2007年04月02日

快と不快

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今日、午前中に打合せで葛西臨海公園までいったので、ついでに谷口吉生さんの
名建築 クリスタルビューに行ってみました。

名建築の評価を僕がする意味もなく、公共建築という厳しいステージで谷口さん
が描ききった世界と実現力は、とっても素晴らしいと思います。

でも、正直、、、、、、、、不快でした。

天気もよく、さくら日和で、海風の、においのここちよいその場所で、
ガラス張りの空間はそれらを何にも感じられませんでした。
ガラスさえ入ってなければ最高なのに・・・・、と5分で後にしました。

この快や不快は、ハッキリ言って個人的なカンカクです。

さて、その足で、完成間近の「代沢の家」の現場へ。

敷地の長さが約30mもある住宅なのですが、世田谷とは思えない周辺環境の
中、とっても居心地がよい空間となりました。

土のにおい、風、緑、木の感触、鳥の鳴き声。

なんだか寝ころんで昼寝でもしてしまいそうな空気。
それらを全て、肌で感じる事ができました。
もちろん、ガラスごしではなく・・・・。

まあ、自分たちが設計させて頂いた建物なのでほめてもしょうがないですが、
とっても快適でした。

でも、この「快」や「不快」の感覚って、とっても大切だと思うんです。

「快」や「不快」に理屈はないんですから。


やっぱり、自分が心から「快」と思える物しか、僕らは作れません。
そこをウソついても、しょうがないですよね。

そして、その「快」の基準は、人それぞれ・・・・。

だから、今後も、自分の中の「快」の感覚に正直に、

「あー、気持ちいいー。

と思える空間作りをしていきたいとあたらめて思いました。

花見客をうらやましく思いつつ・・・・・。

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まんぷく家族

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どんな家族にしたい?かというと答えは1つ、

「まんぷく家族」

引っ越しやら何やらで、ちょっとサボり気味だったんですが、
今日久々に夕ご飯を作りました。
季節はずれのぶり大根と買ってきたしそ昆布の佃煮ですが、
子供達が、次々とおかわりし、あっという間に3合がなくなりました。

「ごめんごめん、ご飯一杯分は、ママにとっておこうね。」

という感じ。
7才のノノは、昆布で淡々とご飯をたべ、
5才のリンタロウは、ブリの目玉に、むしゃぶりつき、
1才のソラは、「だいこん、だいこん、だいこん」と大根を次々とわしづかみ・・・。

いやー、よくぞ、育ったな、と嬉しく思いました。
ついに、この日が来たか・・・・。


そう、ご飯を炊いても、炊いても、足りない。

そんな家族が僕の理想なんです。

だから、3合が足りないなんて、とってもうれしいです。

じゃあ、次からいくら食べても良いように、5合炊こうか。

そのうち、業務用の炊飯器を買う日が来たら、なんと幸せだろう・・・・。


僕が子供達に望む事は、ホントにそれだけ。
そんな家族になれたら、パパはお米のためにいくらでも働くぞっ。


そのうち、設計料は、お米にしてもらおうか・・・。


そんなハッピーな、夕食の風景でした。

という訳で、写真は、先日の本間さんちでの飲み会風景です。


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2007年04月05日

コジン・ジョーホー

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昨日、新聞でびっくり。

なんと、小学6年生の学力テストで名前の代わりに、番号を書くようになるらしいです。
どうらや、大手学習塾が、テストを作成、採点するため、
個人情報の漏洩をふせぐためだそうです。

ふー、

「コジンジョウホウ」とか「ロウエイ」とか、ワープロで打つだけで疲れます・・・。しかも小学6年生。
僕は、個人的には、気にしすぎな気がしてなりません。

なんか、ユルさがない。

僕も、職業柄、建て主の個人情報を扱っているので、それについては気を遣いますが、家族や自分の事なんか全然気にしていません。
特に、僕の個人情報なんか、ホームページがある以上、流れっぱなしですので、
大抵、一日に、訳のわからん迷惑メールが、50件以上きますが、基本的に僕は、ネットや、メールの顔のみえない世界をそんなに信用していないので、特に対策をするでもなく、日々スルーしています。

小さい頃は、「テストの時はまず名前を書きなさい。」と言われて育ちました。
だから、自分の子供にも、宿題とかの名前が書いてなかったり、へたっぴだったり
すると、「ほら、名前はしっかり書きなっ。」と言ってしまいます。

そういえば、最近、保育園で名簿を作ったり、メーリングリストを作ったりする時も、「うちは、コジンジョウホウが・・・。」みたいに参加を嫌がる方もいます。

僕のコジンテキな意見としては、
あんまり硬い事は言わずに、

子供の世界はユルーくつながってて良いんじゃないかと思うんです。

でも、その子供の親が、大人だと言う事が問題なんでしょうけど、
子供達を守る、という立場にたった時、
単純に個人個人の情報が閉じた世界よりも、
多少不都合はあったとしても、だらりと繋がった世界の方が、ハッピーなんじゃないかと、子供を持つ親としては、思う訳なんです。

なんだか、脈略のない展開でしたが、
写真は、先日完成した増築物件、イドリスです。
白い方が、元々の家で、黒い方が増築部分。

古い20世紀の建物と、新しい21世紀の建物がとなり合って建つ事になりましたが、完成後は、
昔から寄り添った夫婦のように、
写真みたいに肩を寄せ合って、ユルーく阿佐ヶ谷の街角にたたずんでいますよ。
posted by 西久保毅人 at 22:50| 2007.4月〜6月の気づき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月09日

ふりかけごはん

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よく晴れた昨日の日曜日。

久々の休日は、僕と、ソラちゃんと、リンタロウの男3匹ででちょっと大掃除。

これは、西久保家では、かなり珍しい出来事です。

というか、初。

写真は、お掃除ソラちゃんです。

さて、掃除ついでに、居間のちゃぶ台やカーペット、座椅子や本など、
めんどくさいから、次々に庭のデッキに出してみたんです。

ただ、家の中からなくなると、掃除したって気分になるかと思いまして・・・。

たぶん、ハラさん達帰ってきたら、怒るだろうなー、と思いながら、
普段、家の中にある物をそのまま外に出したら、なんか気持ちいい空間。

これって、もしやアウトドアリビング??

リンタロウとソラが本やら、おもちゃやらまで持ってきて、いつもの居間が
庭にそのまま移動しました。

天気もよくて、寝ころぶと青空。

ああ、庭って、こんな風に使うもんなんだね。

ちょうど、みんなお腹がすいた頃、ジャーを開けれみるとご飯が少々。
おかずはちょっと見あたらない。
なんだか、お日様がもったいなくて、各自いろんなふりかけと茶碗をもって、
お庭でごはん。

何種類ものふりかけをかけた、ただの昨日の残りのごはん。

でも、なんか、それがとってもごちそうで、
3人でバクバク食べました。

ホント、ただのふりかけごはんだったけど、外で食べるとおいしいですね。



今度は、ハラさんがいない時に、テレビも、庭に出してみます。。。。。。



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2007年04月13日

フレンチなブルドッグ

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西荻窪に気になるヤツがいる。
こいつと目があったら、立ち止まらない訳にはいかない。


それは、花屋のフレンチなブルドッグ。



ちょっと前から、西荻に行くたんびに立ち寄る花屋さんがあって、
置いてある植木もいいんですが、なんといってもこの犬です。
全然、愛犬家ではないんですが、この犬の愛くるしい事。

こういうのって、「キモカワイイ」って言うのかな??

そういえば、うちのソラちゃんにもこのキモカワイさ、通じるところあります・・・。

だから、もし犬を飼うなら、

ぜったいフレンチなブルドックをブラックで、

と決めました。

また、店の佇まいも素敵で、道路から階段2段分さがった店の入り口
から、こいつはいつも通りを眺めています。
しゃべるわけでも、ほえる訳でもないんですけど、ただのろのろと店の
前にたたずんでいます。


同時に、同じ商売人として、こいつにはやられたなー、と思うのです。

という訳で、まんまとハメられた僕の事務所には、日々、植物が増えていく事に
なってしまったのでした。

おしまい。

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2007年04月16日

水陸両用、的な・・・

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マングローブの姿はとてもおもしろい。

初めて見た時、

「なんじゃこりゃ。」

というのが、正直な感想で、なんだか今にも歩き出しそうな
そのすがたかたちが、とっても魅力的でした。

でも、そのすがた、かたちには、たぶん涙なしでは語れない
ふかーい理由があって、

昼にはよー、水がなくなっちまうしよー、
夜にはよー、水浸しになっちまうんだ。
正直どっちでもいいけどさ、
・・・・どっちかにしてくれよ。


という葛藤があったんだと思われます。

でも、環境はなかなか希望通りに変わってくれなかったみたいですね。

まあ、要はそこであきらめるか、どうかの差だとは思うのですが、
彼らは、自分のすがたかたちを変える事で、

「もうまわりは気にしてられん。でも、俺たちは生きるからね、ここでずっと。

と、腹をくくったんだと思います。

そんな、態度表明が、かれらのキュートなすがたかたちの理由なのだと
僕は勝手に信じています。

そして、それこそ、デザインの神髄なのではないかと思うのです。


かれらの選んだデザインは、フツウの環境に生きるぼくらにとっては、
ちょっと変わって見えますが、彼らにとっては、もう、自然も自然、
チョー当たり前の選択だったのでしょう。もちろん、他にも実現しなかった
いろんな案があったとは推測できますが・・・。

だから、マングローブに対して、僕は「同業者意識」がとっても強いのです。

僕らのしごとも、まったく同じなんですから。

それは、コストだったり、狭さだったり、要望だったり、さまざまですが、
要は同じです。

そしてポイントは、その条件達を「おもしろいじゃん」って思えるかどうか。
一見きびしそうな条件に、突破の糸口を見つけられるかどうか。

そして、その条件達を軽く飛び越えられるような、すがたかたちを見つける事。


桃井の家、代沢の家が完成して、

できればマングローブに見てもらいたいなー



そんな物思いにふける今日この頃でした。


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2007年04月20日

色柄モノも、化学センイも・・・。

ホームページの方で告知していますように、小田原の「五百羅漢の家」
完成しました。

下の写真達、実は、この建物で使用した色や素材の一部です。

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「イロキチか?」

と言われそうですが、こっちは大まじめです。
これらの色や素材が散りばめられた、とっても素敵な空間になりました。

そもそも、色は使うのが苦手な建築家が多いみたいですし、やっぱ、最近の流行の
建築は、白と黒で、ビシッと決まって?います。

色は、禁じ手、みたいな考え方もあるみたいですし・・・。

まあ、他人はさておき、

僕は、色というのも、空間を構成する大切な「素材のひとつ」と考えています。

そんな事を平気で言えるのは、前職の象設計集団時代に、色を使う事の勇気と
その効果を学ばせてもらったからなのですが・・・。

とはいえ、むやみやたらに色を付ければ良いってもんではありません。
植物がはえる色、お年寄りが元気に見える色、そして色を生かす暗闇・・・・。

特に今回は、お年寄りのデイサービスという事もあり、年齢の刻まれたおじいちゃん、おばあちゃんの顔が、元気に、素敵に見えるように彼らの背景として、
いろんな素材や、色を散りばめました。

それが、従来の高齢者施設の「施設っぽさ」を吹き飛ばし、さらに、大きな建物の中で居心地のよい奥行き感や質感を創り出しています。

という訳で、ぜひ、皆さんに見て頂きたい、という気持ちで一杯なんですが、


おだわら、、、、遠いですよね、、、、。


まあ、そのうち、何らかのかたちで、お見せしたいと考えています。

という訳で、

ジュディマリの「イロトリドリノセカイ」をどうぞ。
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2007年04月25日

大盛況

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告知していた「五百羅漢の家」内覧会、大盛況でした。

今回は、ニコ主催、というより、オーナーの(株)H.S.Aの施設お披露目がメインだったのですが、なんと、2日間で、700人オーバーです。
これは、デイサービス単体の内覧会としては、全国的にも希な数字らしいです。

設計者としても、住宅以外で初めてのこのような内覧会に立ち会う事ができ、
一般の方の、素直な感想や、表情に触れる事ができ、とっても有意義な2日間でした。
ニコ設計室の関係者も、遠くは千葉や都内からもきて頂き、住宅以外で初めての建物をお見せする事ができて、とてもうれしく思いました。

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正直、独立してからは個人の家しか設計した事ない僕にとっては、

僕に頼むって事は、家を作ってくれって事なんだろう・・・・たぶん。
多少、「デカくて」、「家族」は多いけど、、、、まあ家なら何とかなるか、、、。

と、勝手に思いこんで取り組んだ仕事でした。

だから、社長さんにも、

「「家」を作りますからね、いいですね。。。。「シセツ」は作りませんよ。」

と宣言してからのスタートでした。


養護学校の子供達と、若い介護スタッフ。
たくさんのおじいちゃん、おばあちゃん。


最大で延べ70人くらいが、同時に存在するこの場所。

血は繋がっていないけれど、僕は、この場所は、やっぱり「家」だと思うんです。
そして、ここに同時に存在する人達を「家族」と呼びたい。



少子化、核家族、高齢化・・・。
家族の形態がどんどん変わっていくのなら、

ちょっと人数が多くたって、
ちょっと血が繋がってなくったって、


全ての世代が一同にそろうこの場所は、やっぱり「家」であり、
かれらは「大家族」なのだ、

と、僕はやっぱり思うのです。

そして、そのようなスタートラインに立って、僕らの住む「セカイ」
見直して見る事。


それが一番大切なのだと、僕は思うのです。



というわけで、近々完成写真をアップしますので少々お待ち下さい。


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2007年04月28日

だいじなひと

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だいじなひとが けっこんする

あした けっこんする

あきにはあかちゃんもうまれる
なんというしあわせ
たぶん「おめでとう」じゃ なんかたりない
だから だいじなひとへ


ありがとう




だいじなひとは、僕に羽をつけてくれた
僕に飛び方をおしえてくれた
きっと、彼はそんなつもりはなかったんだろうけどね。

でも僕は、いまだにうまく飛べないでいる
そんな僕を、もどかしく 彼はみている

ごめんね たぶん、すごく時間がかかる

でも いつか飛ぶよ
きみの 目の前で・・・・。



だいじなひとがけっこんする

あした けっこんする

たぶん「おめでとう」じゃ なんかたりない
だから だいじなひとへ



ありがとう。



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2007年05月02日

楽譜

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ノノと一緒にピアノ教室に通い始めて早2か月。

いやー、おもしろいですね。

「どんどんよくなる君のプレーをずっと見ていたかったんです。。。。」

というのは、スラムダンク山王戦、安西先生の名ゼリフですが、
まさにそんな感じ。

恵子先生は、ホントに素敵な先生なのですが、その魔法にかかったように、
どんどんうまくなっていきます。子供の吸収力はホントにすごいです。

で、そのレッスンに欠かせないのが「楽譜」。
僕も、34年間生きていて、まじめに楽譜なんて読んだ事、ありませんでした。
どっちかっていうと、僕は雰囲気派なんで、
「こんな感じ、、、くらいでいいんじゃん。」
という風にしか、楽譜を見てませんでした。

でも、楽譜に忠実に、ルールにしたがってキチンと弾くと、トタンに「音楽」になるんですね。まあ、そのために楽譜があるんでしょうけど。。。

そこには、作曲者の意志がつまっています。

楽譜を正確に読みとる事の大切さを学んでいて、ふと、

「これって、図面じゃんっ、」

と、思いました。

僕ら、建築設計者にとっては、基本的には、図面が全てです。
その意図を、各施工者、職人さんにいかに正確に伝えるか?と言う事が、
建物の完成を左右します。
つまり、図面とは、僕らから、施工者に送る手紙、しかも、あつーい想いのこもった
ラブレターなのです。


それを、読みとる作業と、楽譜を見ながら、ピアノを弾く作業、
まったく同じなのです。。。。

しかし、もっと面白いのは、同じ楽譜なのに、弾く人によって、ぜんぜん違う音楽になるという事。
同じ楽譜を見て、同じ旋律を弾いてるのに、ノノが弾くのと、恵子先生が弾くのとでは、ぜーんぜん、違う音楽なのですね。

建築の世界では、同じ図面で2つ作る、というのはなかなかありえないので、比べようがないですけど、たぶん、作る人と監理によって、全然違うモノができると思います。

でも、きっと、共通して言えるのは、

「作曲者の意図をどれだけ読みとれるか?感じるか?」

と言う事の大切さだと思うんです。


ノノと一緒に音楽を初歩から学び始めて、そんな事を考える、今日この頃でした。


一応、仕事もしてますよ、、、、無職ではありません。
posted by 西久保毅人 at 23:14| 2007.4月〜6月の気づき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月09日

遺跡的な・・・。

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「この建物って、どんな風な朽ち果て方をするんだろう・・・?」

僕はこんな事をいつも考えながら、設計をしています。


要するに「遺跡になった姿。」


窓も、家具も、お風呂も、近隣の家すら、全て無くなってしまってもなお、何か
「そこにある意味」や
「特定のお施主さんとの出会いや、やりとりの軌跡」が感じられる
すがた、かたちをもってたい、と思います。

だから、きっと、もう、みんな死んじゃってる100年後の事とか、現場でついつい妄想してしまいます。

さて、写真は、上石神井で工事中の田崎さんの家。
ようやく、3階までコンクリートが打ち終わり、型枠を外しました。

正直、カッコイイです。。。もちろん、「遺跡的に。」

遺跡的にカッコイイ、てことは、この計画が間違いでなかった、という事を確信する瞬間。

その「骨格」の持ってるチカラをできる限り損なわないよう、感じられるよう、これから仕上げ工事に入ります。

この建物は、高密な住宅地でのちょっと変わった「たたずまい」がポイントなんですが、それは、またおいおい書く事にします。

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2007年05月12日

赤ちゃんぽすと

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まあ、こんだけ巨大化してしまうと、そうそう捨て場がないんですけど、
5/10から熊本の慈恵病院で赤ちゃんポストの運用が始まりました。

世の中的には賛否両論あるんでしょうけど、僕的には大賛成だし、この病院の院長先生は、本当に素晴らしい決断をされたと思っています。
3年前にこんな文章を書いたんだけど、本当に小さな子供が犠牲になる事件が起こるたびに
胸が締め付けられる思いになります。

しかも、報道されると、犯人が母親や同居人の男(なんのこっちゃ、これは。)のケースがあまりにも多く、何となく状況は想像できなくもないけど、怒りの矛先が小さな小さな
子供に向いてしまう事が、悔しくてしかたがないのです。

理屈はどうあれ、どんな親でも、子供にはかけがいのない存在なのだ、と思う反面、
殺すぐらいなら、手をかける前に、とっとと手放しやがれっ、と本気で思います。


「こどもが無駄に死んでしまう事。」


少しでもなくせる世の中になって欲しい。

一人で誰にも相談出来なくて出産をむかえる女性。
どうしても、子供を愛せない夫婦。
新しい恋人ができ、子供が邪魔な存在になったカップル。

いろんな事情があるのは当たり前なのだ。
それが人間なんだから。

でも、その「事情」と、「子供の命」は絶対に等価ではない。

どんな事をしてでも、「子供の命」は守られるべきだと思う。

命を奪われるくらいなら、捨てられる方が絶対ましだ。

たぶん、院長先生のそんなギリギリの決断が赤ちゃんポストなんだと僕は思う。
たぶん、それは理屈ではないと思う。

教育を再生するのもいいけれど、こんな根本的な活動がもっと、もっといろんな場所で
起こっていくと素晴らしいと僕は思う。


そして、「ケンチク」は、そこに何かできるのだろうか?

そんなコトを僕はいつも考えている。。。。。。。

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posted by 西久保毅人 at 23:28| 2007.4月〜6月の気づき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月20日

学校

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すみません、きたない黒板の字で・・・・。

さて、昨年から、こんな学校で講師をしています。

池袋ウエストゲートパーク的に言うなら、

ブクロの北口で。

もう、その名の通り、学生は全て現役の若い職人さんで、ほとんど大工さんの卵です。
「なかなか、若くていい大工がいない。」とよく監督さんが嘆く声を聞きますが、結構いるもんです。

で、そんな僕が日頃御世話になっている大工さん達に何を教えているかというと、もちろん設計の授業です。
でも、これが実は難しい・・・・。

はっきり言ってしまえば、経験的には大学で授業する方が、よっぽど簡単なのです。

相手は、図面を「見る」て「作る」事は慣れていても、「考えて描く」機会はほとんどない。しかも、パッと見、ちょっとみんなこわそうだし、最初は
「おいおい、ここはスクールウォーズか??」
と正直つっこみたくなってしましました。
まあ、でもそれはホント、見た目だけの話しで、働きながら学ぼうをしているヤツらなんで、本当に、近頃珍しいまじめな若者達です。

だから、去年は試行錯誤で授業をしたんですが、
実は、去年の授業は、僕自身、満足できる事ができませんでした。
それは、たぶん、僕の課題の出し方が間違っていたんだ、と今にして思っています。

「限られた時間の中で、なんとか、こいつらの面白い部分を引き出したい。」

という思いでやってたんですが、ただ白紙の敷地と家族設定などの条件をを渡してみても
そもそも設計に慣れてないんだから、うまくできる訳がないんですね。
別に、うまくできる事を目指している訳ではなく、

「けんちくは自由なのだ。」

という小手先ではない「カンカク」を感じて欲しいと思っていたのですけれど・・・。

そこで、今年は、根本的に課題設定を変えてみました。
渡したのは、紙にパラパラと適当にベットや風呂や、便器や家具、階段、木々が点在しているそれだけの紙。
そんなモノ達が、木々のまわりに点在している、それだけの紙です。

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通常、我々や大工さんの仕事というのは、家具が置かれるハコを作るのが仕事です。
完成したら、そこに家具が持ち込まれ、初めて生活が始まります。

「でも、もしも、逆に敷地に置かれるモノの場所が最初に決まっていたら、どんな空間ができるだろう?しかも、森の中に、バラバラと適当に・・・・。」

そんな逆転の発想の設計です。

実は、これは去年の反省点でもあったんですが、建築というのは、スケール感を身につけると言うのが一番むずかしいんです。
例えば、ふとんの大きさ、便所の広さや、テーブルの大きさ、収納の大きさ。
それが、感覚で身に付いていて、それを絵にできて初めて設計ができるようになります。

「ふつう」が体で分かっていないと、「ふつうでない」事はできないんです。

だから、彼らの個性がそのままかたちになるように、

「森の中にバラバラとモノが点在した風景」

から逆に空間を想像していくような、授業をしてみよう、と思いました。
分かりにくいけど・・・・。

で、その作戦は、大当たり。

いやー、こんなにいろいろな事が考えられちゃうんだー、というくらい面白い作品達が出てきました。去年がウソみたいです。
あんまり面白い作品達なので、ここで終わらせるのはもったいないので、来週はそれを模型にして、立体化させようと思ってます。

やっぱ、学生の作品というのは、ハチャメチャなのが一番です。

そして、そんな風にしてできあがった自分の作品を、

「いつの日か、がんばって絶対実現してやるぞっ。」

という風に学生が思えるような授業にできたらいいなあ、と思っています。


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2007年05月24日

たぶん、母は・・・・。

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忙しい中、久しぶりにコンペをやりました。
「産婦人科と小児科」のあわさった病院。
これやらなきゃ、僕じゃないでしょう。

という訳で、以下、コンペ案のコンセプトです。
訳が分からないでしょうけど・・・。

今年は母の日に何も送れなかったので、まあ、佐賀の母には、その変わりです。
今頃だけど・・・・。

結果は期待せずに・・・・。




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2007年05月25日

不自由さから産まれるもの

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今日は、ブクロの授業の日。
ちょっと、前にマングローブの事を書いたんですが、たぶんそれと同じ事が、
きりんやゾウやカバのすがたかたち、昆虫のすがたかたちにも、いえると思うんです。

もっというと、都市住宅が変な形になるのも、きっとそういう事。

不自由な条件で、それをはね飛ばすくらいハッピーな世界を描く事。
そんなすがたかたちを探す事。

そんな意味では、「不自由さ」って、マイナス要素というより、超ハッピーな世界へジャンプするためのジャンプ台なのかも?って思います。

そんな事を、今日、ブクロのガッコで、授業をしながら、つくづく思いました。


僕が出した不自然で、不自由な条件。

それを踏み台にして、大工の学生はどんどん飛んで行きます。
自分が今、飛んじゃった事に、たぶん奴らは気づいてなさそうなんですけどね。。。

僕より一回り以上若い奴らが、ニヤニヤして自分の世界を作ってる姿を見てると、
「負けてなるものかっ」と僕も、闘志が湧きます。


ホント、すてきな時間を過ごさせてもらってます。

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2007年05月29日

音符

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音符のようにー すれ違ーってくのよ

迷子になっーたー カレのここーろの中



・・・・・・聖子ちゃんです。

さてさて前にも書きましたが、最近はノノのピアノレッスンが、ボクの秘密の楽しみで、
別にボクが弾く訳ではないんですが、恵子先生の一言一言を聞き耳たてて聞いてます。

先日、レッスンもだんだん進み、音が重なる曲に入った時の事。

「ののちゃん、楽譜読んでごらん。」

「はーい、えーと、ミレミファソー・・・・・??」

「どうしたの?  そう、音が二つあるでしょう。ピアノでは二つの音が重なるのを重音っていうんだけど、人間は二つの音を同時には言えないのよ・・・・。でも二つの音が重なると素敵な音色に聞こえるでしょう。そして、時には単音を引き立てるのよ。」

ノノは、「ふーーん・・・。」でしたが、

ボクは、「ガーン。」でした。


これって、もしかしてケンチクにもいえるんでは?
さらに、ジンセイにもいえるんでは?


ケンチクは、決して一人ではできないものです。
そして、設計者には、設計者の、建主には建主の、監督には監督の、ペンキ屋にはペンキ屋の、それぞれの主張や、役割があります。
それが、それぞれの音だとしたら、そのバラバラの音をつむぎ、一つの空間にする事。
それを、社会や、歴史や未来の文脈の中に築きあげる事。

そして、ジンセイにおいても、同じで、所詮、一人でできる事なんてたかが知れてるけど、人との出会いや、同じ志の仲間とだったら、すごい事ができちゃう(気になる事。)


深いなー、恵子先生。


ほかにも、ホント、ケンチクにつながるキーワードが、音楽の基礎には詰まっているなー
とノノのレッスンを通して、改めて感じさせてもらっており、最近忘れっぽいので書いておかないと忘れちゃうんで、ここに書いておこうと思っています。


ただ、知れば知るほど、骨になる個人(作曲者)の「コンセプトの明確さ」の大切さも同時に痛感するんですけどね。だからこそ、ただの音符がすてきな曲になる・・・・。

要するに「何をやりたかったんだよ。」ってコトですね。



・・・・なんて、そんな事をボーっと考えながら、毎週水曜日の午後のひと時、ボクは妄想にふけっています。

一人分の月謝で、ボクまで勉強させてもらって、ホントありがたいです。



では、発表会での「父娘連弾」をいつの日か夢見て・・・・・。






posted by 西久保毅人 at 23:33| 2007.4月〜6月の気づき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月02日

今宵、ギロッポンにて。

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今宵、といっても昨日の話。

いつものように現場やら、打ち合わせやらを終えて夕方ギロッポンへ。

ギロッポン、といえば、ホリエモンやら、キショーやらという猛獣の住むという禁断の場所。ボクもかれこれ東京に16年近くいるけれど、3、4回しか足を踏み入れた事がない禁断の場所。


だって、用事ないし・・・・・。


しかし、今日は違います。用事があります。
なんと元ニコの古賀ちゃんのアニであり、イラストレーターの古賀重範さんの個展が、あそこで行われているというのですから。

という訳で、最終日になってしまいましたが、なんとか駆けつけました。
途中、電車の中で、

「はて、今日は何かの日ではなかったかな?」と思いつつ。。。。

さて、徒歩3分と書いてあったものの、さすがギロッポン。
・・・・・20分くらいかかりました。

ハラさんも遅れて合流。

ちょっと記憶があいまいだったんですが、「今日」について、ハラさんに確認。


「あのさー、今日って、もしかして結婚記念日なんじゃないでしょうか・・・・?間違っていたらすみません・・・・。」


ハラさんもすっかり忘れていたようだったけど、一応、ボクの脳みそ代わりなので記憶力は抜群です。

「あっ、そうそう、すっかり忘れてた−っ。」との事。

ホッと、ボクも胸をなで下ろします。

( よかったー、前の彼女の誕生日とかじゃなくて・・・・。 )


そうです。
今日は、我々の8年目の結婚記念日だったのです。



結婚記念日にギロッポンなんで、洒落てるじゃないですか。
東京の人みたいじゃないですか。


とわいえ、保育園のお迎えまで、あと1時間。すぐ帰るんですけどね・・・・。

さて、古賀アニの個展は、「Dog with Apple」というタイトルで、その名の通り、犬とリンゴが今回のテーマ。たくさんの犬とリンゴが、鮮やかでシンプルな彩りのアクリル絵の具で描かれていました。すべてを1ヶ月で描き上げたというその勢いが、とっても感じられました。

ボーッと見てると、5匹の犬が頭にリンゴを乗せて並んでいる絵を発見。
なんか、まとまってるようで、それぞれ別の事を考えているような、不思議な絵。

「なんか、うちの家族みたいだな・・・・。」

とふと思い、今日が結婚記念日だった事も、思い出しました。

これも、何かの縁かしら・・・。

という訳で、その絵をいろいろな記念として買ってしまいました。


結婚記念日にものを買うなんて、初めてじゃないかなぁ?
そもそも、ボクが、結婚記念日を思い出すなんて初めてじゃないかなぁ?
しかも、絵を買うなんて、初めてじゃないかなぁ?



と、言う訳で、
その場に居合わせた人たちにも、お祝いの言葉を頂き、そうしている間に、ソラが保育園で発熱、という呼び出しの電話もかかり、いそいそとギロッポンを後にしました。



まあ、その後は普通の日常。
ソラが熱があるので外食もできず、時間も遅かったので、持ち帰りのココイチカレーで、記念日ディナー。

まあ、そんなギロッポンの思いででした。



その後のオチとしては、

ホントの結婚記念日は、前日だった事が、ハラさんのインテル内蔵脳みそより判明。


やれやれ・・・・・。



:
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2007年06月09日

白石さんの家

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進行中プロジェクトです。
ずいぶん公開が遅れましたが、海老名市の広大なナシ畑に面した住宅の工事が進んでいます。工事状況のアップをサボっていたら、早くも来週月曜日に上棟です。

3人のワイルドな子供達と、御夫婦の5人家族のための住宅です。

5人家族、といえば、我が家も5人家族。

うちは、まだ「珍獣」ですが、3人とも小学生になると、こんなにも「野獣」になるものかと、我が家の将来をみるような思いでおつきあいさせて頂いています。

「個人のためのスペースはいらない。」

という徹底したご家族の思想と、よくも悪くも面している「ナシ畑」という二つのキーワードのもと、いかにも「白石家らしい」家を目指した計画です。


骨太で、洗いざらしのTシャツのような家になるといいなぁ、と思っています。


途中、土地が変更になったりと、白石さんに設計を依頼して頂いてから時間がかかりましたが、来週ようやく姿を現します。


楽しみです。



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2007年06月11日

こおじげんば

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なんとのどかな現場でしょうね。
進行中の佐藤さんの家の工事現場です。

東京なんですけど、ながほそーい遊歩道のような公園に面していて、行くたんびにのどかな気持ちになります。土地探しに時間をかけたかいがありましたね、佐藤さんっ。

もはや、漢字で書くよりひらがなで「こうじげんば」って書いた方が似合います。

また、ちっちゃくて、かわいらしいその姿かたちも、とってもキュートです。
写真は、コンクリートの型枠なんですが、ちょっと変わった型枠を使用しているため、補強のための縦材が細かく入っていて、それがまたいいんです。

一応、打ち放しの仕上げ予定なんですが、もったいないからしばらく、5年くらいは型枠つけたままで住むってういのは、どうでしょう、佐藤さん・・・・?

下は、完成イメージです。

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そして、今日は、下の写真の白石さんの家の上棟でした。

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前回内容をかいたのですが、上棟して、その骨格の正しさに感動しました。我ながら・・・。

ナシの木って、ナシを収穫する都合上、あんまり高く育たないらしいんです。せいぜい、脚立で収穫できる程度の、2〜3メートル。

だから、その上空は、なーんにもないんですね。

それで、ルーフテラスと、リビングの高さを、木の上の高さに合わせて設定したので、2階に建つと、果てしなくつづく空を独り占めです。(5人家族なんで、5人ジメ。)

なんでもそうですが、そんな計算があるとはいえ、しょせん想像なんで、やっぱり思った事が実現すると感動なのです。

しかも、思ったよりも、実際のほうが、数倍やっぱりいいんです。

上棟式で話しましたが、僕はいつも、上棟の姿には、建物の骨格、つまり

「この家では、これをやるぞー。」

という建物の意思が現れると思っています。それは、一方的な押しつけじゃなくて、ある意味、ご家族と一緒になって街にしかけた、確信犯的な「いたづら」みたいなものです。

もちろん、仕事なんで要望をまとめたり、構造計算をしたり、コストをあわせたり、時には激論したり、、、という当たり前の業務はそれぞれにありますが、そんな小難しい事を吹き飛ばすような、大きな「いたづら」の運命共同体的なパートナーになれると、ホントに家造りは面白く加速して行きます。


白石さんの上棟の言葉も、良かったですね。

「この3人の子供達はそうとう悪ガキですし、興味しんしんなんで、現場に行くなと言っても、近いんで、たぶんちょこちょこ来るとは思います。だから、現場で迷惑な時はとにかく怒鳴ってやってください。お願いします。」


この現場も、どうやら、

「こうじげんば」

になりそうです・・・・・。

すてきなメッセージありがとう。子供達。

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2007年06月14日

あーゆー、あーきてくちゅ?

今日、たまたま仕事場に行く前に、近くの喫茶店で構想を練るためのスケッチをしていたら、


「あーゆー、あーきてくちゅ?」


と、久々にいんぐりっしゅで話しかけられました。

僕もゆったりしていたし、仕事場に行きたくなかったし、(かわいい女性だったし・・・)、、、。
という訳で、話し込んでしまいました。

彼女は、メリッサというアメリカ人のアーティストで、善福寺にある遊工房というアーティストレジデンス(海外のアーティストに個展や短期滞在での創作活動の場をあたえるような施設)に現在滞在しつつ、個展をやってるとの事。
個展のために徳島県でキャンバスとなる和紙を作ってきたとの事。
個展が今週末まで、という事で、じゃあ、近いし、そのうち行くね、とその場は解散しました。

話は、15年くらいさかのぼりますが、大学生の時の僕は、とにかく英語ができるようになりたくて、「英語を覚えるには、外国人の恋人を見つけるに限るよ。」と、いう通説を信じて、小田急線の中で洋風なかわいい女の人を見かけるたんびに「はろー、はわゆー」と日々、話しかけまくる、そんな学生でした。そんなのは、なかなか実を結びませんが、かなり度胸はつきましたね。今でも、たいして変わりませんが・・・。

さて、事務所について、彼女のウェブサイトを見てみたら、なんか、ちょっと不思議な世界観のある作品で、「これは行かねばっ。」と思い、夕方、ブラリと自転車で行ってきました。

ちょっと、ギャラリーとしては便が悪い感はありますが、昔の病院を改築した建物で、西荻らしく、とっても雰囲気のある場所でした。

メリッサとも無事再会し、絵の説明を聞いたり、いろいろ話してると、「友人のアーティストを紹介するわっ」という訳で、同じ場所に滞在しているカレンという、また同じくアメリカの女性アーティストと出会いました。

彼女の作品も、また個性的で、一言でいうと、「アースワーク」、というのでしょうか、ランドスケープアーキテクトにも通じるような、森や自然の中に自然の素材を使った造形作品の写真を見せてくれました。
で、その延長で、訪れる土地土地のいろんな色の土を採取して、土を顔料として絵を描いたりもしているとの事。だから、彼女のスペースには、いろんな土地のいろんな色の土が飾ってありました。「これが善福寺の土よっ」としっかり、善福寺公園の土も採取されていました。

この辺まで話を聞くと、

「あれっ、誰か似たような人、近くにいたなー、、、、。」

と思っていたら、その通り。

なんと、カレンが淡路島の左官職人、久住章氏を訪ねて淡路島に行った時の写真が出てきました。

「なーんだ、久住さんなら僕もよく知ってるよー。若い時、よくご飯を食べさせてもらって、淡路島にも、うちの奥さんと婚前旅行でいったし、この写真のゲストハウスにも泊まったもんね。いいよねー、このたたきの風呂も入ったよ。久住さんはホント、日本一の左官屋なんだよ。」

というなぜか、
善福寺で、アメリカ人のアーティストと、淡路島の久住さんつながりという事が発覚し、またまた盛り上がってしまいました。

表現の仕方は違うし、国籍も違うけど、本当にカレンは、アメリカン久住さん、みたいな女性でした。

なんか、世界って、広いようで、狭いなー、とよく日本でするような会話を、善福寺で、いんぐりっしゅで話す、という不思議な日でした。


最後に、アーティストレジデンス、っていえば、僕の大学の盟友であり世界をまたにかけるアーティスト、増山士郎を忘れては困りますね。

彼は、卒業後、日本での活動をえて、ここ数年は、世界中のアーティストレジデンスを渡り歩いて活動しています。会うたんびに、次はバルセロナだ、次はニューヨークだ、と次々と活動の拠点を移し、どうやら現在はベルリン永住をもくろんでるらしいです。


場所は違えど、「増山も、こんな感じなのかなー?」とちょっと思ったのでした。













posted by 西久保毅人 at 01:36| 2007.4月〜6月の気づき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月16日

スキマスイッチと田崎さんの家

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かーいさーつのまえー つなーぐ て と てー

こんばんは。スキマスイッチです。

さて、日曜日に、「田崎さんの家」のオープンハウスなのですが、この計画で一番悩んだのが、「スキマ」について。

実は、僕の大学の小林先生が、都市計画の先生であったので、その影響もあり、一つ一つの家の設計の時、いつも都市について考えます。。。。

都市は、ニコの仕事では、大げさですね・・・。言い過ぎました。

「まち」についてです。

その時に、必ず気になるのが、建物ができてしまう事による「スキマ」なんです。

だから、大学時代の卒業設計のテーマは、「都市のスキマと子供たち」でした。成長ないなー、自分・・・・。

そんな事を、もう、10年以上考えてきて、今でも一つ一つ、お仕事を頂くたびに、それを考え続けています。それは、それを考える事が、住む人も、街の人も、同時にハッピーにする方法につながるに違いない、という理由なき確信があるからです。

今回の田崎さんの家も同じです。
ちょっと他と違うのは、田崎さんもそこにちょっと不満があった、という事でしょうか?
たくさんの話を聞きましたが、一番印象に残ったのは、

だんだん、自分が育った街からスキマがなくなっていくのはイヤなんです。しょうがないけど・・・。」

という言葉。

すみません、田崎さん、変なところに、引っかかっちゃって・・・・。

で、それを僕なりに、一生懸命考えたのが、田崎さんの家のプランです。

まあ、それだけではなく、このプランにした事で、たくさんの良い事があるのですが、それは実際に見にきて感じて頂ければ、幸いですね。

ただ、「へんなかたち」を作りたかった訳では、ないですよ。断っときますが・・・。



それにしても、スキマスイッチ、いい名前ですね。。。。


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posted by 西久保毅人 at 01:04| 2007.4月〜6月の気づき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月18日

この世界の同時性について

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昨日は、田崎さんの家のオープンハウス。
暑いくらいのお天気の中、たくさんの人が見にきてくれました。
華道家である奥さんの真理さんが、家中にきれいな生け花を飾ってくれました。
僕は僕で、いままでの仕事を大きな写真パネルにして、展示させてもらいました。


僕は、この世界について、こんな事をいつも考えています。

それは、この世界のどうしようもない「同時性」について。

例えば、今僕がこうやって文章を書いている時、同じ地球上では、戦争や内乱でたくさんの子供達が命の危険にさらされており、そんな事が同じ時に、同じ地球上で起きているにも関わらず、僕はのんきに文章を書いています。

また、日本では、小学生の子供達が、受験しないといい大学に入れないし、それが人生のすべてなのだ、と毎晩塾がよいをしている同じ地球上で、インドでは子供達が、明日のご飯のために物乞いをしているでしょう。

新聞では、見開きページで、片側に少子化問題、出生率が語られ、もう一方には、アフガン内戦の話題。世界一の出生率7.3人/1人のアフガニスタンでは、毎日産まれてくる子供と同じくらいの人が死んでいるのです。それが見開きページで同じ日に、同時に語られるという事。

命の重みが、生まれた場所でぜんぜん変わります。
でも、それが事実、現実である事。

例を挙げるときりがないくらい、いろんな事が、同じ時間にこの地球上で起こっていますし、いろんな人がいます。どうしようもない事が、当たり前にたくさんあります。
そのいろんな事をひっくるめて、僕はこの世界が大好きですし、だからこそ、誰かを好きになったり、何かに感動したり、涙があふれたりするのだと思います。


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それは、「ケンチク」も同じだと僕は思うのです。

ケンチクは、一人で作る事はできません。
頼んでくれる人がいて、頼まれた僕がいます。
敷地はいつも、現実の場所にあるし、周りには、家があったり、畑があったり、崖があったりします。
ご家族一人一人の要望があり、予算があります。
明るい部屋が好きな人、暗い部屋が好きな人がいます。
建築のの歴史があると同時に、流行があり、その中に僕は生きています。
構造を専門に設計する人のやりたい事があると同時に、年配の大工さんの知恵とカンがあります。

それを一つの答えで、同時に成立させる事。

それが、設計だと僕は考えています。

いろんな条件による矛盾や不都合。
それらにこびるでも、拒否する、でもなく笑い飛ばすように同時に成立させる、一つの形を見つけて行く事。


それが、設計です。

少なくとも僕はそう考えていて、それを、一つ一つの設計で、一つ一つの出会いから生まれるものを作りたくて、独立しました。

そんな風に考えてつづけて、気づくと5年が過ぎ、完成した住宅は、20件を超えました。
僕が未熟で、ご迷惑をかけた事もたくさんあります。
同じ間違いを繰り返してしまった事もあります。
完成した喜びの数よりも、もっと出来たはずなのに、もっと早く気がつけば、、という悔いの方が正直多いです。
お金を頂いて仕事をしているのに、プロとしてやっているのに、という反省の日々です。

でも、僕はだからこそ、この仕事を死ぬまで続けて行きたいと考えていますし、設計をする機会を頂いている事を心から感謝してやみません。


ながーい、くさーい、話を延々と書きましたが、ここ数年嬉しい事があります。
もう、完成して、お引き渡しをした家のご家族が、オープンハウスに来てくれる事です。

昨日の、田崎さんの家もそうでした。
現在進行中のご家族やもう、完成した家のご家族、前職時代のお施主さんまで、わざわざ足を運んでくれました。ご自分の家の近況報告と同時に、ありがたいご感想も頂きました。
さらに昨日は、田崎さんの御厚意で、夕方5時からは、皆でビールを飲みながら完成を祝い、今までのお客様からの住んでみての実際の感想、思いの外、使いにくかった事、思いの外良かった事など、それぞれにざっくばらんに聞かせて頂きました。

もう、「す、すみませーんっ」と頭のあがらない思いでした。

でも、本当にうれしくて、夢のような時間でした。

あんな時間を過ごさせて頂いた田崎さんには、心から感謝しています。
それと同時に、今まで受けさせて頂いた仕事の重みを強く感じました。


ぜんぜんちがう条件、ぜんぜんちがう好み、ぜんぜんちがう設計。



そんなぜんぜんちがう人たちが、たまたま僕が設計をさせて頂いた、という唯一の接点で同時に存在するという事。

ぜんぜんちがう、という事を前提に、でも同時に本気で、意見をぶつけ合う事。

ぜんぜんちがう、って、本当に素晴らしい事です。

そして、ぜんぜんちがう、が、いっぱい、同時に、平気であるのが、

「最高にハッピー」な世界なんじゃないかと思うんです。


もう、長くなるから、この辺でやめますが、
とにかく、僕にとっては、最高のオープンハウスでした。

そして、これからも、ぜんぜんちがうたくさんの出会いを楽しみにしていきたいと思います。


そして、ぜんぜんちがう、ボクとアナタという「ニコの個性」が出会ったからこそ、誕生する世界で一つだけのケンチクを作り続けて行きたい、と強く思った一日でした。


・・・・・・ながっ。

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posted by 西久保毅人 at 23:12| 2007.4月〜6月の気づき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月21日

トンカツ弁当

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佐藤さんの家の型枠が外れたという事で、お昼時に現場へ行きました。

建築現場で働く職人さんは、旅芸人みたいなものだなー、と思います。

彼らは、工事が始まると、ある一定の期間、現場へ通い、そこが終わるとまた次の現場へ。職種にもよりますが、その期間は、現場で一日過ごします。

そうすると、一番大事なのが、「お弁当」。

すごいもので、彼らは現場近辺のおいしいくて、安くて、量が多い弁当屋さんをいつも知っています。一日中、体を動かして働く彼らにとって、たぶんそれは一番大事な事なのです。体が資本なのですから。

で、たまにお昼に現場にいくと、その場、その場で、「この現場は、ここが安くてうまいよ。」と教えてくれます。

さて、今日の佐藤邸。
僕はお昼は初めてだったのですが、さすが、旅芸人。
現場のうらのお肉屋さんのが出しているトンカツ弁当がうまいとの事。
さっそくマネして頼みました。

いやー、さすが肉屋のトンカツ弁当。
揚げたてサクサクで美味しかったです。
しかも、500円。
しかも、現場まで持ってきてくれました。
しかも、ペットボトルのお茶は、ぬるくならないように、ビニール袋にたくさんの氷にが入っていました。

監督のヤマガタさんも、

「ここは、この肉屋の弁当がうまいから、来るのが楽しみだよ。」

との事。


これから、土地をお探し中の皆さん。
これからは、土地を探す時に、近くに安くて、うまくて、大盛りの弁当屋があるかをチェックするべきです。
たぶん、現場の盛り上がりが違いますよ。

土地は、多少いびつでも、狭くても、それは設計で僕がなんとかしますから・・・・。



という訳で、いよいよ型枠の外れた佐藤さんの家は、木工事開始。

なんだか、新種のポケモンのような、今にも動き出しそうなかわいい姿。

今回も、よいイセキになりそうだ、と子供達と公園から眺めていたのでした。


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posted by 西久保毅人 at 00:11| 2007.4月〜6月の気づき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月26日

がんばれサンダース

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久々に、現役復活しました。

・・・・サッカーです。


ノノが通っている小学校にサッカー部があって、僕はぜひともサッカーをやらせよう、そしていつの日か親子でフィールドに立つぞっ、と心に決めてていたのに、一年前、

「ぜっっったい、イヤだ。やらない。。。興味なし。」

と、完膚なきまでにフラレてしまいました。


「ああ、もう、僕がフィールドに立つ日はないのか? 次のリンタロウまで、2年間待つしかないのか?でも、もしリンタロウにもフラレたら・・・・。」

と、途方に暮れていたところ、たぶん、そんな親が多かったんでしょうね。出来ました。

父親サッカー部。

その名も、「サンダース」だす。

さっそく、入部し、5月から月に数回の練習と試合に励んでいます。
今のところ、休日のない僕の、唯一の楽しみです。


さて、サッカーと言えば、象設計集団時代から、設計事務所リーグで独立するまでやっていました。独立して、土日がなくなったのでやめたんですが、またやれる日が来てホント嬉しいです。


ココからは余談ですが、僕のサッカーとの出会いは、小学生時代のキャプテン翼。

忘れもしない、翼率いる南葛小 対 日向率いる明和FCの全国小学生サッカー大会の決勝戦。翼は、優勝して、ロベルトにブラジルへ連れて行ってもらうはずだったんです。

そして、約束どおり、明和を破り優勝し、ロベルトを探す翼。
その時、もう、ロベルトは一人、ブラジルに発っていたのです。
落胆する翼に、ロベルトは一冊のノートを残していました。
それは、今後の翼のサッカー人生のための、練習メニューが書かれていたのですが、その中の一文が、今でも、僕の座右の銘なのです。



「翼よ、点の取れるミッドフィルダーになれっ。」




点の取れるミッドフィルダ−、、、なんとカッコいい言葉でしょうか。

だから、僕もジンセイにおいて、点の取れるミッドフィルダーを目指して、日々頑張っているのです。まだまだですが・・・・。


さて、来年、リンタロウがいよいよ、小学生。


「リンタロウよ、パパはひと足先に待ってるぞ。小学校のグランドで・・・・・・。」


パパと別の小学校に行ったら、承知しません。。。。


posted by 西久保毅人 at 19:32| 2007.4月〜6月の気づき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月29日

よじ登れっ、子供達。

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写真は、工事中の白石さんの家。

まさにこんな感じの内部空間になる予定です。
スキップフロアなんですが、オシャレだから、スキップにした、なんて事を僕がする訳ありません。

交互にスキップしている床と床の段差を

「きっと白石家の子供達だったら、階段なんて使わないで、ここをよじ登って、ジャングルジムのように使ってくれるに違いない。いやそうしてくれっ。」

という願いをこめてデリケートに段差の寸法を決めました。

何となく、自分が設定した寸法を現場で体感して、

「おお、これは、すごい事になりそうだぞ。白石家だけに・・・・。」

と、想像して、ニヤニヤしてしまいます。


だから、階段はできるだけ使わないで下さいね。一応、ありますけど・・・・。


posted by 西久保毅人 at 01:08| 2007.4月〜6月の気づき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする