
いつもの事ですが、この家も、和田さんご家族と、この場所と、
出会ったからこそ生まれた すがた、かたち をしています。
最終案にいたるまで、あーでもないこーでもない、といくつもの実現しなかった案がありました。ですから、上棟の日というのは、僕らにとっては、
「よし、この案がやっぱり最高だったよーっ。大正解っ!」
というのを、実感として始めて確認する日でもあります。
もちろん、ある程度は、想像力を駆使して設定していくのですが、やっぱり想像は想像。
怖い部分も多少はあります。
「ここからは、あっちの抜けが感じられるはず、、、。」
「ここからは、あっちの緑がみえるはず、、、、、。」
いろんな場所でイメージしていた事を、始めてその場、その高さに立って確認できる日。
それが、上棟の日です。
まだまだ壁のない骨組みの上に立って、そこからの景色や、空間のつながりを確認します。

で、結果は、、、、、、、、、
もちろん、最高でした。
気持ちのよい、そして何より、和田さん一家ならではの楽しい家になる事間違いなし。
そんな確信を得た日でした。
家を構成する要素は、たくさんあって、
仕上げや、設備、こまかなディティール、御要望、コスト、、、、、、と、たくさんの複雑に絡み合う条件をまとめあげる事が設計の仕事です。
ただ、複雑な要素をずべてはぎ取ってもなお、残るケンチクの骨格。
和田さんご家族らしさを、一言で言い切るような強い意志をもった すがた。
そんな初原的な魅力をもったケンチクをいつも目指しています。
上棟後は、和田さんご家族のお気遣いで、その場で上棟式とお食事を頂きました。
だんだん寒くなってきましたが、やっぱり、上棟の場で、ご家族、職人さん、設計者と一緒になって、飲んで、食べて、にぎやかに過ごすのは最高ですね。
なぜなら、家は、飲んで、食べて、にぎやかに過ごす場所なんだから、、、。
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