2021年07月07日

世界一小さな家が教えてくれる世界の動向

もうかれこれ8年目の飯島さんの家。

この記事は、2年前くらいに取材していただいたフォーブスジャパンの記事なんですが、
なぜか不思議とたまーに、人気記事の上位に浮上してきます。



「ま、また2位に浮上してますよ!!!ニシクボさん!!!」

と、記事を書いてくれたフォーブスジャパンの石井節子さんから慌ててお知らせがありました。
これまでも数回、謎の急浮上があったのですが、
こういう記事って、今の時代、どんどん古い記事は消えていくのでとても珍しい現象との事でした。


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コロナ禍っていつまで、どうなったら終わりなのか?
そういえば杉並区では40歳〜59歳はワクチン一番最後なので
まだまだ僕には順番は回ってこない模様。

でも、知り合いのドイツ在中の方は、昨日久しぶりに日本に帰国されたとのことだし、
今、月とびの民泊予約もぼちぼち回復しそうな雰囲気です。

日本は地球の中ではちっぽけなので、世界の動向が本当はどうなっているのかよく分かりませんが、
こういう記事があらためて注目されてるってことは、
ずいぶん旅行とか行きたいなーと思う人が回復しているのかも??


などとこの世界一ちっぽけな住宅の記事が、世界の動向を教えてくれるような気がしました(笑)。

えらいえらい!


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嬉しいことですね〜!
飯島さん!!!


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海外はまだ不安でも、日本でちょっとリフレッシュしたい方には、
ぜひおすすめですよ〜!!

ご予約はこちらより



posted by 西久保毅人 at 15:59| 2021.7月の気付き | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年07月08日

楽しみ、いろいろ

工事中の現場は、しばらく囲いがあってベールに包まれているんですが、
現在、8月、9月にそれぞれ完成に向けて現場が進行中!



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まずは、8月の完成に向けて追い込み中の小池さんの家。
あーでもないこーでもないと検討した結果、

「もう、絶妙〜にそっぽ向いてるね!」

でお馴染みの外観になりました(笑)。
密集地の中での家の中からの視線や、街の中での佇まいをあれこれ考えていると
どうしても斜めに視線の抜けていくような外観にたどり着くのですが、斜めって言っても
面している部屋が違うんだから二つあれば、それぞれ役割が違うでしょ、
と僕は思うのですが、、、、。


ちゃんと完成して現れるのが楽しみです。
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さて、小池さんのおうちは、
階数で言うと3階建てなんですが、
いろんな高さに床や、テラスがあるとても立体的な空間です。


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そしてなんと、1階にある洋風に言えばリビングと呼ばれるような居間は、
全面夢の畳敷!!!!
畳好き芸人としては、毎回提案しては却下され、提案しては却下され、
それでも一部でも、こそっと提案し続けお情けで採用していただてきたのですが、
やり続けた甲斐があるってもんです!

これもまた楽しみ!

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移動していると今までのおうちのいろんなシーンを連想するような、、、、
それでいて初めてチャレンジするような試みもたくさんある小池さんの家。


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そして、ニコには珍しく
今年4月から二人の新人さんが入社しました。
これも実は、ニコ史上初の出来事です。

細根美月さんと岩下沙紀さんと言うのですが、すでに現在いろんな現場に行って活躍中。

関係者にも恵まれ
施主である優しい小池さんご夫婦や、話を聞いてくれる現場監督さん、大工さんにも
恵まれて、初めての現場で奮闘してくれています。


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そうそう、建築の設計の仕事は絶対的に現場でものを見る事が欠かせません。
図面に描いてる線が、何を示しているのか?
何気なく引いた線が、出来上がるとどうなるのか?
選んだ見本の色がどんな発色をするのか?
それがいいと思ったのか、ダメだと思ったのか?
こればかりは、体験と想像を繋げていく作業が重要です。

そういえば僕は実は社会人一年目は、幸運な事に大きな現場に一年間住み込みで働かせてもらいました。
その当時は、ありがたいともなんとも感じなかったんですが、
その1年間のおかげでようやく建築の第一歩を踏み出せたと思っています。
その1年がなかったら、建築の仕事を続けられなかったかも?というくらいの財産です。



しかしさすがに住宅の現場で一年間現場に住み込みで働かせる訳には、、、、、、、(汗)、
いかないのですが、フレッシュな目でたくさん見て、たくさん感じで、
成長してくださいねー。

まぁ、希望すれば現場に住み込みでもいいけどね、、、、いい季節だし。


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しかしほんとにまだ3ヶ月とは思えないくらいに頼りがいのある二人!
これからがとても楽しみです。


でも正直言うと、、、、、ここに全面敷かれる畳が、僕は一番楽しみです(笑)。


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楽しみー。
posted by 西久保毅人 at 23:47| 2021.7月の気付き | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年07月16日

境界の溶けた世界

もう、明日っていうか、今日っていうか、
7/17(土曜日)の渡辺篤史の建もの探訪に「齊藤さんの家のリノベーション」が放映予定です。

建もの探訪でリノベーション、って珍しいかも知れませんね。

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さて、斎藤さんちはちょうどお引っ越しされて5年目になります。
前は、設計させていただいたおうちが完成したら、

「すぐ見せたい、すぐ見せたい!」

って思っていたんですが、僕も歳をとり(笑)、設計させていただいたおうちも年を重ねていくのを
見ていると、

「いやいや、家はすぐ写真撮ったり、取材してもらったりするよりも何年か後の方が圧倒的にいい」

と思うようになりました。
ほんとにそうですよ!

植物もいい具合に成長し、家の素材も新築の頃に生々しかった無垢の木などが飴色に変色し、
ある時、ご家族の生活や、持ち込まれた大切な家具などと同調始める瞬間が訪れるんです。

齊藤さんちもまさにそんなタイミングでの撮影でした。

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そして何よりも僕の仕事はとっくに終わっている訳ですから、
うかがうのも気楽ですしね(笑)。
ただただ、家を感じにいくだけなのです。
うーん、贅沢!



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さて、齊藤さんちは毎回うかがう度にちょっとした家具や棚が増えていたりします。
どのおうちもそうですが、みなさん決まったご予算での家づくりですから、
最初の段階で全てが叶うような家づくりなんて一つもありません。
そのため、何かしら希望していたものが叶わないケースがほとんどです。

齊藤さんちも同様だったのですが、齊藤さんたちがすごいのは少しづつ自分の気に入った家具や棚を作られている事です。
小さなものから始まった齊藤さんの日曜大工ですが、そのうちかなり火がついて今ではかなりの腕前!

僕も今では、

「これ、買ったものですか?作ったもの、、、?まさかね、、?」

と思わず聞いてしまいたくなるくらいです。
だからこれらの写真を見ても、どこがプロの大工さんの工事でどこが齊藤さんの仕事か、、、おそらく
見分けがつかないと思うんですよね〜。

別にそんなに大きなお家じゃないのでそんなに作るところある??って僕も思うんですが、
ほんとに「作りながら住むのを楽しまれている」というのがぴったりの齊藤さん家。

「もうやりたい事が終わらないんです〜!」

は奥様の口癖です(笑)。

だから、経年変化に加えて行くたびにどんどん素敵になっていく齊藤さんの家。

齊藤さんのおかげで、僕たちの仕事も5割増くらいに「盛って」見えるのでこれ以上の嬉しいことはありませんよね!
やはりニコは相変わらず施主力さまさま。
設計者の欄に、もはやサイトウデザインって入れた方が良いかも、、、、知れません。

そしてそういう意味では、家ってどこかが「欠けている」状態でお引き渡しをした方が、
家づくりの「終わり」がなくなっていいのかも?って思うのです。

「欠けている」ってマイナスな状態ではなくて、
これからもどうとでもなれる、という未来に溢れた状態なのかも知れないなーと
他の家づくりを通しても感じることでもあります。


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さてさて、
家の設計とは関係ありませんが、齊藤さんちには最初から猫がいます。
猫のいる家って最近増えてきたんですが、そういう家って窓を閉めっぱなしが多い気がします。
齊藤さんちが素敵なのは、在宅の時は猫がいても割と外とつながる窓を開けっぱなしで過ごされている事です。

それは家の猫のため、っていうのともちょっと違って、
「近所の野良猫たちがちょこちょこ遊びにくるから、開けて入れてあげているんですよー、」との事でした。

僕がいる間にも、常連風の野良猫がスーッと入ってきてました。
入ってくるとちょこっと餌を食べたり、遊んだりしつつ、いつの間にかいなくなります。

そしたらまた別の野良猫が、、、、。

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齊藤さんも慣れたもので、
家の猫と近所の猫たちを全く分け隔てなく扱われています。
それぞれの野良猫用の餌のお皿もありますし(笑)。

動物と人間の関係って、こんな感じでいいのになぁ、、、、。

微笑ましく野良猫がご飯を食べている姿を見ている齊藤さんを見ていると、
ほーんと素敵な方だなーって思いました。


どれが家猫で、どれが野良猫か?

誰が建築家で誰が施主か?

どこまでがプロが作ったもので、どこが齊藤さんが作ったものか?

そんな境界なんて、ほんとはどうでもいい事ですし、
その境界が溶けてしまった姿こそが、僕が大好きな世界です。


そんな齊藤さんご夫婦には、
どこまでが家で、どこまでが街かが分からなくなっちゃうようなこの家がぴったりだなーって
思って、ほんとに嬉しくなりましたよ。


ではあと数時間後、放映が楽しみです!
posted by 西久保毅人 at 22:14| 2021.7月の気付き | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年07月17日

建もの探訪がゴルフに負けちゃったので、、、。



西久保です。
昨晩、ノリノリでブログを書いたのに、
なんと、全英オープンゴルフの試合が延長放送になったため、
「齊藤さんちのリノベーション」の放映は、急遽中止になったようです。


録画予約をされた方、
おそらく何にも映ってなかったでしょう、、、、すみません。


そんな訳で、早速来週7/24(土曜)に放映になりました、との事です。


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7/24(土曜)かー!
今度は、オリンピックの緊急激論番組とかがないといいけど。。。。


でも、僕もこういう事態は初めてだったんですが、
楽しみを持ち越す感じは悪くないなぁ、、、と密かに思いました。


ではではー。
posted by 西久保毅人 at 17:33| 2021.7月の気付き | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年07月28日

残すべきもの

目の前はもう8月ですね。


先日、もうすぐ完成予定の小池さんの家にて、
セルフ和紙貼りとセルフ塗装を小池さんご家族と行いました!

超〜暑いので水分補給は多めに準備して。。。

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そうそう実は、この4月からニコは新体制で、
嬉しいことに
新しい若者スタッフ2人と、アルバイトの大学生などもちらほら来てくれるようになりました。
同業者の間では、設計事務所で働きたい若者がいない、求人しても来てくれない、
などの嘆きをよく聞くんですが、夏のインターン希望者ももうほぼ満員状態。

どうしてなのか分かりませんが、とても嬉しいことです!


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新人スタッフの細根さんと岩下さんは
飲み込みが早くて結構いろんなことに慣れて頼もしいんですが、
とはいえまだまだ1年生。

ニコでは恒例の
こういう御施主さんと一緒に施工する、っていうイベント自体が
初めての経験なので、準備から何から初体験でした。

「養生って何??」

「マスカーって何??」

「ハケは何用と何用がいるの??」

「カッターなんてどの場面で使うの??」

「現場監督さんには何て伝えればいいの??」


やった事がない事を、想定する、って一番難しい事だと思うのですが、
一生懸命想像して、先輩に話を聞いて、また想像して、、、を繰り返して、なんとか当日を迎えました。


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これからの時代、どうなっていくのか分かりませんし、
最近は「もう完全リモートで会社行かなくって楽だよ!」
って人の話もたくさん聞きます。

僕もどうすべきかという設計事務所の未来をいつも想像するんですが、
僕は、建築が人が過ごす場所である以上、自分の肌で感じたカンカクを現場で身につける事は絶対に失ってはいけないと
思っています。

その素材を触ってみる、貼ってみる、塗ってみる、失敗してみる、
そして後片付けをしてみる、、、、、
という超原始的な体験にこそ、最高のクリエイティブの種があるからです。

織田裕二じゃないけれど、

「事件は現場で起きてるんだよ、室井さん!!!!」

と思いますし、その経験があるからこそ、
「じゃあ次はこうしよう!」とか「次はこうしてみると面白いかも?」
みたいな次の発想が生まれてきます。



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建築を作ることは、
理屈じゃなくて、たくさんの理不尽さや不都合さを受け入れていく事です。
それは決して大学の机上の勉強では身に付かない事でもありますし、
どんなに学生時代に優秀な学生でも、そこで折れて建築の世界から離れていく人も多いのが現実です。

でもそれは全然マイナスのことじゃありません。
むしろ、その現実と理想のあいだに、最高に感動できる瞬間があり、
想像すらしてなかった空間が立ち現れるチャンスでもあります。

体験から生まれるアイディアや気づき。
時には失敗した後悔。
それをまず仲間と共有できる喜び。

さらには、それをお施主さんと共有できる感動。

バラバラだったはずの感情や情報が、ある時脳みその中で繋がり始める瞬間があります。


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そしてたった1日でも、現場で立場を超えて作業して、
一緒にご飯を食べる事。


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「工事は終わりそうだけど、
 もしかしたら、、、、ここからが建築の始まりなのかも?」

僕はいつもそういう風に思わせて頂きます。

鉛筆も、パソコンも持たずに
夢中で現実の空間を作る作業をしていると、
その瞬間、いつも社会人一年目の気持ちに戻れるのです。


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、、、、とまぁ、固い話は抜きにしても、
やっぱり現場作業は、その人の今まで分からなかった性格とか気質も分かって
面白いもの。


「お、雑だと思ってたけど、案外職人気質だなー」

とか

「お、全体の進行を見ながら、欠けてる作業によく気がつくなー」

とか。


こういうのは、事務所でのデスクワーク中ではなかなか感じる事ができません。

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そういう意味で今回、若者たちの新しい素敵な面を見れて、
ますます信頼感が増してきて嬉しくなりました!


こういうの、
大企業の新人研修に絶対いいと思うなー。


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さてさて、そういう訳で
最後は、暑さのあまり深い海の中でのモダンダンスのようなカオスな状態になって終了(笑)。

小池さんの家は、8/7(土曜)にオープンハウス予定で進行中です。

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早く養生が全部取れて、完成した姿を僕もみたいなぁ、、、、。
お楽しみに。
posted by 西久保毅人 at 23:29| 2021.7月の気付き | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする