月について考えていた時があった。
天文学的な、、、、というよりも、直感的な意味で。
僕はどうしても満月よりかは
少しでも欠けた月に惹かれるのだけど、何でかな、、、、という具合の
他愛もない事。
ただの形の趣味??とも思ったけれど、どうも違う気がした。
ある時、
あれは、「欠けている」のではなくて、「隠れているのだ」
という事に気がついて、なんだかすっと腑に落ちたような気がした。
どんな状態の月でも、
よーく目を凝らして見ると、丸い輪郭がぼんやりと見える。
ようするに、影だ。
もし、本当に欠けているのだとしたら、
欠けた部分を絵の具で埋めたら丸になるのだろうけれど、月はそうではない。
逆に影がだんだん取り払われる事で、少しずつ丸くなる様子を僕たちは見ている。
つまりは、満月以外の月は、影をまとって浮かび上がっているのだ。
欠けてできたかたちと、影をまとったかたち。
かたちは同じでも、たぶん全然違うのだと僕は思った。

そうそう、
そういえば土曜日は、朝から月が出ていた。
朝から月が出ていた。