2019年11月09日

恐竜博士

年末に向けて、上棟が続いている今日この頃。

少し涼しくなってきたので、この季節からの上棟式は、
鍋物、汁もの、そしてお酒は熱燗、お湯割の季節です(笑)。


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さてさて、前回となんだか続きますが、
今回、上棟した木元さんちも、家を作るにあたって、

「植物園のようなサンルームが欲しい!」


っておっしゃるくらいに、植物愛に満ちたご家族。

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なので、家の一階部分が、少しいびつに引っ込んでいるのも、
できるだけ土の地面を残すためです。
もちろん、家として必要な大きさはご家族によって違うんですけど、
そのまんま地面に根を下ろしてしまうと、都市住宅では、木を植えるスペースが
なかなか残りません。

なので、ここは、毎回手を変え品を変え、、、、。




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もともとの敷地も、なんだか、へんてこな形をしていたのもあり、
最終的には、
「くの字」に曲がったような平面のおうちになりました。

土の地面をできるだけ残しながら、街と敷地にうまく馴染むような形になったのですが、
模型を作ってみると、なんだか、
巨大な生き物が、地球に舞い降りたよう、、、。




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そういえば僕は、
なんていうか、シンメトリー恐怖症なところがあるんですよねー。
なんで?って言われても、うまく答えられないんですけれど、、。

なんか、シンメトリーな形態って、
スキがなさ過ぎるからかなぁ、、、。

案外、プランニングの基本は、シンメトリーな形状をしている時もあるんですが、
敷地や街や、ご家族の暮らしを想像しているうちに、
どんどんシンメトリーが崩れていきます。


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さてそんな骨組みのおうちに入ると、
なんだか、恐竜のお腹の中にいるみたい。

くびれた大空間だからか、余計に生き物みたいです。


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上棟式は、総勢20人以上で盛大に行いました。
基礎屋さんから、大工さん、屋根屋さん、ガラス屋さん、、、、と
5メートル以上もあるベニヤのテーブルからもはみ出たちゃうくらい。

今の時代、
日本中を探しても、こんな盛大に、
現場で飲んで食べてという上棟式をしている現場なんてないよー、って聞きますし、
それが今の時代なのかも知れません。



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ぜったいやった方がいいのにねー。


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さてさて、そんな、現場で飲んだくれる親や僕たちをよそに、
お子さんは、大工さんやケンチクカになりたい、とでも言うのかと思いきや、

「恐竜博士になりたい!」


とのコト。


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あはは、大丈夫!



恐竜博士も、大工さんも、ケンチクカも
だいたい同じような職業だから(笑)。


完成が楽しみです。
posted by 西久保毅人 at 22:52| 2019年の気づきとカンサツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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