こんな写真が事務所にプリントして置いてあって、
「あれ? これ誰の家の完成写真だっけ、、??」
っていうような、会話があるのですけど、、、、

実は、これらは、マシューズさんちの、通称、、、、、「ツボ模型」。
うしじまさんが、上手いコト、マシューズさんの模型を命名してくれたので、
そのまま採用ー!!!
たしかに、、、、、ツボ模型ねー、、、、なるほど-、まさにその通りです。

なんどか、マシューズさんの模型は紹介しているんですけど、
現場に入り、どんどん大きくなっていく、マシューズさんの奥様のお手製の模型達。
ときどき、写真を見せてもらうんですけど、
かれこれ模型歴、20年近い僕たちからしても、
「どうやって作ってるんだろう、、、?」
と、
どうしても実物が見たくて、こないだお家に見に行ってきました。

なんていうか、
本当に、言葉以上に、伝わるっていうか、
「あぁ、こういうおうちにしたいんだなぁ、、、、。」
っていうのが、ジンジンと伝わってくる模型です。
なんというか、
ものづくりの楽しさが、伝わってくるような、、、、。

「えっ、ニコさんのお客さん達は、みなさん作らないんですか??」
と、マシューズさんは冗談半分におっしゃっていましたが、、、、(笑)
、、、ええと、100件近く設計させてもらったんですが、こんなのは初めてですよ、、、。

なんというか、
言葉では上手く言えないんですけど、
「したいコトが伝わる」っていうコトと、
「正確に作る」っていうコトは、
実は違います。
そういえば以前、
海外の大学の建築学科の学生の模型や図面を何度か見たコトあるのですが、
その時点で、日本の学生の模型とは、実はぜんぜん違ってですね、、、、
ひと言で言うと、迫力があるっていうか、
一瞬でひきつけられる、っていうか、、、。
でも、よくみると、細かい部分は作りが荒いのです。
でも逆に、
日本の学生の模型って、学年が進めば進む程、正確で、材料の継ぎ目が分からない程
職人的にはなっていくのですけど、
それとひきかえに、「魅力」を失っていくコトが実はとても多いのです。
もちろん、そうでない子もいるけど、大きな傾向としてはそんな感じ。
特に、最近は、学生も課題を3DソフトのCGとかで表現する子もいるのですけど、
なんか、一般的な日本人の考えるリアルや正確さを追求すればする程、
見る側としては、さめるっていうか、、、、。
もうこれは、国際的な学校教育の問題だなぁ、、、、、。

このへんのニュアンスは、とても伝えにくいのですけど、
大事なのは、
結局は、図面も、模型も、CGもスケッチも、、、、
しょせんは、想いを伝えるための手段でしかない、ってコトなんじゃないかしら。。。
だから、大事なのは、「上手さ」や「正確さ」ではなくって、
「うわーっ! なになに、これ、、。」
って思えるかどうか、、、。
その方が、実は、コミュニケーションとしては、正確に意志を伝達できる、
っていうのが、ほーんと、人間の面白いところだなぁ、、、って思います。
とはいえ、マシューズさんの模型は、実は、とてもとても正確なんですよ。
正確なんだけど、どこかデフォルメされているというか、、、、。
もはや僕の言語能力ではうまく表現できません、、、。
アーティストですね。きっと。。。。

、、、、、と、
議論は、国際的な教育問題とコミュニケーション論にまで
発展しそうな感じではあるんですが、
それにしても、とても伝わるマシューズさんのツボ模型。
僕の学生達に、お手本として見せてあげたいなぁ、、、。

そして、おうちができた暁には、
マシューズさんの模型展覧会をしたいくらいです!
、、、、もちろん、その時にはニコの模型は、、、、、、
すみーーーーーーーーーっこの目立たない場所に
置かれる予定ではありますけど、、、、。(涙)
、、、、とここまで書いて気がつきましたが、
はたして、僕たちが使っている日本語の「ツボ」っていう言葉の意味、、、、。
英語では何というのでしょうか、、、??
たぶん、辞書に載っていないんじゃないかなぁ、、、と思われますので、
よく分からなかったら今度、ご説明しますねー、、、、、、マシューズさん。
、、、、うまく説明できる自信は、ありませんけど、、、、。
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