2016年05月24日

むかしばなし

先週、明治大学の2年生の設計課題のゲスト講評に呼んで頂きました。

2年生の今の時期って、大学に入学して実質初めて設計をする時期。
しかも、最初の課題は、「住宅」です。

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そういえば、ずいぶん長いコト、
大学で教えたりする機会があったんですが、
意外かも知れませんが、住宅の課題を教えたり講評したりするのって、
実ははじめて。

僕、住宅以外の方が得意ですからね〜、、、実は!(笑)


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だから、ちょっと貴重な初めての体験でした。

向う電車のなかで、「、、、そいえば、、住宅課題、初めてだっ」って
気がついて、

そういえば、、、、ってふと
自分の2年生のこの時期の課題について思い出していました。

もう、
忘れもしないなぁ、、、、、もう23年程前、、、。

敷地や条件を与えられて、住宅を設計しなさい、って課題。

ほーーーーーーーーーんと、
手が動かない、ってこのコトだっていうくらいに、
僕は、なーーーーんにも、考えるコトができなかったんです。

毎週、毎週、1人ずつ、先生に見てもらうんですけど、
周りは、いろいろアイディアを考えたり、難しいコトを言ったりしながら、
先生と議論を交わしている様子。

なんだか、みんなセッケイらしい図面や模型を
それぞれ持って来て、先生に見てもらっている様子。

反面、何も持って行けない自分。
そもそも、みんなの話しているコトバの意味が分からない。
何から考えていいのかも分からない。

ヨーイドン

って言われたのに、一歩もスタートラインから足が出ないような、
そんな時期でした。

でも、日に日に締め切りは近づく訳で、、、、、。

とにかく、紙で与えられたシキチと呼ばれるものに、
どーしても、一筆も書くコトができなかったのです。。。。。。

でも、なんか描かないとさっそく単位を落としてしまいます。


んーーーーーー、


と、もう極限まで脳みそをフル稼働した結果、
どうしたら、このシキチというものにサワル事ができるだろう?
って思ったんですけど、

そう、そもそもシキチだからいけないんだ、きっと。
もし、この四角いシキチと呼ばれるものが、全部水面だったら、、、、、?


って、もう、神が下りてきたかのように閃いてですね、、、、(笑)

水面だったら、何か浮かべないと住めないしなぁ、、、、
って少しずつ浮かべるコトが出来はじめ、
なんとか、課題を提出できたっ、っていう、
僕にとっては、もう、手も足も出なかった課題だったんです。


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まぁ、結果は、いわずもがな、、、、。

世紀の大発見のようにドヤ顔で、
シキチ全面が水面になり、まんま船のような僕の処女作は、

「、、、でどっから入るの?」

「、、、、、駐車場は?」

「、、、基礎は??  まさか浮いてんの??」

と、
まわりの失笑と、先生の苦笑いの記憶しか
残らない遠い記憶。

でも、こんな歳になっても忘れるコトのできない「初めての住宅設計」の思い出でした。


そうそう、だから、僕みたいな「水面タイプ」いるかなぁ、、、、、
って楽しみだったんですけどね、、、、
まぁ、今の学生達は、そこまでアホ子はいなかったですね、、、、、さすがに。


ませてるなぁ、、、、今の大学生。


かといって、今、実際にシキチを水にしたいなんて
思いませんけどね、、、、、


そうでもしないと、何にも出来なかったなぁ、、、、。


余談ですが、
そんな訳で、その後しばらくの間、
課題内容に関わらず、
僕の「水シリーズ」が続いたのでした、、、、、、。


分かる分かる、って人、いるかなぁ、、、、?
いないだろなぁ、、、、。
posted by 西久保毅人 at 21:20| 2016年の気づきとカンサツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする