2017年07月03日

トリガー

人それぞれに、いろんなトリガーがあるのだと思うのですが、
僕の場合は、それは現場だなぁ、、、とつくづく思います。


7836.jpg


写真は、横浜の向こうに海を見渡す場所で工事中の
加藤さんのおうち。

「ロケーションがいいから、設計はまぁまぁでも、、、、、」

っていうくらいに、いい眺めの場所なんですけど、
上棟後、いろいろ壁が張られ始めた現場に行って

「うわーっ、木の彫刻みたーいっ!!!」

って、素直に感激しました!

7835.jpg


、、、、、、って、
その感想、新入社員じゃあるまいし、何回めの現場だよ、、、、って
自分でもおかしくなっちゃうんですけど、
もう、100回近く、こういう現場に立ち会ってきたはずなのに、
やっぱり、

「うわーっ、木の彫刻みたーいっ!!!」


って率直に思いました。


だってかっこいいからね!


7840.jpg

と同時に、

「このままでいいじゃん。

 窓もつけない方が、いいんじゃない??」

と、いつもの、このままでいいじゃん病が発病しつつ、

同時に、

「もっとこうしたい、ああしたい。」


っていう妄想が次々と溢れてきて止まりません。
40半ばの、いいおじさんですけど、、、、。


7838.jpg

7837.jpg

そう。

やっぱり未だに、
現場が、僕にとっての「言葉やアイディアが溢れる」トリガーなのだなぁ、、、。

机の上で考えるコトなんて、
たかが知れてる。

7841.jpg

それは、裏を返すと、
僕が著しく想像力が欠落しているコトの表れだとも思うし、
現場の職人さんたちからすると、

「何をいまさら?? あんたたち、設計したんでしょ??」

って思われちゃいそうですけど、
そりゃそうだけど、感動するんだから、仕方ないじゃん、、、。

模型はモケイ。図面は、ズメン。現場はゲンバ。
昨日は、キノウ。今日は、キョウ。

て思いますし、、、、、、、。


まぁ、良く言えば、
いまだに、そんなトリガーがあるコトを
幸せにも思うのです。

7842.jpg


あーでもない、こーでもないと、
仕事であるコトを忘れて思えるコト。

作られていく現物を目の前にして、話し合えるコト。

7843.jpg


あんまり言うと、

「、、、ニシクボさん、もう現場来ないでください、、。」

って言われるので、最近は、控えめに
コソッ、って言うようにしてますが。。。。。


7839.jpg


、、、、、、と、そんな訳で、
おそらく明日の朝には、加藤さんから、

「ですよねー!

 僕も、窓ない方がいいって、ホントは思ってたんです。
 でもなかなか言い出せなくて、、、、。

 仕上げも、今くらいの現場感がいいなぁ、、、。。

 変更、、、、、まだ間に合いますかねぇ、、、、、。」



って連絡が来るはずだと思うんですけど、、、、。
posted by 西久保毅人 at 20:50| 2017.7月の気づき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月05日

不連続なのに、なんだか連続しているような、、、、。

最近のニコは、なんだかちょっと不思議なコトになっています。

7847.jpg

ちょうど2週間くらい前から、
フランス人のマリオンと、台湾人のニコちゃんが、
インターンに来始めて、なんだか急に国際的なニコ設計室。

今年も前半は、九州や関西から学生が来てたんですけど、
外国人が来るのは初めてです。

、、、、、まぁ、今では僕もあいさつは、「ボンジュール」ですけどね!


7848.jpg

とはいえ、最初はきっとお互いに緊張してたような気がしますが、
やっぱり、言葉よりも「食べもの」が世界を繋ぐのだなぁ、、、、。

一緒にいっぱいご飯を食べて、今ではすっかり皆と打ち解けた模様。
何よりマリオンは日本人以上に日本食党だし、ニコちゃんの中華は、超本格的ですしね。

そして、一緒に仕事をしてみると、二人とも、
実は、イマドキの日本人の学生なんかより、よっぽど根性も主張もあるなぁ、、、
と思います。

何より
文化背景が「違う」っていうコトが日々、楽しくて、面白い。


7845.jpg

でも、どんなに違っても、きっと
「食べもの」がそうであるように、

きっと「かたち」や「空間」や「気持ちよさ」も、言葉を越えていくもの。
生まれた場所の文化を越えて、ほんとに建築が一緒に作れたら、
それはそれは素晴らしいなぁ、、、、って思います。


そもそもがニコに来るなんて、
まぁ、よっぽどの変わりものなんでしょうしねー。。。。


と、そんなコトを思いつつ、
同時に、ちょっと不思議な縁を感じたりもしています。

7849.jpg

彼女たちは、知らなかったのですけど、
実は、僕の前職の象設計集団が、過去に唯一仕事をした国というのが、
台湾とフランスなのです。

アメリカでも、韓国でも、中国でも、イタリアでも、スペインでも、、、なく、
台湾とフランス。


7846.jpg

正直、昔のコトはどうでもいいコトと言えば、そうなんですけど、
なんだか、不思議な縁を感じずにはいられません。

意識してなくても、なんか、にじみ出ているんでしょうかね??

体臭みたいに、、、、。



、、、、、とそんな訳で、
ただでさえ狭い事務所にぎゅうぎゅう詰になりつつあるんですけど、
仲間がどんどん増えていくっていうのは、楽しいコト、、、、。

7844.jpg

まぁ、そもそもは春頃から下の階に大工の三太郎くんが時々、
寝泊まりし始めたあたりから、なんかの兆しはあったのかも知れません。

これも太田代さんちの現場で出会った縁だしなぁ、、、、、

7850.jpg

、、、、うーむ。
しかし、愛知県の縁だけは、思いつかない、、、、、。

スラムダンクの「愛知の星」くらいしか、、、、。

7851.jpg

と、思ってたら、
昨日今日は、
高知県と福岡から、来たいという希望者が、、、、、。

もう、こうなったら、せっかくだし何人までいれるか、チャレンジだな。。。。
炊飯器も、もう5合炊きじゃ足りなそう、、、、。


しかし、、、、、、、。

ほーんと、逆に
都会の若者には、人気ないなぁ、、、、、。



それも僕の佐賀県臭がにじみ出ているからでしょうか、、、、、ね。

posted by 西久保毅人 at 18:48| 2017.7月の気づき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月13日

徘徊老人

約束というのが、嫌いだ。


、、、、っていうと、元も子もないのですが、
仕事の約束はね、、、、、できるだけ守ろうと努力はするのですが、
その反動からか、
仕事が終わったが最後、
完成したおうちにうかがう時は、、、、、ほぼ突然です。

「、、、、、ほんとに、アポなしで来るんですね、、、、。」

と、
時々、迷惑そうな反応もいただくのですが、
あまり懲りずに、相変わらず、突然ピンポーン、としてしまいます。


仕事の帰り道での途中下車。
ぽかーんと開いた週末の午後、
子供の試合で、思いがけず近くに行った時。


まぁ、そんな感じなので、
会えないコトも多いんですが、
、、、、、そりゃそうですが、

ぽかーんと放り出されたように

「良かったなぁ、、、まだ建ってて。」

って思いながら、大事に住んでいただいている様子を想像する時間も
嫌いではありません。


まぁ、そんなコトするのは僕くらいだろう、って思われがちなんですが、
実は、ニコにも時々、
突然、そういうお客さんがいらっしゃいます。

、、、、、まぁ、人んちに突然押しかけるのと、設計事務所に行くのは、
根本的にちがう、、、、って言われそうですけど(汗)、、、、ね。

それは
前にお家を作らせていただいた方だったり、
工務店さんだったり、、、、と
いろいろですが、

突然、予期せぬタイミングで

「えっとー、、、、近くに寄ったんで、、、。」

って、事務所を覗いていただいた時は、
もう、なんというか、、、、、

僕はとっても嬉しいのです。


そうそう、しかもニコは、雑居ビルの5階ですから、
しかも階段で登った5階ですから、

「もう、、、誰もいなかったら、どうするつもりだったんだろう?」

っても、時々思うんですが、
だから、なおさら嬉しくなっちゃうのです。


なんていうか、、、、、
そういう事務所だと思っていただいて嬉しいなー、っていう一言に尽きますね。


長く仕事をしていると、

設計が気に入ってもらえたとか、
ご依頼があったとか、
現場がスムーズだとか、
見積があったとか、
取材をしてもらえたとか、
賞をいただいたとか、、、、、

嬉しいコトってたくさんあるんですけど、


「そうだ、今日は近いし、ヒマだし、ニコさん寄ってみよう!」


って思っていただける事務所なのだ、っていうのがですね、
何よりも嬉しいコトだなぁ、、、、って思うのです。

、、、、、、、僕は、ですけど。。。。


だから、最近、事務所も手狭になってきて、
スタッフのコトを考えると、もう少し広い事務所の方が
たくさんいれていいんだろうなぁ、、、っても思うんですけどね、、、、

そういうぶらっと寄ってくれる突然のお客さんが
いらっしゃる度に、

「うーん、やっぱりこの場所かなぁ、、、。」

と、駅から近いのだけが取り柄のこの場所からは、
なかなか動けない今日この頃なのでした。


きっと、僕みたいなタイプが、徘徊老人になるんだろうなぁ、、、、、。


あっ、

そうそう、


そろそろ始まるかもー??  ですよ!

7852.jpg

突然行ってもいい場所が。。。。

乞うご期待!
posted by 西久保毅人 at 19:50| 2017.7月の気づき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月28日

全国への距離

そういえば、
全国全国っていうけれど、、、、、。

全国って一体どこなんだろう?
って、、、、、、最近ふと思いました。


ちょうど季節は、甲子園予選。
なんだかこの季節になるといまだにソワソワします。

地元佐賀では、友達が高校野球の顧問をやってたり、
友達の出身校が勝ち上がったり、、、。

やっぱり田舎でも甲子園への道は、遠いのだけど、
高校数が少ないし、極端な強豪校もあるわけじゃないから、
どこの高校も、なんとなく希望があるっていうか、もしかしたら全国、、、、って
結構、みんな、本気で思ってたりします。

そうそう、そういえば、
ちょうど10年前、
佐賀北高の甲子園決勝戦に、いてもたってもいられず、ノノと応援に行ったなぁ、、、。


そんな風だから、
距離的には、甲子園も、トウキョウも、佐賀からは遠いんですが、
「全国への距離感」っていう意味では、
実は、割と田舎の子供たちの方が、トウキョウの子供たちよりも
近く感じてたりするような気もするんだよなぁ、、、、。実は。


っていうのは、
僕がそんな田舎で育ったものだから、
トウキョウで子供を育てるコトになった時に、
一番イヤだな、、、って思ったのは、
その、「全国への距離感」みたいなものでした。


トウキョウに来る前は、
トウキョウこそ、「ザ、全国!」って
思っていたんですが、
なんていうか、トウキョウは、人も、学校も多すぎるし、スポーツでいうと
私立とかのプロみたいな極端な強豪校もたくさんがあるから、
中学にしろ、高校にしろ、トウキョウの子供達は、
入学した瞬間から、「全国なんて無理無理。」
って子供たちが思ってるような、想像すらしてないような、
そんな気がしたのです。
親も含めて。
そう、そもそも、親とか先生が想像してないんだよなぁ、、、。

田舎だと、ちゃんと勉強もしながら、スポーでも全国を、って
頑張る学校っていっぱいあるのに、なんか、トウキョウは早々に二択、っていう感じ。


いいじゃん、両方やれば。


って僕はいつも思うんですけどねー。


だから、ずっと僕が思ってたのは、
なんの分野にしても
トウキョウの子供達の方が、実は、日本で一番、全国が遠いのかも??
っていうコトでした。。。。。


さて。
そんな訳だったんですが、
でも今年はなんか嬉しくてですね。

ていうのは、
長男のリンタロが入学した高校が、スポーツも強くて、
なんとこの激戦の東京の甲子園予選を、ベスト8まで勝ち抜いたのです。

だから、久しぶりにソワソワ、、、、。

もしかしたらあと2つで清宮くんの早実と、、、、

もしかが、もしかして、もし、もしかもしたら、甲子園かも、、、、、。

そんなコトが、ただの夢じゃなく、
実感のある未来として、想像できたのです。

相手も高校生だし、ここまできたら、何が起こるか分からない。。。。

そんな、想像できる距離感。


結果は、乱打戦の末、紙一重で、準決勝には進めませんでしたが、
それでも圧倒的な差じゃなくて、応援してる生徒も含めて学校中が、
目の前に全国がある、っていうカンカクを持てたんじゃないかなー、
そんなここ数日でした。


、、、、、、
結局は、どんな県でも、一校しか甲子園には行けない訳で、
そういう意味では、どこで産まれたって狭き門は狭き門。


でもね、、、
最初から想像すらしないで、無理無理、っていうんじゃなくて、

「ああ、全国って、、、、、実はそう遠くもないんだな。」

っていうのを、想像できる未来として感じられたコト。


勝ち負けよりも、
そんなリアルな全国への距離感を、
野球部でもないリンタロ達も、応援しながら感じたんだろうなー、っていうのが、
僕はとても嬉しかったなーって思うのです。


一度でも想像できたら、
あとはきっと大丈夫。


行けたか、行けなかったかっていうよりも、
そんな距離感を、肌に感じながら大人になって欲しいなぁ、、、、、、。

と思う今日この頃でした。

posted by 西久保毅人 at 19:50| 2017.7月の気づき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする