
日曜日の佐藤さんの家のオープンハウス。
天気予報や、前日の天気がウソのような、ミラクル晴天に恵まれて、
とーても気持ちいいピクニックのような一日でした!!!!

おかげでたくさんの方にご来場いただいて、
「なんだか、家の中に街があるようですねっ!」
と、とても嬉しい感想をみなさんに頂きました。

どうもありがとうございます。

そうそう、、、、、、
思いおこすと実は、
佐藤さんに初めて家づくりのご相談をいただいたのは、
2009年頃なので、、、、、、もう3年以上前ですねー。。。。

もうずいぶ前で、土地も何にも決まっていない頃。。。。。
その時に、佐藤さんがこれまで行ったキャンプや野山の素敵な素敵な
風景の写真を見せてくれて、家とか、生活とか、、、、、そういうコトに
ついての佐藤さんの価値観を聞かせてくれて、とっても感動したのを覚えています。
例えば、雨について。
例えば、屋根について。

別にケンチクの話でも、難しい話でも、
なんでもない、ただの佐藤さんの好きなものや気持ちいい野山の場所の話しなんですが、
そのお話は、とっても初原的で、
雨が降ったら、その雨音が感じられるテントみたいに、
家もただただ、頑丈で、堅牢で、外を感じない息苦しいものではなく、
家にいても、いろんな天気や季節の変化を感じられような、
そんな場所が僕たちはいいんです、、、。
と、そんなようなお話をうかがいました。。。。
もう、あんまり前で、ちゃんとは覚えていませんけれど、
なんていうか、、、、佐藤さんが伝えようとした「カンカク」はとても
よく覚えています。。。。。


そうそう、「カンカク」ってとても主観的なもの。
だから、よく「カンカクでモノを考えるなっ!」
とか、バカな上司がいうシーンがありますが、
僕なんかに言わせたら、自分のカンカクで判断してモノを考えないと、
絶対人に伝わらないし、信じられないな、、、、と思いますし、
カンカクが伝わらない限り、信頼関係なんかうまれないよなぁ、、と思うのです。。。



もちろんたくさんの御要望を頂く訳ですが、
要望って、情報だから、処理しちゃえばどうとでもなりますし、
だから、設計なんていうのは、どーとでもなるんですけど、、、、
「カンカク」に答えるっていうのだけは、そう簡単にはいかないのです、、、、。




西品川の、密集地の20坪に満たない小さな角地。
しかも、新防火地域で、しかも三階建て。
いちおう、家づくりではあるので(笑)、、、、、、

もしかすると、佐藤さんの「カンカク」とは、
真逆のような敷地条件かもしれません。
でも、街という自然の中に、自分達の居場所をこっそり手に入れたような、
地面とつながりながら、その時々の雨や風、光のそのままを感じられるような
暮らしが送れる場所になるといいな、、、、と思いながら設計をさせて頂きました。




なんとなく、家の中央が、大きく吹き抜けた家の中の街のような場所で、
その両側の2つの三角の固まりが、無防備な場所をがっしりと守っているような
そんな空間。。。。
吹き抜けに面した小窓から、洗濯物でも吊るしたら、
ヨーロッパの街路のようなシーンができるかもですねっ、
と、そんなコトをお話ししながら設計を進めさせて頂きました。



ですが、ホントにそういう風に感じて頂けるかな、、、?
そういうのって、できあがるまで、なかなか知るコトはできないんですが、
できあがって、
「おーっ、なんか山にいるみたーいっ!!!」
って、佐藤さんの声が聞こえて、よーーーやく一安心、、、、。
とても喜んでいただいて、ホッとしましたし、
敷地はとても古い街なんですが、通りすがる近所のおばちゃん達が口をそろえて、
「素敵になって良かったわぁ、、、。この角地、どうなる事かと思ってたのよ。。。」
と声をかけて頂いたのも、とても嬉しかったです!



そうそう、
ちょうど、そんなおり、
鷲巣さんの家の鷲巣さんのブログを読んで、
なんか、そうそう、そうだよなぁ、、、って思ったので
紹介しておきます。。。。。。
これこれ。
鷲巣さんのお話は演劇についてなんですが、
実はケンチクも、持って歩けないし、その場で体験しないと
絶対にホントのトコは、分からないものです。
その場にいなければ、絶対に味わう事ができないもの。。。。

逆に、その場にいなくても、写真やDVDで伝わる程度のものは、
あくまで情報の断片でしかありません。
それももちろん、大切なんだけれど、
そこで抜け落ちるものが、僕は一番大切だなー、、、、といつも思います。
鷲巣さんは、それをライブの感覚とおっしゃっていますが、
それって、最初に書いた佐藤さんの「カンカク」に近いものだなぁ、、、
って思って読みました。。。。

図面とか、模型とか。。。。。。
それでは絶対表現できない原寸の肌合い、カンカク。
鷲巣さんがおっしゃるように、それは、とても手間がかかり、危うく、一度きりのもの
なのだけれど、そういうカンカクをやっぱり信じていきたいなぁ、、、、と
思うのです、、、。
















さて、、、、、、

オープンハウスのあとは、、、、、
佐藤さんの計らいで、僕たちと、佐藤さんのご友人家族と一緒に
恒例の宴会。





やっぱり、完成した家で、飲めるのは最高ですね!!!
また、お引っ越し後にうかがうのも楽しみですが、
ようやく仕事を離れて、ざっくばらんに敷居なく、
ほどよくお酒もまわりながら、これまでやこれからについて、、、、。

ニコの家ではですね、、、、
楽しく宴会のできる家、っていうのだけは、
頼まれなくても、そうなりますからご心配なく、、、、、。

そして、ご覧の通り、ホソダくんは、花のトウキョウでも
女性には苦労していないようですので、、、、
鳥取の御両親、、、、ご心配なく、、、、、。

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