2007年07月01日

建ち並ぶ街並みのなかで。

87.KOBA.jpg

遅ればせながら、小林さんの家の点検に行ってきました。

この敷地は、新興住宅地だったため、すべてが新築の街です。
完成後1年以上過ぎた、建ち並ぶ住宅の中で、小林さんの家だけが、空気が違います。

もちろん、設計がいいんですけど、、、、、

それはさておき、それ以上に、圧倒的な違いは、土の残り方です。

86.KOBA.jpg

なぜか、新しい住宅を建てる人は、敷地をすべて、コンクリートで被いたがります。
ハウスメーカや建て売りも当たり前のように、覆います。

草が生えるから?
猫がうんこするから?
水溜まりができるから?


まあ、理由はいろいろあるんでしょうけど、それで失うものの多さをいつも僕は考えます。

小林さんの家は、別にまわりより極端に小さく作った訳ではありません。
ただ、建物をつくる事で発生する「空地」、つまり、土の残し方を一生懸命考えた住宅です。

「それに、何の意味があるんだよ。汚れるだけじゃん、、、。せっかく、シンチクの家をツクルノニ、、、、。」



実は、僕も、まだうまく説明できません。


ただ、たくさんの住宅を設計させて頂き、現場に立ち会い、完成を見届けるたんびに、この思いは強くなるばかりです。

ホント、うまく説明できないんです。

でも、ただ、

「今度ぜひ、うちの子供達を連れてきたいな。」

と心から思えるという事。

「こんど、枕木でも引こうかと思うんですよ。草むしりは大変なんですけどね。ハハハ。」
と苦笑いの小林さん御夫婦の笑顔がすてきだった事。


たぶん、それだけなのかも知れません。


ただ、ケンチクは、そんなにエラくなくていいのだ、といつも思うのです。


恐竜の骨のような天井の、小林さんちに久々に訪れ、そんな事を思うのでした。


88.KOBA.jpg
posted by 西久保毅人 at 13:06| 2007.7月〜9月の気づき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする