世田谷区の緑道沿いに建つ、「ひとつながりの家」の
オープンハウスを行わせていただきました!

毎度、毎度のコトですが、
写真を撮りすぎてしまい、、、、、、、。
後で選ぶ手間を考えると、絶対に少ない方がラクなのは
わかっているんですけどね。。。

もうそろそろ、いい加減、
馬力だけで何でもやろうとするのは考えものだなぁ、、、、、と
思うんですが、なかなか人間、変われるものではありませんねー。。。。

でも、写真にしろ、設計にしろ、、、、。
実はこういう、褒められたものではない姿勢、っていうのが、
実はニコの根っこであるんだろうなぁ、、、っていうのもやっぱり
うすうす感じてはいます。
なんていうか、、、。

やるかやらないか、ならば、やった方がいいじゃん。
ラクで楽しくないのと、大変だけど楽しそうな選択肢があったら、
そりゃ、楽しそうな方に進むでしょ。

例えて言えば、それはジンセイに置いて、
もし、目の前に、
かき分けて入れそうな生垣があったら、、、、、、。
あなたは、どうしますか???
っていうコトかも知れません。。。。。


前置きが長くなりましたが、
そう、この「ひとつながりの家」は、
僕と同じ(たぶん、、、)
生垣かき分けタイプの
5人家族のためのおうちなのです!

さて、、、、、
そもそもこの敷地。
どういう形状か、っていうと、
一般的には、旗竿敷地といわれる形状をしています。

なので、道路と接している部分は、3mの通路のみ。
ただ、その先の北面は、もともと川だった場所を埋め立てられて、
今では桜並木の緑道になっていています。

、、、、もし僕が、ここんちの子供だったら、、、、。

ぜーったい、緑道から学校行くだろうし、
緑道から帰ってくるよね、、、、、きっと。

まちがいない。


そして、
おうちが出来ちゃう事で、
せーっかく、
通路から緑道まで気持ち良く抜けているのに
それがふさがっちゃうのも、、、、

もったいない。



そして、
こんな環境に、
しかも、3人のわんぱく兄弟がいるのなら、
お友達のたまり場になるのも、、、、、、。



決まっている。

じゃぁ、そんなどろんこの子供達が
家の中でも走り回るんだったら、、、、

ぐるぐる回れた方がいいに違いないし、、、、、、


床の素材だって、よごれを気にせずに、
むしろ、子供達の足の裏のあぶらが
つけばつく程に、
味わいの増す素材がいいに、、、、、、、


違いない。



、、、、、と、
そんな風にですね、、、、

違いない、とか間違いない、とか。
めったに断言しない僕ではありますけど、
なぜか断言できてしまう自分がいます。
そりゃそうですよね、、、、。


僕たちもむかし、
子供だったんですから、、、、、、。


、、、、とそんな訳で、
設計趣旨は、以上になります、、、、、。(終わり)


、、、と、したいところでもありますし、
実は、ほーんとにこれがこのおうちの全てではあるんです。

そのくらいに、
暮らす、っていうコトは、動物的で、初源的なものだと思うんですけど、
そういう妄想に近いようなイメージが、
「ほんとうに何十年も続いて欲しい」
って思った時。
実は、もう少し工夫が必要になってきます。

たとえば、
このおうちは、大まかには、1階がコンクリート造で、
2階が木造になっています。
でも、床にしても、壁にしても、
将来、壊せる壁、抜いちゃえる床、、、、、
そんな仕掛けをたくさん作りたかったので、
平面的にも、断面的にも、
コンクリートと、木造が編みこまれたような作り方にしているのです。

おうちの大きさ、と
その時の家族の大きさ。
それは必ずしもイコールではありません。

割と大きなおうちなんですが、
実は、まだ、6帖一間に、おふとん3枚しけば、
十分5人寝れちゃうような、、、、、、、
そんな小さな家族です。

そういう時期の幸せは、
今しかないから、ぎりぎりまで堪能して欲しい。


でも、順番に、
「一人で寝たい。」
とか言い出すよねー。



でも、じゃあ、部屋があればいいって訳でもなくて、
3人いたら、
勉強は、別がいいけど、
寝るのは、一緒でいいとか、、、、、。

逆に、寝るのは、別がいいけど、
勉強は、別がいいとか、、、、、。


めんどくさいのは、
お兄ちゃんとは寝てもいいけど、
お姉ちゃんは、別がいいとか、、、、、。

そんな風に、これからの20年位は、
一つの家の中で、いろんな欲求や、距離感が
生まれてくるでしょう。
、、、、子供は離れたいけど、
とーちゃんは、ホントは一緒に寝たいのになぁ、、、、、も含めて。。。。


そんな時に、
ネコが光をたよりに気持ちがいい場所を選んでいくように、
家の中にいろんな居場所があって、
その都度、その都度、
距離感と関係を紡いでいけるように。

家の中でも、街のような出会いがありますように。

いつまでも、いろんな大きさがありますように、、、。

そんなコトを思いました。


そして、もっと先の未来は、子供との関係だけでもありません。

もしかしたら、おばあちゃんが住むコトになるかも知れませんし、、、

、、、、一時期は、子供達が巣立っちゃって、
ガラーンとしている時期もあるかもです。

そういう時には、緑道沿いに、
レストランでも開きましょうね〜。

街の子供達の寺小屋でもいいですね!

そして、もっと先の未来。。。。。

子供達が、孫を連れて帰ってきて、二世帯住宅の相談に、、、。

息子:「あのさぁ、、、、とうちゃん。
相談があるんだけど、、、、、。」

息子:「子供達も、じいちゃんち好きだしさぁ、、、、、
俺もやっぱり、できたらこの家で子供育てたいんだよねー。。。」

息子:「でもさぁ、、、、困ったコトに、問題は、
ヨメさんは、キッチンとか玄関は別がいいっていうんだよねー、、、、、。」
じじい:「嬉しいけど、、、、それは困る、、、、。
なぜならこの家は、ひとつながりの家なんだから。」
息子:「そこでさ、、、、、。
階段も二つあるし、、、、。
表向きは、完全2世帯っぽくして、ヨメさんの機嫌を取りつつ、
、、、、、コッソリ、
子供達用とじいちゃん達のひみつ階段を作っちゃえば、、、、、」

息子:「結局、この家、ひとつながり、
のまんまじゃね??」


、、、、そーんな妄想は広がるばかり。。。。
数十年後の設計依頼。
心からお待ちしております!!!!

ひとつながり 人つながり。
結局は、人がつなげていく
ひとつながりの家。

そんな時に、いくらでも変わっていけるように、、、、。
すがたを変えても、この場所で住み継いでいけるよう。

さーて、お引越し後にうかがうのが楽しみです!
縁日、、、、、、何十人集まるでしょうねっ!!!!