大抵の住宅街では、
建物と建物のあいだには、すき間があって、その間にはブロック塀があったりします。
シキチの境界線というのがありますが、
これはたいてい、塀とかフェンスとか、生け垣とかで視覚化されていない限り、
目には見えないもの。
人は飛べないので、道を歩いている時は、いわゆる地面の高さに大抵いますが、
建物の中に入った時や屋外階段を登った時だけ、
ちょっとだけ空中にいます。
でも、中にいると、いまいち空中感はないですけど、、、。
もちろん、街にいけば、歩道橋とか、ビルとか、空中にいれる場所はありますが、
住宅地だと、なかなかそういう機会はありません。
さて、さっき書いた境界線。
これは地面のルールなので、地面の高さには、塀やらなにやら作りたがりますが、
高くても大抵、2m程度。
なので、それより上にいると、空中には、そういう視覚化された線はなくて、
みんなつながっているのが、よく分かります。
たとえば犬は、地面に生きているから、こういう人間のルールにしばられますが、
そういえば、ネコ達は、この2mより上の世界で生きているので、
こういうルールはおかまいなし。
むしろ、塀の上が、ネコの道。。。。。
縦横無尽に街を徘徊しています。

工事途中の現場に建てられた足場の上にいると、
いつもネコになった気分になります。
自由自在に、建物のまわりを移動できるのもいいですが、
天気のいい日に、足場に座っていると、とても優雅な気分。
おとなりの屋根にだって、乗り移れそうです。
できるからといって実際に乗り移るかどうかはともかく、、、、
こういう気分になれると、
なんだか、気持ちが開放されていきます。
シキチが何平米とか、建ぺい率が何%とかっていうのを超えて、
「ああ、街に住んでいるんだなぁ、、。」
っていう気分になります。
僕はこういう場所が、いちばん好きだなぁ、、、、やっぱり。
こないだ書いた、屋根の上のコトとなんか、通じる場所。
ぎりぎり家とも呼べず、でも、街でもなく、、、、
そのどちらでもあるような場所。
、、、、、と、そんな訳で、
時には
完成しても、残しておくといいかも知れませんよ。。。。
こういう場所。
【関連する記事】