2021年07月28日

残すべきもの

目の前はもう8月ですね。


先日、もうすぐ完成予定の小池さんの家にて、
セルフ和紙貼りとセルフ塗装を小池さんご家族と行いました!

超〜暑いので水分補給は多めに準備して。。。

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そうそう実は、この4月からニコは新体制で、
嬉しいことに
新しい若者スタッフ2人と、アルバイトの大学生などもちらほら来てくれるようになりました。
同業者の間では、設計事務所で働きたい若者がいない、求人しても来てくれない、
などの嘆きをよく聞くんですが、夏のインターン希望者ももうほぼ満員状態。

どうしてなのか分かりませんが、とても嬉しいことです!


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新人スタッフの細根さんと岩下さんは
飲み込みが早くて結構いろんなことに慣れて頼もしいんですが、
とはいえまだまだ1年生。

ニコでは恒例の
こういう御施主さんと一緒に施工する、っていうイベント自体が
初めての経験なので、準備から何から初体験でした。

「養生って何??」

「マスカーって何??」

「ハケは何用と何用がいるの??」

「カッターなんてどの場面で使うの??」

「現場監督さんには何て伝えればいいの??」


やった事がない事を、想定する、って一番難しい事だと思うのですが、
一生懸命想像して、先輩に話を聞いて、また想像して、、、を繰り返して、なんとか当日を迎えました。


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これからの時代、どうなっていくのか分かりませんし、
最近は「もう完全リモートで会社行かなくって楽だよ!」
って人の話もたくさん聞きます。

僕もどうすべきかという設計事務所の未来をいつも想像するんですが、
僕は、建築が人が過ごす場所である以上、自分の肌で感じたカンカクを現場で身につける事は絶対に失ってはいけないと
思っています。

その素材を触ってみる、貼ってみる、塗ってみる、失敗してみる、
そして後片付けをしてみる、、、、、
という超原始的な体験にこそ、最高のクリエイティブの種があるからです。

織田裕二じゃないけれど、

「事件は現場で起きてるんだよ、室井さん!!!!」

と思いますし、その経験があるからこそ、
「じゃあ次はこうしよう!」とか「次はこうしてみると面白いかも?」
みたいな次の発想が生まれてきます。



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建築を作ることは、
理屈じゃなくて、たくさんの理不尽さや不都合さを受け入れていく事です。
それは決して大学の机上の勉強では身に付かない事でもありますし、
どんなに学生時代に優秀な学生でも、そこで折れて建築の世界から離れていく人も多いのが現実です。

でもそれは全然マイナスのことじゃありません。
むしろ、その現実と理想のあいだに、最高に感動できる瞬間があり、
想像すらしてなかった空間が立ち現れるチャンスでもあります。

体験から生まれるアイディアや気づき。
時には失敗した後悔。
それをまず仲間と共有できる喜び。

さらには、それをお施主さんと共有できる感動。

バラバラだったはずの感情や情報が、ある時脳みその中で繋がり始める瞬間があります。


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そしてたった1日でも、現場で立場を超えて作業して、
一緒にご飯を食べる事。


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「工事は終わりそうだけど、
 もしかしたら、、、、ここからが建築の始まりなのかも?」

僕はいつもそういう風に思わせて頂きます。

鉛筆も、パソコンも持たずに
夢中で現実の空間を作る作業をしていると、
その瞬間、いつも社会人一年目の気持ちに戻れるのです。


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、、、、とまぁ、固い話は抜きにしても、
やっぱり現場作業は、その人の今まで分からなかった性格とか気質も分かって
面白いもの。


「お、雑だと思ってたけど、案外職人気質だなー」

とか

「お、全体の進行を見ながら、欠けてる作業によく気がつくなー」

とか。


こういうのは、事務所でのデスクワーク中ではなかなか感じる事ができません。

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そういう意味で今回、若者たちの新しい素敵な面を見れて、
ますます信頼感が増してきて嬉しくなりました!


こういうの、
大企業の新人研修に絶対いいと思うなー。


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さてさて、そういう訳で
最後は、暑さのあまり深い海の中でのモダンダンスのようなカオスな状態になって終了(笑)。

小池さんの家は、8/7(土曜)にオープンハウス予定で進行中です。

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早く養生が全部取れて、完成した姿を僕もみたいなぁ、、、、。
お楽しみに。
posted by 西久保毅人 at 23:29| 2021.7月の気付き | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする