少し涼しくなってきたので、この季節からの上棟式は、
鍋物、汁もの、そしてお酒は熱燗、お湯割の季節です(笑)。

さてさて、前回となんだか続きますが、
今回、上棟した木元さんちも、家を作るにあたって、
「植物園のようなサンルームが欲しい!」
っておっしゃるくらいに、植物愛に満ちたご家族。
なので、家の一階部分が、少しいびつに引っ込んでいるのも、
できるだけ土の地面を残すためです。
もちろん、家として必要な大きさはご家族によって違うんですけど、
そのまんま地面に根を下ろしてしまうと、都市住宅では、木を植えるスペースが
なかなか残りません。
なので、ここは、毎回手を変え品を変え、、、、。

もともとの敷地も、なんだか、へんてこな形をしていたのもあり、
最終的には、
「くの字」に曲がったような平面のおうちになりました。
土の地面をできるだけ残しながら、街と敷地にうまく馴染むような形になったのですが、
模型を作ってみると、なんだか、
巨大な生き物が、地球に舞い降りたよう、、、。
そういえば僕は、
なんていうか、シンメトリー恐怖症なところがあるんですよねー。
なんで?って言われても、うまく答えられないんですけれど、、。
なんか、シンメトリーな形態って、
スキがなさ過ぎるからかなぁ、、、。
案外、プランニングの基本は、シンメトリーな形状をしている時もあるんですが、
敷地や街や、ご家族の暮らしを想像しているうちに、
どんどんシンメトリーが崩れていきます。
さてそんな骨組みのおうちに入ると、
なんだか、恐竜のお腹の中にいるみたい。
くびれた大空間だからか、余計に生き物みたいです。
上棟式は、総勢20人以上で盛大に行いました。
基礎屋さんから、大工さん、屋根屋さん、ガラス屋さん、、、、と
5メートル以上もあるベニヤのテーブルからもはみ出たちゃうくらい。
今の時代、
日本中を探しても、こんな盛大に、
現場で飲んで食べてという上棟式をしている現場なんてないよー、って聞きますし、
それが今の時代なのかも知れません。
ぜったいやった方がいいのにねー。
さてさて、そんな、現場で飲んだくれる親や僕たちをよそに、
お子さんは、大工さんやケンチクカになりたい、とでも言うのかと思いきや、
「恐竜博士になりたい!」
とのコト。

あはは、大丈夫!
恐竜博士も、大工さんも、ケンチクカも
だいたい同じような職業だから(笑)。
完成が楽しみです。