2019年04月11日

Lemonの匂いとせんせいスイッチ

そうそう、この4月から、
2年ぶりに、大学で教えるコトになりました!

毎週火曜日、週一回です。

大学は工学院大学建築学部。

2年前までやっていた明治大学は、母校ってコトもあり、
教えに行く、っていうよりも、なんか母校に後輩を指導しにいくぜっ、っていう感じが
強かったなぁー、って今思えば思いますねー。

懐かしさもあって。

でも、今回は初めて足を踏み入れる大学のため、
いろいろと緊張感がありました。

周りも初めてお会いする先生達ばっかりですしね。
校風も、何もかも初めてで、それが、かえって新鮮でした!

やっぱり、人生、よその風に当たるものです。


しかもですね、、、、、
何が一番新鮮って言えば、
今までは、なぜかずーっと、3年生を教えていたんですよね。

たった1年の違いなんですけど、結構、違います。
3年生っていえば、後半になるともうすぐ進路や就職を考える時期だったりしましたし、
何より、ハタチ超えてるから、お酒も一緒に飲めます(笑)。

でも、2年生じゃぁねぇ、、、、今の時代、さすがに無理ですねー、残念。

だから、この1学年の境界線って、思いのほか、デカイんです!



それと、
もうひとつ、個人的に感慨深いのはですね〜、、、、

実は、僕の長女ノノも現在、大学2年生!(建築学科じゃありませんし、別の大学ですけど、、、)


だから、自分の娘と同級生の子達を教えるわけなんですよ!!!!!

それが、ちょっと衝撃でもあり、いよいよか、、、、という感じもあり、
複雑なお年頃の46才、、、、の春な訳です。



それと、
これは、意外かも知れませんが、
僕、今まで、大学で住宅設計を教えたコト、ないんです。

そもそも、僕、住宅にあんまり興味ありませんし、
せっかくなら、街とか商店街とか、学校とか、保育園とか、飲み屋街について考えたいって思ってたので、

自分で授業内容を考えて良い時は、
これまでずーーーーっと、そういう授業をしてきたんです。


しかし、今度の大学では、2年生の最初の授業は、なんと、「住宅」!!!!!
まぁ、どこの大学でも最初はそうなんですけどね、、、。


住宅か〜!


しかも、2年生か〜!

そんないろいろ初めてづくし。


2年生。。。。。。


そんな複雑な想いで行ったんですが、
みんな真面目そうだし、キラキラした目を見てたら、
だんだん、僕の中の「せんせいスイッチ」が、
久しぶりに入っちゃったのを感じました。

「そっかぁ、、この子達にとって、これが、初めての設計になるんだよなぁ、、、。」



、、、、、まぁ、しかし、ジンセイ、そう甘くはないよ。


以下は、僕の大学2年生の最初の住宅の課題の実話です。



僕にとっての初めての忘れられない住宅の課題。

胸に残り 離れない 苦いLemonの匂いのする思い出。。。。。


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こんな風に、始め、敷地を与えられたんですよね。
で、住宅を設計しろ、と。


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今考えると、何で??って思うんですが、
当時の僕は、もう、何から手をつけていいのか?何から考えていいのか?
さっぱり分かりませんでした。

でも、周りの子達は、どんどん進んでいくんですよね〜、不思議と。。。。

僕は、ほーんと、こういう時、
フリーズしちゃう学生でした。

時間ばかりが過ぎて、一向に進まず。

「わからないところが、わからない。」

まさに、そんな感じでしょうか?




でも、ある時、神が降りてきたんです!!!!!

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「地面だと考えるからどう置いていいのか分からないんだ。

 ぜんぶ、池だと思えば、何か、浮かべたくなるんじゃないか??」と。(笑)


19才の西久保毅人に、初めて舞い降りた神のお告げ。


いやぁ、やっぱり、僕は凡人じゃなさそうだ!


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そこで、迷うコトなく、僕の頭には、船が浮かびました!


「船だ!」


一番、曲っちゃいけない角を曲ってしまったコトに、
2年生の僕は、気づきもしないばかりか、
イメージは、どんどん膨らみます。


イメージが膨らみすぎて、
道から離れて浮かべちゃったので、家に入れないコトに気がついたのは、
ずいぶん、経ってから、、、、。


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でも、
神が舞い降りた僕には、あっという間に、解決策もサクサク浮かびます!

「橋をかければいいんだ!」


もはや、他人の意見も耳に入ってこない無双状態(笑)。


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そんなナチュラルハイな僕は、
大きく脱線してしまっているコトに、
気づきもせず、
徹夜もなんのその、
気づくと、大きな船のような模型を完成させていたのです!


、、、、、本当に、迷いもせず、とはまさにこのコト。



「ぜったいに、いちばん褒められるに違いない!!!」



そんな確信を胸に、
提出日、ニコニコしながら、
「船」を提出に行ったのです。






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なんていうか、、、、、

まわりの人の、くすくすっ、
っていう、笑い声が、未だに忘れられませんし、
隣では、


「この住宅のコンセプトはですね、、、都市のメタファーとして、、、、、」

と、サラリーマンのプレゼンのようにさらさら説明してる子もいたりして、


「コンセプトって???メタファーって???」



と、さっそくザ・トウキョウに、砕け散った19才の春でした。



夢ならば どれほど よかったでしょう?


胸に残り 離れない 苦いLemonの匂い。



いやぁ、何の脚色もない実話なだけに、忘れられない思い出なんですよねぇ、、、。
余談ですが、その次の課題も、その次も、こりずに似たような展開だったんですよね、、、まったく。

ほーんとに、心から、何していいのか、分からなかったんです。本当に。
これがトラウマになり、
「住宅なんて、二度とやりたくない。」
と、ここから数年にわたり、単なる被害妄想と、苦手意識がめばえた訳です。。。


そんな僕が、20年以上たって、
大学で住宅設計を教える立場になったり、
もうすぐ家づくりの本を出版しようとしてるんですからね〜。
ジンセイは謎です、、、、。


さてさて、
こんなバカな学生、イマドキいるかなぁ、、、、。

いたらうれしいなぁ、、、。


というか、学生って、こうあるべきじゃないんでしょうか?(笑)


楽しみです!!!!
posted by 西久保毅人 at 19:00| 2019.4月の気づき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする