担当の遠藤君、監督の関さんとともにうかがいました。
どうやら今日は、世の中、勤労感謝の日、らしいです。。。。

点検、といっても、結局は久々にうかがうお住まいで、美味しい手料理を、さんざんごちそうになり、僕はといえば、修学旅行の学生のようにいろんな場所に座ってみては、ぼんやりと設計中の事、いろんな事を決めていったプロセスを思いかえしていました。
どんなに手塩にかけたおうちでも、引き渡してしまえば人のもの。
そんな僕らにとって、設計させて頂いたおうちにお邪魔するのはドキドキしますし、実は一番の勉強の機会でもあるのです。
さて、久々にお邪魔した若杉さんの家は、いくつかの補修工事や反省点はありましたが、とっても大切に、愛情をもって住んで頂いているという事がとっても伝わってくる、そんなおうちになっていました。
引き渡しの時よりも、だんぜん素敵な空間。
1年経って、そんな風に思える事はとても幸せな事です。
そして、その「 素敵さ 」や
改めて「 いいなー 」って思えるカンカク。
それが、何によってもたらされているかを、ずーっとぼんやり考えていました。

だから、実は、点検から帰って、一番最初に、若杉さんから届いたメールを読み返してみました。
そこには、ずいぶんまえに書いたこの文章の中の、「おうちやさん」としての僕に期待して頂いている事が書いてありました。
1年後のおうちにお邪魔して、なんで「いいなー」って、思えるか?
その理由は一つしかないと思います。
それは、「若杉さんに似合っているから。」
先日完成した「佐藤さんの家」にしても、「白石さんの家」にしても、
「似合ってる」から、いいなーって思える。
「似合ってる」から、かっこいい。
これからも、そんなおうちを設計していきたいとつくづく思いました。
お子さんの成長とともに、
これからもずーっと変わっていくんでしょうけど、
僕の中では、1年過ぎた今日、「 若杉さんの家 」は完成しました。

【関連する記事】