2020年08月13日

気づくと1年!

雨ばっかりの梅雨明けから一転、
トウキョウは、猛暑の夏到来です。

暑いですね〜、、、。


あまりに暑いので先日の打ち合わせの帰り道、
7年前に設計させていただいた山崎さんちにふらっと寄ったら、
子供達が庭の井戸水を道に撒いて、涼しくしてくれました。

東京の住宅地だと時々敷地に井戸が残っているケースも結構あるんですが、
夏の井戸水は冷たくて最高です!
敷地に井戸があったら、何かしら利用するのをお勧めしますよ!


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コロナの影響で、今までのお施主さんたちがかなりリモートワークとなった模様。
いい事といえば、今までほとんど平日はご不在だった家に、リモートワークで
ご在宅のケースも増えた事でしょうかね?


さて、そんな山崎さんちもたくさん登場する「家づくりのつぼノート」

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気がつくと、発売から一周年が経ちました!

ちょうど去年の今頃は、本になった嬉しさもあり、
自分の本が置いてあるかどうか、本屋を見かけるたんびに立ち寄り、
置いてあると店員さんにお礼を行って回る、、、という本屋さん行脚をしていました(笑)。

まさか1年後にこんな社会になるなんて、想像もしていませんでしたが、
あたらめて読み返すと、どんな時代、状況でも揺るがないような家づくりで大切な
エッセンスの本になっていて我ながら関心(笑)。


むしろ、ステイホーム、リモートワークと在宅時間が増えた今だからこそ、
大切にしてほしい事が詰まった本になっていると思います。


同時に、反省もあり、

「あー、ここは編集の松井さんの言う事、聞いとくべきだったなー。」

とか、

「あの時、ブックデザイナーの松田さんが言ってたのは、こういう事だったのか、、、。」

などと、気がつく事もたくさんありますし、
そう思うと、よく辛抱強く、本作りにお付き合いしていただいたなぁ、、、、と
改めて感謝をお伝えしたい気持ちにもなるのです。



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さてさてそういえば、
建築の場合、完成から1年くらい経つと1年点検と言って、
不具合などがないかなどを点検するのですが、本の場合は、1年点検ってないのでしょうかね?


住宅の場合、1年くらい経つと、
いいところも、悪いところも、案外冷静に分析でき、

「想像してたより、いいじゃーん!」

っていうとこもあれば、

「あー、ここは、言う事を聞いときべきだったなー、、、反省」

っていうとことか、
いろんな発見があります。


そういう意味でも、ぜひ本の1年点検、したい今日この頃。。。


ねぇ、松井さん(笑)。

posted by 西久保毅人 at 22:09| 2020.8月の気づき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年08月19日

共に進んでいる、というカンカク

よーやく昨日、
前期の工学院大学での授業が終わりました!

前期って、、、、もう8月も後半ですよ(笑)。

というくらいに、このコロナ禍での大学教育というのは、もうてんやわんやの半年でした。


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いろんな場所が、徐々に解放されつつあるのに、
いまだに東京の大学だけが、閉鎖状態。


「そもそも、リモートで設計の授業ができるのか??」

そんな初歩的な大学側の不安ばかりのちょうど5月、
緊急事態宣言の最中、手探りで今年の大学の授業が始まりました。

でもそんな不安はよそに、実際に始まると、実は感動の連続でした。
以下は、僕が5月から、ウェブ授業でリアルタイムで行った授業記録の一部です。


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設計の授業は、具体的な敷地に住宅や、幼稚園などを毎回設計する課題なのですが、
今年はそもそも、外出自粛で、学生たちは敷地にもいけません。

そこをケアするように、まずは専任の先生が敷地を動画撮影し、YouTubeで共有してくれ始めました。
でも、それでも物足りない。。。。

そんな中ある学生は、この写真のように↑↑
自宅で作った敷地模型に、プリントアウトした写真を立てて、たくさん並べながら作業をしてくれていたのです!

「現地には行けないけど、少しでもその敷地を、設計する場所をイメージしたい。」

こんな状況の中、諦めずに彼女が絞り出した方法だったんでしょう。
画面越しに見せてくれた「産みだす力」みたいな衝動に、
とても感動したのです。

こういうのを本当のクリエイティブっていうんだろうなー。
この子は将来、絶対、いい設計者になるだろうなぁ、、、。


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このエピソードに限らずとも、

どんな状況であろうと、
学びたい、成長したい、という学生たちの
貪欲さには毎回驚くばかり。



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そんな彼ら彼女たちに少しでも
共に考え、進んでいるというカンカクを持ってもらいたくて、
毎週、毎週、ただひたすらに話し、描き続けた、というような半年間でした。

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授業の方法としては、
まず、授業日の前日までに、学生から共有のグーグルドライブに、
その週までの宿題や作業記録、模型写真などがそれぞれ提出されます。



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それを整理して画面に映し出しながら、
できるだけ対面授業の臨場感を感じて欲しかったため、
話しながら、いろんな色のペンで画面上で書き込んでいく、というような
方法をとりました。

それプラス、毎回、設計をするにあたって大切なコトを板書風に。

という具合です。

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基本的には、僕が対面授業で行う通常の方法と変わらないのですが、
それをウエブ上でやるのは、
準備も含めると、なかなか大変!!!

しかも、対面授業よりも一人一人に対しての集中力が必要となり、
毎週5時間くらいぶっ通しでやっていると、かーなりの疲労(汗)。

しかも、それを整理してまた学生に送るまでの作業もあって、、、、
これはこれでなかなか大変ではありましたよー。。。。


そう、その場で終わらないのがリモート授業の特等でしょうかね。
前後が案外大変なのです。

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でも、そのせいかどうかは分かりませんが、
一つの課題が終わる頃には、
今までの対面の授業以上に、10人それぞれの学生に対して
我が子のような愛情が湧いてしまった、、、、というのが僕の結末なのでした(笑)。

会ったこともないのにもはや、他人とは思えない不思議な気持ち。

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結局、一度も会ったことのない学生たちと、画面上での対話だけだったのに、
お互いにキャッチボールをすることで、
最終的には学生それぞれの性格や、人間性まで伝わってきたような気がしました。

こんなことがウエブ上で起こるなんて、、、、、不思議ですね!


そんな具合で、
半年前の不安が嘘のように、
最終的にはとても盛り上がった設計の授業ではあったのです。
(疲れるのは疲れますがね、、、、。)

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さて、そんな中での最後のエピソード。
工学院大学の2年生の設計課題は、
1班あたり10人くらいのチームに分かれて
10チームくらいで行うのですが、最終提出のあと、各班から2名づつくらいが選出されて、
選ばれると最終講評会で発表をするのです。(もちろん今年はウエブ上で)

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そんな訳なので、とても頑張ってくれた僕の班の学生たち10人からも
泣く泣く2名くらいを
採点後に推薦しないといけない訳なんです。。。。

これが一番、苦渋の決断!!!

そんな採点と選考の報告を僕の班の学生たちに報告したところ、、、、

すぐさま、

「私の作品は、ど、どこがダメだったんですか?写真ですか、図面ですか?」

「僕のプレゼンのどこがダメだったんですか??」

という、もーう自分が選ばれない事が納得いかない、、、というようなメールが次々に届きました(笑)。



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そう、何を隠そう、これがこの半年で一番嬉しかったことかなー。

この大変な時期に、ウエブ授業という誰も経験したことのない授業なのに、
どこか大人はあきらめ気味な社会なのに、
学生たちが、本気で食い下がってくれたこと。


「私が選ばれないのが悔しくて仕方がない!!!納得がいかない!!!」


と、そんなにも本気で課題に取り組んでくれたこと。



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このコロナ禍の中で、
会うことすらできないのに、そんなの関係ないくらいに
「共に進んでいる、というカンカク」
を最後には共有できて、とても達成感のある半年でした!


さてさて、
とはいえこれも半年で終わりかなぁー、、、っていう淡い期待もあったんですけどね、、、
どうやら後期の授業もリモートになりそうな雰囲気。


やれやれです。
どっちがいいのか、、、、もはや分かりませんけどね(笑)。
posted by 西久保毅人 at 23:47| 2020.8月の気づき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする