小川さんちのオープンハウスの巻〜っ。です。

、、、、といっても、2日間もあったし、いいなぁ、、って写真が多すぎてもう、
いつものように泣く泣くですけど、、、。
いつになったら捨てられる男になるのでしょうか、、、、、。
まぁ、今回も、選べてませんが、、、。(汗)


さて、そんな訳で小川さんちのオープンハウス。
ひさしびりに、2日間もさせて頂きましたが、両日ともお天気に恵まれて、
100人以上のたくさんの大人達、子供達が遊びに来てくれました!

中でも今回は、
「ずーっと通るたんびに何ができるか楽しみにしてたのよーっ。」
っていうご近所さんも多くてですね、、、、

そういう意味では、ご近所さんにも温かく見守られながらようやく完成した
小川さんの家。
こういうのは、赤ちゃんが産まれるコトに似ているなぁ、、、って思いました。

大きなお腹をみんなで触りながら、
「おなか、とんがってるから男の子かねぇ、、、。」
なんて、みんなが余計な妄想をしつつ、誕生を楽しみにする赤ちゃん。
そんな風にケンチクも産まれてくるといいなぁ、、、といつも思います。
まぁ、小川さんちは、妄想され過ぎて最終的には、
「、、で結局何屋さん??。おいしいパスタ屋さんっていう、ウワサだけど、、、。」
とのコトでしたが、、、(笑)

そういえば、明治大学でやっている僕の授業は、
実はそういうコトも、テーマのひとつにしていて、
「ケンチクが、産まれる。」
っていうコトについて、一生懸命考えてくれる学生も毎年います。
ほーんと、永遠のテーマだな、、、ケンチクが、産まれるというコト。

さて、オープンハウスと平行して、完成したガレージにて、
はじめて小さなガレージセールも行ないました。

船乗りだった小川さんのおじいさんが、いろんな国々からお土産に持ち帰った品々。
税関を通った年代を見ると、僕もうまれる前のモノがたくさん!

新しくできた孫の家で、おじいちゃんのモノをいろんな人に引き取ってもらって、
これも、ある意味、命が繋がっていくようで、とても小川さんらしいイベントだなぁ、、
と思いました。


さて、小川さんの家。

最初にお会いしたのは、三輪さんちのオープンハウスだったので、
約2年前、、、。

ここにはもともと、おばあちゃんの家が建っていて、
その建て替えのご相談。
まわりには、大きな保護樹林があったり、畑がたくさんあったり。
東京のとても便利な場所なのに、とてものんびりした街にこの敷地はありました。

「家の中」のお話もたくさんしたのですが、
山登りや、キャンプ、ボルダリング等、、、、小川さんのお話は
たいてい、「家の外」のお話ばかり、、、。
だから一応、家の中もあるのですが、
できるだけ建物をつくりすぎないように。

暮らしの中で、いつも外や街とつながっていられるように。

もともと生えていた大きなキンモクセイと、大きな紅葉の木をそのまま残しながら、
そんな事を実現できる案をいろいろ考えさせて頂きました。



ほんとにたくさん、いろんなコトを話し、考えたんですけど、
ケンチクの事を言葉で説明するのはどうも、どうも苦手分野なんですが、、、、。
そういえば、ウシがこの間、いろいろ書いていましたように、
今発売中の「住む。」という季刊誌に、
「家と街のあいだに。」
というテーマで、ニコのお家を紹介させて頂きました。
完成した小川さんの家にずっといながら、
あぁ、まさに小川さんちは、その言葉を体現するような場所になったなぁ、、、
って思いました!

敷地はたまたま大きいけれど、
街と敷地、街と家、家とガレージ。。。。
そして、ありとあらゆる「2つ」の場所やモノのあいだ。
そんな、あいだの場所やしつらえについて。。。。。
、、、、、まぁ、2コ、設計室な訳ですからね、、、、。


結局、家に限らず、ケンチクの気持ちよさや優雅さって、
中だけの快適さよりも、
そのあいだの場所の気持ちよさが決定するのではないかな、、、、って、
いつも考えます。


そんな意味で、小川さんちの1階は、少し高床。
地面と2階のあいだ。



テラスと洗面所のあいだにあるお風呂場は、
使わない時でも、気持ちよく。


お風呂と洗面所のあいだの鏡は、開閉できるように。


畑と廊下のあいだには、えんとつ。




キンンモクセイと寝室のあいだの窓枠は、広めに何かおけるように。



時にはラフに、仕上げと下地のあいだのように。

建物と植物のあいだのハンモック。

、、、とそんな具合に
「家と街のあいだに。」

家と街のあいだのコトを考えるコト、、、、それは
街を手に入れるための合言葉。

自分の街を好きになるための合言葉。

そんな「あいだ」の場所をたくさんちりばめた小川さんの家。

「ねぇ、ここどっちー? おうち?お庭??」

そんな子供達の声が聞こえてきますが、、、、。


そうそう、「あいだの場所」は、子供達への挑戦状!
子供達が、帰りたくなーい、って言ったら僕の勝ち。
実はケンチクを通しての、僕の一番の真剣勝負だったりします、、、、。

家と街のあいだ を考えること
外と内のあいだ を考えること
それは、
家ってなんだろう?
街ってなんだろう?

外ってなんだろう?
内ってなんだろう?

そんなコトを考えるというコト。
そんなコトを考えていると、だんだん、
じゃぁ家って、なんだろう、、、?っていう究極の疑問にたどりつくんですが、
もう、考えるの、めんどくさいですし、
もはや家であってもなくても、居心地がよかったらどっちでもいいよなぁ、、、って
思っちゃうんですよね〜、、、最終的には、、、、正直。。。。。
屋根さえあれば、、、。
そのうち、こんな保育園作りましょうね〜、小川さん!(笑)

、、、、まぁ、その前に、
この場所に、小川さんの山仲間がたくさん集まって、
敷地中にテントを張る、っていう事らしいですし、
ほんとに、この場所をみなで使い倒していただけそうで、
とても楽しみです。



特に小川さんのお友達は、来る人来る人、
テンバとか、スラブとか、登れそうとか、、、、、意味不明の単語でこの家を
カンサツされていらっしゃったので、もはやその人達にとってこの家は、
もはや、家っていうより、
ただの新しい地形、なのかも知れません、、、、。
いろんな意味で、何が起こるか、、、、、楽しみです。。。。

いやぁ、、、しかしまぁ、、。

できちゃいましたね〜、、、、、、。少し残念。

あとは、飲みに行って、お風呂に入って、泊まるくらいしか、
能のない人間ではありますが、、、、、。
そんな感じでもよろしければ、
今後ともよろしくおねがいしまーす!!!!

そうそう、

日曜日は、オープンハウスなのですよっ!
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