2011年08月01日

みらい

僕たちが設計をさせて頂いているおうちは、
大抵、1年から、1年半くらいで完成します。

まぁ、これを長いと思うか短いと思うかは、人それぞれ。

ハウスメーカーとかからすると長いでしょうし、
でも、公共建築とか、土木とか、橋とかは、着想から完成が数年後っていうのもざらです。


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だから、建築土木で考えると、住宅は短い期間で完成するものですが、
同じものづくりでも、料理なんかは、大抵は長くても数時間で完成しますし、
グラフィックデザインとか、ウエブデザインとかは、きっと、割とスピード勝負でしょう。
オンガクも、壮大な曲もあるでしょうけど、一応は、短い期間でもできそうです。

他にもいろいろものづくりはありますが、
その中でも、ケンチクはどーしても、すぐにできないモノのひとつなのだと思いますし、
ためしにちょっと作ってみますか??っていうのも、なかなかできません。


それは、たぶん、「デカい」というのが、一番の理由なのかな?

それでも、まぁ、大抵は、1年前後で、模型だったものが、
実物となり、そのたんびに、喜んだり、反省したり、、、、、。

そういうペースが、いままでの僕の仕事です。


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ちょうど、杉並区で設計中の「大山さんの家」が、もう設計も終わって、
着工目前だったんですが、諸事情により着工が3年程延期になりました。

早く完成して中で、大宴会をしたいのは僕らも大山さんも同じで、やまやまなんですが、
まぁ、それはそれで仕方がありません。

ただ、設計終わって、着工が3年後っっていうのは、
僕にとっては初めての経験で、実はちょっと新鮮だったりもします。


世の中、何でもかんでも、はやくはやくっていう感じですし、
僕らも、ケンチクは長いと言いつつも、その流れの中で生きています。

設計中のものは、一応のスケジュールの中で,あたり前に完成していくのですが、
その中に、「設計は終わっているのに、着工が3年後」っていう、おうちがあるっていうのが、
少し、不思議な気持ちなのです。


なんていうか、熟成期間というか、蒸らし期間というか、、、、。


ちょっと、贅沢な気分です。

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同時に、今の自分と、3年後の自分は、確実に違うんだろうなぁ、、、とも思います。
3年後は、もう、40才になってますし、、、、。


だからこそ、

「よーし、変わらないでいるぞっ。」

っていう気持ちもあれば、

「3年後でよかったねぇ、、、、。」

っても思えるような自分でもありたいなぁ、、、とか、そんな事を思います。

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そんな訳で、延期記念にホンモノは作れないから、その期間を楽しむために、なんか作ろうっ、と思い、
家のミニチュアのような木と真鍮製のぶんちんと、絵本を作ってプレゼントしました。

ぶんちん、結構可愛いです。メモ紙もはさめるようにしました。
おうちが、文房具になったような、、、。


こういうのも、延期がなければ考えもしなかったので、
ちょっと新鮮。


さて、そんな訳で、短いようで長い3年後。
どんな世の中なのでしょうか?


ホソダくんには、めでたく彼女ができて、倦怠期を迎えるころかな?
フジモンは、めでたくカフェオープン。

キクちゃんは、アルゼンチンに帰国??


あぁ、、、今のところ、どれも実現しなさそう。


たいして変わんなさそう、、、、、ですかねー。


しかし、3年後もいっそう魅力的な設計事務所でいないとっ、て思えて、
実は僕にとっては、ちょっと嬉しいハードルをもらったような、そんな気分なのでしたー。



40才かぁ、、、、、。
posted by 西久保毅人 at 02:28| 2011.8月の気づき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月02日

ソラに金棒

練馬区で工事中の井上さんの家。

徐々に中のイメージができるようになってきました。

コンクリートの壁のまわりで、ダンタンと木の床が展開してくような、
とても楽しい家です。

図面上では階段だったところも、でき上がってくると、
階段というよりも、ひろいベンチのような場所になりそう。

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バスルームも、久しぶりにとても開放的なしつらえで、
実際に入ってみて、まわりの視線とかの確認をしました。

でき上がって、入浴させて頂くのが楽しみです!!


さて、先日。
現場のお打ち合わせに、なぜかソラを連れて行くはめになってですね、、、
あー大変、、、と思いきや、意外と井上さんの子供達と意気投合。

おかげで、大人は大人で、じっくり現場打ち合わせができました。

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すっかり仲良くなって、
ちらっと見たら、ソラと同じ歳の女の子。

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右手に、現場でひろった棒を右手にしっかり握って、
女の子と2人、
窓辺に立つ姿が、
なんか、とっても、かわいくってですね、、、、。


ただ、それだけなんですけど、、、、、。


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ふだんは、オンナ気持ち悪い、、、、とかいうくせに、
なかなかやるもんです、、、、。
posted by 西久保毅人 at 00:50| 2011.8月の気づき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月04日

新建築

今月発売の、「新建築 8月号」集合住宅特集に、
ISANA(いさな)を掲載していただきました。

ケンチクの専門誌です。
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ふつうに生活していると、手に取る事がないかも知れませんが、
創刊から80年以上も続く、建築業界では権威ある雑誌で、
大学なんかには、図書館や、研究室に、ずらーーーーっと並んでいて、
ケンチク関係者だと知らない人はいないような、僕らにとっては、そんな有名な雑誌。


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こういう雑誌の紙面を飾るのは、華やかな有名建築家の人達や、
大きなゼネコンや、組織設計事務所の建物で、それは今も昔も変わりません。
、、、なので、僕にはあんまり縁がない訳ですが、、、、、
そんな雑誌のはじっこに、ちょこっと載せて頂きました。

でも、見る側からすると、誰が設計をしたかっていうのが大切かっていうと、そうではなくて、
大事なのは、自分にとって、

「いいなぁ、素敵だなぁ。」と思えるかどうか。

そういう建物と出会えるかどうかだと思うのです。

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それはもーう、かーなり個人的な話なんですが、

残念ながら、僕は、どうーも、

しこうが、
思考が、
嗜好が、
指向が、、、、、

昔からずいぶん偏っているようで、
学生時代、雑誌であんまりそういう建物に出会わなかったなぁ、、、、。

だから、逆にいうと、「いいな、素敵だな。」と思った建物が、人より少ない分だけ、
出会ったものの印象は、強烈に残ってですね、、、、。


、、、でも、学生の頃、それを人に言うと、

「、、、西久保さぁ、、、えぇ、、、、なんでコレなの?? 全然、ケンチク的じゃないじゃん。。。 」


なんて、言われたりする訳で、


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あぁ、、全然ケンチク的じゃないものしか、好きになれない僕は、
やっぱり、ケンチクは向いていないってことだよなぁ、、、、。
どうしようかなぁ、、、、完全に学部を間違えたなぁ、、、、、とまじめに思っていましたし、

「、、、じゃぁ、ケンチク的って、一体なに??」

「、、、じゃぁ、ケンチク的であるって、一体どういうコト??」

「、、、なんで、ツルツルで、ピカピカな、まっ白なな建物をみんなが、いいっていうのか、意味分からん、、、。」

とか、、、、。


悶々と、将来に悩む日々。
まぁ、バカな建築学科の学生の典型的なすがたですね、、、、。


でも、そういうバカな学生は、時代は変わっても、ある確率で必ずいるでしょうから、
今月号の片隅に載っているISANAを見つけてくれて、

「こういうのだったら、僕も設計をやってみたい。」

なーんて、思ってくれる学生が1人でもいたら、うれしいなぁ、、。
1人くらい、いるといいなぁ、、、。


でも、きっと、その学生も、

「、、、えぇ、、、、なんでコレなの?? 全然、ケンチク的じゃないじゃん。。。 」


って、まわりに言われるだろうけどねー(笑) きっと。




さて、
それにしても、わざわざ雨がやむのを待って、雨上がりに撮り直していただいた写真は、
しっとりととても素敵で、嬉しかったです!!!
ありがとうございましたー。

、、、、、あえて雨上がりっていうのも、よく考えたら偏ってますけどね、、、、、シコウが。

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さて、話は変わりますが、
サッカーの松田直樹選手が、死んでしまいました、、、。
ちょうど、今日のお昼に、この写真を撮ったころ。

本当は、もっと長く代表でも中心選手として活躍する機会があるべき選手だったと思います。
専門的なコトは知りませんが、とても、熱ーーーい気持ちの持ち主だったんでしょう。

僕の数少ない好きなサッカー選手の中でも、
とにかく、その熱い気持ちがそのまま現れたようなプレーと、面構えがとっても印象的で、好きな選手でした。


サッカーでも、ケンチクでも、僕が好きになる基準は、気持ちの強さだから。


本当に残念ですが、
ご冥福をお祈りします。。。。

posted by 西久保毅人 at 22:51| 2011.8月の気づき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月12日

おやすみのお知らせ

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posted by 西久保毅人 at 12:35| 2011.8月の気づき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月18日

そら

久しぶりに、佐賀へ帰省してきました。

まぁ、もちろん佐賀にもいろいろあって、
駅前や、商店街や、山や海や、、、、、といろいろあるけれど、
僕が、産まれ育った場所は、こんな風景。

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だから、


佐賀ってどんなところですか?


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って聞かれると、いろんな答えがあると思うけれど、
僕にとっては、

とてつもなく、空が大きなところ、、、、

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っていう答えが今は真っ先に浮かびます。


もうそれは、圧倒的で、
東京の空と同じ空続きとは思えないくらい
そのくらい、圧倒的に、近く、おおきい そら。



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その下では、ケンチクなんてどうでもよくって、
新しい家ができたり、道が広くなったり、パチンコ屋がたくさんできたり、、、、

いろいろあるけれど、

そんな人間の営みが、どうでも良いくらい、圧倒的な空のボリューム。

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そんな下で、さて、僕がトウキョウでやっているケンチクって、はたして何だろう、、、?

そんなコトを突きつけられるような、そんな

圧倒的な、そら。

posted by 西久保毅人 at 23:37| 2011.8月の気づき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月20日

?老街風情爾漫室内?

タイトルは、文字化けではありません、、、、。


台湾のLIVING & DESIGN 住宅美學 という雑誌に、
宗次さんの家 と 天川さんの家 を掲載して頂きました。

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、、、、というと、簡単ですが、
初めてガイコクの雑誌に掲載して頂きまして、、、、、。

しかし、たまたま依頼のメールを開いたから良かったものの、
基本的に、英語のメールみたいなヤツは、読まずに捨てちゃうので、
掲載の依頼と分かった時は、ビックリ。

、、、、もしかしたら、これまで捨ててたかも、、、、、。(汗) です、、、。

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一応、日本語のできる編集の方とのやり取りでしたが、
なかなかニュアンスが伝わりにくく、ちょっと大変でした。

しかも、、、、ですね、
写真を送って欲しい、とのコトでしたので、せっかくなので金子さんとか吉村くんとか、
プロの写真家に撮ってもらったヤツを載せたかったんですが、そういう写真は、
版権っていうのがあって、掲載料がかかるので、ダメ、とのコト、、、。


そ、そんな、、、
ただで使える写真なんて、ボクのしかないじゃーん、、、、、。

きっと、他の人のは、ちゃんとプロの人が撮った写真だろうに、、、、、。

あーあ。。。。




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そんな訳で、もう、やけくそのように、ボクの写真を大量に送ってみました。
、、、、きっと、

「、、、やっぱりこんな写真しかないのなら、今回のお話はナカッタ事に、、、」

っていう展開だろうな、、、、と、
半分はあきらめてたんですが、先日台湾から雑誌が届きまして、

でき上がると、それなりに紙面になりまして、、、、、、不思議なカンカクでした。

なので、写真のセレクションも、リンタロウが映ってたり、ノノが映ってたりと、
かなりゆるーい感じなんですが、
それが、またなんていうか、、、ちょっと新鮮でいい感じ。。。。


ボクがパチパチ撮ったヤツなんで、スリッパが写ってたり、荷物が置いてあったり、、、
と、もう、日本の雑誌ではきっと、ありえないような写真なんですが、
それを使っちゃう、、、という、いい意味でのユルさというか、大らかさが、
でき上がると、逆にいい意味で、とても新鮮でした。

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ふーん。。。。

こういうのも、ひとつの「ガラパゴス化」っていうのかな?

日本では、雑誌の写真って、一枚何百メガもある重ーいデータ撮影されていて、
しかも、JPGデータじゃダメで、ROWデータで撮影して、入校は重ーいTIFデータで、、、
とか、よく聞きます。詳しくないから知りませんが、、、。

しかし、今回のボクの写真なんて、そんなの想定してないから、JPGで、1メガ前後のフツウのデータ。
プロではないから、写真の質は別にしても、そんなデータでも、雑誌の写真になるコトが、
とても新鮮でした。


意外と、ガイコクでは、こんな感じでやってるのかもですね。
携帯電話やとかでよく耳にする、日本の技術や最低基準が高すぎて、
世界の市場では勝負出来ないという、ガラパゴス化が、実はこんなところでも
あるのかも知れません、、、、。


ボクは、こういうユルい世界の方が、性に合うかも、、、、。です(笑)。

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さて、しかし、、、、


掲載してもらったのはとても嬉しいコトなのですが、
悲しいコトに、、、、、、ですね、、、、



記事が、中国語で、読めません、、、、、、。(涙)


一裸大樹守護一個家、、、、?



どなたか、翻訳して下さーい!
posted by 西久保毅人 at 23:34| 2011.8月の気づき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月30日

屋上公園

先週、ひさしぶりに4年前にできた佐藤さんの家に、
ちょっと不具合を直しに行ってきました。

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公園の前に建つ、かわいいコンクリートのおうち。
屋上には土を入れて、緑化しています。

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完成してからもうかがう時は、どうもタイミング悪くて、
いつも、屋上に草のない季節だったので、今回は、ちょーどいい季節!

4年経って屋上がどんな風になってるかが
一番の楽しみでした。

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鳥が運んで来るのか、風で飛んで来るのか、、、、
いろんな草がたーくさん自然に生えていて、
佐藤さんが御自分で並べられたレンガの小道も、
時間が経って、とても良い感じに踏み固められていて、
なんだか、公園が、屋上まで続いているような感じ。。。。

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鳥達にとっても、空中庭園と思われているのか、
たくさん鳥が屋上にやってくるそうです。

そういえば、何気なく4年前に描いたスケッチみたい。。。。

建築はもちろん、新築時の良さもありますが、
時間が経つコトでしか、実現できない雰囲気や世界、質感があります。


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そういいうのが、とても嬉しくて、家もますます佐藤さんぽくなっていて、とても
嬉しかったです。


しかし、もっぱら、佐藤さんの悩みの種は、
屋上に来る鳥を、飼っているネコが捕まえてくるコトだそうで、、、、、、。


確かに、ネコにとっては、絶好のハンティングスポットでしょうけど、
あんまり野生に戻られても、飼う方は困りますねぇ、、、、、。



ネコはちょっと、想定してなかったなぁ、、、、。(涙)


posted by 西久保毅人 at 01:54| 2011.8月の気づき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする