2017年06月01日

はじまりのおわりの終わりについて

僕は、プロのスポーツよりも、どっちかって言うと、
学生スポーツの方が好きです。

なんでかなぁ、、、。
それは確実なチームとしての終わりがあるから、かも知れません。

2度と揃うコトのないチームであるコト。
だからこそのドラマがあり、儚さがあり。


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チームが強かろうと、弱かろうと、
約2年ちょっとの期間、
子供によっては、ありとあらゆるものを犠牲にして進む、
または進むコトのできる、学生スポーツ。

でも、負けたら最後、次の日からは強制的に引退させれれるっていう。。。。

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そして、その気概や、努力や実力がどれだけであろうと、
その結果は、良くも悪くもそれとは比例しないのも、
学生スポーツでしょう。

しかも、若者たちは、
ほーんとに、2週間くらいで別人のように変身したりもします。

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実は、中学まで選手だったノノは、高校からは、
もう、、、、、。
コトもあろうか、「男子バスマネージャー」になるコトを選びました。

、、、、もーーーー。

親としては、意味わからん、、、、っていう選択。

そもそもさぁ、、、、、、。

マネージャーなんてやられたら、親としては応援しに行けねーじゃん。。。。。

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、、、、、っていうのが、まぁ親心。


と、そんな訳で、
結局、一回も見に行かずじまいで、

「あぁーあ。つーーまーーんなーーーーーい。」

っていう、感じだったのです。

でも、超、真面目な部活だったようで、
マネも、ほぼ、3年間、週末も休みなく、部活に出かけておりました。


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さて、いよいよノノも3年生になり、最後の大会が近づいてきた頃。


「あのさぁ、、パパ、写真撮りに来てよ。」。


とのコト。


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内心、

「なーんで、高校生にもなって、しかもマネージャーやってる父親が
 しかも、脇毛ボーボーの男子バスケの応援なんか、、、、。
 一人も知らないし、、、、。」

って思いつつも、駆け付けた最後の大会。

ほーんと、
正直いうと最初は、名前も顔も分からない、脇毛男子の試合、
あんまり面白くなかったんですよね〜。

ノノが言うほど、強くないし、、、、。


やっぱさ、学生の応援は、自分の子供がプレーしてなんぼでしょ、、、、。


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まぁ、そんな感じだったんですけど、
3回くらい見ると、赤の他人だった彼らが、なんだか可愛く思えてきてですね、、、、。
いやぁ、なんだかんだみんなまだ高校生で、
顔もまだ、子供みたいで、、、、。


でも、やっぱり、ぎゅって、集中した時に見せてくれる彼らのプレーは、
とてもキラキラしていました。

よーやく、少しだけ選手の見分けもついて、勝ち進めばいいな、って思い始めたつい先日。
終わりの日は、突然やってきました。

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最後の大会。
磐石で望めるチーム。そうでないチーム。

それは、いつもそうですが、努力や実力の差ではないんだよなぁ、、、、。

チームは2回戦まで危なげなく勝ち進み、
僕が見たって、このまま勝ち進んじゃうかもーって思えた3回戦。

少し前に、ノノに

「このチーム、上手い子いっぱいいるけど、ジャーマネから見て、
 この子がチームの要、っていう子は、何番???」

って聞いたんですが、

「5番、5番。かれが中心。いないとゲームにならない。」

と、そんなコトを聞いてたばかりだったんですけど、、、、。

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なんと、
そのエースの5番の子が、前日に怪我で出場できなくなるというトラブルからのスタートでした。

それでも、前半までは、ほぼ互角でわたり合えていたのですが、
後半早々、今度は、これもまた、大黒柱のセンターの子が、
接触プレーで、負傷退場、、、、、。

下がっている間に、ここぞとばかりに点差をつけられてしまいました。


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最終ピリオド、残り3分。20点以上の差。


これは、時間が決まっているスポーツの、残酷なところでもあるのだと
思うのですが、ある瞬間、まだゲームは終わっていなくても、
「負け」を受け入れないといけない瞬間が、時折訪れます。

そういえば、これまで子供達の最後の試合、っていうのに何度か立ち会ってきたんですが、
幸運にも、どの試合も、最後は接戦で負ける試合だったので、こういう気持ちになったのは
初めてだったなぁ、、、、。



残り3分。

いよいよ、足をひきずったエースの5番の子がコートに入りました。
監督としては、
その決断は、意図していようといまいとも、
まだ試合は終わっていないけれども、

「負けるんだぞ。高校生活、最後の3分だ。」

と、コートに伝えるサインであるコトは、僕から見ても分かりました。

「これが、高校生活、最後の3分だ。」


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それまでの試合では、一番、コートを駆け回り、
ゲームを組み立てていた選手です。

結果、僕のカメラにも、彼の写真がいっぱい残っていたのですが、
この試合では、一枚もありません。

コートに入っても、全力で走るコトも、飛ぶコトもできないのが、
もう明らかでした。

悔しかっただろうなぁ、、、、。

高校生活の最後。
舞台にも立てずに、こんな風に終わるなんて、
想像すらしてなかっただろうなぁ、、、。

そして、こんな状況、
受け止めるコトだって難しいに違いない。

でも、無残にも針の進むスポーツ。
受け止められようがいまいが、時間は過ぎていく。


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僕たちもそうだったように、
青春時代は、その一瞬が、
いつも最後だと、人生の最後かのように信じていた。

だから、一瞬一瞬が、人を成長させるのだろう。

リンタロ達を見てた時も思ったけど、
ちょっとしたきっかけで、彼らは一週間後には、別人のように変化していく。
あたかも、大人とは、別の世界で時間を過ごしているようだ。

ホントに精神と時の部屋が彼らにはあるんじゃないだろうか?


写真のコトは、いまだによく分からないけれど、
たかだか無名校の地区予選の3回戦なのに、
レンズを覗きながら、我を忘れてドキドキが止まらなくなる自分がいる。



本気で負けたらこれで終わりだ、と思って駆け回る
彼らはホントにキラキラしていて、
もっともっと見ていたい、っていう思いで、シャッターを押し続ける。


でも本当は、これからまた何度でも。


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何度でも始まるコトができるんだよ!!!!
と思いながら。
posted by 西久保毅人 at 18:42| 2017.6月の気づき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月13日

壊して作るというコト

いよいよ工事の始まる池田さんの家。


先日、工事契約にご自宅にうかがったら、
おうちの壁に、新しいおうちの図面が壁中に貼ってありました。


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新鮮だったのは、最初の頃の図面と最新の図面を並べてあったので、
どう変化してきたかが、一目瞭然だったコト。

とはいえ、池田さんちは、あんまり変わらなかった方ですけどね、、、。

それでも、意外とこういう風に初期のものと最終系を並べて見るって、
案外しないので、それがとても新鮮でした!

なんていうか、
それまでのお打ち合わせの経緯が、ぱぁーっと浮かび上がってくるみたいな。。。。

そうそう、例えると、まぁ、、、、
記憶を失った状態で、デスノートを触ると記憶が戻るときみたいに、、、、、、です(笑)

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極端にいうと、そのくらいに、
設計期間中に僕の記憶は更新され続けているのですけど、
でも、
プランを受け取った側は、きっとそうではないんだろうなぁ、、、っても思いました。

そういう意味では、設計っていうのは、
プランが変わる度に、頭の中を組み立て直すような、
一度設定を壊して何度も作るような、
そんな作業なのかもなぁ、、、、、。

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それとは別に
感慨深かったのは、その図面たちが、
これから壊すおうちの壁に貼っていただいていたコト。

そうそう、池田さんちは建て替えなので、
何十年も住んできたおうちを壊して作ります。
だから、もう何日か後には、このおうちはなくなっちゃうんですけど、
あぁ、なんか、このおうちの「続き」のような家になるといなぁ、、、と
いつも思います。

それは、池田さんちに限らないコトで、いっつも思うコトなんですけど、
新しいおうちでも、今の暮らしが、連続していくといいな〜。

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そういう意味で、
相変わらず僕が、いわゆる建築家と呼ばれる人たちとなんか違うのは、
僕は、あんまり自分が描いたコトにはそんなに執着しないけれど、
目にしたその場の暮らしや、空気っていうか、、、、、
その中に入るコトになる人やものが、新しい場所でも、ちゃんと生き生きとしてくれたら
いいな、と思うトコなのだろうなぁ、、、、、と今更ながら思うのです。

うーん、
建築家以外の名前があればいいのにー。


さてさて、この空き地の写真は、
設計中の麻生さんち。

ここにも実は、こないだまで家が建っていて、
池田さんちみたいに、麻生さんたちが住んでたわけじゃないですけど、
新しいおうちを作るために、壊したばっかりの土地。


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新しいものを作るっていうのは、
何かを壊して成り立つコトでもある。

それは、形あるものである時もあるけれど、
形ないものであるコトも多い。


どっちであっても、

「壊したからにはっ!」

っていつも思う。


そして、かたちに出来ないものが、
生き物のように連続していきますように。。。
posted by 西久保毅人 at 20:48| 2017.6月の気づき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月25日

ギリギリオダギリくん

最近、プログもなかなか更新せず、、、、、ですが、
春からのニコはいろんなインターンの人や就活の子が出入りして
いつもに増して賑やかです。


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その中でも、ひときわ動機が変わってるのが、オダギリくん。
彼はキャリアもある、立派な一級建築士なんですけど、

実は、オダギリ君が初めてニコに来たのは、3年くらい前の前川さんちのオープンハウスの
時のコト。

「オープンハウス参加してもいいですかー?」

と突然、愛知県から連絡をくれたのです。

「まぁ、、、、言っても、一回だけだろうな。。。」

って思ってたのですが、
それ以降、
結構な頻度で、オープンハウスに来てくれてました。

愛知県から。

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そしてこの春、ちょうど小田原さんちのオープンハウスの頃。

「、、、、実は、近々、愛知で独立を考えてるんですけど、
その前に、ニコさんでちょっと働きたいんですけど、、、、。」

とのコト。

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「変わった子だなぁ、、、。」

と思いつつ、面白そうなので、5月から来てもらっています。

せっかく遠くから来たので、、、、、というのもあり、
ニコは、頼めるっ、ってなったら、人使いが荒いので、
オープンハウスにも、飲み会にも、上棟式にも、雑誌の取材にも、点検にも、配筋検査にも、、、、。



ありとあらゆるコトに立ち合わせれているオダギリ君。
もうご存知の方も多いかと思いますが、
すごいなぁ、、、と思うのは、その馴染みっぷり。


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まぁ、思い起こせば、
一番最初の前川さんちでも、初対面のくせに、
飲み会まで参加して帰ったあたりから、どうも怪しかったのですが、
小田原さんちのオープンハウスの夜は、小田原さんちに泊まって帰り、
若井さんちの1年点検では、ふっと気づくと、奥さんとお友達のように盛り上がり、
最近では、牛島さんのお株を奪い、大抵の夜ご飯は、
オダギリシェフ。



そう、今では、オダギリ君に餌付けされつつある、、、、ニコ設計室です。


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さてさて、こんなにこき使われて、
彼のジンセイの役に立つのかは、、、、、、、、、
さっぱりわかりませんが、
人の縁、っていうのは面白いなぁ、、、、、って思いますね。


そして、ケンチクも同じだけど、
開くコト、受け入れるコト、さしだすコト。
縁がつながるコト。


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それはあたかも失うコトのようだけれど、
そのコトで広がったり、もらったり、つながったり、、、、、
そんなハッピーなコトの方が、圧倒的に多いのだなぁ、、、とつくづく思います。

ケンチクも、人の輪も、おんなじですね!


そんな訳で、愛知県に持って帰れるものがあれば、いくらでも自由に!

っていう、さらにまたこき使う、、、、、、、、体のいい言い訳です。(笑)
posted by 西久保毅人 at 19:50| 2017.6月の気づき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする