2015年10月07日

いい土地

仕事がら、いろんな段階の家づくりのお問い合わせを頂きます。
家づくりには、建てる場所が必要ですから、

「土地、買っちゃったんですけど、、、。」という方、
「買おうか迷ってるんですけど、、、。」の方、
「これから土地を探そうかと思ってるんですよねー。」の方。
ご実家の一角に家をつくろうかな、出来るかな、、、の方。
建て替えの方。リフォームの方。

ほーんといろいろなんですけど、
ご商売をされるならまだしも、「住む。」ってなった時には、
その土地が、いいか、どうか?って、とても判断に迷います。

いい、って何だろう?

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もちろん、法律的な事や、工事に当たっての、不利なポイントとかは、
アドバイスできるんですけど、

いいかどうか?

っていうのは、また別の話です。

だって、「住む。」

訳ですから、、、、。

子供の学校に近いとか、保育園に近い、というコトから、
友達が多いとか、ご実家に近いとか、
公園や川に近いとか、飲み屋に近い、、、まで、
優先順位は、ほんと人それぞれ。
もちろん、予算も大切で、自分達の身の丈にあう、っていうのも重要です。

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だから、その土地が、いいかどうかには、
住む人の数だけ答えがありますし、
まさに、それこそが、これからはじまる家づくりの物語のカナメのなんじゃないかな、と思うのです。

そうそう、前に前川さんちのコトを書いた時にも、
似たようなコトを書きましたが、それが実は、僕の考えかなぁ、、、、。 



なんでこんなコトを改めて書こうかな、って思ったかと言うと、
最近こんな文面の御連絡をいただいて、ちょっとハッとしたのです。


「、、、私達家族にとって、いい土地が出てきたため、御連絡しました。」


この一文を読んで、
なんだか嬉しい気持ちになりました。

すてきな言葉だなぁ、、、。

私達家族にとって、って。


たぶん、いろんな意味が込められているんででしょうけど、
そんな時に思い浮かべていただける、っていうのが
何にもかえがたく、ただ嬉しかったです。


そう、実は、鹿児島で、小さな分譲地のプロジェクトが進んでいます。
土地を整備して、区画割りして、、、、というところから関わらせて頂いている
たくさんの想いのつまった計画なんですけど、
この分譲地が、また見ぬどこかのご家族にとって、

「私達家族にとって、いい土地に出逢えました。」

って思ってもらえる計画になったらいいなー。

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posted by 西久保毅人 at 20:45| 2015.10月の気づき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年10月09日

すっかり、うっかり、、。

「渡辺さんちの放映、10/10(土)に放映ですよ〜」

って聞いてから、
まだ先だな、、、、と思って、
すっかり、うっかりしていたら、、、、、、。

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なんと、明日じゃないですか!!!!

10/10(土)って、、、。

うっかり、お知らせし忘れるところでした、、、。

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と、そんな訳で、前日ですが、

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なのです、、、。

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まぁ、とはいえ、
建もの探訪ファンのみなさんなら、
きっと僕が告知しなくても、毎週予約録画をされているでしょうから、
心配はしていませんけどね、、、、。

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どんな風に映像になっているか、楽しみだなぁ、、、、。

楽しみ過ぎて、
うっかり夜更かししないようにしないとですね!

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posted by 西久保毅人 at 15:17| 2015.10月の気づき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年10月10日

物語

今日は、朝早くから渡辺篤史の建もの探訪にて、
渡辺さんちの放映の日でした。

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僕たちとしては、雑誌とかもそうなんですが、
設計をさせていただいた身としてみる訳なので、
ちょっとうれしはずかし、、、、、、、

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そんな気持ちなので、
現在、家づくりをしている建もの探訪ファン人と比べると
そんなにじっくりと見ない、、、というか、
見たいけど、恥ずかしい、、、、という感じで、
まぁ、薄目で、じっくりとは見てないフリして、真剣に見る、という具合でしょうか?

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この番組、
取材はして頂くんですけど、前にも書きましたが、
撮影中は、僕たち設計者はキホン、出禁なので、中で渡辺さんが
何をしゃべっているのか、さっぱり分かりません。

だから、どっちかというと、目は薄目だけど、
耳は、超ダンボ耳になってコメントを聞いている、っていうのが、
割と本音な、、、、、僕の見方です。

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さて、そんな番組中、
やたらと今回、いろんな場面で「物語」っていうコトバを、
渡辺さんが使っていらっしゃいました。

それが、とても印象的でした。


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物語のある家。

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それはもちろん、おとぎ話のような物語じゃなくって、

「渡辺さんの家族の物語」

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仕事してて
最近、特に強く思うようになったのは、
家は、モノだから、どうしても時間がたつと古くなって、痛んできます。

それは、僕たちが設計をさせて頂いているものが、
モノである以上、どうしようもない宿命のようなコトです。

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永遠ではない。

それは、モノを作る以上、
作り手としては、受け止めなければいけない現実でもあるのですけど、
それでも、できるだけ長ーい間、愛され続けて欲しいなぁ、、、
できれば永遠に。

そんなコトを思います。

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そんなコトをムニムニ考えている時に、
でも、世の中には唯一、古くならないモノがあるな、と気づいた時がありました。

それが、「物語」なんじゃないかな、、、と。

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家じゃなくても、街でも、ビルでも、椅子でも、、、、、、きっと何でも
同じで、どれだけの物語を持った「モノ」なのか、っていうのが、
大切なんじゃないかなぁ、、、と思いますし、それで
初めて「モノ」に命が宿るのではないかと、思うのです。


ふだん、あんまり言葉にするコトではないんですけど、
たまたまなんの情報もない、渡辺篤史さんが「物語」っていう言葉を
連呼するのを聞いて、渡辺さんと紡いだ物語が、
おっ、伝わってる!伝わってる!、、、、というのが、
今日、いちばん、嬉しかったコトだったのでした。


最後に、番組ホームページ用に書いた渡辺さんちについての
コメントを載せときます!
事前に書いたんですけど、なんか今日の番組と不思議とシンクロしてました。

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『 大きく軒を出したたたずまいの中に、モルタル塗りの曲面の塔がある。
まわりに植えた樹木と家が絡み合っているようだ。

曲面が展開して、1階では路地空間を作りだし、
塔の中の階段を登ると、2階では大きな馬蹄形のアーチを描く本棚にモチーフが転換される。
そんな曲面のデザインを幹に、モルタル、スチール、木、タイル、色どり、、、と、
渡辺さんが好きな素材を散りばめた。
バラバラの素材を幹がつなぎ、最後に渡辺さんの生活とご主人の写真が散りばめられた。

大きな大きな幹を持つ大木が、内に外にと様々な生き物のすみかになっていて、
その全体がひとつであるように、
大好きなモノ達と共に渡辺さん一家が住みついたこの家は、
今ではいろんなものが切り離せない「ひとつ」になっていている。

奥様の笑い声は、いつも明るくキラキラと、家族を包む葉っぱのよう。

お父さんの工場の後に生えた大きな大きな木の幹に、娘が家族を連れて帰ってきた。



そんな物語。 』




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posted by 西久保毅人 at 22:54| 2015.10月の気づき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年10月29日

秋晴れ サカキ 地鎮祭

先日の、ちょうど秋空の気持ちいい日。

杉並区で設計をさせて頂いています若井さんちの地鎮祭を
行ないました!


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そうそう、いつもの打ち合わせの時は、
カジュアルでおしゃれな若井さんなんですが、

「、、、実は当日は私、仕事から直接スーツで来ちゃうと思うので、、、、
 ニシクボさんもたまにはスーツっての、どうですか?」

って話になってしまいました。。。。

「、、、、しかしそもそも、ニシクボさん、持ってます?すーつ、、、、??」


「、、、、もう、持ってますよ、せびろの一着くらい、、、。」

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まぁ、そんな感じの、
地鎮祭前の、どうでもいいような雑談があったんです。

まぁ、前日まですっかりそんな話は忘れてたんですけど、

まぁ、そういうのもたまにはいいかな、、、、という思いと、
このままだと、若井さんだけでなく、ウシ達にも、

「、、、、、あぁやっぱ、、、、、、持ってないんだ、、、大人なのに。」

って思われそうだったので、

せっかくなので、子供の入学式か卒業式くらいしか着ないスーツにて、
地鎮祭に参列させて頂きました。

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まぁ、しかし、、、。
僕がスーツを着ると、会う人会う人、

「、、、、、なんか、、、、、あったんですか、、、、?」

と、
どっちかと言うと心配そうな目で見られ、

家を出る時ですら、

「、、、、あんた、、、、、、、ど、どこいくのそんなカッコで、、、、。」

と、いよいよ、行き詰まってどこかにお金を借りに行くのだろうか、、、?
というような心配顔。。。。。


すーつ着るくらいで、ほーんと大げさな僕のまわりの人達です、、、、。


でも、おかげで、ちょっといつもと気持ちの違う、晴れ晴れしい地鎮祭だったなぁ、
と思いますし、また神主さんがとても素敵な方でしたので、

「いいもんですねー、やって良かったです、地鎮祭!」

って、若井さんにも喜んでもらえて、ほんと、
いいスタートが切れたなーと思いました。

よかったな、スーツで!



さてさて、今回の地鎮祭。
地鎮祭のたんびに、いろいろ勉強する事があるんですが、
いつも、なにげなく祭壇に供える「榊」という葉っぱ。

なんで「サカキ」なんだろう、、、、?とは思いつつ、
意味もあまり考えず、見よう見まねでいつもお供えしてたんですが、
今回神主さんの説明で、ようやく謎が解けました。

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「サカキ」という植物は、
なんと神様と、私達をつないでくれる役割の植物なのだそうです!!

そういえば、木へんに、神、って書きますね、「榊」って。。。。
ほんと、この日に気がつきました。

なるほどねぇー、、、、と思いつつ、
そういえば、ニコにも、同じ名字の人がいたなぁ、、、、と思いつつ、、、、。


まさかまさか、
かれこれ20年以上の付き合いなのに、
まさか、榊さんがこっそりと僕たちと神様をつなげてくれていたとは、、、、、。


そんなコトしてたんですね、、、。

もー、、、、
そうならそうと、
はやく言ってくれたら良かったのに、、、、、と思いつつ、
自分から言わないところが、榊さんらしいな、、、と思いつつ。。。。


今後とも末永く、そこのところ、
どうかよろしくお願いしまーす!!!ねっ。
posted by 西久保毅人 at 21:56| 2015.10月の気づき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年10月31日

ただならぬこと

ちょうど、今工事中の現場のすぐそばに、
著名な建築家さんの現場があります。

著名っていっても、それを知ったのは後になってからで、
通りががるたびに、
なんか、よく分からないけど、これはただならぬ、、、、、、って感じが
してたのです。

どこが、っては上手く言えませんけど、、、、。

気のせいかな、、、と思いつつ、
何度か通るたびに、
よくは見えないシートの向こうにある、そのシルエットに
やっぱ、ただならぬ感じがして、

どこの工務店さんの設計施工だろう、、、または設計事務所だろう、、、、。

これは、きっとただならぬ、、、、、。

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って、思いが増してきまして、目立たぬように塀に貼ってある工事看板をふと見てみると、
ちいさな文字で、住宅分野では誰でも知ってる著名な方の名前が書いてありました。

そういえば以前、実作も何度か拝見した事のある方。

なるほどねぇ、、、って、すべてが腑に落ちたんですが、
とはいえしかし、完成もしていないのに、
なにがこのただならぬ空気みたいなものをかもし出してるんだろう、、、って
気になって、現場に行くたんびに、ちら見しつづけています、、、。

自分の現場はたくさん見てきましたが、
他人の現場って、そういえばあんまり真剣に見た事ないな、、、、。


そういう意味で、僕らの住む世界は、
広いようで、とても狭い。

狭いから
あたりまえ、って思ってる事が、世間とはずれていたり、
ホントは単純な事を、難しい難しいと思っていたり。。。。。

ひと言でケンチク現場って言ったって、
会社ごとに少しずつあたりまえが全部違うのでしょうし、
僕たちだってきっと違います。


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そう、その現場は、
つつましやか、という言葉が一番似合うくらい
別に眼につくような派手なところはひとつもなく、
形が変わっている訳でも、家が浮いていたりする訳ではゼンゼンない。
見過ごしてしまうくらい普通のたたずまいです。

そういう意味では、現場に流れる空気だけが、まわりと圧倒的に違うだけ。


ただ、ここで起こっているコトは、

ただらなぬぞ、、、、。

少なくとも、僕のあたり前とは、同じようで全然違うぞ。

その何とも形容しがたい空気だけが、ビンビンと伝わってきます。


最終形は、まだ分かりませんが、
少なくとも気持ちのいい家になるに違いない、と工事中から思わせる家。


だからすごいのだなぁ、、とも思いますし、
完成形見るより、よっぽど勉強になるっていうか、
大事にしているコトが、なんか伝わってくるのです。

建築って、工事完了を境に、

工事中、完成後、

って、普通は別れて考えがちです。

でも、少し考えを変えて、

「工事が始まった瞬間から、それはもう、ケンチクなのだ。」

と考えるだけで、いろんな出来事が、違って見えそうな気がしています。

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ただならぬコトって、
ただならぬコトをしているから、ただならぬ訳ではなくて、

ただの普通の積み重ね。


舞踏家の田中泯さんが、

「本当は世の中は何でも思い通りにできる訳ではない。
 そして制約がないコトが自由、ではない。
 と気づくところからスタートする事が、創造や自由への唯一の糸口だ。」

というような事をおっしゃってましたが、
なんか、最近、そんな感じがしてます。。。。。
posted by 西久保毅人 at 22:54| 2015.10月の気づき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする