2016年10月25日

インナーテラスちゃん

いつの頃からか、「インナーテラス」っていう言葉が、
僕たちの図面の中に現れ始めました。


ケンチクの設計は、おおざっぱには内側を作る事だと思われがち。
でも、気持ちのいい内側を作るためには、
実は、気持ちのいい外側がないと、内側は気持ち良くならないのです。

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しかも僕は、閉所恐怖症ぎみなんで、
ついつい、内側の設計よりも、居心地のいい外側の設計にばっかり気がいってしまいがち、、、。

先日も、

「、、、ニシクボさん、、、この案、とても気持ちよさそうですけど、、、、、
  さすがに中が狭すぎます、、、。」

って、言われたような気が、、、、。(汗)

気のせいかな、、、、。

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まぁ、でもなんでも自分の都合のいいようにとらえて、
何度転んでもへこたれないところが僕のいいところなんですけど。。。。。

要は、半分外で半分中のような場所のコトで、
インナーテラスって言ったり、ピロティーって言ったり、言い方はいろいろなんですけど、
そんなどっちつかずの場所があると、暮らしはとても豊かになるなぁ、、、って思うのです。


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さて、ではなんで気持ちよさそうな場所なのに、なかなか実現しにくいかっていうと、
それは、そのどっちつかずさが原因でもあります。

ていうのは、そういう空間は屋根や壁がある訳だから、
あと一歩で「内側」なんですよね。。。。

ってコトは、窓さえつけたら「内側」になるのにもったいない、、、、っていう心理が
どうしても働いてしまうのです。法律的にも床面積に入っちゃいますからね、、、、。

どうしても「もったいない感」がでてしまう、、、、という切ないインナーテラスちゃんなのです。

あと一歩で「内側」
あと一歩で「外側」

書いてると、このあと一歩を残すコトが大事なのかなぁ、、、っても思います。


「あと一歩で感」、とでも言いましょうか、、、。

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と、そんな訳で、
へこたれない僕は、ここ数年、
機会がある度に手を替え品を替え「インナーテラスちゃん」をプレゼンの中に
仕込んできたんですけど、なかなか実現しない、、、、っていうのが実際のところ。
うーん、なかなか難しい、、、。

そういう意味で、
実は、初めて実現させていただいたのが、この写真の「奥原さんの家」だったんです。

残念ながら、オープンハウスをしなかったんですけど、
そういう意味で、ニコのインナーテラスって言えば、実はこの奥原さんちが実現したのが最初。


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完成したのはもう3年前になるんですが、
つい先日、ぶらっと寄らせていただきました。



奥原さんは、植物を育てるのをとても楽しみに家を建てられたんですが、
地面から生えた蔦がインナーテラスまで伸びてきて、とっても素敵なインナーテラスに
育っていました!
外観としても、この場所のおかげで、カーテン閉めなくても過ごせますし、
中にいても、雨の日も晴れの日も、のんびり窓を開けて風を通すコトができます。

少し閉じたようなこの場所のおかげで、
かえって街や外とつながったような暮らしが実現するってうのが不思議ですね〜。
いろいろ工夫しながら、楽しんで住んでいただいているご様子で、
あぁ、何よりこの場所、作ってよかったなぁ、、、、って思いました。


そう、
どんなアイディアでも、一つ目を作らせていただくっていうのが、
一番難しいのです。そしてこうやって経過を見せていただくコトも、、、、。


これが最近では、例えば今年できた若井さんちのインナーテラスに発展してつながっていくんですけど、
こういう風に連鎖して、実感を持って進んで行ける、っていうのがとてもありがたいなぁ、、、って思う
今日この頃でした。

奥原さん、どうもありがとうございました!
posted by 西久保毅人 at 17:51| 2016年の気づきとカンサツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする