2012年01月19日

風景

香川県で設計をさせて頂いている竹安さんの家は、瓦の屋根になる予定です。

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これまで50件以上のおうちを設計させてもらってきて、実は瓦は初めて。

機会がなかったというのもあるけれど、トウキョウでは選ぶ選択肢になかったなぁ、、、最初から。
っていうのが、正直なところです、、、。


でも、とっても不思議なんですが、
香川の山に囲まれた風景にいると、瓦屋根がとっても格好良く見えます。


ぎゃくに、トウキョウでよく使う、ガルバリウム鋼板やプラスチックっぽいものが、
そんな場所にいると、とても薄っぺらく感じてしまうのです、、、。


もう、この風景の中では、瓦しかないよねっ、

っていう、それがとても自然な感じなのです。

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例えば、純粋な材料の性能とか、施工性とかで言うと、
圧倒的にガルバリウム鋼板とかの方が優秀なんだと思います。

瓦は、一枚一枚焼き物なので、割れちゃったりもするでしょうし、、、、。
屋根の勾配なんかも、きつくしないといけません。


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でも、そういうコトを飛び越えて、瓦がしっくりとくる街。

それは、もう、
どっちが良いとか、そういうコトではなくって、
単純に「似合う」っていうコトなんじゃないかと思います。


あたり前の事ですが、
とにかく、設計をするからには、カッコいいものを作りたい。
そこまでは、たぶん、みーんな同じなのだと思います。

料理人が、おいしいものを作りたい、っていうのと同じです。

ただ、じゃあ、

「どういうのがかっこいいか?」

っていうコトで、きっと差があるのだと思うのですが、
僕の「かっこいい」の基準は、「似合う」というコト。

それは、街にに似合う、人に似合う、家族に似合う、持ち物に似合う、、、、というコト。

それが、僕のかっこいいの基準です。

それは、ケンチクに限った事でなくて、洋服でも、食べ物でも何でも同じなのです。

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だから、単体のケンチクそのものには、昔からあんまり興味がない、、、というか持てないというか、、、。

それは、もうホントに変わらないなぁ、、、。

そんなやり方なので、ニコの家は、どれもこれも、ぜんぜん違うのですが、
これまでが、その対象が人や東京の街だったとすると、香川のおうちの相手は、もっと大きな空や山。


そんな雄大なものに、しっかりと似合う、そんなおうちになるといいな、と思って現在、
瓦研究中なのでした、、、、。




posted by 西久保毅人 at 22:05| 2012.1月の気づき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする