2022年01月01日

2022今年もよろしくおねがいします!

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今年もよろしくお願いします!
posted by 西久保毅人 at 05:00| 2022年の気づきとカンサツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年01月06日

年末のプレゼント

明けましたね!
今年もよろしくお願いします。


さて、ちょうど昨年末のギリギリのタイミングに
YouTubeのルームツアーチャンネルCozy Houses in JAPANにて
「月のとびら」の素敵な動画が公開されました。

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実は、10月くらいに撮影していただいたのですが、
年末の方が多くの人に見ていただけるんじゃないか?というお気遣いで
年末ギリギリのタイミングで公開していただいたとのことです。
そのおかげか、今の時点で1万回以上の再生回数になっていて、ちょっとびっくり!

去年まで何度か動画配信みたいな機会がありやらせていただいたんですが、
僕程度だと、数ヶ月たってもすうひゃっかい程度が関の山(涙)。

まぁ、ユーチューバーになろと思っている訳ではないのであれですが、
そんな経験を自分でしたので、世の中のユーチューバーの人たちってすごいなぁ、、、、と
つくづく思っていました。

そんな訳なんですが、この再生回数は別に僕がすごいっていう訳はなくて、
なんと言っても動画を撮影、編集し、Cozy Houses in JAPANを運営されている
松川さんの手腕なのだなーと改めて今回思いました。


実は松川さん、雑誌や本のフリーの編集者兼ライターというのが本業の人です。
そんな訳で、いままでもいろんな雑誌や書籍での取材をしていたただいて、もう10年以上お付き合い。
松川さんのおかげで、世に出たニコ設計室の仕事は数えられないくらいです。

だから、最初、「ずいぶんクオリティーの高い住宅を配信している動画チャンネルがあるなぁ、、、」と
は思って見てたんですが、まさか松川さんの仕業とは夢にも思っていなかったというか、
そういう職業の人ではなかったですし、、、。
でも、動画の編集の仕方や伝え方が上手だなーって思ったのはきっと、10年以上もたくさんの住宅建築を
取材して撮影してきたご経験の賜物なのだと思いますし、だから多くの人の目を惹きつけるんだろうなーって
思います。


そんな松川さんに「月のとびら」を取材していただき、とても光栄でした!

月のとびらも完成して5年目。
植物が成長し、建物もとてもよい味わいの出てきた頃で、それも嬉しかったなぁー。


ぜひぜひご覧ください。

松川さん、ありがとうございました〜!!!!




posted by 西久保毅人 at 21:08| 2022年の気づきとカンサツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年01月13日

おとこのこへ

先日は成人式でしたね!

僕の二番目の子供の長男、リンタロも無事に20歳、成人となりました。

ちょうど、非常勤講師として工学院大学で教えている子達も20歳。
そんな学生たちと毎週一緒に学んでいて、いつも感じる事があるので
この機会に記しておきますね。

、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、

おとこのこへ。

僕はみんなと同じ歳の20歳の子供がいます。男の子です。
だからみんなとケンチクの事を考えてて、いつもちょっと不思議な気分になります。
あのハナタレで動物みたいだった子供が、、、、と(笑)。


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とはいえそんなやりとりをしていると、

「20歳くらいだと男と女がこんなにも違うんだなー」、っていうのをいつも感じますので
それを率直に書いてみますね。

今に限らずだけど、今年も設計課題の優秀作品で選ばれているのは、7割くらい女の子です。
これは今年だけじゃなくて、ここ10年くらい実はどこの大学でもおんなじような傾向にあります。
不思議な事に大学4年生くらいになっていくにつれて,
少しずつ男の子も頭角を現すようになるんですが、
大学2年生くらいまでは、どうしたって女の子には敵いません。
たったの2、3年なのにどうしてこんなにも違うんだろう?っていつも思うのです。


そもそも女の子って、、、、
子供の時から字もたいてい上手ですよね!
そしていろんなコトを知ってるし、実際に考えてるよね!


僕も、女の子も男の子も両方子供がいるんですが、
やっぱ、女の子のほうがおませさんで視野が広くて早くからいろんな事を現実問題として考えてる気がします。
それに引き換え男は、、、、やっぱバカですよね(笑)。これはいつの時代も同じです。
最近はジェンダーについてもいろんな考えがあって、それはそれで良いのだけれど、
性差って確実にあるのだなーというのは、いつも感じる事実でもあります。


これはもう、なんていうかどうしようもありません。
女の子の方が、子供の頃から遊びにしても、生活環境に目を向けて自分事として考える時間が長いからかも知れません。
おしゃれに目覚めるのも早いしね。読書量も多い気がする。
おしゃれは工夫と組み合わせの産物だから、自然とデザインのトレーニングにもなってるだろうし。


それに引き換え、男は大抵いつまでもマザコンで、自分の生活のほとんどをお母さんに頼っているような傾向にあります。たぶん。
だから、男の子は遊びとか、部活とか、好きな事だけを四六時中考えて育つ子が傾向としては多いでしょう。
だから家庭にもよるとは思うけれど、大雑把には男の子と女の子は、
同じようで、20歳くらいまでは実はずいぶん違うのです。

でもその差は残念ながら、受験勉強みたいな教科書ベースの勉強ではあんまり露呈しません。
大学生になって建築学科みたいに急に、自分で作品を考えろ!って状況になって
はじめて露呈してしまう事でもあります。

そんな中、時々優秀な作品を作る男の子ももちろんいます。
そんな子たちの話を聞いてると結構おませさんで精神的な成熟が早く、女性的な感覚も持ち合わせているなーと
感じます。建築を考えることは、住宅に限らず生活体験や想像力がとても大切だからです。
そういう意味で、ほとんどの20歳くらいまでの男の子は、生活体験やそれにともなう想像力が圧倒的に足りないから、
急に作品作れって言われても、できない訳です。


またここ10年くらいの大学生の傾向としては、自宅生が増えているのも特徴です。
つまり、自宅の男の子の大学生は、高校生の時と生活が変わらない人が多いのです。
だから、なかなかそういう自分の目、っていうのを持ちにくい環境にいると言えます。
どうせ洗濯もご飯もお風呂も、親に準備されたものなのだろうからね。


だから、僕の男子成長法アドバイスその1は、「環境が許すならさっさと実家を出なさい」、という事です。


もう一つ、
建築を考えることは相手の事を想像したり、相手の立場になる気持ちが必要です。
建築ではその相手が街だったり住む人だったり、利用者だったり、社会だったり、、、と多方面に渡りますが基本は同じです。

早くから良い作品をつくる男の子は、そういう感覚に敏感で優れていますが、こういう感覚はすぐに身につくことではありません。
そこで手っ取り早い方法。それは恋愛する事、彼女を作る事だと僕は思っています。
これも、結構真面目な話です。

だから2つ目は、
「男子諸君。勉強の前に、彼女を作りなさい。」です。
彼女がいたら、嫌でも自分以外の他者の事を考えてしまいますし、彼女に好きな気持ちをどうしたら伝わるだろうか?ということも
いやでも毎日毎日考えるものです。(たぶん)
失恋も大切です。失恋は、自分の至らなさを痛いほど感じさせてくれますし、じゃあ次はどう伝えたらいいだろう?という
思考でいっぱいになるでしょう。

そう恋愛は、「想像力とブレゼン力」を驚くほど成長させてくれるのです。

以上は、僕が昔から本気で考えている「男子成長法」なんですが、
いづれにしても、男の子の成長は女の子に比べて遅いというのはまぎれもない事実のように思います。

でもほんと不思議な事に、22歳〜24歳くらいになると、いろんなきっかけで覚醒しだす男の子が
増えて来るというのもまた事実です。伸び始めると受験勉強でもそうだけど、男の子の方が伸びる時の短期間での加速速度は速いです。
こういうの、不思議だなーと思いますが、性差ってやっぱりあるのでしょうね。

だから20歳くらいの女の子たちへ。
まわりの男の子がまだまだバカっぽくて、子供っぽくても安心できませんよ。
男の子は成長がただ遅いだけなのだから。

でも不公平感はやっぱりあります。最近の大学システムは男子がちゃんと成長するまで待ってくれたりしません。
おまけに最近の大学は、すぐに適正や進路を決めさせる傾向にもあります。
だから、成長の遅い男の子は入学早々にそんな波に飲まれて
「やりたいことを早々に諦めなきゃいけないのでは?むいてないのでは?」という
気持ちにさせられてしまう時代でもあるなー思もいます。

もちろんその段階、段階での成績や決断も大事は大事です。
でも、心の中に、「うーん、なんか違うなぁ、、、、。まだ分からないけど。」
っていう違和感がある場合は、ぜひその自分の中の違和感を大切にしてください。

そうです。
自分の中にある「モヤモヤとした形にならずに気持ち悪い違和感」こそが、あなたの個性なのです。
だからその違和感が、あなたを止める時は周りが進んでいても恐れずに止まってくださいね。
逆にその衝動が、あなたを突き動かす時は、衝動に素直になってくださいね。
それで恥をかいたり、悔しい思い、嬉しい思いをたくさん積み重ねてください。


大学の四年間、そして社会に出るのは全然ゴールではありません。
特に20歳から25歳までの5年間。そして30歳くらいまでの10年間はとてもかけがえのない時間です。
その時間に感じたこと、気づいたこと、想像できたこと、出会った人や物語が、その後の人生の全ての根っこになるのです。
だからその時間を大切にして欲しいなと思います。人生は長いのだから。

今、みんなが感じている劣等感や他人との間の差について、
今は絶望的に開いているように感じているかも知れません。

でも、5年後、10年後の自分から見返したらそんな差は、
本当に本当に、本当にたいした差ではないのです。ゼロに等しい。

だから今自分の中に沸き上がりそうな衝動や違和感を絶対に手離さないでくださいねー!
大人の言う事は、半分くらい聞いとけば大丈夫だから。

でも半分は、必ず聞くように!
いつでも耳を澄まして、全身のセンサーをビンビンにして、
「違和感」を受け止めてくださいね。答えを見つけるのは後回しで大丈夫だから。

、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、

さてさて、
おとこのこへ



そんな訳で成人おめでとう!!!
いつか社会のどこかで。

posted by 西久保毅人 at 00:00| 2022年の気づきとカンサツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年01月31日

てこの原理





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理科の実験みたいにぜんぜん分かりやすくもない「てこの原理」。

色によって、重さがぜんぜん違う可能性もあります(笑)。
posted by 西久保毅人 at 16:04| 2022年の気づきとカンサツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年02月07日

公園とちいさな家

今週末に、オープンハウスを予定しています。

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とてもとても小さなお家です。
敷地としては、ニコ設計室で最小の33u!!!

でも3階建てなので、全体の面積としては飯島さんちの方が小さいのですが、
それでもめっちゃミニマムなおうちです。

しかも、狭い私道だったり、目の前に電柱が立ってたり、ウッドショックだったり、、と3重苦、4重苦の中での
工事ではありましたが、もう完成が目の前になると、おうちの素敵さだけが残りました(笑)。

しかし良く完成したなー、
数々の困難を一緒に支えてくれて
手塚工務店さん、ありがとうございました!




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オープンハウスは
事前予約の入れ替え制にしています。
コロナ禍でもありますし。


以下が概要になります。
ニコのホームページよりお申し込みくださいませ。

、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、
<公園とちいさな家>

この度、公園に面した静かな住宅街に
ちいさなちいさな住宅が完成しました。

敷地の大きさは33u(10坪)で、小さなお店と住宅の入り混じるとても
のんびりとした街の路地沿いにあり、 裏側が児童公園に面しています。



『大きな住宅よりちいさな住宅の方がファンタジーがありますよね!!』



これは設計途中に建主さんがおっしゃった言葉です。


例えば公園の小さな東屋にいると、東屋にいるというよりも
『公園そのものにいる』という気持ちになります。
この住宅もプライバシーは守りながらも、敷地があまりにも小さい事で、
大きな公園や街の存在が「住宅である事」を飲み込んで、まるで公園に住
んでいるかのような、街そのものが敷地であるかのような、そんな体感を
獲得できるような住まいを目指しました。




<概要>
□住宅
□敷地面積:33.2u(10.1坪) 
□建築面積:20.5u(6.2坪) 
□延べ床面積:58.6u(17.7坪)
□木造3階建(一部RC造)
□設計:ニコ設計室
□構造:森永信行/MONO
□施工:手塚工務店
協力
□平鍛冶 小原歩(特注スチールワーク)

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posted by 西久保毅人 at 16:27| 2022年の気づきとカンサツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年03月15日

答え合わせ

毎年、嬉しいことにいろんな大学から学生たちがインターンに来てくれます。
大抵2週間くらいの期間なのですが、
僕らのような小さな設計事務所だと来てくれるタイミングによって、
その間に体験できることも変わるのが、いいところでもあり悪いところでもあり。
現場に行くのが多い時もあれば、完成間際やオープンハウスに立ち会えたり、プレゼンの模型作業が多い時期だったり。


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ここ数年、そんな事が続いていているのですが、
そんな僕たち側のタイミングによって、その子の事を早い段階でわかる時もあれば、
期間の終了間際にその子らしさが分かったりするので、それがもったいないなぁ、と
常々思っていました。
まぁ、さっさと初日に飲み会でもすればいいのですが、そういう時期でもないですしね(笑)


そこで、事務所で話して、

「インターンの初日に何か共通課題みたいなものをしてもらうのはどう??」

っていう事になりました。
そしたら最初の数日でその子が何が得意で何が不得意かとか、どんな個性があるのかとかが
分かりやすいし、

と思ったのです。


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内容の理想としては
1日、まぁかかっても2日くらいで完成する課題にしましょうね!

という訳で小さい方がいいかなと思い、ニコ最小の小さなおうちの名作、
飯島さんの家を課題にしてみました。

これならちっちゃいし、曲面も適度にあったりして、程よい難易度。課題としてはいろいろ分かりそう。


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まぁ、そんな感じだったのですが、、、、。


思いのほか完成に時間がかかり(笑)、
でも中途半端に終わらせるのもなぁ、、、、と気づくと1週間(笑)。


、、、、、難しい課題だったかね(汗)。

などと話ていたのですが、時間がかかればかかるほどに、
課題のはずの模型に「愛着」という別の愛情がみなの中に発生してしまいました(笑)。


そんな訳で、ますます簡単に終わらせるわけにはいきません。


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と、
そんなタイミングで、
ちょうど飯島さんちにうかがう用事ができまして(むりやり)。

じゃぁせっかくだから、
模型をもって飯島さんちに行って
答え合わせをするっていうのはどうでしょうか?

という事になりました。


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実は、いまだに飯島さんのおうちの記事をみてニコ設計室を知っていただく事も多いのですが、
完成してかれこれもう10年経ちます。
そうすると、ニコの新しいスタッフたちは、飯島さんちに行ったことがない子達も増えてきたのです。
そういう意味では、インターンの課題でもありつつも、
ニコの新人スタッフの子達が、ニコ設計室を改めて知るための機会にもなりますしね。



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さて、そんな飯島さんち。

お天気も良く、模型を持って皆でうかがってきました!
もう10年近く経ちますが、やっぱりいいおうちだなぁ。

若者たちは、新鮮な眼差しで。

僕は、当時のお打ち合わせの事。現場での事など、いろいろ思い浮かべながら見学させていただきました。


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10年前の自分の決断が10年後の目で見ても良かったかどうか?という事も改めて確認しつつ、
10年後の今、見失っている事もあるのではないだろうか?という事も自問自答しながら。

飯島さんちをきっかけに進化している部分もあるなぁ、とも思いますし、
飯島さんちで工夫した事が、今のニコ設計室に足りないのでは??という気付きもあり。

そんな訳で、僕もあらためて2週間飯島さんちを復習できて新鮮な時間でした。
学生にとっても図面と写真から想像しながら模型を作って
それを実物の家に持っていって確認するなんて、終わってみたらめっちゃ贅沢な
カリキュラムの2週間じゃぁなかったでしょうか?
まったく当初は予定していなかった行き当たりばったりな2週間でしたけどね。


そして僕はまぁ思い入れがあるからこんな感想な訳ですが、

まぁ、
本人がどう思ってどう感じているのかは、、、、、、さっぱり分かりませんけどね(笑)。
20歳だし。


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と、そんな訳で仕事の合間に思いつきでやってみた企画だったのですが、
学生よりも、むしろ僕たちの方が過去の設計を思い出しながら時間を過ごせたので
有意義な時間だったなーと思います。

今後は飯島さんちを毎回の共通課題としてインターンの学生が来るたびに作ってもらう、
というのが、課題っぽくていいかなと思いつつ、
いやいやせっかくなら毎回ちがう家の方がいいのでは?という新しい欲もありつつ。


どうなるこちやらですが、
とても有意義な企画でしたよ!

飯島さん、ありがとうございました!


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posted by 西久保毅人 at 11:43| 2022年の気づきとカンサツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年03月17日

公園とちいさな家

もうちょうど一月ほど前になりますが、
杉並区で完成しました「公園とちいさな家」のオープンハウスをさせていただきました!


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「公園とちいさな家」っていうタイトルだからといってもそんなには「ちいさく」ないんでしょ??
って思われるかも知れませんよね。
でも、このおうちは血統書付きに小さくて、敷地の大きさが33u(10坪)です。

てことは、実際の家の大きさはけんぺい率によりその5、6割になっちゃうのが通常ですので、
おおさっぱに言うと、ユニットバス付きの6畳の学生アパートくらいの感じなのです。

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ただ敷地の裏側には、大きな木の生えた明るい児童公園があって、それほど大きな公園ではないのですが、
敷地がめっちゃ小さいのでそのコントラストでめちゃくちゃ広く感じます(笑)。
これまでで一番小さな敷地の飯島さんちも、敷地はほぼおんなじくらいの大きさなんですが、
敷地の目の前に、たくさんの巨木のはえた森があり、完成したおうちにいるとまるで森の中に住んで入りかのような気持ちになります。
なのでこの敷地でも、「まるで公園に住んでいるかのような」家になるといいなぁ、、、というのが最初に思った事です。



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とはいえ。

やぱり極端すぎるほど小さいって、設計してても怖い部分もあります。

「本当にこんなに小さいって分かっててこの土地を買ったのだろうか、、、?」

そう、家づくりで一番大切なのは、特に小さな時に一番大切なのは、

「小さい。けど私たちは大丈夫!」

っていう事への、ぼんやりとした信頼関係と、できない事を共有する事のように思います。




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さて中へ。
敷地は、昔ながらの細い私道にありましてこの一角は近隣の中でもとても素敵なエリアです。
特に角にあるお花屋さんがモリモリと素晴らしくて。
このお花屋さんがあるなら、あんまり家に植物が生えていなくっても、このお花屋さんまで自分ちだと
思えばいいね!って思えるような素敵な場所。

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そうそう、飯島さんちもそうでしたが、
敷地の中だけに住む、って考えるんじゃなくって、この街に住むのだ、この街が私たちの家の敷地なのだ、って
思考を広げて考えると、家づくりはがぜん楽しくなります。

だって敷地境界線なんて、不動産屋さんの図面に書いてあるだけで、街にはどこにもそんなラインはないんですから。
頭の中でどこまで「自分ち」って思おうがそれは自由なのです。


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さて、超小さいおうちの設計で、よくあるコトとしては、

「あのー、、、小さいのは分かっているんですけどどうしても〇〇を入れたいんですけど、、、、。」

っていう事があります。

飯島さんちは、超でかい業務用のキッチンコンロだったり、
そういえば本間さんちでは、超ーでかいバスタブだったり。

他にもいろいろあったんですが、それらが可愛く思えるように、このおうちでは過去を凌駕するような大きな品物!


「あのー、、、、。小さいのは重々承知なんですが、

 わたしの生涯のパートナーであるグランドピアノはぜーーーーったいに必須なのです!!!!!!」



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と、そんな訳で、
あれやこれやと考えた挙句に、
半地下のスペースをグランドピアノ室にしました。
そしてせっかくだから、ハウスコンサートの客席にもなるように
半地下への階段は、広めに。

そして、全体的にスキップフロアの構成にして、家中でピアノの響きを楽しめるような、
そんなおうちをテーマに設計をさせていただきました。



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そして、南側はどこからでも公園を楽しめるように。

さらに道路側は、先ほど書いた素敵なお花屋さんの植物や角地の向こうの街の気配を楽しめるように
少しだけ斜めの平面形にしています。
そういう意味では、最初は「小さい」っていう事が気になりましたが、
家の両側が素敵なシーンを楽しめるって、めちゃくちゃ贅沢な家だなぁ、、、、、。


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キッチンからの風景。

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そんな風景を眺めながら3階にあがると寝室と、さらにバスルームがあります。


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3階の寝室から公園をながめた風景。

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そうそう、象設計集団の富田玲子さんや、「家づくりのつぼノート」の編集者である松井晴子さんも
見学に来てくれました。

20代の前半、富田さんのなにげない言葉にとても感動して、
いまでもそれが僕の中に染み付いていて、、、。

「わたしはね、60歳過ぎてから、建築って地面とどう関わるかなんだなぁ、、、ってようやく気づいたのよ!!!」

「さいきんのツルツルしてピカピカの建築は気持ち悪くてだめねぇ。」

「何にでも使えるような四角くてツルツルの建築は、結局何にでも使えないのよ。」

「誰かのために一生懸命考えられた建築の方が、結局は何にでも使えるのよね。不思議ね。」

「桜前線ってあるでしょ。日本は南北に長いから日本の南から北まで続く一本道をつくって、
 みんなで並んでね、桜が咲いたら順番に手をつなぐの。素敵じゃない?」


そんな雑談の際のなにげない素敵な言葉が、僕のねっこにいつまでも染み込んでいますので、いつか

「富田さんをぎゃふんと言わせるような建築をつくりたい!!!」


と思いながら今でも僕は建築を作り続けているといっても過言ではありません。
富田さん、ありがとうございました!!


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話はそれましたが、このおうちの吹き抜けの一番上にある天井はこんな風に曲面になっています。
この中に階段があるので階段に沿って斜めでもぜんぜん構わないのですが、
とっても小さな家の吹き抜けを見上げると、お月さまのような大きなまるい形が見えたり、
この写真のように道路側と公園側の風景を、まるで境界がないように繋いでくれたり。

そんな存在になるといいなぁ、、、と思ってこの天井は曲面になっています。


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そんな天井を通り過ぎ、寝室を抜けるとそこには屋上へつながるバスルームがあります。
これも実は設計上は「道路側」に屋上を作る方が、実は斜線制限やいろんな法律をクリアするのには
簡単な方法だったのですが、

「すみません、どーーーーーしてもルーフテラスは公園側にしたいのです!!!!

 そこで公園を眺めながらビールを飲むためにこの土地を買ったようなものですから、、、。」


という強い要望があり、頭をひねくり回して実現したルーフレタスとバスルーム。


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だから、ルーフテラスに細い路地のような階段があったり、謎の感じになっているんですが、
完成してみたら、それがとても素晴らしくってですね!
なんていうか、バスルームからまた街に出たような感じがしたり、プライバシーの守られ感もあったりと
最高の空間ができました。

うーん、やっぱり人の話をきちんと聞くと、ミラクルがおきますね(笑)


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そうそう、今回も設計の途中に建主である渥美さんから素敵な言葉をいただきました。


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そういえば飯島さんちの尚子さんにもこんな言葉をもらったなぁ、、。

「ちいさいおうちは いいおうち 」




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ちいさいおうちは いいおうち


と、そんな訳でとても素敵なおうちが出来上がりました!
グランドピアノも無事搬入され、お引っ越しも住んだようなので、
あとは飲み会が楽しみです(笑)。


飲み会の連絡、お待ちしております!





posted by 西久保毅人 at 11:21| 2022年の気づきとカンサツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年03月28日

私道犬ニコール


いろんな仕事がいろんな事情でズレて、ズレて、ズレて、、、、。


そんな訳で4月を前にいろんな現場が着工ラッシュの今日この頃ですが、

先日、杉並区で進行中の鬼丸さんの家の地鎮祭を行いました!



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敷地は、私道に接道している旗竿敷地で、

その奥に中庭のあるようなおうちになる予定です。

1階には、アトリエがあります。



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旗竿敷地ですが、家の中まで街が続いていくようなイメージで

計画させていただきました!

完成が楽しみです。



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さて、地鎮祭の日はたいてい工務店さん、ご家族、設計者で

ご近所さんたちに工事の挨拶も行う事が多いのですが、

どうしても工事は迷惑業。


音も出るし、汚れるし、大きな車も止まるので

近隣の方々に嫌がられる事も実際は多いので結構、注意が必要です。


しかも接道しているのが「私道」と呼ばれる昔ながらの道なので、

こういう道は、いろんなしがらみがある事も多く、工事がスムーズに進まない事も多々あります。


今回はどんな私道だろう、、、、?


と恐る恐るご挨拶に回ったのですが、

生まれた時からこの街に住んでいるというおじいちゃんから、新しい人までとても

好意的に迎えてくれてとても安心しました。




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さて、挨拶が終わる頃、


「ニコちゃん。ニコちゃん」


という声が。。。。


聞き間違えかと思っていると、大きな白い犬が出てきて、その犬の名前がどうやら「ニコちゃん」との事でした。

とてもおとなしい綺麗な犬で、この私道の人気者との事!


ニコちゃんも、とても安心して私道をうろちょろして街の人たちにも、「あら、ニコちゃん!」って

愛されているのがとてもよくわかりました。


本名は、ニコールというらしいのですが、

まさかニコ設計室の現場の私道の人気者がニコちゃんとは、、、、。


まさに運命の出会いですね!




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そして、もうひとつミラクルがあって。


実は鬼丸さんの奥様が昨年描かれた絵本の物語がありまして、

その物語の登場人物が、

僕をモデルにした「ニコール」と、担当の岩下さんをモデルにした「ロックシー」さんなのです!


だから、鬼丸さんちを設計している事務所もニコ設計室ですし、

鬼丸さんの絵本の登場人物も、ニコールさん。

おまけに、家を作る私道の人気犬が、ニコちゃん(ニコール)だとは、、、、。



家ができる前から、とてもハッピーな気分になりました。


そのうち犬のニコールに、絵本の中の僕の役は奪われてしまう事、確定ですが(笑)











posted by 西久保毅人 at 23:51| 2022年の気づきとカンサツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年04月21日

今週末は、浅岡さんの家のオープンハウスです。

今週の土曜日4/23は、練馬区で設計させて頂いた「浅岡さんの家」のオープンハウスを開催させていただきます。


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いっつも完成間際はバタバタでギリギリオープンハウスって感じが99%なニコ設計室なのですが、
実はこのおうちは、もう1ヶ月くらいまえにほぼ完成しているという、
ミラクルな進行のおうちです(笑)。

恒例のみんなで和紙貼りタイムだけが、ちょっと遅れていたのですが、
ようやくそれも先日敢行しました!

全部の物件がこういう進行だといいのですが、まぁ、2度とないでしょう(笑)。

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さて、浅岡さんの家ですが、ちょうどコロナ禍に入る直前にはじめてお会いさせていただきました。
建て替えだったので、最初の方は設計とは関係ないいろいろ手続きがありましたが、
最初にお伺いした時に、すぐ近くにある竹林の公園がとても印象的だったり、野良猫がうろちょろしていたり、、、と
とてものんびりした素敵な住宅街だなぁ、という印象を持ちました。


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そしてなんとこの場所は、奥様の生まれ育った家があったので
そういう事もあわせて、とても地域に馴染んだ暮らしのイメージをいただきました。
他にも、たくさんの暮らしにまつわる素敵なイメージをいただきましたが。



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そこで、1階は縁側のような地続き感のあるようなしつらえで街とのんびりつながるように。

2階は、街を突き抜けるようなインナーテラスを設けて、いつも竹林や街の緑地とつながった生活が楽しめるように。


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そんな体験を、両方とも手に入れられるような設計の提案をさせて頂いたのです。

言葉でこういう風に書くと、今までいろんなおうちで考えてきたことの延長なのですが
これまで100件以上のお家を設計してきて、こんなにもいさぎよいインナーテラスを持つ住宅って
実は初めてだなぁ、、、というのが完成してみての感想です。

そして、めっちゃ気持ちいい半外部空間!

こんなにたくさんの住宅を設計してても、まだまだ初めて誕生する空間ってあるんだなぁ、、、、と
ちょっと感慨深い体験でした。



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1階は、くるくると回遊しながら街とつながるような空間です。


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早めに完成したので、雨の日も過ごしてみたのですが、
雨の日もとても快適でした!
外部空間は、たくさんの植物が育つように
たくさんの地面を残していますので、数年後にはきっともっと木々に包まれたような
雰囲気になると思います。

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コロナ禍でしばらくずっとクローズドなオープンハウスだったのですが、
季節もよく、風通し抜群な家なので
久しぶりにたくさんの方に見ていただけるのが楽しみです!


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直前ですが、内乱ご希望の方は、ぜひお問い合わせくださいませ!
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2022年05月10日

今週末5/14(土)、15(日)は福岡でオープンハウスです!

オープンハウスの告知が続きますが、
今週末の5/14(土)、15(日)は九州の福岡県で設計させていただいた
「道山さんの家」のオープンハウスをさせていただきます!


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実は道山さんに最初にご連絡をいただいたのは、コロナ禍になる直前でした。
東京で開催させていただいた「新さんの家」の入居後のオープンハウスに
福岡から来ていただいたのです。

それから設計が始まったのですが、途中コロナ禍や、緊急事態宣言など、
近くてもお会いして打ち合わせをするのが難しいのに、福岡という遠方でどうしよう、、、と
いうような時期でした。


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でも、そんな中、
いつもズームでのリモート打ち合わせもとても朗らかにスムーズで、
まるでお会いしているかのような会話ができたのはとても嬉しかったですし、
たくさん不安が本当はあったはずなのに、距離なんて感じないくらいに
楽しいお打ち合わせができたのがとても印象的でした。

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とはいえなかなか困難な事もあり、
いつものごとく最初の見積もりはずいぶん、予算オーバーしてしまい、、、、。


そんな中、偶然にも道山さんの小学校の同級生の方が、工務店さんをしている、という事が
分かり。
そしてなんとその工務店に、奥様の同級生が現場監督として就職しているという事が分かり、、、。

なんていう二重三重のミラクルな出会いがあり、苦難を乗り越え、無事着工にこぎつけたのです。



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とはいえ、初めての工務店さん、遠方の現場、コロナ禍、とまだまだ乗り越えることは多かったんですが、
とても丁寧なやりとりをしてくれる久木原工務店さんのおかげで、
遠方であることを忘れるくらい、いろんな要望をもりこんだ建築にどんどん仕上がっていきました。

そして最後は、道山家、久木原工務店さん、そして僕たちと一緒に恒例の和紙貼りもでき、
通り過ぎる街の方々にも、とても愛されるような家ができあがりました。


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道山さんの家は、実は将来、お店などに貸し出せるようなスペースを併設しています。
なので、せっかくオープンハウスを、しかも2日間もさせていただく事になったので、
その場所で、何かご来場の方々や、子供達と楽しめるイベントができたらいいなーと思い、
この写真のような和紙貼りをテーマにして、

「ハタノワタルさんの和紙を使ってコースターを作ろう!」

という小さなワークショップを開催予定です。



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どんな二日間になるか、とても楽しみです!

気になる方は、ぜひメールにてお問い合わせ下さいね!

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posted by 西久保毅人 at 00:28| 2022年の気づきとカンサツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年05月27日

道山さんの家(佇まいのはなし)

5/14(土曜)15(日曜)に福岡県福岡市で設計させていただいた「道山さんの家」の
オープンハウスをさせていただきました!

めちゃ長くなりそうなので、いくつかに別けてお届けします。
まずは、佇まいのはなし。


道山さんの家は、福岡市内にあります。
繁華街、っていう訳ではない街なのですが
大通りと住宅街の本当に狭間の角地にあって交通量も多い場所。
しかも、三角形の角地でしたので将来お店や事務所などで貸し出すことも十分に需要がありそうなロケーションでしたので、
将来の店舗スペースを持つ住宅としての建て替えをご希望されました。

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この写真は、大通りの反対側から撮影したのですが、大通りといっても結構幅の広い歩道が両側にある4車線の道路で、
その歩道にも、ランダムに大きな木がはえています。


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この配置図で見ると分かりやすいですが、三角形の角地で、住宅地側の細い道と、大通り広い道の差が
とても特徴的です。
静かな住宅地にも、大通りにもどちらにも属しているので、
どっち側の事も考えないといけません。



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お店としては、せっかくなのである程度の視認性が欲しいところですし、
何のお店が入るにしても街に賑やかさがうまれると嬉しいですね!

でも、住むとなるとプライバシーをどう守るかが問題になりますし、
かといって閉じすぎな佇まいは、周囲に威圧感を与えてしまいます。


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何よりも目立つ場所なので、
「ここからがお店、ここからが家」っていうのがあまりにも分かり過ぎるのも、
かえって中身が分かり過ぎてしまう様で微妙かなぁ、と思いました。

そこで、見る方向によって大小いろんな大きさカタチの屋根がかかっていて、
大通り側からは、どこまでが何の中身なのかが分かりにくいような佇まいをご提案しました。
大小、四枚の屋根があります。







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施工を担当して頂いた久木原工務店の千原さんは、
史上最高に、上棟の軸組大変でしたよ、、、(汗)とおっしゃってましたが、
ほんと、複雑な屋根の構成です。

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でも、出来上がってみると、通りがかりの人たちも、

「何これ??お店??家?? 何なの、、、??」

と声をかけていただき、思惑通りの佇まいとなってくれたようでホッとしました。


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大通りの反対側の道路は、住宅街に接していまして、
お隣に保育園が建っていました。

住宅地側の佇まいは、4台分の駐車スペースを確保して大きく道路からセットバックしています。

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駐車スペースは、自分ち用ではなく、
保育園の送り迎えの時に道路にたくさん車が並んで大変だから、ここを使ってもらおうかな〜、との事で
多めに確保しています。

また将来、お店などがオープンする時には来客用としても使える予定です。

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普段、東京で設計をしていているので、時々別の県でのの設計で一番違うのは、駐車場の台数です。
東京では、最近は車を敷地内に止めるのをやめた方が住環境も良くなるし、
家の設計の幅も広がるので車を所有することをやめるご家族も案外多いんですが、
福岡は都会とはいえ、やはり車社会。
車の駐車スペースが住宅にしても、お店にしてもとても大切な要素なんだなぁ、、、とつくづく感じる瞬間ですが、
こういう風に、いろんな人に使っていただくアイディアは素敵だなーと思いました。

車がない時は、子供たちの遊び場になるように深い軒先のエリアをつくりました。



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この写真でも分かる通り、反対側の道路側は、8階から10階建てのマンションが立ち並ぶエリアです。
そういう意味でとても2面性のある敷地でもありました。


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さて、そんなロケーションで設計させて頂いた道山さんの家。

完成間近のコト。

『オープンハウスどうする〜??」

って思ったら、このお店スペースがあるじゃないですか?
どうせだったら家のオープンハウスだけじゃなくて、何か別のコトもできるのでは??

家のオープンハウスだけだったら、わざわざたくさんのスタッフで福岡まで行く必要もないですが(お金もかかるので)、
何か別のイベントのアイディアでもあるのなら、若者たちも福岡に行く意味が出てきます。



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と、そんな訳で、


「福岡の、道山さんの家のオープンハウスだけど、

 行きたかったら、なんか行く意味のある企画考えてね!!!」

と若者たちに無茶振りして、イベント付きのオープンハウスを2日間開催することになったのです。



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つづく。


posted by 西久保毅人 at 00:50| 2022年の気づきとカンサツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年06月01日

道山さんの家(和紙貼りコースターワークショップのはなし)



と、
そんな訳でせっかくだからギャラリーでなんかしよう!っていうコトになった道山さんの家のオープンハウス。

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ラッキーなコトに2日間できそうだということが直前で分かり、
それなら何か展示とかワークショップとか、、、
ニコ設計室を知らない通りがかりの人にも参加してもらえるような、
子供達も楽しんで帰れるような企画がいいねとなりました。


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ニコの展示、っていっても仰々しいので、
いつも和紙貼りとかをご家族と一緒にやる延長のようなコトがいいんじゃないかとなり、
10センチ角くらいのコースターのワークショップなんかは案外気軽かも??
というコトに。

そこで我らが京都のハタノさんに、

「カレコレこういう事を福岡でやりたいので、
 在庫のある範囲で、できるだけいろんな色の和紙をお願いしまーす!!!!(もちろん購入)」


「そして、なんか注意事項とかあれば、、、、ぜひアドバイスを!!!!」

と、いろいろ教えていただき、
直前に企画した割には、めちゃスムースに準備は進みました。
どうもありがとうございます、ハタノさん!!!


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とはいえ、
いくつか自分たちでも作ってみないコトには、
何でつまづくか分かりませんから、入念な試作試作、、、。

壁を貼るのとは、ちょっと手際も違うので、やりながら必要なものやコトを洗い出し、
無事当日です。



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気軽とはいえ、
ノリで手がベタベタしますし、
子供には案外難しいかなぁ、、、、という
懸念もありましたが、始まってみると子供達の集中力たるやすごくて、
数々の名作コースターが誕生していきました!

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中には一人でいくつも作る子供。

親の方がマジになっちゃったお母さん。

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2日間ともお天気に恵まれたのもあって、
大成功のイベントとなりましたし、
道山さんご家族にとってもこの場所の使い方を試してみる良い機会だったのでは??と
思いました。

このまま保育園帰りの集会場にでもなる方が良いのかも(笑)?

っていうような来易さや入りやすさがあるスペースです。


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あとは、道山さんの家ができるまでのスタディー模型やメモや写真、
実際に使用した塗装の見本などを一角に展示させていただきまして、結果的には
けっこう盛りだくさんのギャラリースペースになり、
若者たちも大忙しの二日間。

まあ、わざわざ行った甲斐があるってもんでしょうね〜!


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今までもいくつかのお店やギャラリー付きの住宅を設計させていただきましたが、
オープンハウスと合わせてこういう企画をしたのは初めてでした。

でも、家をみるだけじゃなく自由に過ごせる場を作れて
どちらに興味がある人にでものんびり過ごせていただけたかなーと思いました!


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道山さんは、しばらく貸さずにどうしようか考えてみる〜、というコトなのですが、
こういう2日間を過ごしちゃうと、

「、、、、うーん、本格的にニコ設計室の福岡事務所に借りちゃおうかなぁ、、、、。横に家もあるし。」


などという夢のような妄想も考えてしまいますねー!

そのくらいに道山さんの家は、街の人たちが気軽に立ち寄れるスペースになっていきそうです。





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さてそんな訳で、今回はワークショップ編でした。

次回は道山さんの家の全貌に迫っていこうかと思います!

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つづく




posted by 西久保毅人 at 20:34| 2022年の気づきとカンサツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年06月06日

道山さんの家(家のはなし)

さて、いよいよ道山さんの家の中の紹介です!

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この写真は、ギャラリースペースからの出入り口なのでオープンハウスの時は、こちらから出入りをお願いしましたが、



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実際は2棟のあいだに、住宅専用の玄関があります。

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そうそう今回、はじめて「そとん壁」っていう左官の外壁材を使用しました。
そとん壁は、鹿児島のシラス大地のシラスが原料で自然素材の外壁材なんですが、
何より質感が素敵で!

荒々しい質感が好きな僕はいつか使ってみたいと思っていたのですが、
ようやく道山さんのご希望もあり実現しました!
仕上がってみると、やっぱり塗り厚も厚いためになんとも言えぬゴツゴツ感です。
表札は、いつも東京でお願いしている小原さんに制作していただき、郵送で送ってもらいました!
いつも僕の手書きのスケッチを、ほぼ完璧に鉄で再現してくれるのです。
いつも感謝です!

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さてまずは玄関を入ると、ブルーグリーンの空間です。



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玄関エリアに手洗いとトイレがありますが、あんまりトイレだと分からないように
曲面の壁をそのまま繋げています。




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そして玄関を抜けると、西側のお庭につながった1階の生活空間があり、
食堂を中心として、小さな畳の部屋や、キッチン、お風呂場などがまわりを囲んでいます。

東京だと時々2階リビングもあり、それはそれで気持ちいいのですが、
やっぱりのびのびした1階リビングは、外との地続き感があっていいですね〜!



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素材としては、赤紫のような色をベース色としていて、
濃い杉板が貼られたコアのような場所場所に、台所とか、お風呂とか、階段とか、、、、が
入っているような空間構成としていますので、焦茶の木の壁の向こうに「何かある」っていう
イメージでしょうか。

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ちょっとした畳の小上がりは、
赤ちゃんをちょこんと転がしておけたりして、僕はとても好きなスペースです。

大人がちょこっと飲むのにも!


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2階からは、こういう視点も楽しめます。



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キッチンもその濃い杉板の中にあり、とても質感のある水色の塗装の空間になっていて、
道山さんの家では、キッチンと洗面台などはまるっとイケヤの商品を使っています。

既製品のキッチンと他の素材がどうなるかなぁ、、、と若干みんなで心配していたんですが、
細やかなタイルと塗装などがミックスされてとても美味しそうなキッチンになりました!

タイルは2種類使ったり、目地をブルーにしたり、、、、。

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洗面室は、ピンクで、部分的にうろこみたいなタイルを貼っています。



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これは畳の小上がりから玄関方向を見たところ。
こういう色の変化でうまれる奥行き感が僕は好きです。
そして、鮮やかな色味の中にある日本的な要素も!



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さて、2階に上がります。
階段室には、薄めですが本棚を作っており、その正面にはご家族とみんなで張った和紙のちいさな壁があります。

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たぶん、今まで張った和紙の面積で一番ちいさな壁ですが、いろんな色をモザイク状にミックスしたので
小さいけれども、道山さんちの中心のような存在になりました。

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2階は、大きめの寝室と将来の子供部屋、そしてワークスペースがあるくらいです。

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でもまだ子供たちは小さいので思う存分、遊べるように!

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大きな寝室は、ピンク色の黒板塗料と赤紫。


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子供部屋は、深い黄色。


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その奥にかわいいクロスのコーナーがあります。


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あ、
これは現場で大活躍だった久木原工務店の監督、千原さん!
千原さんのおかげでこの家ができたようなものです。

ありがとうございます!またお願いしまーす。


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そしてこの、階段室を振り返るとみえる、四角い光の正体は、、、、。

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この、寝室の奥にある、ちょっと天井の低いワークスペースです。
屋根裏みたいな場所ですが、ここから1階を見下ろすコトができるのです!

なんだかんだと、一番居心地のよいちいさなスペースです。




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さて、そんな訳で、3回に分けて道山さんの家を書いてきました。
なんだかんだと、
遠方だし、おまけにコロナ禍に突入するという大変な時期の設計ではありました。
途中は、福岡に行く事もできず、ズームでの打ち合わせもたくさんしました。

でもどんな状況の時でも不思議と「遠くない」って感じていたんですよねー。
それは、道山さんご家族がいつも僕たちを信用していただいてくれているのを感じたからに他なりません。
不安な時期もあったと思いますが、ズームでうちわせする時もなんだか近くにいるみたいでした。

実は一番最初は、コロナ前にお問い合わせいただき「新さんの家」の入居後オープンハウスに
来て頂いたのが始まりです。新さんの家の建もの探訪、毎日見てるんですよー、っておっしゃるくらい
気に入ってくれていました。


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でも、ほんとに自分たちの家はどうなるのか?
結構不安もあったと思うのですが、
最終段階で塗装や仕上げが徐々に完成し始めて、

「おー、最後はやっぱりニコさんの家になるもんですね〜!!!」

と嬉しそうに言って頂いたのが、とても印象的でした。


もちろん僕たちも不安はあったんですよ。
それでもいろんな決断の時に、僕たちの決断に任せて頂いてくれているのを、
楽しみにして頂いているのをひしひしと感じて、
それがとても嬉しかったです!!!

道山さん、どうもありがとうございました!


そして、工事をしていただいた久木原工務店さん。
ほんとに素晴らしかったです!

またぜひ一緒にお仕事をさせていただきたいなーと思っています。
(僕たちがめんどくさくなければ、、、、。)

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さて。

だから完成したのも嬉しいですし、
2日間もオープンハウスをさせて頂いたのも嬉しかったんですが、

「あーぁ、終わっちゃった、、、(涙)」


ってうのが、寂しいというのが正直なところ。


もーーーーー、こうなったら、
テナント部分をニコ設計室にするしかないですかね??
福岡支店ですかね?


とそんな妄想も、
妄想で終わるのか、実現するのか、考えてみたい今日この頃です!!!

これからもよろしくお願いします。
ご入居後にうかがうのが楽しみです!

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posted by 西久保毅人 at 22:44| 2022年の気づきとカンサツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年06月13日

今しか見れない景色

先日、都内の賑やかな商店街で計画中の「各務さんの家」が無事上棟を迎えました。

神社に続く商店街なので、いろんな歴史が混在していて昔ながらでとても素敵な場所です。
将来1階で街の人たちと過ごせる飲食店をしたい、という想いをうけて
設計をさせていただきました!



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月とびの運営をしていたり、コロナ禍を経験してますます感じる事ですが、
店舗やギャラリー付きの住宅は、「住む」という以外にもいろんな可能性を
秘めているなぁ、、と思っていますので、こういうプロジェクトのお手伝いができて嬉しい限りです。

別に「店」にならなくってもいいんですよ。
将来、子供たちが巣立ってご夫婦だけとかになっった時に、
街とつながるきっかけとなる場所を持つ設計が大切なのです。


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さてさて商店街はどこもそれぞれ特徴があり、雰囲気が違いますが
この「松陰神社前商店街」は、世田谷線の路線であることもあり
とてものんびりしていて暮らしやすそうな雰囲気です。


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とはいえ、昨年から続くウッドショックやいろんな社会情勢によって
なかなかスムーズには進行せず、もやもやした進み方ではあったんですが先日無事、上棟!

もうここまでくればあとは大丈夫。


まだまだ以前のような盛大な上棟式宴会ができるような世情ではないのが
残念でしたが、そのかわりのんびりと上棟した現場にて、商店街の雰囲気を感じながら
のんびり過ごしました。ちょうどお天気にも恵まれましたので。

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いつも思いますが、この骨組みだけしかない建築の姿って実は建築の一番魅力的な瞬間なんじゃないかなぁ、と思います。
まだどの部屋にも役目も意味もない、骨組みだけの姿。

そんな空間から街を感じたり、空を見上げたりしていると東京なのに森の中の木の上にいるような気持ちになります。


各務さん達も感慨深く、いつまでも帰らずにそんな空間を楽しんでいらっしゃったんですが、
その日の夜のメールで、


「今しかみれない景色は宝物です」

という言葉をいただきました!

なんと素敵な言葉!

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そうなんですよねー。

最終的にはこの写真に写っている材料は
ほとんど全部、見えなくなっていきます。
もちろん完成させるために工事は進んでいくので当たり前の事ですが、
だから建築の現場は、毎日毎日「今しか見れない景色だらけ」なんです。


建築にかかわらず、たいていの仕事は「完成」や「納品」するために日々追い立てられてしまいがちですし、
もはや良いか悪いかとかよりも、「完成」する事が目標にすり替えわってしまうこともあります。

そんな社会に生きてると、
「未完成」である事そのものが、実はとてもかけがえなく、そしてたくさんの想像を引き立てるような
魅力的な瞬間であることを強く感じます。


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だからどうしたらこの「未完成であること」の魅力を、
最後の姿に投影させることができるだろうか?

というのを日々、考えています。



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そういえば、以前面白い話を聞きました。

日本では仕事が終わるという事は、100%の完成を意味しますし、そこを求められがちです。
そんな中、尾道の団地をホテルにリノベーションしたLOGというホテルがあるんですが、
このホテルをデザインしたのは、インドの建築家スタジオムンバイのビジョイ・ジェインさんです。

数年前にオープンしたので行ってみたんですが、
オープンしたのに、ところどころいかにも未完成のところがあって、それがとても不思議でした。
それを隠すでもないところが。

スタッフの方に聞いてみたら、

「そうそう、このホテル、ある意味未完成なんです。
 ビジョイさんが完成の時におっしゃった言葉が面白くて。

ビジョイさんは、
「このホテルはようやく無事に87%完成しました。残りの13%は運営しながら徐々に育てていきましょう!
だから、ビジョイさんにとってのこのプロジェクトの完成は、この状態でもありつつ、
同時にまだこれから変化していくというという事みたいですね!


との事でした。

それを聞いて、素晴らしい考え方だなーと思いました。
敢えて「未完成」を完成とする事で、まだまだ続いていくという事を感じさせるという事。

そもそも「完成」や「終わり」なんていう概念はないのだという事。




そりゃそうだよね、僕たち人間だって、日々少しづつ細胞が変化しているんだしね。


そういう意味では「未完成」である事は、建築が生物に近づくようなヒントなのかも知れません。


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まぁ、そんな妄想もしつつ、

「完成」

が楽しみです(笑)。

posted by 西久保毅人 at 12:01| 2022年の気づきとカンサツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年06月28日

ケンチクと植物

小田原さんに月とびをお預かりしてはや4年目。

今年もヤマボウシの季節になりました。(暑くてもう終わりそうですが。)
ちょうど梅雨時期からヤマボウシのお花が咲き始めるのですが、
3年前のコロナ禍真っ只中の時に、あまりにヒマで商店街にお花を配りはじめたら
思いのほか、喜んでいただけたので毎年の恒例行事となりました。


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最初は、手で届く範囲を切ってたんですが、
どんどん木が大きくなり、しかもお花が案外上の方に咲くので
木の剪定も兼ねて、5mの高枝切り鋏を購入!

これが案外使いやすくて、高いところにも楽に届くので今年は大活躍でした。
写真のように女の子でもちょっとコツを掴めば高いところのお花を切ることができます。


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それを階段に並べて、、、、。

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けっこう見た目も華やかになり、
一人足を止め始めると次から次から。


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切っても切ってもあっという間になくなる日もありました。
なんでも必要とされる、って嬉しいものです!

しかもこちらとしては、ただ自然に生えているものを切ってるだけですからね。
旬の時期がある、っていう儚さも植物ならではかなー、って思います。
リース屋であるgtoyさんが季節ごとのお花を仕入れていらっしゃるのを見てても感じるのですが、
1年をかけていろんな植物の旬が巡っていき、終わったらまた来年っていうような、
建築にはない自然のリズムを月とびでは楽しませていただいています。


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この蔦も、
切ったら誰かがもらってくれるんでしょうか?

さすがにそろそろ床屋に行けっ、ていう
髪型になりつつありますね(笑)。


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実際は、敷地も密集地で70uほどと小さく、庭なんて呼べる場所はありません。
それでも残せる最大限の土の地面をなんとか残しだだけです。
蔦が生えている根元なんて、30センチ幅分くらいしか地面は残っていないのです。

30センチですよ、30センチ。

そんな地面からこんな世界が生まれるなんて。

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いやぁ、、、地球ってすごいなー、地面ってすごいな、という事を、
中野の商店街でつくづく感じる今日この頃でした!

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余談としては、このお花のシーズンの終盤。
拾っても拾ってもキリがないくらいに、街中に花びらが飛んでいく、、、、っていう
恐ろしい時期が来てしまうのですが(涙)。

そろそろ覚悟をしなくては、、、。

なんでも素敵なものを維持するには、大変さもありますね〜!





posted by 西久保毅人 at 01:12| 2022年の気づきとカンサツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年07月09日

コラボレーション


ちょうど去年のこと。

中野で毎週やっている月とびリモートにはるばる長野からお客さんが来てくれました。
その人は長野でTUGU設計室という設計事務所をされている荻原さんという方した。


ニコ設計室の家づくりに興味を持っていただいていていろいろお話をしたのですが、
帰り際、

「あのー、今古い民家を購入して自宅兼アトリエにリノベーションを考えてるんですけど
 基本設計みたいな事をお願いできますか?」

との事。




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実はいままでも結構いろんな同業者さんのおうちの設計をご依頼いただく事があり、
それ自体は初めてじゃなかったんですけど、
ご自身もバリバリ設計されている方からのご相談は初めてのような気がしました。

いろいろお話したり、荻原さんの設計された空間を見てみると
どれも優しい雰囲気の事例ばかりでしたので

「自分でやればいいと思いますよ〜!」


と言いつつも、そうじゃないものを求めていていただいたんだなぁ、、、、という事も
感じました。なんとなく分かるんですよね、そういう気持ち。

だし、僕の方も荻原さんから学びたい気持ちもありましたので、

「じゃあ、一緒に考えましょう!」


という事になりました。


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当時はコロナ禍の渦中でしたので(まだ終わってませんが)、
時期を見てようやく最近、現状の古民家を拝見。

そして先日、僕たちからご提案をし、それを元に荻原さんもカキカキし、、、、っていう
打ち合わせをしました。

それが最初の写真ですが、こういうの、めっちゃ新鮮です!
お互いプロ同士ではありますが、荻原さんは自分が住む側の立場。
僕たちは、荻原さんのイメージと古民家の良さを合わせてご提案する立場、と
若干立ち位置が違います。

だから、並べてみるとそれぞれに大事にしている思いがあり、
自分でも一生懸命考えるからこその、

「なるほどねーっ!」

もあります。


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まだまだ先は長いですが、
いつもの「ガッツリ設計受けました!」っていうのとは
ちょっと違う、引いた役回りの中で、
その中で、最終的にどう生きる提案ができるか?っていうのは、
僕たちにとっても、ちょっとしたチャレンジでもあります。

最後には、

「あぁ、ニコさんに頼んでよかったです〜!!!」

って思ってもらえるように。
そして僕たちも新しい仕事の仕方を次に繋げられるように
楽しんで頑張りたいと思っています。





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ところでこの民家、

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僕より10歳以上年上の築60年くらいのものです。昭和39年ですから。



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写真の通り基礎なんかも、石においてあるだけの昔ながらの構造で、
家の中の床を開けたらそのまんま地面でした!

最近、リノベーションも情報が溢れ過ぎていて耐震補強とか求められるスペックが高くなり過ぎているため、
どう考えますか?と尋ねたところ、

「まぁ、自分ちだし、そのあたりはあんまり過剰にせずに古い民家らしさを活かしたいですね〜。

 いままで建っている訳だし、、、。」

との事。

そういう事が楽しめるっていいですね!

そんな訳で、石に建物を置いただけ構造はそのままに(笑)。


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そして周りにふたつの小さな小屋があるのですが、
そこは外キッチンにして、母家と小さな二つの小屋を利用したリノベーションになる予定です。


のんびり進んでいく予定ですが
完成が楽しみです!







posted by 西久保毅人 at 22:10| 2022年の気づきとカンサツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年08月03日

事後報告(笑)


もうかれこれ完成して3年半くらいかなー。

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これまでも雑誌やテレビなどでも、ちょこちょここの家を舞台にインタビューを受けられていて、
その度にお知らせいただいていて、僕たちとしては嬉しい限りです!

でも面白いのは大抵が、

「あ、そういえば先日家で取材を受けまして、、、、、実は昨日発売になってます!

 西久保さんのコト、いろいろしゃべって変なこと言ってたらスミマセン!」

というような事後報告(笑)。

そんな訳で今回も、なぜかキクチさんのお母さんが報告よりも早くこの記事を見つけてくれたようで、

「角田さんちがスーモに載ってまーす!!、、、、、と母が言ってました。」

って感じでした(笑)。

でも毎回家づくりの時の楽しいエピソードばかり話して頂いていて、とても嬉しいですし、
何より自分が知らないうちにニコの家がメディアに出るって滅多にないので、
こういう事後報告はサプライズな気持ちになって実はとても嬉しいのです。

そういう意味では事後報告だからこそ嬉しいというか。。。。
そんな不思議な気分に毎回させ頂いています!

しかも今回は今までで一番記事としても長く、家の写真も一番多いんじゃないかなー。
めちゃ嬉しい、っていうか、このページをそのままニコ設計室のホームページにしちゃっった方が
良いんじゃなかろうか、、、?っていうくらいにいろいろ書いていただいています。

でもあまりにも「良い風に」お話し頂いてるので、ほんとに僕の事やニコ設計室の事を知ってる人は、

「ぜんぜんそんな良いトコばかりじゃないですよー!!!!我が家の時なんてさ、、、、。」

って叫びたくなるかも知れませんが、、、、。
(そう、その叫びの方がホントですのでご安心を!)



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さて今回の記事は内容がとても充実してたので、読みながら角田さんちの家づくりのコトをいろいろ
思い出しました。
記事の内容はまさに本当の事で、「目立たないような地味な家がいいです!」って言われたんですよね。
このブログに載ってるメモは、角田さんに一番最初の提案の時にそのまま使ったものなんですが、

目立たないってなんだろう?地味ってどういう事だろう?

って言う事を、僕なりに研究しまして、初回の提案の際に発表させていただいたのを思い出しました(笑)。




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今回、記事の中で森についてのエピソードなども書いてありまして、
僕も全部知ってる訳ではないので、「へーそうだったんだ!」って思った内容もあり、
そんな記事を読んで当時のこのメモを読み返すと、変だけどこういう提案を思い切ってやってよかったなー
と3年越しに感慨深い気持ちになりました。

地味についてこれだけ考える機会もめったにないですし、
地味を最終的に地球の味?って、、、、、、(笑)。

間違ってはいませんでしたね。

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そんな訳で、角田さんにはホントに最初に大木をたくさん植えるところから始めましたので、
最初は「公園にでもなるのかしら??」と近所の人に言われていたのですよ、実際。


僕は建築を作る事が仕事ではありますが、設計の際にはこういった目に見えない物語をたくさん想像します。
それは最終的にカタチとして目に見える事もあれば、目に見えない事、残らない事も多いです。
でも、そんな物語を想像しながら描いた場所が、作家としての角田さんの「書きたい!」っていう気持ちを応援する場所に
なってるんだなぁーって知って、とても嬉しくなりました!



そんな訳でこれからも、こういう事後報告を楽しみにしていまーす!


あとはお酒を飲みながらでも、、、、。



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posted by 西久保毅人 at 22:27| 2022年の気づきとカンサツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年08月04日

うふふ白金台オープン記念!ひとくちカステラ付き入居後オープンハウスを開催しま〜す!

8月13日(土曜日)に、
かれこれ2013年に完成しました飯島さんの家にて、
週末限定のカステラ屋さん「うふふ白金台」がオープンします!

とせっかくなのでニコも相乗りさせて頂き、

「ひとくちカステラ付き入居後オープンハウス」をさせて頂く事になりました(笑)。

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実際は、、、、。

当日うふふ白金台のオープンをお手伝いする予定でしたので、

「どうせ僕たち1日いるので、、、、、オープンハウス的にやっちゃっていいですか? カステラ、売れるかも知れませんし(笑)」

と飯島さんにお願いしてめでたくコラボ開催という事になりました!

そんな訳で当日は、うふふ白金台&ニコ設計室でお待ちしています!


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さて、
ご存知の方もいらっしゃるかも知れませんが、
ちょうど去年2021年の8月13日に、飯島さんの奥様である尚子さんが永眠されました。
早いものであれから一年です。
尚子さんは生前、ニコ設計室の事を心から応援して頂き、自称ニコの施主代表営業部長として
たくさんのお力添えをいただきました。
家づくりのつぼノートの出版の際には二人でトークショーにも立たせて頂きました。
昨日ちょうど「事後報告」ってブログを書いたんですが、尚子さんなんてまさに事後報告隊長でした。
フードライターとしても活躍されていましたので、
「あ、言うの忘れてたけど、うちのキッチンで〇〇の取材を受けたから、、、本が出たよ!」

というのが何度あったコトか(笑)。
その度にとても嬉しかったですし、毎回驚かされました。
フォーブスの取材も、尚子さんがいつのまにか実現させてくれましたし、
月のとびらの立ち上げの時は、民泊の極意を伝授して頂きました。
何事にかけても、僕たちが気づかないようなホスピタリティーに溢れた女性でした。

そんな尚子さんが、コロナ禍になり新たに始めた活動が、「うふふ白金台」という自宅マルシェでした。
亡くなる直前までステイホームの地域に食べ物を届けるコトで役に立とう!という想いで始められた「うふふ白金台」

うふふは、フランス語で卵を意味し、看板メニューのたまごカステラのレシピ開発もご自身でされていました。


去年、そんな尚子さんの想いをなんとかカタチに残せないだろうか?というご主人の寛さんの発案に
微力ながらニコチームで協力させて頂き、うふふ会議がスタート。


ロゴデザインから、箱や梱包のデザイン、ショップカード、、、、などなど。
尚子さんを失った「ただの食の素人集団」の僕らがどんなに知恵をしぼってみてもなかなかスムーズには進みませんでしたが、
ようやく8月13日という尚子さんの命日に、「うふふ白金台」の新生オープンを迎える事になったのです。



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そんな訳で、
まぁ、どんな当日を迎えられるかはまだまだ分かりません。
でももはや、ここまで来たら

「オープンしてみなきゃ分かんないコトもあるよね!何事も勉強勉強〜!!!」

という気持ちでやってみたいと思っています。


そんなうふふ白金台のオープン&ひとくちカステラ付きオープンハウス。




よろしくお願いしまーす!

posted by 西久保毅人 at 23:44| 2022年の気づきとカンサツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年08月09日

素敵な勘違い

「何構造が一番好きですか?」

って言われると、僕は迷わず「コンクリートと木造の混構造!!!」

って答えます。

そんな訳で、ちょこちょこそういう建築が多いニコ設計室です。

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まぁ、大雑把に言えば、普通の木造住宅も基礎はコンクリートだから混構造って言える訳ですけど、
だから木造好きなのかなー。

先日上棟した岸野さんの家は、3階建てなんですが2階までがコンクリート、3階が木造という
構成になっています。だから普通の木造住宅と違って工事が始まってすぐに上棟を迎える訳ではなく、
その前に数ヶ月間、1階、2階部分のコンクリート工事がある訳で、そんな月日を思うと感無量な日です。


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そしてこの住宅は、割と便利な場所にあるため1階をテナントスペースとして貸す予定にしています。

あ、そうそう!

構造も混ざった方が好きですが、建築の使われ方も混ざった方が好き。
だからこういうテナントやお店付きの住宅って設計中もそうですが、完成後の妄想もたくさん広がりますね!
そういう意味では、僕の好きなものがダブルで詰まった住宅になります(笑)。



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そしてもう一つ。
コロナ禍中、上棟を迎えても盛大な宴会どころか、上棟式さえできない状況が続いていました。
家づくりのつぼノートに「工事中から家は食堂!」ってデカデカと書いていたにも関わらずですし、
せっかくの家づくりの楽しみが一つ奪われたようなそんな気持ちでもありました。

でも、今回、
いろいろな偶然が重なり、、、、

っていうのは、
職人さん達にお持ち帰りいただくために準備していただいたお弁当を、
誰かが素敵な勘違いをして机に並べちゃったんですよね(笑)。



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「じゃぁ、ここで食べましょうかね!せっかくだし」

という訳で、
急遽、久しぶりの現場上棟式となったんです。

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別にお酒飲んで長時間、って訳ではないのですが
なんか久しぶりに現場で皆でご飯を食べられてとても嬉しく懐かしい時間でした!

そしてこういう事が再開するきっかけっていうのが、
誰かの素敵な勘違いっていうのが、またいいなーって思いました。

勘違いって、マイナスの言葉のようだけど、
きっとそうじゃないんだろうな。

勘違いって事は、完全に信じ切った間違い。
だからそこには無心で迷いがないのだと思います。
そんな先に、きっと現状を打破してしまうような世界や笑いが広がっているのでしょう。

今回、そんな事を強く思いました。

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混ざる事。

構造が混ざり、用途が混ざり、設計者と施主が混ざり、工務店さんや職人さん、、、、と
建築は進めば進むほどにいろんなものが混ざってきます。

混ざるって事は、取り合いが多くなるって事で、
そうなると勘違いをするきっかけもどんどん増えていきます。

そう考えると、建築って勘違い抜きには作れないんじゃないかな。
そして建築って、いろんな人たちの勘違いでできてるんじゃないのかな。


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だから僕は建築が好きなのかも知れません。
僕の大好きな、ぐちゃぐちゃなこの世界みたいで。



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完成が楽しみです!

↓↓↓そうそう週末は、、、、。

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posted by 西久保毅人 at 21:15| 2022年の気づきとカンサツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年08月15日

デキル デキナイ

住宅が完成すると、ようやくお引っ越し。
そこで登場するのがお引っ越し屋さんや、家電運送業などの人たちです。

そういう意味では、僕はもう100回以上のお引っ越しにもなんとなく関わってきたと
言えなくもありません。
独立した最初の頃は、あまりにも冷蔵庫置き場とかをギリギリに設定しすぎたり、通路が狭くて搬入できない、、
みたいな失敗をしてしまった事もありましたし、
その時は搬入できても、買い替えの新製品が入らない、など、いろいろ経験してご迷惑をかけたりしました。
冷蔵庫や洗濯機にしてみても、薄型が流行ったかと思えば、数年後には斜めドラムが登場したり、奥行きが深いものが
主流になったり、、、、。


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だから、その度に学習して
今ではニコ設計室の住宅標準ウラ寸法は、ある程度買い替えなどがあったり新商品がでても、
これ以上にはならないだろう、、、っていう推測の元、いろんな搬入経路や幅や奥行きを決めています。

事務所内で年々更新しているこういう設定は、これに限らずいろいろあるんですが、
こんなウラ話、外部の人にしないですし、
わざわざ人にいう機会もなかったので実は伝えるのは今回が初めてかも知れません。

さてそんな昨今。
また新たな問題がここ数年起きています。

それは家電の搬入業者さんや引っ越し屋さんが、

「これは入りませんね、できませんね。。。」

ってすぐ言う問題です。

正直、「どう考えても入るでしょ??逆にこの寸法で搬入できなかったら世の中の階段が急な建売住宅とか
どうしてんの、、、、?」って思うのですが、

「いやぁ会社的にNGです。」とか「できません。」の一点張り。
大きな会社ほどその傾向があるようです。


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おそらく過剰なリスク回避なのだとは頭では分かるのですが、
これは引っ越しに限らず世の中すべてがここ最近なんだかそういう傾向にあるような気がします。

まぁ、入るっていって入らなかったり、
壁に傷がついてあらたなクレームが起こる前に、やる事そのものを放棄するほうが身を守れるという
事なんだと思うのですが、なんだかなぁ、、、、。
僕たち、めちゃくちゃこういう場面に出くわす職業なので余計に腑に落ちません。
まぁ、世の中の流れだから仕方ないのでしょうけどねぇ、、、。


そういう意味では自分のコトを振り返ると、
僕は「できる」って言いたくて独立したような気がします。
たとえば土地が狭かったり、条件が悪かったり、想いを分かってもらえなかったり。。。

もちろん本当に不可能な事もあるんだとは思うのですが、
その前に、

「うーん、、、でもなんとか工夫すればできるんじゃね、、、。」

って思ってしまうのです。
そういう意味では僕は根っから超楽天的なのだろうな〜、と思いますが、
数々の苦い思いを経験した今でもやっぱり

「うーん、できるんじゃない?」

って思ってしまうのです。
あとから「できないって言っとけば楽だったのになぁ、、、」って思う事も多々ありますが、
やっぱり今でもそういうところは変わりませんねぇ。
だから「ニシクボさんができるっていうから私たちはこんな大変なんじゃん!!!」
ってスタッフに言われてそうですけど、、、、(汗)。

でも最初に「できる」って思ってなかったら先日の「飯島さんの家」をはじめ
ニコ設計室の住宅の多くはできてなかったんだとも思うので大目に見ていただければ、、、、。


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さてそんな先日。
寸法的には入るはずの設定だった家具が、階段では2階に上がらないとのこと。

その場で寸法測ってシュミレーションしても入りそうなのに、

「いや、少し試してみましたが我々の技術では人力では上がりません。重いですので外からレッカーなどでしたら、、。」

と、確信に満ちたような顔で某引っ越し業者。

そこで後日、吉本くんが変わった業者さんを見つけてくれました。

「便利屋!お助け本舗」さんていう会社です。

吉本くんいわく

「、、、見つけたは見つけたんですけど、ちょっと謎っぽいので当日ニシクボさんも人工として来てください!」

との事(笑)。

そんな当日のこと。
なんだかプロレスラーのようなガタイのお揃いのTシャツの人たちが数人現れました。

「これを、、、、2階にあげればいいんですよね??」

と言葉少なに仕事に着手すると、手早く周りを養生し始めてくれました。

「あーそういうトコも、ちゃんとやるんだなぁー」

と感心してたんですが、せーのっ、という掛け声と共にものの10分くらいで
ミッション完了!

トータルで現地滞在30分足らずで帰っていかれました。

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あまりの爽快さ!!!!!

たまにドラマとかで「何でも屋さん」って設定に出てきますが
実際に会ったのも、お願いしたのは初めてです。

いやぁ、爽快だったなぁ、、、、。
心の中で、
「ほーらねっ!」って思いながらも、ほーんとこういう「デキル」を「デキナイ」っていう人たちが
増えてきたなぁ、とも思いました。リスクとか責任という名のもとに。
まぁ、僕が学生の頃から何かにつけ「これはできないねー」っていう大人多かったですけどね。


そういう意味では、こういう何でも屋さんっていうのは、
そもそもの起業動機が、

「やればできる!!!」、、、、かもしれないじゃーん。実際にやってみたら。

っていうプラス思考なのかも知れませんね。
芸人のティモンディーみたいな(笑)。

そんな訳で、萎縮思考になりつつある社会に時々がっかりする事もありますが、
今回はとてもとても爽快でハッピーな出会いでした!

こうでなくっちゃー。


またぜひなんか頼んでみたい今日この頃です!


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posted by 西久保毅人 at 19:49| 2022年の気づきとカンサツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年08月18日

これからのうふふ白金台は、、、、、なんと!!!!

先週末、8/13(土曜日)に
めでたく「うふふ白金台」オープンを迎えました!

そういえばこのオープン日を決めたのは6月くらいだったでしょうか?
この日に向かって、皆であーでもない、こーでもないと
3歩進んで5歩下がる様な要領の悪いうふふチーム(笑)。

ようやくラスト1週間くらいでいろいろ準備が軌道に乗ってきたのですが、
その日が近づくにつれ、天候が怪しくなり、、、、、、。

今年初の台風急接近!


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そんな訳で、
嵐の中の「うふふ白金台」オープン初日でした(笑)。

いやぁ、、、、らしいなぁ、、、、。

もう朝からその日は、嵐である事が100%分かっていたのですが、なんかそういうのも
僕たちらしいよね〜、などと言いながら、オープン準備。


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まぁ、準備も結構バタバタだし、
初めての事だから、お客さんが殺到してご迷惑をかけるよりも、
こういうお客さんのこなさそうな日に、本番のつもりでシュミレーションするにはいい日かも??

とか前向きに考えつつ。

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と、
そんな午前中だったんですが、
天気が本当にちょーーーど良くってですね(笑)。

ざーっと一瞬降っては、やみ、ざーっと降っては小雨になり、、、と
気温も涼しくて、時々雨に濡れて、それも程よく気持ち良くて。

お客さん達も、入居後オープンハウスのご予約の方々もほどよく雨の合間をぬってご来場して頂きつつ、
通りがかりのお客さんもちょこちょこ来てくれつつ、
と、

素人集団が、お店をオープンするには、実は絶好の日でもあったのかも??と今では思います。

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そんな日でもあったので、
意を決してご来場いただいた皆さまとは、なんだかいつもよりもゆったりした気持ちで
お話しできたり、長く過ごして頂いたり。

もちろん商売繁盛もいい事ですけど、
「うふふ白金台」のオープンをきっかけに飯島さんちでのんびりと過ごせて
とても素敵な1日でした。


いやぁ、しかし、
お菓子ひとつでも、作って売るって、めちゃ大変ですね!
味はもちろんのことですが、

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どういう包装にするか、それはどういう紙に??

ロゴマークは??

スタンプは??

「成分表示ってどこに貼るの??何書くの??」から、


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「やっぱ、うふふの焼印あった方が良くない??」

と、焼印作ったら作ったで、上手く押せないし、押して失敗したら商品台無しだから、最初は焼印無しにしましょうか、、、?
なんて話も出たり、、、、。

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ショップカードはどういう形??

何色??

大きさは〜??

まで。


そしてそれは注文が来てから箱詰めするのか、ある程度はしとくのか、、、、、??まで。


たった一つの台湾カステラ売るのに、考える事はほんとに次から次から無限数珠繋ぎの様でした(笑)。

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実際に、箱詰めしたカステラを郵送でニコに送って開けてみるっていう、
シュミレーションまで何度かしたんですよ!!!

そういう意味では、ケンチクって流石に実物を試しに作れないから、ある程度検討したら
えいやっ、っていう部分があるんですが、
今回のプロジェクトは実物がつくれちゃうゆえに、なかなか終わりのないものづくりでした。



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もし、尚子さんが去年のこの日に亡くなってなかったら、こんなはちゃめちゃな1日にはならなかっただろうなぁ。
でも、こんな嵐の中で賑やかに過ごせる命日なんて、とても尚子さんらしいなぁ、、、とも思いました。

まんまと尚子さんにハメられたのですね!僕たち。

ご主人の寛さんも、
「尚子さんがこのおうちが大好きだったから、めちゃくちゃ喜んでると思いますよ〜!」との事でした。

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そんな訳で、
嵐の中、次から次にご来場する愉快なみなさまのおかげで
準備したカステラは夕方には完売し、最後は品切れで購入できない方もいらっしゃいました。

ほんとに全然売れなくて、嵐だし、
みんなでカステラ5箱づつ持って帰るようなオチも想像していただけに
大成功のオープン初日でしたし、
はじめていらっしゃる方々にも、完成して10年目になる飯島さんちをご案内できて
とても嬉しかったです!

今のところ毎週土曜日だけのオープン予定ですが、これで
「なんとかできる!」
っていう自信にもなる1日でした。





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そうそう、
今回のデザイン協力には、もとニコ設計室のウシジマさんも遠隔地より尽力してくれていたので、
当日は、産まれたばかりの赤ちゃん連れて手伝いに来てくれました!


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さて、そんな訳で嵐の中で大成功の「うふふ白金台」オープン初日。
でも、嵐だったので来たくても来れない方もいらっしゃった様です。

そこで家主の飯島寛さんのご提案により、なんと!!!!!


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正直言って、僕たちよりも上手に「森をよけた住まい」について寛さんが説明してくれますよ。
お楽しみに〜!


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posted by 西久保毅人 at 21:43| 2022年の気づきとカンサツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年08月19日

11年前のお手紙から

ようやくうふふ白金台のオープンを終えてちょっと一息ついたので、
今日はロゴマーク誕生秘話です!


うふふ白金台のロゴマーク、
我ながらとても気に入ってるんですが、
(たまごの黄身がちょっといびつなところとかも、、、)

なんといっても可愛らしい女の子が、
木からぶら下がっているイラストがなんとも言えませんよね?よね??


このイラスト、どうしたと思いますか?


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実は、このイラストを描いたのは、
去年亡くなった飯島尚子さんなのです!


実は、今から11年前の事。
実際にお会いする前に
設計のご依頼にあたって
とあるレコードジャケットに挟まれた、イラスト付きのとても素敵なお手紙をいただきました!

そこにはおうちのイメージや、暮らしのイメージ、大事にしたいことなどが
たくさんイラスト付きで書いてありました。
まだ「つぼノート」が誕生する前の事ですね。

街とつながった素敵な生活のイメージだなー、って思ったんですが、中でも一番印象的だったのが
下のイラストでした。
なんか良くわかんないけど、森の中で女の子がゆらゆらしている絵です。


正直、飯島さんちって、土地の面積30uくらいしかなくて、
雄大な「森」のイメージとはあまりにかけ離れていたんですが(笑)、
それでもこのイラストみたいな家にできたら素敵だなぁ、、、ってつい思っちゃうようなお手紙でした。

それから11年。
「うふふ白金台」の企画がはじまり、いろんなロゴを考えたのですが、
どうもしっくりいかず。

考え始めてすぐにこのイラストをモチーフにして、、、とは思ってみたものの、やっぱり似た絵は描けても、
このお手紙に描かれたイラストの魅力には敵いませんでした。


そこで、このイラストをそのまんま利用する事だけを決めました。

この手紙から、ロゴマークで使える絵素材に仕上げるための作業は、
今は長野に移住しているもとニコ設計室のスタッフ、牛島史織さんが手がけてくれました!(今は秋山史織さんです。)


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まさかこの11年前のお手紙を引っ張り出してくる日が来るとはねぇ、、、。

オープンに向けてはこのイラストのスタンプも作ったんですよ!


以上、ロゴマーク誕生秘話でした!


posted by 西久保毅人 at 23:35| 2022年の気づきとカンサツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年09月14日

デトックスと1000本ノック


以前読んだ角田光代さんのエッセイの中で、千本ノックの話がありました。
野球の千本ノックではなくて、小説の、です。

小説家としてデビューされた後のある時期、
小説が上手くなりたくて、千本ノックのように
一心不乱に打ち返すように執筆に明け暮れる、そんな時期があったのだそう。


スケールは全然違いますが、分かるなーっていう部分もありまして。
実は僕も「上手くなりたくて」っていう訳ではなかったのですが、
独立する前の設計事務所が某ハウスメーカーのための参考プランという仕事をしていて、
その手伝いをしていた時期があります。
東西南北あらゆる接道の架空の敷地で、よくありそうな大きさ、形状の敷地に対して
住宅のプランを作るという仕事です。
要するに、ハウスメーカーの営業マンさんがそれをカバンに入れておいて営業に向かい、
その場でその敷地に似た条件のプランを取り出して、

「お客様の敷地形状、大きさ、接道ならこのプランですね!!」

っていうための営業道具です。
だからとにかく「数」が必要な訳で、1ヶ月で100プランくらいを作ってました(笑)。
若い僕にとっては面白くもなんともない仕事だったんですが、
少なくとも「住宅として破綻」してるとやり直しなので、きちんと住宅として成立している事だけを
目指して機械のようにプランを作ってったのです。

いろいろ自分のこれまでを思い出す時に、この仕事はやって良かったなーと思える仕事の一つです。
この「筋トレ」のおかげで、いろいろ変な事ばっかり考えてると思われがちなニコ設計室のプランが
実は案外常識的な住宅でもある、という事につながっているのでは?と僕は思っていますし、
何よりも道が南にあろうが、北にあろうが、どんな形であろうが、ちゃんとした住宅にはする事ができる、
っていう不思議な自信にもつながった僕にとっての千本ノックでもありました。




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さて話は変わりますが、
実は5月27日から、毎日インスタグラムに投稿する、っていうのをやっています。
もう3ヶ月くらい過ぎたからちょっと書いてもいいかなー、、、、、。

きっかけは偶然で、ニコのお施主さんから「楽しみにしてるのに全然ニコのインスタ更新されませんね〜、、、。」
って言われた事です。
僕は僕なりにはやってるつもりだったんですが、見る人にとってはそうだったんだなぁ、、、って思う事があり。

それで試しに1ヶ月、毎日やってみよう、って思ってやり始めて1ヶ月経った頃、

「ん??なんかやめるタイミングどうしよう、、、、。」

って思い、せっかくなら続けてみよう、って思い今日にいたっています。
実は一応、続ける目標の日は決まっているんですが、まだまだ先なのでそれは言いませんが、
ちょっとした自分の中でのチャレンジにもなっている今日この頃。



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やっぱり毎日毎日、写真を選んで、短くても文章を書くって、なかなか大変です。
時間もそんなにかけたくありませんし。

毎日やる、っていう事だけは決めているので、そのうちネタ切れにもなるかも知れません。
でも逆に、これまで20年以上考えてきた事、気づいた事がそう簡単にネタ切れになる程度のものなのか?
っていう事に対するチャレンジでもあります。

だから自分の中にあるものをただひたすらに絞り出し、デトックスしていきたいと思っている今日この頃。

そして一番楽しみにしているのは、
もう出し切れないくらいに絞り切った時、はたして僕は何を書こうとするんだろう??っていう事です。

なーんてストイックな筋トレみたいな感じで書いちゃいましたが、
正直、いつまで続くことやら、、、、、目標の日はまだまだ先です(笑)。




でも、この僕の千本ノック、
やって良かったのは、ニコの若いスタッフ達が、「へーこんな仕事もあったんですねー!」っていう気づきにも
同時になっている事です。
いまニコにいる3人の20代の若者たちは、知っているようで知らないこれまでの仕事もたくさんあります。
かといって、全部を一度に教えるのも無理な話。

そういう意味で、ひょんな事からはじめた僕のデトックス千本ノック。

若者たちの肥やしにもなってくれたら嬉しいなーって思う今日この頃です。





posted by 西久保毅人 at 22:43| 2022年の気づきとカンサツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年09月23日

時間をかける 時間がかかる


2019年にエスナレッジさんより出版させていただいた「家づくりのつぼノート」。

いろんな方のご尽力で出版させていただいて早3年が経ちました。
たくさんの方々に読んで頂く事ができて、この本のおかげでたくさんの出会いがあったのですが、
最近また嬉しい出会いが、、、、。

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なんと今年の夏にニコ設計室のインターンに申し込んで来てくれた学生さんは、
高校3年生の時に、この本を手に取ってくれて建築やりたいっ、って進路を決めたそうなのです!!!
本を書かせていただいてこれ以上に嬉しい事はないかも知れないなー、っていうくらいに
嬉しい出来事でした!

この本はこれまで頼んで頂いたたくさんの方々への感謝を込めて書いた本だったのですが、
同時に僕の裏テーマとしては、建築を学んでるけど悩んでる学生さんたちに

「建築ってこんなに面白くて自由なんだなー。 私もこういう仕事ならやってみたい!」

っていう事が伝わるといいなーって思いながら書いた本でもあったからです。
だからめっちゃ嬉しかったです!

実は2年前にこの学生さん、大学に入学した1年生の年に中野の「月のとびら」に本を持って
会いに来てくれていました。それから2年。
建築への想いが続いていて良かったなー、とつくづく思いました。

今回はあれから2年後っていうのがまた嬉しい事でした!
来るかな、来るかな、、、とちょっと心待ちにも、していたものでしたしね(笑)

人生まだまだこれから。
その子の想いがもっとずっと続くといいなぁ、、、、。


さて関連した話。
工学院大学で数年前から2年生の設計の授業を担当させていただいているんですが、
今年の後期だけ、1年生も見させていただく事になりました。

これまでもいろんな場所で大学生の設計の授業はしてきたんですが、1年生は初めてです。

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大学の建築学科の設計演習の授業って面白いなーと思うところの一つは、
1年生の授業とはいえ、デザインの授業には変わらないという事です。
つまりデザインって、実は素人もプロも関係ないんですよね。
良いものは良い、かっこいいものはかっこいいし、センスあるものはセンスあるもの、っていう世界であることは変わりません。

逆にダサいもの、カッコ悪いものは、1年生であれプロであれ同じ目線で判断されてしまう授業でもあるのです。

つまり僕たち教える側も、ついつい本気で学生の作品を評価しがち、っていう事でもありますので、
どうしても「大人みたいにませている子、器用な子」が高評価になりがちなのです。それが一年生と言えども。

そんな中で高評価の子たちの作品を見ていると、
「手数少なく、さらりとセンス良く」
作られた作品が多いなーという印象を受けました。

でも逆に、完成形はぜんぜん幼稚な作品なのだけれど、
「めちゃくちゃ時間をかけて、何度も色を塗り直して、作り直して、また手をかけて、、、。」
っていう「その子の1週間の軌跡」が目に浮かぶような作品もありました。

つまりその子は、作り上げる事に「時間をかける」事ができる子なのでしょう。
あーでもないこーでもないと悪戦苦闘しながら、家で悶々と手を動かしている姿が目に浮かびました。

きっと作りながらワクワクしてたんだろうなー。
わかるわかるその気持ち!

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どっちが良いとか悪いとか、っていう話じゃないんですが、
そんな1年生の作品を見ながらふと思う事がありました。

それは
「実際の建築って、さらりと出来上がるもんじゃない」という事です。

もちろん基本的なアイディアは短時間で作り上げる事も可能なんですが、本当に建つまでには
めちゃくちゃ長いプロセスと時間がかかるります。
だからそのバカみたいいめちゃくちゃかかる「時間」に耐えられるか?
っていうのが、実は建築家の一番大切な資質なんじゃないかとも思うのです。
他の職業でもおんなじ事が言えるのではないでしょうか?


そういう意味では、建築の設計において
実は一番大切な素養って、


自分の作っているものに、あーでもないこーでもないと無駄かもしれない努力を
時間の限りやらずにはいられない、つまり「時間をかけられる」能力

そして
完成するまで早くても1年とか2年とかの気の長い現時間がかかってしまう間、
想いを持続させる事ができる能力。

なんじゃないかなー。実は。
って思いました。

こういう能力って、学校の成績でははかる事はできません。
分かりやすい評価として目に見える事でもありません。
でも少なくとも僕がこれまで教えてきた子で、卒業後に活躍している子達、活躍しようともがいてる子達は、
最終的な大学時代の成績は良くなくっても、
この二つの能力をひしひしと感じられた子達だなーってつくづく思います。


どんな情報でもググれば簡単に手に入るし、
映画やドラマも倍速の早見で見ちゃう人も多いという、急がされているこの時代。
実は身につけるのが一番難しい能力かも知れませんね。


でもそんな時代の中でも実は案外、いるものです。
そして時々、授業の中でこういう子達に出会うととても嬉しいなー!と思います。

もしかするとこの授業では良い評価はあげられないかも知れない。
もしかするとたったの1、2年ではたどり着けないかも知れない。

でも

「よし、いいぞ!!その調子! がんばれがんばれ!!!」

って思う今日この頃なのです。


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posted by 西久保毅人 at 00:03| 2022年の気づきとカンサツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年10月07日

「住宅」というくだらないもの

「住宅」なんていう建築は無くっていいんじゃないか?

まもなく完成間近の「小松さんの家」の現場にて、
久しぶりに日が暮れるまでのんびり過ごしながら
ふとそんな言葉が浮かびました。
とてもいい空間になりそうで、小松さんに求められた家族の居場所に少しは近づけたのでは?
と嬉しい気持ちがふつふつと湧いてきて、、、、、そんな時に浮かんだ言葉です。

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僕の仕事柄、「えっ??」って思われる様な、
「そんな事言っちゃっていいの??」と思われる言葉かも知れませんが、
僕の中ではとても腑に落ちる言葉でした。

そもそも「住宅」なんていう言葉は、建築のタイプとして誰かが勝手に名前をつけちゃっただけのものです。
リビングルームとか、ベッドルームとかユーティリティーとかみたいな部屋の名前も同じ。
そういうのは本当はただの概念でしかありません。

名前をつけたのは、きっと住宅を商品として販売したいメーカーだったのかも知れませんね!
カテゴライズしたほうが、販売するためのキャッチコピーが作りやすそうです。
いやもしかしたら学者さんかも知れません。
分類するのが学者さんの仕事ですから。


でもその分類されたイメージが浸透しすぎた事により、
本当に居心地いいかどうかよりも、
「リビングが天井低いなんて!1センチでも高くしてください。」
とか
「リビングだけはこだわりたいのです、、、。」
とか、
「奥様のユーティリティーは、キッチンと隣接させて家事動線を、、、」
なんていうように皆が考える様になりました。

そもそも「住宅」なんていう建築は存在しません。
なのに誰もが「住宅っぽい住宅」を建てなくては、っていう呪縛から
建主家族も、設計者も逃れるのが難しいのが現状です。


どこにだって住めるのになぁ、、、、

っていうのがずっと変わらない僕の考えです。
倉庫だって住めば家になるし、お店だって学校だって、洞窟だって、
自分のものが置けて、プライバシーが守られていて、雨風がしのげれば
どこだって家になる事が可能です。極端かもしれませんが、
「住宅っぽい」だから家になる、っていうよりも、「住みたい」と思えばどこだって家になるのです。

だから「住宅」であることよりも、「住みたい空間かどうか?」「居心地いいかどうか?」が
一番大切なポイントなんじゃないかなーと思いながらこれまでも仕事をしてきました。
だから、僕は「住宅」を設計してあげよう!なんて考えて設計した事は実はいまだに一つもありません。

その代わりに絶対に住んで気持ちいい空間を作ろう、という事は一生懸命考えてきましたし、
「この家族の住みたい空間ってどういうのだろう?」っていう事は精一杯考えてきました。
時にはそれが一般的な「住宅」っぽくなくったってそれはどうでもいいのです。
それが家族が「住みたい空間」であり、「気持ちのいい空間」でありさえすれば!

そんな風に思ってこれまで設計の仕事をしてきたように思います。

そうそう1年以上前、小松さんに設計を依頼された時に、

「仕事忙しいから別荘を建てようかとも思ったけど、それを家で感じられたら最高かなーって思って、、、。」

というような言葉がとても印象に残りました。
そんな経緯で設計を頼んでいただきました。

別荘とかリゾートって、自然の中で非日常を感じて、気分を解放してリフレッシュするために
わざわざ行くところですよね。
それを毎日過ごす「家」に求められるとしたら、、、、、僕たちは何をしたらいいんだろう?

そんな事をずーっと考えていました。
それはいわゆる「住宅」としてこういうものだ、と思い込まされている空間やインテリアやしつらえから、
逃げ切る事にヒントがあるように思っていました。
もしかしたらこの住宅のプランや、選んだ仕上げ材や、お風呂場のあり方など、
いわゆる「住宅」では選ばない方法を選んだところが多かったかも知れません。
でも気持ちいとか、心が解放されるとか、居心地が良いとか、、、、そんな体感に向かっていけば
正しいに違いない、と確信を持って進めました。

「住宅」っぽくはないかも知れないけれど、
小松さんが手に入れたかったのは日常の中にあるこういう空間体験なのでは??


ちょうど先日、
日が沈んでいく現場で一人過ごしながら、なんと居心地がいいんだろう、
もしかしたら少しは手が届いたかもしれないぞ!という
充実感がありました。

同時に、

「あーよかった!住宅なんて目指さなくて!」

という想いがふっと浮かんできたのです。


「住宅」というくだらないもの。

でももしかすると、本当に気持ちの良い空間を目指す時の真逆の存在としては、
大きなものさしになるのかも知れません!

完成が楽しみです。


posted by 西久保毅人 at 23:22| 2022年の気づきとカンサツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年10月14日

料理は因数分解

僕の佐賀の母校、県立佐賀西高はちょっと変わってるっていうか、、、、、。
勉強以外の、どーーーでもいいような事を、めちゃめちゃ気合入れてやる高校でした(笑)。


そんな訳で、先週コロナ禍で延期になっていた「卒業30周年大同窓会」っていうのが
開かれまして、佐賀に帰ってきました!


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この大同窓会は、各学年が毎年やっていて、本番当日も面白いのですが、
本番までの気合の入れようが、ちょっと半端ないというか。
甲子園の優勝旗みたいな同窓会旗、っていうのがあってですね、、、、
それを上の学年から下の学年の実行委員長にへ毎年引き継ぐ儀式があったり。

もう50歳を目前にして実行委員長って、、、、て思いますよね!


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しかしそのおかげで、もう50歳目前の卒業して30年経った元高校生である、おじさんおばさんが
なかなかの人数、母校に集まったのです!
学校もそのまんま。

そしてこの同窓会の名物が、「記念授業」と呼ばれる授業です。
高校3年生の時に担任してくれた先生方が、実際に教室で授業をしてくれる事になっていました!


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そしてまた授業のタイトルが面白くて。

ことばの森

料理は因数分解、、、。

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あー、
なんかなんで僕が、
料理好きで、国語好きな理系になったのかが
ようやく分かった気がしました(笑)。

ほんとーに、専門科目に関係なく
何にでも興味のある先生や、同級生がまわりにたくさんいました。
トウキョウでは出会わなかった変な人たち。

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久しぶりに教室で受ける授業も新鮮でしたが、
なんて面白い先生たちだったんだろう!ってつくづく思いました。

あー、もっときちんと授業聞いとけばよかったなぁ、、、、。


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そして、僕の1年生と3年生の担任だった熱血原田光太郎先生。
源氏物語が大好きで、
いつも授業時間を忘れて話し出すと止まらなくなる先生でした。


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そんな訳で、この日は「記念授業」のはずなのに
そんなの忘れて、授業では語れないオトナの源氏物語について熱く熱く、
乗ってくるとチョークは折れる折れる、、、、。

そして案の定、授業を延長してもらっっても、やはり話切りませんでした(笑)。
今年で78歳との事ですが、
30年前とまったく変わらない板書と熱量。


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数年前、そんな先生の教え子である僕が東京で、
源氏物語の新訳という大作を手がけられた作家の角田光代さんのご自宅を設計させて頂きました。

これは全くの偶然ですし、この日まで思い出しもしなかったんですが、
なんか繋がっているような気がしたのです。人生は不思議ですねー!

あー、原田先生に会わせたいなぁ、、、、。

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そうそう、そういえば20代の頃まで
僕は国語の先生になるか、建築を仕事にするかを、実はずーっと迷っていました。
あと保育士も、海外青年協力隊も!
でも、今ではどっちでもいいじゃん、って思います。

社会に出ると理系だとか文系だとかなんて全然関係ありません。
世の中はぜーんぶがごちゃごちゃに混ざり合っっているのですから。
だから好きな事は、自分なりに全部混ぜてやればいい。

そしてそんなごちゃごちゃに混ざりあった世界が好きで僕は建築の設計をしているのだし、
今日の授業みたいにどんな複雑な世界でも、必ず因数分解できるのだから!

国語も料理も数学もケンチクも音楽もお笑いも。

と、
そんな事を改めて教えていただいた大同窓会でした!

あー、また高校行き直したい!
そして2度目も佐賀西高に入学したいなー。

posted by 西久保毅人 at 00:24| 2022年の気づきとカンサツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年10月16日

オープンハウスのお知らせです。10月22日(土曜日)!






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このおうちはですねぇ、、、、、
と伝えたい事、たくさんあるのですが、
書き始めるとキリがなくなりそうなので、ひとまず告知のみにしておきます!(笑)


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でも毎度の事ながら、
完成するのは嬉しいけれど、
工事が終わるのは寂しいなぁ、、、、と思います。

そんな訳で、(意図的に??)未完成部分も忍ばせておりますので、
ご入居後に残工事を言い訳にお邪魔するのも楽しみです!


ひとまずオープンハウス、とても楽しみ!

ぜひ!


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posted by 西久保毅人 at 19:02| 2022年の気づきとカンサツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年10月21日

『はじめて』

Instagramの投稿を貼り付けました!
↓↓↓






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posted by 西久保毅人 at 10:52| 2022年の気づきとカンサツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「現場」が「現場」じゃなくなる時

さて明日は「小松さんの家」のオープンハウスです!

今日は秋晴れのいいお天気の中、お引き渡しに向けて最終調整の日。
とはいえもうあんまり決めることもないので、のんびり現場で過ごしつつ、
小松さんファミリーも午後からみんなで現場を堪能しました!

建築の現場は、まぁ工事現場だから基本的には約半年くらいの間は「工事現場な」感じ。
だから、こういう「現場が現場じゃなくなる時間」っていうのは本当にほんのひと時です。

この時間がまた半年くらい続いて、それからお引き渡しだったらいいのに、、、、って時々思います(笑)。


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そんな訳にもいかないので、今日は現場の中心だった宮嶋工務店の大矢知さんと大工の花家さんと小松ファミリーとで
記念写真を撮りました。こういうの。現場のバタバタの中でいっつも忘れちゃうので大事ですね!
小松さんが「ぜひ、ぜったい記念写真撮りましょう!!!!」言ってくれて嬉しかったです!


さて、昨日「はじめて」っていう記事をインスタの方に書きました。

ほんとにもう、これだけ長くおんなじ仕事をしていると多少でもマンネリで、「いつもの!」になりそうなものですが、
「はじめて」がたくさんあります。

特に小松さんちは、平面のかたちとかは、案外シンプルなのですが、
シンプルなものほど奥深い、とはよく言ったもの。
あーでもない、こーでもない、と図面上では対して変化がないにも関わらず、
ずーーーっと何がベストか?を考え続けていたなぁ、、、と思います。

そのかいあって、小松家が「さて、この家、引き渡されちゃったけどどう住もう??」って
毎日考えながら楽しんでもらえそうな空間になったなーと感慨深く思いました。

それは、「完成した住宅」を渡された、っていうよりも、
もしかしたら洞窟を渡されて、いちおう雨には濡れないし、猛獣には襲われないけど
どうやって「わたしたちの家にしていこうか?」っていうような事かも知れないなーって思いました。


答えはあるのかどうかは分かりませんし、
日々正解が変わっていくのかも知れません。
でもなんか、そういう答えのないような空間を、この家づくりを通して求められていたんじゃないのかな、、、と
完成を間際にして、ようやく思えるようになりました。


たぶん、間違ってないと思いますけど(笑笑)。


さて「はじめて」でいうと、この現場を担当してくれた岩下さんにとっては、
ニコに入って初めて完成を迎えるおうちです。(最初から最後まで担当したものは)
設計の仕事自体、まだ始めたばかりなので、すべてがきっと新鮮な体験だったんじゃないかなと思います。

僕も初めての現場の事、いまだに忘れられないですからね〜。
もちろん失敗や怒られたり、後悔したりの方が多かったですけど、
自分の一つ一つの決断、それが一生懸命考えたものであれ、そうでないものであれ、
まざまざと目の前に結果として立ち現れていく衝撃、
そして、たくさんの職人さんの力をかりてしか建築は建ち上がらないという事。
決して図面通りにも、思い通りにもならないという事。

そんなことが悔しくて、忘れられなくて、嬉しくて、僕はこの仕事をしているような気がします。

素敵なお施主さん、素敵な職人さんに恵まれて、
きっと岩下さんにとっても建築が大好きでやめられなくなる現場だったんじゃないかな?

、、、、、、、、そ、そうだといいけど(汗)



そんな訳でようやくコロナ禍も開けて(?)、
久しぶりにのびのびとしたオープンハウスになりそうです。



楽しみ!
posted by 西久保毅人 at 23:39| 2022年の気づきとカンサツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年10月24日

キャンプの夜がこのまま続けばいいのに

先週の土曜日の小松さんの家のオープンハウス。
お天気も良く、たくさんの方にご来場いただきました!

どうもありがとうございました!

久しぶりのオープンハウスでもあるし、
なんとなく「コロナ禍」っていう言葉も聞かなくなってきて
考えてみると2年ぶりくらいの身も心もオープンな気持ちでのオープンハウスだった気がしますねー。感慨深い。



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そんな訳で最近は日没時間が早いので、夕方からだんだん暗くなるのを感じながら
オープンハウス後を過ごしました。

どの時間帯も居心地の良い家だなーと自画自賛!!!

しかし、毎度の事ながらこの完成した状態をのんびりごせる時間って僕たち設計者にとってはほんのわずかです。
なぜなら「ひとの家」だから。

でもひとの家だからこそ「本当にこれでいいのか??」って一生懸命考えてしまう訳ですけどね。。。

ああ、自己矛盾(笑)

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小松さんの家の設計については、完成までいろいろ考えた事がたくさんあるんですけど、
それはひとまず置いといて、、、、。
完成後の家にて小松ファミリーと食事しながら、お酒を飲みながら過ごしていると
家っていうよりキャンプの夜みたいだなーっって思いました。

自然の中で、それほど光も十分ではない中で過ごす夜。
ぜんぜん便利ではないのだけれど、だからこそ夜空を眺めたり、遠くを感じたり、人とたくさん話したり。
相手の顔も、はっきりは見えないからたくさん喋れたり、いつもより近くにいたり。

そういう家を設計してくれと直接言われた訳ではなかったんですけど、
いろいろお打ち合わせやメールのやりとりをする中で、そういう空間に近づける事が答えなのでは??
と考えながらいろんな決断をしていった気がします。


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都会から離れたキャンプの夜、

「あーこの夜がこのまま続けばいいのに」

と思ったりする人もいるでしょうし、そんな事を目指して自然の中に移住する人も多いです。

でも、そんな夜が東京の普通の住宅地でも手に入れらるんじゃないだろうか?
毎日のお仕事から帰った普通の日の夜、
学校から帰った普通の日の夕方夜、

そんな気分を獲得でいたら最高だよなぁーって思いました。
子供たちも大人たちも、思い思いに過ごしながら。

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と、そんな事を考えながら写真に映った子供達やみんなの顔を見ていると、
少しは近づけたんじゃないかなぁ、と思いましたがどうでしょうかね?



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そうそう、
そういえばさっき、引っ越した小松さんからメールが届きました!

『 最高すぎます。この家。
 人生で1番ワクワクしてます。
 ありがとうございます!  』

とだけ書いてあるめっちゃ短いメール。
めっちゃ小松さんっぽい(笑)。

僕たちとしてはお風呂がどうとか、どこがどうとか、どこが困ったとか、、、
もっと聞きたい事たーくさんあるんですけどね、、、、、、。


まぁ、続きはおいおい、という事で。。。

小松家のキャンプの夜が、ずっと続きますように!


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posted by 西久保毅人 at 23:48| 2022年の気づきとカンサツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年11月29日

『公園』で『山ア』

インスタの方にも投稿しましたが、
先日、ギリギリ三の酉の日に駆け込んで新しい熊手に交換してきました!




僕は基本的になんでも気づくのや始めるのが遅くて、ほんと商売向いてないんですが、
去年、偶然酉の日に出くわし、はじめての熊手を購入しました。

今年はすっかりそんな事は忘れていたんですが、
ふと思い出してみたら、なんと酉の日最終日の三の酉直前!!!!
ぎりぎり駆け込んで、無事に次の大きさの熊手に交換してきました。
うっかり1年で終わるとこでした(笑)

独立して21年。
しかしそんな訳でニコ設計室の熊手ちゃんは、まだまだ赤ちゃんみたいに小さいです。
あー、こういう事ならもっと早く買い始めるべきだったなーとも思うのですが、
逆に

「まだまだようやくスタートラインにたったところ。
 年齢で言ったら、まだ21歳。
 これから社会に出るつもりで初心に帰って頑張れよ!!!」

って事なのかな、とも思いますし、
ニコ設計室にとってもそういうのが似合うかなとも思います。


そしてなんと言ってもこの「公園山ア」っていう熊手屋さんの屋号が最高ですね!
「公園」で「山ア」さんって、、、(笑)

もう名前に一目惚れ。
これからもよろしくお願いします!!!!!




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posted by 西久保毅人 at 10:56| 2022年の気づきとカンサツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年12月15日

12/18(日)はオープンハウスです!

年末ですねー!

ホームページやインスタでは告知していますが、
今週末12/18(日)は杉並区で計画させていただいた「鬼丸さんの家」のオープンハウスを
開催させていただきます!



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と、そんな訳で完成間近の先週、
鬼丸さんご家族と恒例の和紙貼りをしました。
もう最近は、完成前の儀式化していますね(笑)

和紙はもちろん京都のハタノワタルさんに送っていただいたもの。
今回は、キミドリ色となりました。




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そういえば、今年はニコの若者たち、たくさん和紙を貼らされる年でした。
福岡の道山さんの家では、和紙貼りコースター作りワークショップもしましたし。
そんな事を思い出させるかのような、このホソネさんとタカヤくんの姿!!!

始まるやいなや、
まるで鬼滅の刃の炭治郎と禰津子の決めポーズみたいなスキのない完成された作業姿です(笑)
もう完璧ですね!

今回、おこさんが二人参加予定だったので、

「どうせ子供たち騒いで何もしないから僕らで最初にある程度貼っとこうね作戦」で行きましょう!
という想定だったんですが、、、、。

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始まるとめっちゃ働く子供たち!

「まぁ和紙貼りは、素振り3年、ノリ付け3年っていうから今日は君たち素振りね!」

って言ってたんですが、
あっという間に素振りをクリアし、ノリ付けもとても丁寧!


ひとつひとつの作業をあっという間に習得して、
後半は結構子供たちが貼って仕上げました!


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目つきが真剣!

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おかげでお昼ご飯も、ピクニックみたいにゆっくり食べられ、
だいたい4時間くらいで和紙貼り作業は終了〜!

お天気もよくて、気持ちのいい1日になりました!

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もちろん、大事な仕上げは、ニコの炭治郎と禰津子がきめ細かく仕上げてくれましたけどね!

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と、家の内容については一切書きませんでしたが、
この部屋は、奥様が絵本を描くためのアトリエになる部屋です。

旗竿敷地で、周囲は建物に囲まれているですが、
中庭を作り、その周りに内外、いろんな場所のあるおうちです。


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そしてなんと、12/25(日)にも、世田谷の商店街ででオープンハウスをするといううわさがありますので、
こちらもよろしくお願いします!
posted by 西久保毅人 at 02:05| 2022年の気づきとカンサツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年12月24日

ちいさな建築のちから

もう今年も終わりますねー。
そんな時期に、あいかわらずなニコ設計室(笑)

明日12/25(日)は、世田谷区の素敵な商店街で設計させていたたいた
「各務さんの家」のオープンハウスです。






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各務さんの家のある商店街は「松蔭神社通り商店街」といって、
松陰神社まで続く参道になっている商店街です。
だから季節感もありつつ、昔ながらのお店と、新しいけど可愛らしいお店の折り混ざった素敵な商店街。
一度歩くと、ファンになっちゃう街です。

しかもそれが世田谷線沿いなので東京だけどローカルな雰囲気もあります。

そんな訳でもう、各務さんの嗅覚の素晴らしさが、
実はこのプロジェクトの8割なのですけれど(笑)、
そんな街に将来お店になるスペースを1階に併設した住宅が完成しました。


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「将来、夫婦でのんびりとした商店街とつながりを感じながら小さなお店を自宅でやりたい」

というイメージから設計をスタートさせていただいたのですが、
土地面積は50uしかありません。

なので、1階の将来お店になるスペースをご自宅の食堂と兼用するような住まい方をしつつ、
2、3階にプライベートなスペースを計画しています。
1階の店舗スペースであり、家の入り口のスペースは、
角地でもあるので、大きな木を植えて商店街の道ゆく人にも楽しんでいただけるように。

そして商店街側は、おおきく軒を差し出して下には大きな縁側をつくり、
お店側にも、商店街側にもどちらにも座れるような場所にしました。

完成して眺めると、商店街に「街のえんがわ」ができちゃったみたい。
もう街のへそのような場所になること、間違いなしです。




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ちょうど、設計を依頼いただいた時は、
まだまだコロナ禍で未来の見えない時期でした。
各務さんご夫婦も、とても不安だったと思うのですが、
そんな中でご一緒にイメージを膨らませて作り上げた建築です。

それがこの年末に、ようやく姿を表すということを、とても感慨深く思います。
乗り越えたなー、って思います。

これからまた再び、どんな時代が訪れようと、街がパニックになろうと。
各務さんのお人柄をそのまま建築化したようなこの場所が、
まわりの人たちに、ほっとできる安らぎを提供してくれることでしょう!
そしてその中心には、いつも各務さんがいらっしゃることでしょう。


どんな時でもニコニコと
この街とのたくさんのつながりの中で、幸せそうに暮らされている営みが目に浮かびますよー。

うれしいなぁ、、、。

なんていうか、、、、
書いてるだけで涙が出てきます。


こんな素敵なプロジェクトに参加させていただき、
本当にありがとうございました!!!!


、、、、、っていうか、
まだ全部終わってないんですけどね(汗)

明日のオープンハウス、
楽しみです!


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posted by 西久保毅人 at 14:28| 2022年の気づきとカンサツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年12月31日

各務さんの家のオープンハウスと年の暮れ

もう大晦日。

あと数時間で2022年もおしまいです。

実は各務さんの家のオープンハウスは1月にも開催させていただくことになってたので、

「年末だし、クリスマスだし、、、、どーするー??」

と事務所内でもいろいろ話したのですが、
せっかく素敵な商店街で設計させていただいたし、出来栄えも素晴らしいし、
せっかくならやろうよ、年内。たとえ簡単にでも、、、、。


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っていう進行で、
実は年内は地味ーにやる予定だったんですよね、本当は。

でも、だんだん日にちが近づいてきて、鬼丸さんの家のオープンハウスも終わる頃には、
なんだかもぞもぞしてきて、、、(笑)

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ちょうど前日のクリスマスイブの月のとびらの打ち上げの時、

「あのー、、、。明日、各務さんちのオープンハウスなんですよねー。

 1階に何にもないと寂しいから、リースを二つくらい借りられたら、、、。」

くらいにgtoyさんにお話したら、

「ん???明日??

 行っていいならいっぱい持っていくけど?何時??

 せっかくならしめ縄ワークショップもやろうよ!!!」

と、とんとん拍子で決まった前夜(笑)

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とはいえ、お忙しいだろうし、、、、って思っていたのですが。

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当日。

ヤンキーの車のようにクラクションを鳴らすgtoyさんが到着すると、
あれよあれよと運び込まれるリースやお正月飾り!

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もうすっかりgtoyさんに、縁側ジャックされてしまったのです(笑)

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各務さんの家は、
世田谷区の松陰神社商店街の角地に設計させていただいたお家ですが、
1階に将来、ご夫婦でオープン予定の店舗スペースのある住宅です。

「将来、のんびりした商店街に繋がりながら、夫婦でお店をやりたい」というご要望で土地を探されていて
ようやくであった松陰神社商店街。

そんな夢を叶えられるようにいろいろ考えさせていただいたのですが、
やっぱり何かしら運営してみないと本当のところは分かりません。

そんな中、
とつぜんオープンハウスと同時に始まった家開きを、gtoyさんが実現してくれたのです!

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街のえんがわという愛称がぴったりの広くていびつな縁側。
そこにgtoyさんのいろんな商品が並ぶだけでもう、なんかお店がはじまったみたい。
街ゆく人たちも、次から次から立ち止まってくれました。


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もうはじまったら最後、
1日中、人の途絶えることのない街のえんがわ。

このスペースだけ、人に貸すっていう手もありますねー、っていうくらいに
ちょっとした店頭販売にバッチリの大活躍な1日で、各務さんご夫婦もとても嬉しそう!
なんの商売でもうまくいきそうですので、
あとは早めの脱サラを、、、、、(笑)

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もうオープンハウスなのか、商店街のイベントなのかよくわからないような1日でしたので、
僕もいつものオープンハウスよりも少し引いた目で、1日を観察させていただきました。

実はgtoyさんは、去年から中野の月のとびらの1階でリース屋さんを毎週土曜日にオープンしていただいているんですが、
出会った頃は、まだまだコロナ禍真っ最中。
お互いに手探りしつつも、なんとか月のとびらが街に貢献できるように考えてきました。

何にもやらない方がいいっていう選択肢もある状況の中、「何かやろう!何でもいいから」を選んで。


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同時に、今年はニコの新人である細根さん、岩下さん、高谷くん達が担当した物件も次々に完成したのですが、
彼ら3人もコロナ禍入社組です。

そんな時期に、ニコ設計室で働きたいと決断してくれた事もとても嬉しかったですし、
大変な時期の入社にもかかわらず、たくさんの仕事やイベントを一緒に経験してきました。

できる事を、その時できる最大のかたちで。




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ここ数年、大変な時期が続いてきましたし、その中でリモートでなるべく人と会わない暮らし、
にシフトしていった会社も多いと聞きます。

でも僕らはその曲がり角でいつも、

「でも、できるだけ人に会いたいよね!どうしたら会えるだろうね?」

の方を選んで進んできましたし、そんな社会がまた再び訪れる事を信じてきました。
それは僕達だけでなくて、設計を頼んでいただいたみなさん全員と、です。


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そんな想いが叶わない事も多かったこの二年間ではありましたが、
この年末のオープンハウスで、僕達が信じて進んできたことが花ひらいたような、そんな気がしたのです。


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ほとんど何の打ち合わせもせずに実現したこの1日。

でもこの二年間にみんなで積み上げた事ががなかったら、絶対に起こらなかったでろう1日。

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2022年は、
いろんな意味でニコ設計室にとって実りの多い忘れられない1年になった気がします。

不安な時期を共に過ごしてくれたスタッフや、
ニコ設計室を信じてお付き合いいただいた皆様に心から感謝の気持ちでいっぱいです。



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2023年も楽しみ!


そうそう1月に第2回目の「各務さんの家」のオープンハウスも予定していますので
お楽しみに。


では良いお年をお迎えくださいませ!







posted by 西久保毅人 at 22:14| 2022年の気づきとカンサツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする