ちょうど、うちの子供達に見せてなかったので、ノノとリンタロウを連れて行きました。

そういえば、佐藤さんの家では、
背の小さな佐藤さんスケールの広さや高さ設定をさせてもらったのですが、
白石さんの家は、もっと小さな子供達のスケール感を空間化する事を目指した家です。
たとえば、一般的な天井高2.4mなんかの寸法は、基本的に大人の大きさを基準にしたものです。だけど、子供にとっては、天井高1.2mでも十分に快適な空間でしょう。
もちろん、子供はどんどん大きくなっていくので、全てがそんなスケール感だと、とても家としては成り立ちませんが、そんな事を切り口に空間を考えていくと、家の設計がもっと自由になっていきます。
じゃあ、そんな段差で家を作ったら、
階段なんてなくったって、よじ登って暮らせるんじゃない?
そんな提案を積極的におもしろがっていただき、実現したのが白石さんの家。

全部の空間が1.2mの段差で連続しているので、姿は見えなくても声は聞こえたり、
平面的には近くにいるのに、ちょっと距離を感じたり、、、、、、、。
平面図ではかる距離以上に、近くに感じたり、遠くに感じたり、という微妙な互いの距離感がこの空間にはあります。

さて、ノノとリンタロウ。
こんな事を考える父をもっているんだから、さっそく登ってくれるかな?
と期待していたのですが、スイスイ登る白石家の子供達とは裏腹に、
「僕、台がないと登れなーい。」
「こわいこわい、だっこだっこ。」
と、お前はどこの家の子供だ、と思わんばかりにヘタレっぷり全快でした。。。。。。。
なかなか、子供は親の思うように育たないものです、、、、、、。