
5年目ではあるんですが、
毎年違う3年生と出逢う訳ですから、やっぱり毎年ドキドキします。
短い期間の中で、
どうやったら、その子本来の持ち味を引き出してあげられるだろうか?
それが、僕が自分にかかがるミッション。

毎年10人前後の学生を受け持つのですが、
なんだかお見合いみたいな初回の授業。
最初はお互いに間合いを保ちつつも、
少しずつその子の引き出しを開けてゆきます。

最近の大学教育には、ぼくはちょっと不満があって、
それは、あまりに社会の即戦力を目指し過ぎなんじゃないか、、、、というコト。
進路をあまりにも早く決定づけ過ぎなんじゃないか、、、というコト。
そんなコトを学生達を見てて感じます。
専門学校化しつつあるかなぁ、、、、、。

もう3年生なのか、、、、?
まだ3年生なのか、、、、?
とにかく僕らの時の3年生時代よりも、
あまりに出来過ぎて(見えて)、気持ち悪い。
あまりに図面がまとまっていて(見えて)、気持ち悪い。

だから、
とにかく、彼らの中にある「あたりまえ」や「ケンチクってこういうものでしょ。」
っていう3年生くらいでありがちな常識を、いったんぶちこわしてやりたい。
そんなコトを思うから、
僕はひとまず、ここが建築学科であるコトを忘れさせるところからスタートします。
、、、、大学にとっては迷惑な話かも知れませんけど、、、、。

忘れてもなお、
あなたの無意識は、やっぱりケンチクを作ろうとしてしまうのだろうか?
本当は、別の形で、表現したいのだろうか?

、、、と
毎年、相変わらずのむちゃぶり授業なんですけれど、
みんなしっかりとついてきてくれて、先日は第一課題の発表会を迎えることができました!
第一課題が終わって、前半戦終了!
ようやく彼らそれぞれの
もう出来るコト、やりたいコト、
やりたいけど、まだ上手く表現できないコト、、、、が
ようやく一通り分かりました。
打ち上げでもたくさん飲んだしね、、、、。
(そうそう、大学も西久保Studioは、飲み会主体、、、。)

こんな授業なので発表前は、僕もヒヤヒヤなんですけど、
やっぱ、毎年ラスト1週間で、ビューーンって伸びる学生を見ると
ほんと感激します!
こういうかれらが飛躍する瞬間に立ち会えると、
大変だけどやっぱ、やめられない仕事だなぁ、、、とも
思うのです。

と、そんな訳で、これから後半戦の第二課題。
これもまた、難問なんですけど、
かれらの人生の中でこの授業が、
忘れられないくらいアホな時間になれば
本望だなぁ、、、、って真面目に思うのです。。。。
