ベガさんは、ニコのポストや表札や金物や、、、最近は、こういう手すりの木まで
作ってもらったりと、、、、、、

もはや、鍛冶屋さんの領域をこえて、いろいろお願いしている工房なんですが、
ぶらっといったら、工房の外に無造作に、いい感じの赤錆の鉄板が置いてありました。
かっこいいから、きっと何かに使うんだろうなぁ、、、と思って聞いてみたら、
「、、、夏に作ったらせん階段を切り出したアマリなんだよね、、、でも鉄の彫刻みたいでしょ。
こんだけ厚いと、30年くらい外にほっといても大丈夫ですよ。」
とのコト。

おぉ、、てコトは、
僕が何かに使っても、いいってコトですよね、、、、?
と、いろいろ妄想が広がります。。。
こういうのって、いざ設計して注文すると、とんでもなく高い制作費になっちゃうけど、
ようは、端材だから捨てちゃう時もあるんでしょうね。
鉄に限らず、木材も、材木屋さんに行くと思うんだけど、
図面通りのものを探したり、加工したりするのは、やっぱり値段も高いし、手間もかかりますが、
そういうのをはずして考えると、材料として魅力的なものは、実は安値でごろごろしています。
それは、八百屋さんや魚屋さんや肉屋さんもきっと同じで、
味は同じなんだけど、店前に並べるにはなぁ、、、、っていうものも、お店の人と仲良くなると
安くもらえちゃったりします。
僕たちは、設計、っていう仕事だから、まず図面をこしらえて、そこから物ができあがるんだけど、
こういう事を考えると、必ずしも図面を優先する事がいいともいえないコトもたくさんあります。

設計や図面は、もちろん大事なんだけれど、
もっと手前の素材との出会い。
結局ケンチクは、素材の集まりなんだから、たとえば、どうしても使いたい丸太があったり、
どうしても使いたい鉄板があったり、石や扉があったり。。。。。
そういう、加工してしまうと魅力を失うような、わがままな素材を前提に設計をしていくと、
もっと空間は楽しくなりそうだなぁ、、、と最近思います。
もっといろんな素材のそばで、仕事をしたいなぁ、、、。
【関連する記事】