ただ唯一の、一日だけの部活の休みの日。
こんなコトがありました。

部活のお友達の男の子と2人で、
映画館に行く約束をしたそうです。
『待ち合わせは、オギクボ駅の「改札口」でね。。。』
喜びいさんで家を出てから、2時間くらいしてからでしょうか?
泣きながらりんたろうが帰ってきました。
りんたろうは、「改札口」でずーっと待ってたんだけど、
お友達がこないから、もしかして先に映画館に行っちゃったんでは、、、?
と思って、電車に乗って映画館まで行ってみたんだけど、
それでも会えずに帰ってきた、、、とのコト。
じゃあ、その、お友達は、、、、?
そのお友達もお友達で、
りんたろうとは別の「改札口」でずーっと待ってて、
あんまりにもりんたろうが来ないし、もう映画には間に合わない時間になっちゃったので、
おうちに帰ってしまった、、、とのコト。
そう、住んでいるオギクボ駅は、
そんなに大きな駅ではないんですが、離れた場所に「改札口」が2つ、あるのです。
りんたろうにとってのいつもの「改札口」と、
そのお友達にとっての、いつもの「改札口」が、
ようは違っただけの話。
といっても、歩けば2.3分で行けちゃうはずの、2つの「改札口」。
どっちの改札??って確認しとけよーっ、て話ですが、
ちゅういち男子の脳みそでは、そこまで考えおよばず。。。。
まぁ、トウキョウっぽいといえば、トウキョウっぽい出来事かもしれませんね。
たったの2.3分でいける距離の間に、たくさんの壁があり、人がいるんだから、、。
そしてこういうのって、
携帯電話を持ってたら、たぶん起こらないコトなのでしょうけど、
2人とも携帯電話もってなかっただけの話。
でもねぇ、、、時間はもったいなかったかも知れないけれど、
こういう、、、、ただ待つ、っていう経験、
きっと、とても大事だよなぁ、、、って思いました。
携帯がないから、待ってる間、いろいろ想像して、
何が起こったんだろうって、真剣に想像して、
一か八かで映画館まで行ってみて。。。。
こんな待ちぼうけは、昔はもっとたくさんあったよなぁ、、、と
思うし、あっていいよなぁ、、、って思います。
野口五郎の名曲、私鉄沿線も、
きっとこういう時に生まれたんでしょうね。おそらく、、、。
こんな待ちぼうけのたんびに、人は成長するんだと思いますよ。きっと。ヒマだし。。。
ソラ達の小学生の待ち合わせも、実は大抵、こんな感じです。
でも、なんか、
ソラにしても、リンタロウにしても、、、、、。
携帯なんかなくて、「約束」だけを信じて
遊びに出かけていく時って、なんか、
子供ながらに
とても晴れ晴れしい顔をしているっていうか、、、
なんていうか、
よけいなモノを身にまとわない無垢な感じが、
とてもいいなぁ、、、って、思いますよ、ほーんと。
、、、、とそんな訳でですね、、、、
こんな素敵なエピソードがあるたんびに、
リンタロウの、夢の携帯電話獲得大作戦は、
残念ながら、もみ消されていくのでありました、、、。
おしまい。
びゅっ!!!