2018年03月24日

ニコの「つぼノート」

気がつくと桜満開!

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先週末は晴天の中、
新さんの家のオープンハウスをさせて頂きました!

たーくさんの方にご来場いただき、
とても楽しい一日でした。

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さて、新さんのおうちが建つ街は、入り組んだ路地が多い街。
そのおかげで、車通りはほとんどないので、とてものんびりした住宅街です。

あんまり道路が整備されていないのが幸いして、
どこまでが道で、どこからが敷地か、ぱっと見、曖昧な街です。


新さんのお家は、そんな露地の突き当たりにあります。

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敷地は、69u。
そんなに大きくはありません。


でも、一軒家の場合、
そんな数字を意識して暮らすわけでもなく、
街や道や風景とのつながりの中で、

「あぁ、まさに、この街がシキチなのだ!」

って思えたら、
いくらでも、気持ちのいいおうちは、作る事ができるんじゃないかなー、といつも思っていますし、
コジン的には、
なんだか、人間の大きさに近いこのくらいのサイズ感は、
僕は、とても好きなのです。


、、、、、、あー、だから、超豪邸!って感じの仕事がニコには来ない訳だ、、、、、(笑)

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さて、
どのおうちでも、僕が一番大切にしているのは、

「つぼノート」

です。

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そのご家族ごとのイメージの詰まったこの「つぼノート」には、
そのご家族ならではの「好き」や「たのしい」や「気持ちいい」が
たくさん詰まっていて、

そのご家族ごとの「好き」や「楽しい」や「気持ちいい」と、
街をどう繋げていくか?
っていうのが、本当に安心して暮らせるおうちになるカナメだと思っているからです。


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、、、、、あっ、
山崎さんがお子さんと来てくれたようなので、ちょっと中断。

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新さんのおうちの前には、
こんな風に使えるような、穴の空いた小さな壁を、
家と街のあいだに作りました。

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人通りのない路地も、こんな風に楽しめたら、子ども達もたのしいだろうなー、
っていうのと、
結構密集した住宅地ですので、安心して窓が開けて暮らせるためには、
何かしらのスクリーンを作ったほうがいいな、と思ったから。

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とはいえ、
ゆるやかに、街とは繋がった感じで、、、、、。

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ほんの、ちょっとしたしつらえなのですが、
この塀と穴のおかげで、
シキチ全体を楽しめるような空間になっています。


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そのままお庭からおうちに入ると、こんな感じ。

ちょっと くいっ、とへの字に曲がったテーブルと、
大黒柱がお出迎え。

庭の続きのような吹き抜けの空間に、
モルタル仕上げの部屋が浮いているのが分かります。

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玄関から入ると、、、、

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こんな感じです。

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玄関の脇には、
綺麗な色のトイレと収納があります。

玄関の向こうにトイレがあるのって、
個人的には僕、好きなんですよねー。
昔のお家みたいで、ちょっと気分転換にもなるし、
何より、お客さんも気兼ねなく使えますしね〜。

出がけに、「あっ、おしっこーっ」
って時にも、、、、、。

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そうそう、新さんのおうちの特徴は、
超密集地でありながら、
1階リビングである事です。


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せっかく道路を取り込んだようなおうちなんだから、
子供達が、

「ただいま〜」

と直接帰ってこれるようなおうちだといいですよね〜。

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キッチンの奥には、
華やかな柄の壁紙のパントリー。

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その隣の小さなお部屋は、
ハタノワタルさんの和紙ばり仕上げ。


、、、、という具合に、
小さなお家なのに、その中に、
小さなお部屋がちょこちょこあるのも、
新さんちのポイント。

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結構、暗めの色の内装なんですが、
こんな密集地でも、自然光がたくさん入ってくる1階リビングって
できるのです。

昔の日本家屋がそうだったように、
実は、家の中って、
少し暗めのほうが、逆に窓や外の光が印象的に感じられて、
気持ちが外に飛んでいく、、、、っていうか、
外部と一体な感じがするんですよね〜。。。。

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そして、丸太は、
必要以上に太いコトが大切(笑)。

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このピンクの和紙ばりも、ハタノさん。
その裏に、テレビ台とエアコンがあるんですが、
弧を描く素敵な壁にするコトで、
小さな家の中で、テレビやエアコンが目立たないようにしています。


さて、2階へ、、、、。

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2階へ上がると、
ちょうど吹き抜けに面したこんな場所にでます。

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2階は、中央に吹き抜けに面したちょうど寝室があって、、、、


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そのうらのクローゼットと寝室も、廊下をかいしてクルクル回れるし、


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小さな平面なのに、
テラスをかいしても、クルクル回れる。


名付けて、

「2重クルクルプラン」

なのです。

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これは、寝室に開いた穴から、
1階や、テラスを見ているところ。

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どのシーンもそうですが、
空間の奥に空間があって、その奥にまた空間があって、街があって、、、、
っていう具合に、
多重に空間が重なり合っていくようになっています。

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数字だと、「数メートル」や「数歩」の距離でも、
こういう具合に、重なり合うコトで、
体感としての奥行きがうまれるんでしょうね。

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空間ごとに、割と強い素材で切り替わっているのも、
大切なコトで、奥行き感を倍増します。

特に「外壁みたいな」ワイルドな素材は、
不思議と、家の中に、「外感」を
連れて来てくれるのです。


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これは、2階の奥のファミリークローゼット。

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ブルーは、ポーターズペイントのフレンチウォッシュなので、
ムラがとても綺麗です。

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黄色いお部屋は、将来の子供部屋です。

廊下部分は、
なんていうか、渡り廊下感や、橋感を出して、
外の道みたいに感じてもらえるといいなと思って、
デッキ材を、デッキを張るように貼ってもらっています。

こういうのも、結構大切。


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そして、3階にあがると、、、、、

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3階は、お風呂とテラスなんですが、
斜線制限で、ギリギリできた小さなスペースを、
畳の間にしています。

通称、「不思議な間。」


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奥のほうは、立てない位に低いんですが、
和室だから落ち着きます。

「洗面所から入る和室??」

って変な感じですが、
3階で洗濯物干して、取り込んで、、、、、、
って思うと、
きっとここに一旦、洗濯物を取り込むのに
重宝しそうです。

しかも、
この奥の開口から、洗濯物を落すると、
実は、
下がクローゼットになっていたりするんですよー、実は!

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僕が泊まる時には、
ここに寝たいものです、、、、、。(笑)

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3階のお風呂は、
登るの、少し大変かも知れませんが、
その分、テラスもあったり、空が見えたり、、、、、と
3階ならではのリッチな空間。


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僕は、個人的には、
和室もあるし、
この3階で一人暮らしできそうです。



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密集地ですが、
街の空地と連続しているので、それも気持ちいい。

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、、、っていう具合に、
3階までご案内しましたので、
下に降りてみましょう。

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もっともっと説明したいコトは、
溢れるくらいにあるんですけどね、、、、、

でも、
正直言うと、
結局は、新さんのおうちで実現したかったのは、
子ども達のこんな風景。

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まだまだトウキョウだって、捨てたもんじゃなくって、
内でも外でも関係なく、
道端で座り込んで遊ぶ子ども達が、いつまでもいて欲しい。

敷地境界や面積や地価なんて、街の子ども達には関係ないですから、、、、。



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そんな風景を、
一生懸命、家を設計しているフリをして
作っていきたいな〜、といつも思っているんですけど、、、、。







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僕のフリ、バレてないかなぁ、、、、、。

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バレバレだろうなぁ、、、、、。

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でもね、、、、

一つだけ、僕が心から確信しているのは、

たとえば、虫がたくさん食べに来る野菜が一番美味しいように、

子供達や野良猫が寄ってくるような家や街が、
いちばん居心地がいいに違いない、

っていうコト。

だって彼らは、本能で、身体で、感じる生き物だから、、、。

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さて、
夜も更けてきました!

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新さんの「つぼノート」

新さんらしい暮らしのイメージや、たくさんの「好き」が
詰まっていて、
中には、

「ソレ、確かにいいですけど、、、、、

 好き、って言うだけはタダですけどね、、、、お金かかりますよぉ、、、もう、、、。

 しかも、シキチ、そんなに大きくないですし、、、、。」

っていうのもあったりして、どこまで実現できるか分からなかったんですけど、
完成してみたら、
僕たちの想像以上に、新さんご家族っぽい家になった気がしました。


なんでも、言ったもん勝ちですね〜(笑)!新さん。

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でも、、、、。

実はつぼノートにはなかったんですけど、
写真を見返していると、
一番最初に、新さんがおっしゃってたおうちのイメージが
実現できたような気がして、
それが、僕は一番嬉しかったかなー。

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「、、、起きてる間は、ほとんど家族みんな一緒の場所で、食べたり飲んだり、ごろごろしてて、

  眠たくなったら、、、、、、、、ハイ、解散。みたいな。」


そんなおうち。



さて、お引越し後にうかがうのが楽しみです!
posted by 西久保毅人 at 22:21| 2018.3月の気づき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする