2015年02月05日

手さぐりの時間

仕事を通した出会いの中で、
幸せだなぁ、、、って思えるコトはたくさんありますが、
新しい家族が出来ましたよー、っていうご報告は
なによりも嬉しい出来事です。


この仕事に、こんな幸せなおまけがついているなんて、思いもしませんでしたけど、
奥様が妊娠中に設計を依頼していただいたり、
設計中に「、、あのーじつはー、、。」
ってご懐妊のご報告を頂いたりするコトも実は多くて、
そのたんびに、とても嬉しく思いますし、家が完成してからも、
実は2人目が、、、3人目が、、、っていうご報告も、とても嬉しく思います。

あぁ、ちゃんと巣になったんだなぁ、、、っていうカンカクでしょうか?


5154.jpg

中でも、特に若いお二人の第一子の場合は、
僕もなんだか、特別な感情になってしまいます。


単純に、あぁ、いいなぁ、、、って。


特に、はじめてのお父さんに対して。



ほーんと、男って、どうしていいか分かりません。
産まれてきたところで、、、、どうしていいか分かりません。


似た経験やカンカクなんて、残念ながら他にはありません。
しかも男は、妊娠も、出産も、胎動も、感じる事すらできません。
ようは、実感ってやつが、一切できません。

なのに、突然ある日を境に、「お父さん」という立場になってしまうという
この世の中の理不尽さ。


はたしてお腹の中に人がいるって、どういうカンカクなのだろう、、、?

そして、お腹の中にいた赤ちゃんが、今、目の前にいる、って
どういうカンカクなのだろうか?

できれば、一度でいいから僕を妊娠させてくれないだろうか、、、?
結構、まじめに思います。

5153.jpg

あまりに分からなすぎて、心の準備なんかもできるわけもなくて、
分からなすぎすぎて、優しくしたり、なでたり、気を使ったりするのでしょうけど、
やっぱり、さーっぱり、分かりません。。。。

だから僕もかれこれ15年間、3人の父親をしていますが、
未だに分からないコトだらけです。


正直とにかく、ちーっとも、分かりゃあしないのです。男には。


だから、すべてが手さぐりになります。
人生の中で、これほど手さぐり、っていう言葉が似合うコトもないんじゃないかって
くらいに、手さぐりです。

手で さぐる、しか方法はないのだから。

だから特に第一子は、
どんな時代だって、
誰の子供だって、
いーちばん手でさぐられた子供たち。


5156.jpg


いい大人になって、
なんでもググって調べられちゃうこの世の中で、
ホントの手さぐりをさせてもらえるなんて!

もうそれはそれは、
とても、ぜいたくで、とても幸福な時間。

一生に1回だけのカンカク。


、、、、と、
そんな訳でですね、
昨日、小川さんちに赤ちゃんを見にいって、
ただただ、
いいなぁ、、、、いいなぁ、、、、
と思って帰ってきました。

たぶん、ヨダレ出てたと思います、、、、。


いつか、赤ちゃんの産まれる場所を設計したいなぁ、、、、
posted by 西久保毅人 at 21:51| 2015.2月の気づき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年02月06日

明日は、長谷川さんちの建もの探訪、OAです!!!!

明日2/7(土)は、いよいよ渡辺篤史の建もの探訪にて、
長谷川さんの家が、放映されます!

長谷川さんちらしく、

「”好き”をつめこんだ家」

っていうタイトルをテレビの人がつけてくれたみたい。
長谷川さんちっぽい。


内容は、放映までまったく分かりませんので
とても楽しみです!!!

216jpg

まぁ、朝5時からなんですけど、、、、、、。


5157.jpg


録画してみましょう!
posted by 西久保毅人 at 20:56| 2015.2月の気づき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年02月10日

”好き”をつめこんだ家

先週、渡辺篤史の建もの探訪で、「長谷川さんち」が紹介されました。


毎週のおうちごとのサブタイトルは、
きっとテレビの人達がその家にあうような
タイトルを考えてくれているんでしょうけど、
長谷川さんちは、

「”好き”をつめこんだ家」

っていうのが、サブタイトルでした。

5163.jpg

もう、まさに長谷川さんちっ、っていうタイトルだと思ったんですけど、

よく考えて見ると、同時に

「ん?まてよ、これはニコの家全部にいえるコトだよなぁ、、、。」


って、思って、ちょっとおかしくなりました。

5164.jpg

「”好き”」をつめこむコトが僕たちの仕事。

5165.jpg

僕たちはそれを、「ツボ」って言っています。

5166.jpg

さて、週末に、そろそろ完成して1年とすこし経った「渡辺さんの家」に
雑誌の取材にうかがってきました。

5167.jpg

いろんなおうちを引き渡させていただいて感じる事なんですが、
家が、そのご家族の暮らしになんていうか、、、
「ぴたっ」とハマりはじめる瞬間っていうのが、あります。

それは、新品の靴やジーンズが、徐々に足になじむようなコトに似ていて、
その時間は、いろいろなんですが、平均的には、1年だな、って
最近思います。

5168.jpg

1年ていうのは、その家で、
春、夏、秋、冬が一通り過ぎる、っていう期間。
建ものは靴や洋服とは違ってずいぶん大きいから、そのくらいの時間は
かかるのでしょう。

それは人間の体だけの問題でもたぶんなくて、
建ものいろんな材料にも、おなじく春、夏、秋、冬が一通り過ぎます。

ちょうど、足の油や、こぼしたお醤油が、程よく木になじむ頃。

5169.jpg

そういう期間をへたある時、
どちらから歩みよるでもなく、
家とその家族の暮らしがピッタリになる瞬間があります。

ピッタリ、っていうよりも、
溶け合う、混ざりあう、っていう方が、表現としてはしっくりくるのでしょうか。

5170.jpg

長谷川さんちが、長谷川さんち以外の何ものでもないように、
渡辺さんちは、渡辺さんち以外の何ものでもないな、、、ていうような、

家と、人柄や暮らしぶりが、無理なくすーっと繋がっているような感じ。

5171.jpg

もう、

「あぁ、これはまさに渡辺さんの家だなぁ、、、、。」

っていう感じ。


5172.jpg

それ以外に、説明できる言葉も見当たらないから、

そういう時は、ただ僕は、

「わぁーっ!!!」

って言います。

そのくらいしか、ほーんと言葉が思いつかないから、いつもライターさんは
困り気味、、、。申し訳ないなぁ、、、っていつも思うんですけどね、、、。


ほーんと、渡辺さんちっぽい家になってて、
嬉しかったなぁ、、、、、。


渡辺さんちっぽい家って、、、、変な日本語ですけれど、、、。
posted by 西久保毅人 at 21:08| 2015.2月の気づき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年02月18日

15の夜

5174.jpg

ご周知の通り親に似て、
幼少の頃から道ばたでも本を離さず、かのトウキョウでも勉学熱心で有名な、
あの西久保家の子ども達も、
今年はなんと、受験という初のステージに突入!!!

そう、ノノの高校受験なのです。

なんかですねー、、、、、
高校受験くらいでジンセイ決まらないっすよー、って思ってたんですけど、
いざ、親の立場で「受験」ってなると、ほーんとどうしていいやら分からない今日この頃。。。

「まぁ、、、、、パパ、こないだ厄年終わったからね、絶対大丈夫だよ!たぶん。」

っていうくらいしか、アドバイスできません。

しかも、佐賀の田舎の受験しか知らないもので、
両手くらいしか高校なかったので、選択肢っていっても、
その子の学力で、だいたい自動的に受けるところが決まるような雰囲気だったんですけど、
トウキョウっていうところは、高校もたくさんあるし、
◯◯高校、っていわれても、さっぱり分かりませんし、、、、。いいのかわるいのかが。


そんな訳で、実際自分が中3の時、何考えてたかなぁ、、、って思い出しても、、、、、、
後先、なーんにも考えていなかったなぁ、、、。
とにかく、佐賀県の中でも、さらに田舎の村のような場所だったので、

「高校からは、いよいよ堂々と、「街」に行けるっ!
とにもかくにも、一日も早く、この「村社会」から脱出したい!!!」

っていうくらいしか、、、、、、考えていなかったなぁ、、、ホントに。

だから、まさかその先に、「大学」っていう、
さらに勉強させられる学校に行くなんて
1ミリも考えていませんでしたし、
話題にすらなったコトもなかったですし、、、。

もともと街の子達は、考えたりするんでしょうけどね、、、。

だから、高校入学してすぐに、進路調査っていうのがあって、
「志望校は?」
っていう質問に、

「????」

ってなったのだけは、鮮明に覚えています。

今、志望校にいるのに、、、、、志望校って、、、、???
ノノも、似たような脳みそをしているような気がしますが。


さて、中学生最後の年の、2月から3月。

たったの2ヶ月間なんだけど、
受験、卒業、入学、とあっという間に駆け抜けてしまうには、
ちょっと勿体ないような短い時間です。。。。
そう思うのは、僕たちが大人になったからなんでしょうか?

入学式も、部活動も、運動会も。
親からしたら、ほんの少し前の出来事のようだけれど、
子供達にとっては、はるか前の出来事なのかも知れません。


実は僕は、自分のこの2ヶ月間を、あんまり覚えていません。

子供っていうのは、覚えていないくらいに前だけを見て、
駆け抜けて生きている生き物なののかも知れませんね。


だとしたら、ノノにとって、
走っていた、というコトを忘れちゃうくらいに無心に駆け抜けた
2ヶ月になったらいいな、、、、と思うバカ親、42歳の夜でございました。


posted by 西久保毅人 at 21:50| 2015.2月の気づき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年02月24日

一期一会

ケンチクに限らずですが、
設計をする、っていうコトは、やろうと思えば、隅々までコントロールできちゃう、
ってコトでもあります。


5180.jpg

でも、ナンデモカンデモ思い通りにいけば楽しいか、っていうと、、、。

これは、もう、たぶん、設計する人の気質によるんでしょうけど、
僕はそういうタイプじゃないなぁ、、、。
かえって息苦しいっていうか、、、、。

5175.jpg

そんな訳で、ちょっとでもいいから、
自分達のちからではコントロールできないものに、
空間に参加してもらいたいなぁ、、、ってよく思っていて、
それが塗装や左官の自然に出るムラだったり、
古ーいどこかのだれかが、昔に使っていた扉だったり、
材木屋さんにころがってる木だったり、
こういう自然石だっったり、、、、するのかなぁ、、って思います。

5176.jpg

そういう材料って、
カタログがある訳でも、大量生産されてるものでもなくって、
たまたま、そこにあったもの。

5181.jpg

それは、ある意味、一期一会を
楽しむ、っていうようなコトでしょうか?

これだけしかなかった、っていう考え方もできますが、
今日だったから、出会えた、って考えることもできます。
そういう偶然を楽しむコト。

5177.jpg

たとえば、僕たち設計事務所なんて、
たぶん、ここの石ころみたいに世の中にたーくさんあって、
まぁ、どれも同じようにも見えるし、まぁ、よく見たら違う、っていう
程度の差しかないのかも知れません。
そんな中から、
手に取ってみよう、って思うコトって、どういうコトなのでしょうね?

5182.jpg

そうそう、そういえば、マシューズさんちなんて
設計の最初から、シキチに木が残っていて、
どういう意図で植えられていたのかは、知らぬまま、その木をよけるように
設計を始めました。
抜いた方が設計自由じゃん、っていう考え方もあるでしょうけど、
僕はそうは思わないな。

5178.jpg

その逆のように、もうすぐ完成するマシューズさんちの玄関まわりに
並べる石を、ああでもないこうでもない、と選んできました。
いろんな場所から流れ着いた、時間をまとった石達。

あれいいね、これいいね、と話していると、
設計をしている時よりも、好みや、雰囲気が分かって嬉しいです。


5179.jpg

「山みちって書いてあるー。」

って嬉しそうな奥さんのシンディーさんがとても印象的でした。

あと、1ヶ月。

そんなおうちになるといいなぁ、、、って思います。
posted by 西久保毅人 at 21:53| 2015.2月の気づき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする