2012年02月22日

原っぱのようなけんちく

僕たちのシゴトは、
まぁ、言ってみれば「モノ」を設計する仕事。
特に、「ケンチク」と呼ばれる、とても大きなモノを街に作ってしまう仕事です。

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大きなモノは、その存在自体が、暴力的でもあり、決して優しいものではありません。
そしてそれが現れると、いやがおうにも風景となり、街の子供達にとっては原風景となります。

まぁ、人間が入って生活するうつわを作る仕事なのだから、何をイマサラ、、、、って感じで、
あたり前なんですが、同時に、いっつも、新しい設計のご依頼があって、シキチを訪れるたんびに
思うのは、

「何にもなければいいのに。。。。」

という事です。

、、、、、こんなコト言ったら、ほんと、根も葉もなくて、
いっつもそんなコトを考えてるのがバレちゃったら、
ニコに設計を頼む気も無くなっちゃうかも、、、、ですが、、、。(汗)

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もし、なーんにもなくて、空き地のままだったら、、、、?

きっと街の子供達の遊び場になるでしょう。
そうそう、あの時みたいな。。。。

まぁ、近頃は、いろいろうるさいから、ドラえもんの空き地みたいにはならないかもしれないけれど、
それでも、ギュウギュウの街の中に、ポッと空き地があるっていうのは、それだけでもなーんか、豊かなコトです。

いろいろ想像できて、
なーんか、、、、ですけど。。。。


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住む人にとっては、街を手に入れたような、いごこちのよい場所に。

街の人、子供達にとっても、ホッと気がぬける原っぱのような存在になるように。


実は、そんな、根も葉もないような、真逆のコトを、僕はいっつも考えています。
できもしないような真逆のコトなんですが、
結構、まじめに考えているのです。。。


作りたいっていう欲求と、作りたくないっていう欲求を合わせもつ、、、、
まぁ、ひと言でいうと、ちょーー、メンドクさいタイプなのです。

僕がひとつだけ、決めているのは、
その答えを、絶対に作るコトで出す、というコト。
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さて、もうすぐ完成の、出口さんの家。
もう、交通量の多い、超がつくような、角地なんですが、足場がとれて現場に行ってみたところ、、、、。


あれっ、もう見えるはずなのに、、、、、。


と、思って歩いていたのに、なかなか見えてきません。

何度も、行ってる場所なのに、、、、。
結構、すがたかたちは、目立つはずなんですけどね、、、、、。

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、、、で、ちょっと目をこらしてみると、、、


あっ、いたいた出口さんち。


、、、、これはですね、、、、、、、、

ちょっと初めてのカンカクでした。

要するに、、、、足場がとれてみたら、街の風景にあまりにも馴染んでしまっていいたのです。きっと。


もちろん、近づくと存在感はあるんですけど、
なーんか、、、、、、街に違和感なく馴染んでいます。

シンチクなので、新参者のはずなのに、、、。


これは、何が引き起こしているのか、、、?
出口さん達が、一生懸命選んだ外壁の色や質感のせいなのか?
ボリューム感なのか、、、、?

原因は、いろいろあるんだろうけれど、
もう、存在感がいやでも出ずにいられないような、
いやでも目立ってしまうような、
そんな場所に設計をさせていただいたおうちが、

すーっと、街に馴染んでくれて、
それが、とっても新鮮で、嬉しかったな。。。。


たくさんの空間や生活を内包して、生活をしっかりと守ってもなお、
街にとって、原っぱのような存在でいられるような家。



そんな家になりそうです。
完成が楽しみ!!
posted by 西久保毅人 at 01:37| 2012.1月〜3月のの気づき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする