「曽根さんの家」のオープンハウスでした!!!

僕らにとっては、完全アウエー、な場所なんですけど、
ホームだよー、って思わせていただけるようなそんな嬉しいお客様の数々。
海をわたり、香川の竹安さんご家族もかけつけてくれて。

そんな訳で、ホルモンをつまみに、飲み会。
飲み会風、オープンハウス。

オープンハウス風、宴会です、、、。

今回は、関西で活躍されている建築家の方々も、
来ていただいて、とてもうれしかったのですが、
「オープンハウスで酒盛りしてるのは、初めてですよー!」
と、かなり、きょとん、、、、とされていました。

えー、知らないの?? これが関東風です。。。


さてさて、曽根さんの家。

ほーんと、最初にシキチを見せていただいた時に、
「ここです。」
って言われた場所が、あまりに長ほそくて、ビックリしました。
20mくらい、道に接してるんですけど、
奥行きがうすくて、車がはみ出しちゃうくらい。。。。

今思うと、
もし奥様が、この場所で産まれ育っていなかったら、
この土地に家を建てようなんて、思わなかったんじゃないかなぁ、、、、。
でも、きっとこの場所にもともと古い長屋が建っていて、
そに暮らしがあったコトを知っているから、漠然とした「住めるっ!」
っていう、自信みたいなものがあったのかなぁ、、って今では思います。


だからか分かりませんけど、
そういうえば、打ち合わせをしている時も、
狭いとか、もっと広く、、、、っていうような、
ケンチクにありがちな話しは一切した記憶がないなぁ、、、。
不思議と。。。。


最後はいつも、なんとなく、
「わたし、よう分からんねん。。。
それより、そろそろお酒だしましょかー、、?」


でも、それは、遠い僕たちに設計を頼むっていうコトの、
どう考えたって悪い条件も、実は同じようなコトかも知れないなぁ、、、
とも実は思います。
どっちも、なんていうか、、、、
物理的な問題です。

物理的な、大きさ、広さ、小ささ。
物理的な、距離、遠いコト、近いコト。

どうしても、僕たちはそういうブツリテキなものにしばられます。
数字で表現できるもの。
数字で表現されたら、どうしようもないもの。
あたりまえのコトなんですけど、、、。

ましてやケンチクなんて、まさにその典型なのかも知れませんねー。
クリックひとつでかえませんし、
メールだけではできませんし、、、。
それはもうあたり前で、しかたのない事なんですけれど、
このインターネットでなんでも繋がっちゃう世界とは真逆の、
超アナログな世界。

でも、ほーんとにもう、
申し訳ないんですけど、、、、、
そんな世界で生きてるからかも知れませんけど、、、
僕、数字で表現されるものに興味がないっていうか、信用してないっていうか、、、。
一応、理系なんですけど、
だから建築学科、僕に合わなかったんだなぁ、、、とつくづく思うんですけど、、、。

理屈は、そうだけどさぁ、、、。
数字でいえば、もちろんそうかもしれないけどねぇ、、、。
それが、もちろん正論で、正しいってコトくらい、
頭ではわかるよ、もちろん。

でも、それが、
HAPPYかどうかは、
いいな、って思えるかどうかは、
また別の問題だよなぁ、、、、と思うのです。
メンドクさいんですけど、
僕が世の中でいいな、って思えるコトは、数字で表現できないコトだらけ、、、。

そんな訳で、
ぼくだけこんな風に思ってても、なにもうまれませんし、
こんなメンドクさい僕らに共感してくれる人達との出会いなんて
めったにある事ではないだろうなぁ、、、っていつも思ってるんですけど、
今回も
曽根さんご家族とは、最初にお会いした時から、
なんか、他人の気がしなかったなぁ、、、、。
なんだろうな、この不思議なカンカク。。。
曽根さんたちも、そういう風に感じてくれてたのかな、、、。

もう、なんていうか、
とても言葉で表現できない不思議なカンカク。
すみません、ほんとに説明できません、、、。

でも、そんなとてもテキトーで、あやふやなカンカクなんですが、
一昨年は四国で、同じように竹安さんと出会い、
その竹安さんのオープンハウスに、曽根さん達が来てくれて、
今回は、もうおうちできたのに、
竹安さん家族が、曽根さんちに来てくれて。

なんだろう、この親戚のあつまりのような輪は、、、。
41歳にもなって、
もう新しいお友達のできる年でもないはずなのに、
ほんとの親戚だって、きっとこんなに仲良くないのに、、、。
こういう、いびつで、偶然で、必然で、適当で、ゆるくて、いいかげんで、、、、。
なのに言葉では表現不可能なとても強い結びつきを
もしかしたら、、、、
吉阪 隆正の言葉をかりると、「不連続統一体」、とでも言うのだろうか??





独立した時は、
こんなコトが起こるなんて、夢にも思わなかったです。
そして、ケンチクってすごいなぁ、、、、とつくづく思います。

たとえば、住宅にしても、ビルにしても、
本当にテキトーに、何の愛情もなく作られているものはたくさんあります。
売るために作る、税金対策のために作る、投資として作る。。。。。

別にどんな作られ方をしても悪い事ではないし、
それだけケンチクって、だれでも、どんな目的でも作れちゃうものでもある訳なのだけど。

打ち合わせなんかしなくてもできるし、
現場にいかなくったってできちゃう。
愛情も、感情もなくったって、できちゃう。
モノだから。

そのくらいケンチクって、ある意味、簡単で、あたり前なもの。

でも、だからこそ、ケンチクには可能性が無限にあって、
原始的だからこそ、日常に直結していて、
人の暮らしや風景や、未来をかえていく力も同時にあるのだ、、、と僕は思います。

はたしてケンチクとはなんだろうか?
いまだによく分からないけれど、
僕が経験した事実だけを考えると、
人と人を紡いでいく力のあるものなのではないだろうか?
大きくて、1人ではできないものだからこそ、
人と人をつなげたり、時には、切り離したりするものなのではないだろうか?

「あぁ、このまま時間が止まればいいのに。。。」
なんていう、
40過ぎた馬鹿オヤジがいまだに感動してしまう程の、
心ふるわせる魅力的な世界のコトなのではないだろうか?

子供たちが、全身で感じ、
忘れられない風景になるものではないだろうか?

座ったら、動きたくなくなるものではないだろうか?

不完全で、少し薄暗いものではないだろうか?

あたり前の出来事が、ちょっと楽しくなるものではないだろうか?

思い通りにならないコトを、
受け入れて初めてたどり着く世界のコトではないだろうか?


、、、、とそんな訳で、
グダグダと書きましたが、
もう、僕たちが設計させていただいたコトを忘れるくらい
楽しく、嬉しいオープンハウスでした。


そして、夜は夜で、
曽根さんのお友達を交えて、また宴会!

たくさん人が集まって、時間を忘れて飲んで、食べて、仲良くなって。
、、、、、しかしほんと、食べるコトと飲むコトしか考えてないなぁ、、、。
なんの職業だか、忘れてきたなぁ、、、、最近。。。。

一応、設計という仕事をしている事務所の所長の談話でした、、、、。
また飲みに泊まりにいきますねー。
おしまい。
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