毎週のおうちごとのサブタイトルは、
きっとテレビの人達がその家にあうような
タイトルを考えてくれているんでしょうけど、
長谷川さんちは、
「”好き”をつめこんだ家」
っていうのが、サブタイトルでした。

もう、まさに長谷川さんちっ、っていうタイトルだと思ったんですけど、
よく考えて見ると、同時に
「ん?まてよ、これはニコの家全部にいえるコトだよなぁ、、、。」
って、思って、ちょっとおかしくなりました。

「”好き”」をつめこむコトが僕たちの仕事。

僕たちはそれを、「ツボ」って言っています。

さて、週末に、そろそろ完成して1年とすこし経った「渡辺さんの家」に
雑誌の取材にうかがってきました。

いろんなおうちを引き渡させていただいて感じる事なんですが、
家が、そのご家族の暮らしになんていうか、、、
「ぴたっ」とハマりはじめる瞬間っていうのが、あります。
それは、新品の靴やジーンズが、徐々に足になじむようなコトに似ていて、
その時間は、いろいろなんですが、平均的には、1年だな、って
最近思います。

1年ていうのは、その家で、
春、夏、秋、冬が一通り過ぎる、っていう期間。
建ものは靴や洋服とは違ってずいぶん大きいから、そのくらいの時間は
かかるのでしょう。
それは人間の体だけの問題でもたぶんなくて、
建ものいろんな材料にも、おなじく春、夏、秋、冬が一通り過ぎます。
ちょうど、足の油や、こぼしたお醤油が、程よく木になじむ頃。

そういう期間をへたある時、
どちらから歩みよるでもなく、
家とその家族の暮らしがピッタリになる瞬間があります。
ピッタリ、っていうよりも、
溶け合う、混ざりあう、っていう方が、表現としてはしっくりくるのでしょうか。

長谷川さんちが、長谷川さんち以外の何ものでもないように、
渡辺さんちは、渡辺さんち以外の何ものでもないな、、、ていうような、
家と、人柄や暮らしぶりが、無理なくすーっと繋がっているような感じ。

もう、
「あぁ、これはまさに渡辺さんの家だなぁ、、、、。」
っていう感じ。

それ以外に、説明できる言葉も見当たらないから、
そういう時は、ただ僕は、
「わぁーっ!!!」
って言います。
そのくらいしか、ほーんと言葉が思いつかないから、いつもライターさんは
困り気味、、、。申し訳ないなぁ、、、っていつも思うんですけどね、、、。
ほーんと、渡辺さんちっぽい家になってて、
嬉しかったなぁ、、、、、。
渡辺さんちっぽい家って、、、、変な日本語ですけれど、、、。