの?? 全然、ケンチク的じゃないじゃん。。。 」


って、まわりに言われるだろうけどねー(笑) きっと。




さて、
それにしても、わざわざ雨がやむのを待って、雨上がりに撮り直していただいた写真は、
しっとりととても素敵で、嬉しかったです!!!
ありがとうございましたー。

、、、、、あえて雨上がりっていうのも、よく考えたら偏ってますけどね、、、、、シコウが。

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さて、話は変わりますが、
サッカーの松田直樹選手が、死んでしまいました、、、。
ちょうど、今日のお昼に、この写真を撮ったころ。

本当は、もっと長く代表でも中心選手として活躍する機会があるべき選手だったと思います。
専門的なコトは知りませんが、とても、熱ーーーい気持ちの持ち主だったんでしょう。

僕の数少ない好きなサッカー選手の中でも、
とにかく、その熱い気持ちがそのまま現れたようなプレーと、面構えがとっても印象的で、好きな選手でした。


サッカーでも、ケンチクでも、僕が好きになる基準は、気持ちの強さだから。


本当に残念ですが、
ご冥福をお祈りします。。。。

posted by 西久保毅人 at 22:51| 2011年の気づきとカンサツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月12日

おやすみのお知らせ

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posted by 西久保毅人 at 12:35| 2011年の気づきとカンサツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月20日

?老街風情爾漫室内?

タイトルは、文字化けではありません、、、、。


台湾のLIVING & DESIGN 住宅美學 という雑誌に、
宗次さんの家 と 天川さんの家 を掲載して頂きました。

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、、、、というと、簡単ですが、
初めてガイコクの雑誌に掲載して頂きまして、、、、、。

しかし、たまたま依頼のメールを開いたから良かったものの、
基本的に、英語のメールみたいなヤツは、読まずに捨てちゃうので、
掲載の依頼と分かった時は、ビックリ。

、、、、もしかしたら、これまで捨ててたかも、、、、、。(汗) です、、、。

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一応、日本語のできる編集の方とのやり取りでしたが、
なかなかニュアンスが伝わりにくく、ちょっと大変でした。

しかも、、、、ですね、
写真を送って欲しい、とのコトでしたので、せっかくなので金子さんとか吉村くんとか、
プロの写真家に撮ってもらったヤツを載せたかったんですが、そういう写真は、
版権っていうのがあって、掲載料がかかるので、ダメ、とのコト、、、。


そ、そんな、、、
ただで使える写真なんて、ボクのしかないじゃーん、、、、、。

きっと、他の人のは、ちゃんとプロの人が撮った写真だろうに、、、、、。

あーあ。。。。




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そんな訳で、もう、やけくそのように、ボクの写真を大量に送ってみました。
、、、、きっと、

「、、、やっぱりこんな写真しかないのなら、今回のお話はナカッタ事に、、、」

っていう展開だろうな、、、、と、
半分はあきらめてたんですが、先日台湾から雑誌が届きまして、

でき上がると、それなりに紙面になりまして、、、、、、不思議なカンカクでした。

なので、写真のセレクションも、リンタロウが映ってたり、ノノが映ってたりと、
かなりゆるーい感じなんですが、
それが、またなんていうか、、、ちょっと新鮮でいい感じ。。。。


ボクがパチパチ撮ったヤツなんで、スリッパが写ってたり、荷物が置いてあったり、、、
と、もう、日本の雑誌ではきっと、ありえないような写真なんですが、
それを使っちゃう、、、という、いい意味でのユルさというか、大らかさが、
でき上がると、逆にいい意味で、とても新鮮でした。

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ふーん。。。。

こういうのも、ひとつの「ガラパゴス化」っていうのかな?

日本では、雑誌の写真って、一枚何百メガもある重ーいデータ撮影されていて、
しかも、JPGデータじゃダメで、ROWデータで撮影して、入校は重ーいTIFデータで、、、
とか、よく聞きます。詳しくないから知りませんが、、、。

しかし、今回のボクの写真なんて、そんなの想定してないから、JPGで、1メガ前後のフツウのデータ。
プロではないから、写真の質は別にしても、そんなデータでも、雑誌の写真になるコトが、
とても新鮮でした。


意外と、ガイコクでは、こんな感じでやってるのかもですね。
携帯電話やとかでよく耳にする、日本の技術や最低基準が高すぎて、
世界の市場では勝負出来ないという、ガラパゴス化が、実はこんなところでも
あるのかも知れません、、、、。


ボクは、こういうユルい世界の方が、性に合うかも、、、、。です(笑)。

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さて、しかし、、、、


掲載してもらったのはとても嬉しいコトなのですが、
悲しいコトに、、、、、、ですね、、、、



記事が、中国語で、読めません、、、、、、。(涙)


一裸大樹守護一個家、、、、?



どなたか、翻訳して下さーい!
posted by 西久保毅人 at 23:34| 2011年の気づきとカンサツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月30日

屋上公園

先週、ひさしぶりに4年前にできた佐藤さんの家に、
ちょっと不具合を直しに行ってきました。

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公園の前に建つ、かわいいコンクリートのおうち。
屋上には土を入れて、緑化しています。

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完成してからもうかがう時は、どうもタイミング悪くて、
いつも、屋上に草のない季節だったので、今回は、ちょーどいい季節!

4年経って屋上がどんな風になってるかが
一番の楽しみでした。

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鳥が運んで来るのか、風で飛んで来るのか、、、、
いろんな草がたーくさん自然に生えていて、
佐藤さんが御自分で並べられたレンガの小道も、
時間が経って、とても良い感じに踏み固められていて、
なんだか、公園が、屋上まで続いているような感じ。。。。

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鳥達にとっても、空中庭園と思われているのか、
たくさん鳥が屋上にやってくるそうです。

そういえば、何気なく4年前に描いたスケッチみたい。。。。

建築はもちろん、新築時の良さもありますが、
時間が経つコトでしか、実現できない雰囲気や世界、質感があります。


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そういいうのが、とても嬉しくて、家もますます佐藤さんぽくなっていて、とても
嬉しかったです。


しかし、もっぱら、佐藤さんの悩みの種は、
屋上に来る鳥を、飼っているネコが捕まえてくるコトだそうで、、、、、、。


確かに、ネコにとっては、絶好のハンティングスポットでしょうけど、
あんまり野生に戻られても、飼う方は困りますねぇ、、、、、。



ネコはちょっと、想定してなかったなぁ、、、、。(涙)


posted by 西久保毅人 at 01:54| 2011年の気づきとカンサツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月04日

坂道の途中

先日、ちょうど、一年前に完成した、「飯村さんの家」の1年点検にうかがいました。
、、、工事が遅れてしまい、去年残念ながらオープンハウスをできなかったおうちです。


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杉並区の大きな公園にに近い、
坂道の途中の、

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しかも、角地に建つおうち。
シンプルな外観の前にたつポストは、スイミーのような、紅一点。
飯村さんの持ち込みの中国の家具に合わせた朱色です。

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設計中は、

もしゃもしゃがいっぱい、、、とか、

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もこもこな感じ、、、、、とか、、、

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なんだか、ケンチクは関係ないような、
言葉のたくさん飛び交う打ち合わせで、
もちろん、ケンチクの話もするんですが、最終的には、頭の中には、

「もしゃもしゃ」とか、「もこもこ」とか、、、


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そういう言葉を最後まで定規にしていきました。

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、、、、読んでるだけだと、

「なんのこっちゃ、、」って感じかも知れませんが、、、、、。

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そういうイメージって、完成直後に表現されるものもあれば、
時間が経過するコトで、どんどんにじみ出てくるものもあります。

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飯村さんの家は、1年経って、打ち合わせ中に使っていた
たくさんの擬音語、擬態語が、ようやくタテモノを覆うような勢いで
芽吹き出していて、とても感動的でした。


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もちろん、設計なので、何畳とか、何センチとか、、、、
基本的に、ケンチクは数字で支配されるものではありますし、

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設計や工事が進むと、ディティールや、納まりや、設備や、配管や、、、、、、、

もう、その即物的な業務に追い立てられて、いつの間にか、
イメージの言葉を忘れれしまう時もあります。

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だからこそ、どんな時でも、

ここにはさ、もしゃもしゃがいっぱいでね、、、とか、


うーん、、、もこもこかなぁ、、、これって。とか。

びゆっ、とか、びしっ、とか。


そういう、「現場」とは関係ないような、言葉がとても大切。

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とにかく、
ケンチクとは、全然関係ないような言葉に、しっかりしがみつく、
って事が、一番大切なのです。。。。。


と、そんなコトをですね、、、

飯村さんと初めて出会った時のメモを久しぶりに読み返しながら、
そして、完成して1年後の写真をながめながら、

両方を見比べつつ、
考えました。

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これからも、どんどん楽しくなりそうな、飯村さんの家。
あまりに素敵で、写真を撮りすぎましたが、、、、

そのうち、まとめてUPしますね、、、。(汗)
posted by 西久保毅人 at 13:14| 2011年の気づきとカンサツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月06日

スタートライン

先週、台風の合間をぬって、無事
ふたつのおうちの地鎮祭を迎える事ができました。

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ひとつ目は、葛飾区の出口さんの家。
ニコのおうちは、割とじみーなロケーションが多い中、
交通量も人通りも、割と多い角地に計画した住宅です。

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広い十字路に面した、東南の角地で、それだけ聞くととっても素敵なんですが、
ふたつの横断歩道が自分ちに向ってくる、、、、、っていうのは、
生活空間としては、ちょっと視線を浴びすぎなロケーション。。。。


ホソダのステージだったらいいんでしょうけど、、、。


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そんな訳で、周辺や通り過ぎる自転車のおばちゃんや、街の人の視線は切りつつ、
パンツ一丁で、自分の敷地を十分楽しみつつ、
人も車も、交通量が多いので、家が建つ事で、角地の見通しは、悪くしたくない、、、


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と、そんな相反するような、超ワガママなイメージを実現したおうちです。

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スケッチは、最初の御提案の時の、そんなイメージ。
打ち合わせの中で、いろいろ変化していきましたが、変わる中でも定規にしてきたイメージ。


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二件目は、三鷹市で始まる吉川さんの家。
ここは、反面とても静かな住宅地で、周辺は、広大な生産緑地です。
敷地は長細いんですが、南も北も、緑が多く、特に北面は、何十メートルも続く
生産緑地に直接面しています。


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この模型も、いちーばん最初の御提案の模型。
緑地にうかぶ舟のような、空と、緑に両面ともつながっていくような家になるといいな、、、と思いました。


もちろん、お打ち合わせの中で、いろんな要素が加わったり、変化したり、、、、、
していくんですが、どちらも、最初に大事にして、ご家族と共有できたイメージを
そのまま引きずって、工事に着工です。


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前回も書いたんですが、設計が進んだり、工事がはじまったり。。。。

進めば進む程、処理すべきコトが増えて、「シゴト」っぽくなっていきます。


、、、、まぁ、、シゴトはシゴトなんですけど、、、、。もーちろん。。。


でもね、、、、
これからのすべての決断、局面、打ち合わせ。
そんなちょっとしたひとつひとつの「シゴト」の時に、
最初に描いたこんなイメージに立ち返るコト。


「そこ」に向った決断か、もしくは現場での気づきにより、あえて「そこ」からはずす決断か?


そんな、どうでもいいコトに、いちいち引っかかるコト。

見失ったら、いちいちスタートラインに戻って来るコト。



オリンピックじゃないから、フライングは恐れずに。



むしろ、フライングゲット、したもん勝ち。
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2011年09月11日

ファンクラブ

東大和市で進行中の、池田さんの家が、今日上棟しました。


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荻窪からそんなに遠くないんですが、とてものどかな場所。
まわりも緑多く、
おまけに敷地が、なんというか、、、
二面を道路に、一面が広い緑地に面しているので、例えるならば、
舟のように、道路に突き出たような形状をしているのです。

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最初の写真の、牛のいる南の庭を残して、可愛らしいふたつのおうちが
建っているようなたたずまい。

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別に意識した訳ではないんですが、とっても仲の良い御夫婦なので、
お二人が寄り添って建っているような、、、家がだんだんそんな風に見えてきた今日この頃です。


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見た目は割とシンプルなたたずまいなんですが、
内部はいつものように割と複雑。
小さな空間ですが、高さが変化しながら、展開していくのんびりとしたおうちです。

上棟式は、改めて来週行う予定。それも楽しみです!

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さてさて、池田さんの家。
実は、工事は、甲府の乙黒さんにお願いしています。

乙黒さんは、昨年完成した、溝口さんの家のリフォームをお願いした甲府の工務店さん。

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社長さんのお人柄も素晴らしいですし、監督の日原さんも、とても柔軟で段取りの素晴らしい方。

そんな訳で、常々ぜひ、またお願いしたいっ、と思っていたので、

「、、、東京といっても、西の方なんで、なんとかお願いできませんかねぇ、、、。」


と、今回の工事をお願いする事ができました。


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今日もさっそく、すでに池田さんより素敵なエピソード。

監督の日原さんが、いつも近隣の方に丁寧にご挨拶をしてくれているようで、

「、、、近所の方に、とっても喜ばれています。
 物腰もとってもソフトで、
 そのうち、近所で、日原さんファンクラブができちゃいうそうな雰囲気ですよ。。。」

との事。


いつも、迷惑がられる事はあっても、なかなか喜ばれる事はない、建設業。

すばらしいですねー。


ぜひぜひ、もっと東京進出をお願いします!


最近、なぜかニコの仕事は、東京の西側ブームなので、、、、。
posted by 西久保毅人 at 01:22| 2011年の気づきとカンサツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月12日

リクガメの話

大抵、初めておうちのご相談にいらっしゃる方は、
自分達の理想の家とか、イメージとか、、、、

そういうものが載っている雑誌や写真を持って事務所にいらっしゃいます。

そこには、たーくさんの付せんを貼ってあったりして、最初に写真でイメージを伝えて頂く事が
なんだかんだと多いかも知れません。

別に、写真じゃなくても、言葉でも、絵でも、、、、

本当は、なんでも良くって、むしろ、ケンチクの写真とかじゃない方が、イメージが広がっていいかなぁ、、、と
思う事もよくあります、、、、、。

そういえば、これが理想の家のイメージなんです、、、、、と好きなお菓子の箱を持って来て頂いたコトもあったり。。。


ようするに、家を作るからといっても、
家じゃないものからスタートしたって、全然良いのです。



さて、そんな中、本日のうちあわせ。
初めてのご相談だったんですが、、、、、


たくさん持っていらした本の中で、まず最初にバックから登場したのが、

カメの本と、は虫類の飼育の本、、、。

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ちょっと事前のご相談で、カメを飼いたいとは聞いていたんですが、どの程度の「飼う」なのかなぁ、、
と思っていたんですが、、、、、。


今も、小さなカメを数匹飼っていらっしゃるそうですが、
新しい家では、ゾウガメを庭で飼いたいとのコト!

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それからは、
カメを眺めながらビールを飲みたい、、、とか、

やっぱり、カメが家のまわりをぐるりと散歩出来るようにしたいとか、、、

でも、ネコとか、鳥とかに襲われないように、なんとかしたいとか、

亀の楽園になったらなぁ、、、とか。



僕が、

「、、、、、で、おうちの中身は、、、??」


と聞かなかったら、ゾウガメとの理想の生活の話で終わったかもしれないくらい、
ちょっと盛り上がってしましました。

雑誌を見ると、ゾウガメにまたがる子供!

ホントにゾウガメ飼ってる人、結構いるんですねー、、、。
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もちろん、もちろん、家づくりなので、家のお話もたくさんしたんですが、
どうも、最初にカメ聞いちゃったもので、何を聞いても、カメばっかり想像しちゃいました、、。

ゾウガメがいるリビング。

ゾウガメのいる子供室。

ゾウガメとの入浴。。。。

すみません。


でも、こういうのは、とても素敵な事です。

別にカメじゃなくてもいいんですが、
どうしても、家は、家の中身の話に一生懸命になりがちです。


それは、家の中に住むんだから、しょうがないんですけど、
中身ばっかり考えたら豊かになるかというと、そうではない事が多いのです。

敷地や、予算や、面積や、、、、。
中身ばっかり考えていると、実は、条件の厳しさから逃れられません。

実は、家の外側、
街との繋がりや、庭や、光や、風や、抜けや、緑や、通りすがりの人や、虫や、ネコや、、、。


そういう、外側が、実は生活を豊かにしてくれる大事な要素なのだと、たくさんの
実例の中からいつも感じています。


そんな事をいつも感じているので、まったく人間様と関係ないカメの話ばっかりした
今日の打ち合わせはとても新鮮でした。


また、イヌとか、ネコとか、なんとなく意思の分かりそうな動物ではなく、
カメという、こちらがどんだけ想像しても、きっとヤツらの考えてる事は
分からないだろうなcぁ、、、、、っていうくらいの神秘的な生き物だから
なおさらかも知れません。


家の外側にいるカメさんが、どんなに生活を豊かにしてくれるか?


考えるのが楽しみです!


それにしても、リクガメの本とか、は虫類の飼育の本、面白かったなぁ、、、。
こんど買ってみます。
posted by 西久保毅人 at 05:02| 2011年の気づきとカンサツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月15日

ニコニコ左官隊(修行編)

ちょっと前に書きましたが、
9月のニコは、現在左官月間。

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今までポーターズペイントなんかの施主塗装はたくさんやってきましたが、
今後の仕上げのバリエーションを増やすという事と、
やっぱりいろんな事をできるようになりたいよね、、、という事で、
まずは、もうすぐ完成の「井上さんの家」の一部屋をみんなで塗る、という目標をかかげ、
事務所で実験しています。

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といっても、いろいろ知識も道具もないので、
技術指導として、ニコの初代スタッフ遠藤君を、ゲスト講師に迎え、
いろいろ教えてもらっています。

遠藤君は、今は、一級建築士を取り、地元甲府で独立。
半分、職人のような知識と経験があるので、ニコにとってはとても頼りがいのある仲間です!

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しっくい、モルタル、土、わら、砂、、、、。

ひと言で左官仕上げといっても、いろんな材料の配合で、全然違う表情になりますし、
コテで仕上げるのか、刷毛で仕上げるのか、、、、、等、
道具、手の動かし方で、いろんなバリエーションが可能です。


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たとえば、自分達が今まで触れたもの、雑誌でみたもの、、、そんなテクスチャーが
どうやったら実現できるのか?

そんな事を、経験としてみんなで覚えたいのと、
僕らはあくまで、「施工」としてはシロウトなのですが、
シロウトは、どこまでできるのか?っていう事も、体験として知りたいのです。

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、、、、、とまぁ、いろいろ言いますが、
分かりやすく言うと、ただのやりたがり。。。。

とにかく、自分達のケンチクにできれば「手」をだしたいんですね、、、、きっと僕らは。

やりだすとやっぱり難しくって、なかなか思うようにはいきません。
しかも、塗れる事務所の壁も限られていますので、何度も重ね塗り、、、、、、。(涙)


あーーーー、こういう時は、
広ーくて、たーくさん塗れる壁のある作業場が欲しいなぁ,,,そんな事務所がいいなぁ、、、
と、思っちゃいますね、、、、。

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さて、写真は留学生のダソホンくん。
副業で音楽をやってるせいか、左官仕事も、なんだかバイオリンを奏でているよう、、、。

美しいですね。天は二物も産物も与えますね。。。。。

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左官、カンタービレ(和訳=唄うように)


だそうです。


なるほど。。。。
posted by 西久保毅人 at 22:45| 2011年の気づきとカンサツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月19日

オープンハウスのお知らせ(汗)

今週の日曜日 9月25日に、
練馬区で進めておりました

「井上さんの家」

のオープンハウスをさせていただきます!

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ご案内は追ってお送りしますが、
内覧をご希望の方は、下記まで御連絡頂けましたら、
詳しいご案内を差し上げます。


nishikubo@niko-arch.com 西久保まで
posted by 西久保毅人 at 12:47| 2011年の気づきとカンサツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月22日

井上さんの家オープンハウスです。

ようやく、台風も過ぎ去った感じですね。

今週末9/25(日)は、練馬区で進めてまいりました「井上さんの家」のオープンハウスです。

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敷地は、ミニ開発の分譲地の、一番つきあたり。
つきあたりっていうと、普通は、一番損な敷地になりがちですが、
ここは、実は、一番お得なシキチ。

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なんと、つきあたりは、一面農園に面しているのです。

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そんな素敵なロケーションを生かしつつ、小さないろんな居場所をちりばめた住宅です。

まぁ、中庭があるから「コートハウス」って呼べなくもないけれど、
小さなアナグラみたいな場所もたくさんあって、

こう、なんていうか、、、
一口でなかなか言い表せないおうち、、、。

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それはきっと、
敷地はとーっても、開放的なのに、

「わたし、狭くて、暗くて、小さな場所にこもるのが好きなんです、、、。」

っていう、
開放的なロケーションと、井上さんの嗜好との、
とっても面白い、ま逆な二面性のおかげでしょうか、、、、?


きっと、そうです。。。

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そうそうそして、先日、みなで練習したセルフ左官も、井上さんと一緒に塗り上げました。
はんなり、こんもり、アフリカ部屋。。。。。。


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思い返すと、最初に井上さんにお会いしたのは約2年前。

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その時に、持って来ていただいたイメージ写真は、いろんな素材、いろんな色の
素敵なものばかり。。。。

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お気に入りの家具も、、、、、、

家具っていうか、いろんな古道具のコレクションもとても素敵で、
いろんな素材、いろんな質感の中に、
そういうモノ達が、たくさん並べられるといいなぁ、、と思いつつ、

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そうなると、こちらも調子にのる訳で、、、、

今まで以上に、いろんな素材、色を使わせて頂き、陰影のある空間になりました。

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セルフペイント、セルフ左官と、いろんな手の跡を残しつつ、
コンクリートと木造の混ざりあうとてもダイナミックな構成。

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そして素材同様、
とにかく、お酒を飲みたくなる場所もたくさんあるのです。

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と、
そんな訳で、オープンハウスも楽しみなんですが、
はやく引っ越しをして頂いてですね、
飲みに行くのが、今から楽しみ。


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そして、飲んだ後の、バスルームがですね、、、、、、、、。

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と、もう、言葉で表現するのは限界なので、日曜日、お待ちしておりまーす。(笑)

お問い合わせは、こちらまで。
posted by 西久保毅人 at 02:26| 2011年の気づきとカンサツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月08日

残像   断片




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posted by 西久保毅人 at 02:08| 2011年の気づきとカンサツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月12日

どんぐりぐりぐり

どんぐりぐりぐりどんぐりこ


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先日、取材でISANAにうかがいましたら、
「星明かりのお部屋」にすむおねいさんと、
下窪さんの子供達が、たくさんのどんぐりをひろってきました。

おねいさんは、お買い物に行く予定でしたが、
子供達に声をかけられたらしかたありません。

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完成後、半年が経つISANAには、6つの貸し部屋があって、下窪さんのくらしを含めると、
7つのくらしがあります。

あっという間に境界を飛び越えていく子供達は、
すっかりみんなと仲良くなって、いろんなお部屋に遊びに行きます。


石が敷いてあるとこは、上足だけど、
土のところは、そとそとそとそと。
靴をはかないといけません。

子供達なりに、ルールがあるのです。

ここは「ウチ」か? と それとも「ソト」か??

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あとは、おなかがすいてるかどうか?


判断するのはあしのうら。
そして、いぶくろ。

いたってシンプルです。

ふたつの羅針盤を持った子供達はぐりぐり進んでいきます。

7つのくらしをまたにかけて。


合い言葉は、

「仲良くなってしまえば、こっちのもの。」

緻密に、着々と作戦は進行していきます。


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子供達にならって、おとなの暮らしもつながっていきます。

「どこまでも、自分の場所のようです。。。。」

と、星明かりのおねいさん。

でも、それは半分くらいは、子供達が開拓した新しい境界線。

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今日は、「東風(こちかぜ)のお部屋」に住むおにいさんとおねえさんとそのいもうとも、
下窪さんちにチャイを飲みに来て、少しお話。


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世界は子供達がつないでいく。
子供達について、僕らは歩いている。


世界は子供達がつないでいく。
子供達について、僕らは歩いている。

どんぐりぐりぐり どんぐりこ。


どんぐりぐりぐり どんぐりのこ。

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ケンチクカなんて、
ちっとも役に立ちはしないのです。

posted by 西久保毅人 at 01:49| 2011年の気づきとカンサツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月23日

平部さんの家の2年後

先日、2年前にお引き渡ししました、平部さんの家に久しぶりにうかがいました。

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設計中の仕事ももちろん大切ですが、

お引っ越し後、どう住まわれているか?
お子様達の成長で、暮らしぶりがどう変わっていくか、、、?

むしろ、それを見せて頂きたくて、一生懸命設計をしているようなものなので、
ドキドキも半分、いつもとても楽しみです。


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洋服を着こなすように、
家も、時間が建つうちに、住みこなされていきます。

いつもそうですが、とても大切に住んで頂いている御様子で、
もう、まさに「平部さんの家」。


そうそう、そういえば、
家をほめる言葉ってたくさんあって、カッコいいね、とか、空間構成がどうちゃら、、、とか、
都市住宅としてどうのこうの、、、、とか、、。
いろんな言われ方をしますし、設計者としても、どう誉められたいか?っていうツボがきっと
それぞれあると思うのです。


ケンチクに限らず、モノを作る人は、きっとそれぞれにあるでしょう。


僕は、ですね、、、、


「おお、、、、まさにこれは、家だ。」


っていうのが、僕が目指している最大の賛辞でして、、、、、。


なので、ホント、

「おお、、、まさにこれは、だれの家でもなく、平部さんの家だ。」

って思える家になっていて、とても嬉しかったです。


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みんなで塗った子供室も、色とりどりのモノ達の背景として、
とても素敵でした。
めちゃくちゃ可愛い彩りの子供室にしていただいていました。


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さてさて、
久しぶりに、興味津々のソウタくん。
住むうちに、いろいろ子供なりに思う事があるようで、


「、、、ねえねえ、西久保さん。

なんで、ぼくんち、ナナメで、サンカクなの??」

とのコト。


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雑誌の質問でもそうですが、
時間が経って、急な質問はニガテです、、、、。



「、、、ええとねぇ、、、忘れた。」



と、とりあえず、宗次さん風に、、、、。


posted by 西久保毅人 at 02:29| 2011年の気づきとカンサツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月31日

「ははははっ、おかしいね。」

「この街は、なんだか人が木をよけて住んでる感じよね。。。。」


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なんか、ハッとするような言葉。。。
まさに、そういう街。

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新しいおうちを計画する街なんですが、
別に郊外でも、田舎でもなく、
むしろ、トウキョウのど真ん中。


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そんな場所なのに、逆に、田舎でもなかなかお目にかかれないような
巨木が、あちこちに生えています。

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別に誰かが決めた訳でもないんでしょうけど、
木は、もとの場所に生えたまま、
坂道は、もとの坂のまま。


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新しい街では、いつもピカピカのケンチクが威張っていて、
申し訳なさそうに木が生えていますが、ここでは逆で、
申し訳なさそうに、家や塀が建っています。

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そういう風にできた街は、もちろんいびつで、不便なんだろうけれど、
それでできるすがたかたちは、年齢も、職業も、国籍も、時代も超えてゆけるような
ユーモアにあふれているような気がします。


「ははははっ、おかしいね。」

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「ははははっ、おかしいね。」


ってのは、実は、結構たいせつな、キーワード。

まじめに向きあった証拠のような、、、、賞賛のことば。


posted by 西久保毅人 at 23:57| 2011年の気づきとカンサツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年11月12日

発売も、放映も、されてますが、、、。

ちょっと前ですが、建もの探訪のDVDが発売されて、
そこに「白石さんの家」が収録されました。

よくぞ選んでくれましたー。


2007年完成だから、かれこれ4年。
子供達、もう大きくなっただろうなぁ、、。


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この絵のように、
広い梨畑に面した敷地で、1階〜2階まで、階段を使わないでよじ登っていける家です。


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なので、なんというか、、、、、
ワンルームを折り畳んだ感じで、1.2mずつの段差で床が交互にスキップしています。


でも、なんか、「スキップフロア」っていう、よくあるコトバは、どーーも、似合わない
白石さんの家。

おしゃれのため、っていうよりも、
よじ登るコトそのものが、暮らしだったり、子供の成長のあかしだったり、、。


ちょうどその頃、小学校高学年のお兄ちゃんとお姉ちゃんは、
ひょいっと登れるけれど、1年生の弟くんはなかなか登れない、っていうちょっと絶妙なレベル差でした。


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だから、スキッフフロアっていうより、、、、


「チャレンジフロア」

っていうコトバの方が、しっくりくるかなぁ、、、、、。


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子供達は、日々、暮らしの中で上手に登れるようになり、
オトナは、技術よりも、体重で登れなかったり、、、、、。(涙)

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でも、その高さは、
大人にとっては、肘をかけるのにちょーどよく、
小さな子供達と、大人の、いろんな楽しい関係がうまれます。

同じ高さの床にいるとなかなか縮まらない関係も、ほらあっという間。

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一番下の子供室は、床下のような、巣のような場所。
今頃、どう使ってるんだろう、、、?

かれこれ1年くらい行ってないなぁ、、、、白石さんち、、、。

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と、前の写真見てたら、久しぶりに行ってみたくなりました。


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きっと、さらに白石さんちっぽく、
住み倒されているんだろうなぁ、、、、。

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それと、そういうえば、告知する前に放映されちゃったんですが、
関西の「住人十色」という番組で、先日、鷲巣さんの家が、放映されました。

関西なので、僕も見れてないですが、お子さん産まれて楽しそうー。


以上、事後報告でした、、、。(汗)







posted by 西久保毅人 at 01:11| 2011年の気づきとカンサツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年11月14日

角地に建つということ

あの、センチメンタルな季節から、はや、1年と数ヶ月、、、。

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葛飾区で設計をさせて頂いていました「出口さんの家」が、いよいよ上棟を迎えました。

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僕の控え目な人柄のせいか、、、、
ニコのおうちの敷地は、割とひかえめな土地が多いんですが、、、、
そんな中、珍しくけっこうな交通量の多い角地に建つ家です。

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当日、ちょうど上棟を遠くから眺めていると、
いろんな通りすがりのご近所の方々が立ち止まり眺めていらっしゃるのですが、
地域柄のせいか、トウキョウでも割と人なつっこい方が多く、

「あんたの家かい??」

と、ご近所のおじさん。

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いや、いい場所だねぇ、、、。
角地ってのはさ、
世界に1/4しかないんだから、、、、、。

いい場所を選んだねぇ,,,。

とのコト。


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なんだか、考えても見なかった言葉を頂きました。


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ほーんと、僕たちなんかが、設計をしていいのかな、、、というくらい
この街にとってはちょっとしたへそのような場所。

出口さんからは、いろーーーーーーーーーーーーーーんな、
御要望やイメージを頂いたんですが、
ああ、素敵だなぁ、、と思ったのは、


「家ができても、街の人にとって、見通しのよい交差点にしたい。」


という言葉。


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もちろん家は、ご家族の生活空間ですから私物といえば、私物なんですが、
建物のたたずまいや、存在というのは、少なからず街に影響を与えます。
しかも、これだけ交通量の多い交差点の角地ですから、その責任は重大です。

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別に、それを重っくるしく、背負う必要はないんですが、
生活空間としては、だれに遠慮する事なく東南の角地の良さを十分に満喫しつつも、
同時に軽やかに、街の人達にもその場所の意味を、さしだすような、そんなたたずまい。

できて良かったね。
ない時よりも、素敵な交差点になったねと、
街の人にも愛されるような場所になるといいな、と

そんなすがたかたちを、考えさせて頂いたおうちです。


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そんな角地になればいいな、、、、と思いつつも、
想像力の著しく欠落している僕は、いくら模型で見てても、やっぱりケンチクは迷惑業。

ちょっと不安もあったんですが、
上棟の姿をみて、その下に立ってみて、

「あぁ、これはこれは素敵な角地になるなぁ、、、。」


と、ようやく確信をもちましたし、
ケンチクって、「場所」をつくる事なんだなぁ、、、、、と、
改めて思いました。

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さてさて、そんな出口さんの家。

当日、盛大な上棟式をして頂きました。


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もう、
赤ちゃんを抱くように、かわいい我が子のような模型ちゃんを
しあわせそうにだっこしての出口さんのご挨拶。

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たくさんのご親戚やご友人の方々に集まって頂き、
たくさんのお料理をふるまって頂き、
時間の経つのも忘れるような、秋の夕暮れ。

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近所のおじさん達がたくさん集まった
なんだか、田舎のお祭りや寄り合いのような、
そんな、不思議ないごこちの良さで、
ちょっと子供の頃を思い出すような、そんな街の出口さんの家。


まだまだこれから工事本番ですので、
気合いを入れて仕上げていきたいところです。


さてさて、ところで、、、、、、



上棟式へ向う駅前で、
こんなティッシュを配っていたんですが、、、、、





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いよいよ、「あれ」の発売でしょうか、、、、?





posted by 西久保毅人 at 02:32| 2011年の気づきとカンサツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年11月18日

両面庭の家

先日、好天に恵まれ、
三鷹市で設計させて頂いています「吉川さんの家」が上棟しました。

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長細い敷地なのですが、北は、広大な生産緑地に面していて
南は、団地の緑道に面しています。


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つまり、両面が緑!

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なかなか、トウキョウでこんな場所に出会える機会はなさそうな、、、、
そんなロケーションです。


、、、、いつも書きますが、
あんまり条件が良かったり、環境が良かったり、、、、、、っていうのに
慣れていないので、こういういい場所にであうと、

「、、、、、、(汗)」


と、フリーズしてしまうのですが、、、、。

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なので、たくさんの案を考えたのですが、
とにかく素直に、長細ーーいトンネルのような両面に緑とテラスのある
おうちを御提案しました。


いざ、上棟して、上に登って見るとですね、、、、、

もう、想像以上に広大に広がる緑。
こんな景色を眺めながらの生活はとてもリッチですし、
気にした視線もほとんど感じない様な距離感でした。

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あぁ、そういえば、最初にお会いした時の御要望は、

「中庭のある家」がいいなぁ、、、


ってコトだったなぁ、、、、。


でも、あれこれ考えると、こんな場所で中庭つくるよりも、
両面に緑とつながる庭があるほうが、ぜったい気持ちいいんじゃないかな、、、?

と、

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そんな御提案をして、
ようやくここまでこぎつけたおうちです。


やっぱり、良かったですねっ! 良かったでしょ!  良かったですよね、、、、?


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さて、そんな景色を眺めながら、上棟式を企画して頂きました。

工事は内田産業さんという鷲巣さんの家を工事してくれた工務店さん。


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川越に本社のある会社なので、上棟の時は、こういうちょうちんをつくって
お祝いをしてくれます。
ちいさなサプライズですが、こういうの、
とっても素敵ですね!


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もう、骨格は間違いなく気持ちいいですから、
後は,夢のカフェ実現のため、仕上げを念入りに検討していきます。
バリスタフジモンも、彼女との将来のカフェ経営が控えていますので、
ちょっと、気合いの入り方がいつもと違う模様。。。。

僕としては、
上棟式のために、なんと佐賀の焼酎を芋、麦とわざわざ2本も探してきていただいたので、
お礼に気合いをいれて、焼酎の香りのするカフェになるよう、頑張ります。



お湯割りの美味しいカフェ。

芋焼酎ラテのホットに、梅干しトッピング。

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たのしみたのしみー。
posted by 西久保毅人 at 01:38| 2011年の気づきとカンサツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年11月21日

そうそう、そういえば今週末、オープンハウスなのです(汗)

そうそう、


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そういえば、今週末の11/27(日曜日)


東京都練馬区で設計をさせて頂きました

「尾崎さんの家」


オープンハウスなのです。

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また、改めてご案内をお送りしますので、
内覧をご希望の方は、下記まで御連絡下さい。

こちら。
nishikubo@niko-arch.com




posted by 西久保毅人 at 19:01| 2011年の気づきとカンサツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年11月23日

尾崎さんの家のくらし

という訳で、今週の日曜日、
練馬区で設計をさせていただきました「尾崎さんの家」のオープンハウスです。


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思い返す事は、とてもたくさんあるんですが、

これとか

これとか

これとか、、、、、。


とにかく「地域」

っていう、コトバがとても似合う尾崎さんの家。


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現場にいても、ご近所の方達があたたかく見守ってくくれて、
子供達も、自分ちのように、隣りの家に出入りをして。。。。


ケンチクカは、時に、こういうコミュニティーがうまれるように願ってケンチクを作るのだけれど、
結局は、人が一番大切。


だから、僕たちは、
尾崎さんが時間をかけて築いた素敵なご近所つきあいが、
もっともっと、楽しくなるように、


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そんな場所を設計させていただきました。

家はそーんなに大きくなくっても、

わが町

って感じられたら、それはそれはとても優雅なのです。


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ロッドマンの髪型とお揃いの、ピンクのセルフペイントをそえて。





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2011年11月25日

みずいろ きいろ




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なんだか、淡い水彩画のような



みずいろ と きいろ




ISANAの秋

posted by 西久保毅人 at 02:18| 2011年の気づきとカンサツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年11月28日

ジャスミン、、、、。

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ジャスミン、、、、、。




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ホソダさん、元気出して下さいよ〜。




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、、、、、ジャスミン。




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何、ホソダくん、振られちゃったの、、、?  何人??





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ほらっ、元気出して。   あーん。




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やめて下さいよ、泣いちゃうじゃないですか、ジブン。。。。




ただ、現場が終わった、ただそれだけのハナシっすよ、、、。ジブン。
通過点っすよ、ジブンにとって、、、。





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ままままっ。


、、、ヒゲ一本、指一本、触らないでよね、、、近いから!フジモン!





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、、、、、じゃすみーん。。。。






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、、、、、、。



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じゃすみーん。。。。










posted by 西久保毅人 at 22:18| 2011年の気づきとカンサツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年11月30日

尾崎さんの家オープンハウス!





らくーがきの 教科書と

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そーとばかり見てる俺

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超高層ビルの上のそら

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とどかない夢をみてる、、、。

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やりばのない

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気持ちの、、、、

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とびら 破りたい

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校舎の裏 タバコをふかして

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見つかれば逃げ場もない、、、、。

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しゃがんで 

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かたまり

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背を向けながら。。。。

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心のひとつも 分かりあえない

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オトナ達をにらむうぅぅ、、、

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OH〜 そして仲間達は今夜

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家出の計画をたてる、、、

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「とにかくもう 学校や家には

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 帰りたくないぃいー」

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OH〜 仲間達は心を

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すてろすてろ というがオレはいやなのさ。。。

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「退屈な授業が 俺たちのすべて」

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ならばぁーあー

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OH〜 なんてちっぽけで

   なんて意味のない、、

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なんて無力な

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じゅーうごのよるぅぅぅぅぅぅぅ

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盗んだバイクで

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走り出す

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行く先も 分からぬまま

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暗い夜の帳の

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中へーーーーえええー

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覚えたてのタバコをふかし

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星空を 眺めながら

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自由になれた気がした

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十五のよーぉる

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自由になれた気がした

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十五の夜。







、、、、、さて。

我が愛する尾崎豊の15の夜にのせてお送りしました、「尾崎さんの家」オープンハウス。
いかがでしたでしょうか、、、、(汗、、、)


100名を超えるご来場と晴天の中、
とっても素敵な、尾崎さんらしいおうちができました。

春には、奥様の雑貨屋さんが、オープン予定。

ほーーんと、これからが楽しみな、尾崎さんの家です!


※ちなみに、尾崎さんと尾崎豊は全然関係ありませんし、
そういえば 尾崎さんが好きかどうかも知りません、、、、。

なんか、アニーと尾崎さんの写真を見てたらですね、、、ふっと流れてきたのでした、、、、。

今度、カラオケ行きましょうね!
posted by 西久保毅人 at 01:49| 2011年の気づきとカンサツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年12月03日

尾崎さんの家オープンハウス!(説明編)

さてさて

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先週末の、尾崎さんの家、オープンハウス、
秋晴れで天気もよく、たーくさんの方に来て頂きました。

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翌日、お引き渡しだったんですが、
ちょこっと残った外構工事に、アニー登場。

上棟式の一本締めは、もはや伝説になっていますが、


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土建屋さんは、工事中、とても大事な存在なのに、
完成を見てもらう機会って、実はあんまりないのです、、、。

だから、最終日のアニー登場は、ちょっと嬉しかったですねー。

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もちろん内部もご案内。

「ジブン、汚れてますから、悪いっすよ、、。」

と、とても謙虚で、シャイなアニーです。

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さて、
もともと尾崎さんは、この場所に住まわれていたんですが、
南に面した土地は、羨ましいようで、実は結構やっかいです。

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南接道の土地って、ホントは、一番設計が難しいんです、、、。


実は、、、。

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あとは、いつも言いますが、
角地も難しい、、、、。



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ようはですね、、、、、
不動産的には、値段が高い南接道や、角地みたいな土地程、
意外と設計が難しいのです。


    、、、、そうそう、小林さんも、赤ちゃん連れて来てくれました!
        もう、すっかりお母さん。


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さて、なんでかというと、
みんな明るい方に窓を付けて、ぽかぽかと暮らしたい人が多いんでしょうけど、、、、、


道路側に開くってことは、
人目にさらされやすいっていうコト。


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だから、
明るいからと言って、ただただヤミクモに窓をたくさん付けても、
結局、カーテンを閉めっぱなし、、、、、っていう家が、
街にたーくさんあります。

そういう風景は、外から見てても、残念ですし、
暮らしてても、もったいないですよね、、、。

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せっかく、家をつくるんだから、
できたら、オープンに。

自分ちなんだから、裸で窓を開けて、
天気のいい日は、ガハハと外を感じながら暮らしたいものです。


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できたら、カーテンなんか、あんまり付けずに、、、。


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そしてできたら、視線はうまくかわしちゃって、
シキチの広さなんか、すっかり忘れちゃうくらいに、

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「この街が、シキチなのだ!」

と思えたら、最高だと思うのです。


敷地境界線なんて、
しょせん、不動産屋が決めたただのラインな訳で、
そんなものに、しばられたくはありません。

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尾崎さんの、もとの家での悩みも、

「明るいんだけど、視線が通りの気になって窓を開けにくい、、、、。」

っていうのが、一番大きかったのです。



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そして、もう一つのテーマは、


「将来、お店をしたいっ。」


っていうコト。


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とても素敵だなぁ、、、と思ったのは、
尾崎さんちの場合、
商売をするコトが、一番の目的っていうよりも、

いつも御世話になっているご近所のみなさんに貢献できたり、
場所を共有できたり、、、。


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今のご近所付き合いが、
もっともっと楽しくなるような、そんな場所にしたい、
という尾崎さんの思いでした。


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もう、それは、尾崎さんの人間力なんですが、
ホントに素敵なご近所付き合いをされていて、
そんな中に、家を作られて頂けるっていうのが、とても嬉しかったです。



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まぁ、同時に、
そんな尾崎さんの家なのだから、
ご近所さんの期待も 大   な訳で、、、、、

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そういう意味では、
この通りの、一大プロジェクトだったのです、、、。


だから、工事中もみなさんにあたたかく見守って頂いてですね、、、、
こんな工事現場もめずらしいです。

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そんな、ちょっと相反するような2つの課題

生活を守る、というコトと、


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地域に、開く というコト。

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それを同時に実現するっていうコトが、尾崎さんの家のテーマでした。


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なんとか、なったでしょうか、、、、??


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「、、、よくさぁ、、、奥さんのファンシーな趣味で囲まれたインテリアの家にね、

住まわされてる旦那さんって、かわいそうだと思うのよねー。


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家は、もっと無骨で、男前な感じがいいわよねー。」


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ていうような、奥様の言葉も、
ずーっと最後まで、忘れられなかった言葉でした。



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そんな意味では、ニコ一番の男前が、担当しましたので、、、、

ずいぶん無骨に、男前に仕上がったと自負しております、、、。(汗)


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さてさて、

待望のお店は、来年の春にオープン予定!


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僕の希望としては、
立ち飲み屋か、たこ焼き屋がいいんですが、
雑貨屋さんになる予定。

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雑貨屋さんといっても、尾崎さんのコトだから、、、、、


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と、オープンが今から待ち遠しいですね。

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無事、お引き渡しも終わりましたし、
いろんな意味で、これからがとっても楽しみな、尾崎さんの家でしたー。



、、、、、あとは、飲みに行くだけですしね、、、。


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おしまい。

※同じ写真でも、コトバが違うだけで、
ずいぶん、印象が違うもんだなぁ、、、、、、という実験。
posted by 西久保毅人 at 02:39| 2011年の気づきとカンサツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年12月12日

オープンハウス

ISANAの桂の葉っぱが散るのを待ってましたというように、
お隣のツバキの花が満開です。


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じゅんぐりじゅんぐり。

季節の主役が次々あらわれて、まるで運動会のバトンリレーのよう。。。。


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そうそう先日、ISANAの下窪さんから「オープンハウスのお知らせ」が届きましてですね、、、、
お呼ばれして行ってきました。

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設計させて頂いたおうちから、

「オープンハウスのお知らせ」

をもらうなんて、、、、そんなの初めてで、


もう、、、ですね、

下窪さんには、いつもお株を奪われっぱなしなのです。


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下窪さんと、ISANAの住人の皆さん、、、、
と、その彼女やら、おねいさんやら、お友達やら、、、、。

訪れるたんびに、新しい人が集まる場所になっていく ISANA。

僕らが知らないうちに、
ISANAの暮らしはどんどん広がっていくのですが、とても不思議なのは、
どんなに広がっても、その団らんは、家なのです。

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これを何と言えばいいのか、、、、言葉を持ち合わせていません。

家族?親戚?お友達?ご近所さん、、、、、?

どの言葉も、そうなようで、どの言葉も違う気がします。


少なくともですね、こんな素敵な関係を

「コミュニティー」

なんていう、安っぽい言葉では表現したくはないのですけど、、、、。


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そして、もー、、、、ですね、、、

下窪さんも下窪さんだし、
バシストさんもバシストさん!


その姿は、
まるでずーっと前から大家さんだったかのよう。。。。

つい半年前まで、小さな暮らしだったと思えないくらい、
いつもみんなの中心に2人がいて、

それが、もうあたりまえの風景。


何人いても、ニコニコ、ゴリゴリとたくさんの生姜をすりつぶしては、
笑顔で美味しいチャイを振る舞ってくれるバシストさん。


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さてさて、オープンハウス。
今日は、カレーパーティ。

僕は遅れて行ったのですが、
みなさんで作った何種類かのカレーがもうでき上がっていました。

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おのおの好きな場所に腰かけて、カレーを食べたり、チャイを飲んだり。。。
BGMは、いつものインドのDVD。

そういえば、インドの映画は、どれもたくさんの人が出てくるなぁ、、、。


、、、、僕は食べて、飲みに行っただけですが、、、、。


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さてさて気がつくと夕暮れ時。

「ただいまぁ、、」

とでもいうように、仕事から帰ったISANAの住人の男の子にも、きちんとカレーは取ってあって、

なんだか、急に家族がふえたお母さんの様な下窪さんは、とても幸せそうに、大忙し。


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今度は何パーティーに呼んでもらえるかな、、?


僕らが知らないうちに、みーんな仲良くなっちゃって、
ちょっと焼きもち、、、、なのも、正直なところ。。。



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ISANAでは、

いつもその中心に、チャイがあります。

ケンチクも、チャイに負けてはいられません、、、、が、


今のところ負けてるなぁ、、、、(汗)

posted by 西久保毅人 at 23:58| 2011年の気づきとカンサツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年12月19日

金曜日、オープンハウスです!

メッシ、スゴかったですねー。もう。。。。


しかし、、、、
メッシが活躍すればする程、ひげボウボウで、オヤジ化していくのが残念なのは僕だけでしょうか、、?

ま、いいんですが、
もはや菊地さんと似てるとは言えなくなってきている今日この頃、、。

個人的にはですね、、、
2005年、ドイツワールドカップ頃のメッシが、一番似てたんですけどね。。。。


しかも、まだアルゼンチン代表で、レギュラーじゃなくてですね、、、
ベンチで待って試合を見ているメッシが、それはそれはソックリでした、、、。


もう、瓜二つだったのにー。


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すくなくとも、、、、このくらいまでは、そっくりだったのになぁ、、。


できればこの顔で、あのプレーを見たかったなぁ、、、。(涙)



もう、こうなったら、
菊地さんにひげはやしてもらって、オヤジ化してもらうしか、、、、、道はないですね、、、、。


なんの道かは、さておき、、、、。


そういえば、フジモンも、ひげ濃いしなぁ、、、もう南米の血だからしょうがないのかな、、、。


こうなったら、細田先生が、自然とイニエスタ化するのを
のんびり待つしか楽しみはないかなぁ、、、。



、、、、、さて、本題です。
急なお知らせですが、、、、、、。

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今週の金曜日、12月23日に、
東大和市で、工事をしておりました「池田さんの家」のオープンハウスを開催します。


山をのぞむ南面のお庭の植木を残し、静かに2つのおうちが寄り添うような家です。


ニコで設計させて頂くおうちはですね、、、、、

比較的子育て世代の若いご家族のお家が多いのですが、
子育ての終わった仲のいい池田さん御夫婦のための、落ち着いた住まいを計画させて頂きました。


縁側でお庭を楽しみつつ、冬はみんなでこたつ。


そんなあたり前の日常を、のーんびりと楽しめるといいな、、、、と
思いながら、設計させて頂いたおうちです。



年末にさしかかり、そしてクリスマスもあり、
御多忙な時期ですが、
ぜひ見にきていただけると嬉しいです。

新規で内覧ご希望の方は、こちらまでご一報下さい。

nishikubo@niko-arch.com
posted by 西久保毅人 at 23:59| 2011年の気づきとカンサツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年12月22日

池田さんの家

本日無事、池田さんの家の完了検査が終わり、
いよいよ、金曜日、
オープンハウスです。


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このあたりから、オープンハウス、お引き渡しというちょっとした短い時間というのが、
僕たち、設計者にとっては、ようやく自分達の設計の結果に向きあえる時間。


ああ、そういえば、この柚子の木の庭を残したいっていうコトから、
いろんな設計が決まって行ったなぁ、、、。

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そんなコトを、のんびりと考えつつ、、、、、。

初めて池田さんのご自宅にうかがった時のコトを思い出します。


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時間がたつにつれ、いろんなところから、
光が回り込むような、


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2つの小さなボリュームによる一軒の家。


ニコ設計室、10年目の年末にでき上がった最後の家が、

2個のボリュームによる家、っていうのは、
何かの偶然かな、、、、、。


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ニコ


2つであるコトが大切。

2つが違うコトは当然。

2つだと ぶつかる。

2つだと はなれる。

2つだと くっつく。

2つだと こすれる。

2つだと うまれる。

2つだから うまれる。


金曜日、お天気が良いといいなぁ、、、。

posted by 西久保毅人 at 01:03| 2011年の気づきとカンサツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年12月26日

池田さんの家オープンハウス

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晴天の金曜日、
池田さんの家のオープンハウス、無事終了しました。

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東大和市というちょっと遠い立地だし、、

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クリスマス前の祝日というコトもあり、、

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だーれも来なかったらイヤだなぁ、、、、と、多少の不安もあったんですが、
たーくさんの方に見に来て頂き、天気も良くて楽しいオープンハウスでした。


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ありがとうございましたー。

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池田さんの家は、
小さな家を2つつなげたような姿をしています。

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なので、
一日過ごしていると、
刻々と、いろんな場所から光が差し込んで来て、



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周辺の、のどかな風景をのんびりと楽しめるおうちです。

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ものすごいシンプルな平面なんですが、

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1階の居間だけちょこっと天井を高くしたり、


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キミドリ色のななめ壁が貫いていたり、



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そんなちょっとした変化を付けただけなんですが、
実際体験する空間は、ちょっと平面図からは想像できないくらいに立体的。

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当日、来年100歳になるという池田さんのおばあちゃんもご来場。

「まぁ、、子供が喜びそうな楽しいおうちねぇ、、。」


と、とても楽しんで頂けました。


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来てくれた子供の中には、

「帰りたくないーっ。」


と、泣き出す子供も、、、、。

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僕らの仕事は、実際は、


「特定のだれか」


に向けて作る仕事です。

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でも、そうやって、できあがった空間が、


「特定のだれか」


を超えて、いろんな世代や、いろんな価値観の人に伝わるっていうのは、
実は一番嬉しいコトです。

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でも、僕が一番こだわっているのは、
その順番。


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「特定のだれか」

との、
出会いの中から生まれるものを考えるコト。

逆じゃ、絶対ダメだと思うのです。

たぶん、素敵な音楽も、ぜったいそうだと思うんだよなぁ、、、。
誕生の瞬間は、絶対個人に向ってるはずだと思うんです、、。



そうじゃないと、エネルギーでないもん、きっと。


、、、、よく分かんないですけど、、、。


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さてさて、そんな風にできた池田さんの家ですが、


残念ながら、
まもなくお引き渡し。。。。

いつもながら、あっという間です、、、。

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入居後、うかがうのが楽しみ!


















posted by 西久保毅人 at 02:35| 2011年の気づきとカンサツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年12月31日

育つ

あっという間に今年も終わってしまいました。

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毎年の事ながら、
年の瀬までバタバタとしていて、

「さて我らがニコ設計室の忘年会は、、、、?」

と、困っていたところ、

秋に完成した「井上さんの家」の井上さんご家族に
お誘い(救済?)いただき、
せっかくなので、作ってくれた山縣建設さんの御夫婦も呼んじゃって、

救済されたくせに、12人で押しかけて、

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とっても楽しい忘年会をさせて頂きました。

井上家らしい、ボリューム満天のたくさんの、美味しい手料理をいただき、
しかも、みんなであこがれの星降るバスルームでのお風呂にまで
入らせて頂き、最高に贅沢な忘年会!

甘えさせて頂ければ、どこまでも遠慮のないニコ設計室です、、、、。(汗)


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さて、今年もたくさんの出会いがあり、あっという間の一年間。

震災があり、原発事故があり、多くの命がうばわれました。
安心、安全という今まで無意識だった環境が、実は幻想だったコトが分かり、
トウキョウというものが、成り立っているからくりが分かり、
それでも原発というビジネスを、やめられない日本の構造が浮き彫りになり、
便乗して、LEDとかっていう気持ちの悪い電気がもてはやされ、、、、。


大きなシステムの矛盾が浮き彫りになった1年でもあったと思います。

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ニコはというと、
親のひいき目かも知れませんが、、、、
ふとした瞬間に、

「おっ、僕がいなくてもできるようになったじゃん。」

って、若者達の成長を嬉しく思う事がいっぱいありました。

「もともと、できてましたよ、、、、ニシクボさんが面倒くさいだけで、、、。」

って、言われちゃいそうですが、

むしろ、僕がもっといなかったり、ぐじゃぐじゃ言わない方が、若者達はのびるのかなぁ、、、?
とかも、思うんですが、、、、。

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残念でした。

来年も、結構いるし、ぐじゃぐじゃ言います、、、。


そんな中、紹介が遅くなりましたが、
もう、オープンハウスや事務所ではおなじみですが、

桃屋のごはんですよ!でもおなじみの大塚くんが、、、、
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.
、、、、、おなじみの大塚くんが、
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ニコの仲間入り。
次世代のニコのエースとの噂がありますが、

エースはエースでも、
来年は、アニソンの帝王、榊さんからマイクを奪い、

「ゴーゴー トリトン」

を唄ってくれるような、そんな成長を期待しています!


、、、、カラオケの話ですが、、。


では、良いお年を(笑)

posted by 西久保毅人 at 19:15| 2011年の気づきとカンサツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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