だから夏に、
「いやーん、セミ、きもちわるーーーい!!!」
っていう女が全体的にキライです、、、、。

さて、先日の日曜日、
ノノの、合唱コンクールを聞きに、府中の森というところに行きました。
途中、3時ごろにすごーいゲリラ豪雨があった日です。
合唱が終わって、結構ひろい公園なので、セミの幼虫いないかなぁ、、、でも
時間的にまだ早いかなぁ、、、、と思って地面を見ながら歩いていたらですね、、、

びっくり!
樹の幹とか、葉っぱに、たくさんのセミの幼虫がいました!

この、ぼくのテンションの上がり具合を、どう伝えたらいいのか、いまいち
分かりませんが、
ふつう、セミの幼虫って、夏の日の夕方、少し薄暗くなりかけた頃、
地面からいよいよ羽化をするために地上に現れます。
だから、意外と見つけるの、難しくて、夕方は蚊も多いし、、、。
そんな訳で、こんな明るい時間に、幼虫が登りはじめているなんて、かなりレアな光景。

僕の推測ではですね、、、、。
その日は、
きっと、あまりのゲリラ豪雨のため、地面の中にいるセミの幼虫も、
あまりの水攻めに、おぼれそうになってですね、
身の危険を感じて、早めに木に登りはじめたのでは、、、、、
そのせいか、あちらこちらに、登りはじめた幼虫達がいました!
ここ数年、セミの幼虫に出会いそびれていたり、見つけても一匹とかだったんで、
こんな早い時間に、こんなたくさんは、ジンセイ初めてです。

さっそく捕まえてですね、
家の網戸で羽化するところを子供達に見せてあげようと、
僕はもういてもたってもいられないんですが、ソラとかリンタロウは、
シャボン玉するだの、、、せっかくだからバトミントンするだの、、、、。

そんなのはさぁ、、、、いつだってできるじゃん。
それより、この幼虫さん達をはやく無事に電車で家に連れて帰るコトで
僕の心は正直、いっぱいいっぱいでもあり、
どうするー?電車の中で羽化がはじまっちゃったら、、、、、とか、
思うんですが、
まぁ、しかたない、、、、、。
しばらく付き合うコトにしました、、、。

そうそう、僕のセミの幼虫との出会いは、かれこれ30年以上前かなぁ、、、、。
佐賀のおばあちゃんちの近くに大きな公園があってですね、
何がきっかけだったかは覚えていないんですが、
小学生の時、
夏の夕方になると、1人でそこにセミの幼虫を探しにいくのがとても楽しみでした。
この1人で、ってトコが相変わらず、いまだに引きずっている僕の性格の根っこなのですが、、、。
運良く捕まえると、網戸にくっつけて、夜に羽化するのを待ちます。
でも、その頃、あんまり遅くまで起きていられない子供だったから、
きちんと羽化するのを見れたのって、何回もなかった気がします。
起きたら、セミになっちゃってた、、、ってのは何回もありますが、、、、。

あれからもう30年が過ぎ、
舞台は、佐賀からトウキョウに移ったんですが、
「パパ、なんでそんなに下ばかりみて歩いてんの?」
と、子供達はめんどくさそうに言うんですが、
やっぱり夏の夕方になると、アホみたいに木の根元をながめながら
歩いてて、運良く出会えたら、家に連れて帰って羽化させます。
正直、僕が子供達に伝えたいコトって、
ごはんを残さず一杯食べるコトと、
セミの羽化くらいかなぁ、、、、って思っているので、、、。
さて、話はそれましたが、そんな訳でしばらくシャボン玉とバトミントンに付き合い、
幼虫をつれて電車にのって、無事家に帰りました。
ほっ。。。。
そして、網戸にぽつり、ぽつりと、、、、。

なんとなく、僕の経験上では、
羽化が始まるのは、9時とか10時ごろかなぁ、、、、、と思ってたので、
しばらく忘れてて、
8時ごろ見てみると、

なんと、もう、一匹目が、
むにぃーーっと、殻から出て来てしまっていました。。。。
はやっ。
きっと、今日のゲリラ豪雨で、セミの時計も少し狂ったのかも知れません、、、。
しかし、いつ見ても神秘的だなぁ、、、、。
なんでこんな、メンドクさい生き方を続けてるんだろう、、、、セミって、、。

で、それからしばらくすると、
くしゃくしゃだった羽も無事にきれいにのびて、
白いきれいなセミになりましたー。

めちゃくちゃかわいいでしょう!!!! ねっ、ねっ。
このつぶらな瞳!
やっぱ、この瞬間は何度見ても感動するなぁ、、、、。
この、羽化、っていうしくみは、ホントに謎です。
今回は時間が早かったので、子供達ものんびり見れて良かったなぁ、、。
せっかくだから今年、あと1回くらい、見れたらいいなぁ、、、、。
ゲリラ豪雨も、悪いコトばかりじゃないようです。

僕のウラの顔が、セミの幼虫ハンターであるコトは、意外と知られていない。
夏の日の夕暮れ、
公園で、木の根っこと地面の穴ばかりながめながら歩いている英国風の紳士がいたら、
きっとそれは僕かも知れません、、、。