2011年11月14日

角地に建つということ

あの、センチメンタルな季節から、はや、1年と数ヶ月、、、。

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葛飾区で設計をさせて頂いていました「出口さんの家」が、いよいよ上棟を迎えました。

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僕の控え目な人柄のせいか、、、、
ニコのおうちの敷地は、割とひかえめな土地が多いんですが、、、、
そんな中、珍しくけっこうな交通量の多い角地に建つ家です。

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当日、ちょうど上棟を遠くから眺めていると、
いろんな通りすがりのご近所の方々が立ち止まり眺めていらっしゃるのですが、
地域柄のせいか、トウキョウでも割と人なつっこい方が多く、

「あんたの家かい??」

と、ご近所のおじさん。

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いや、いい場所だねぇ、、、。
角地ってのはさ、
世界に1/4しかないんだから、、、、、。

いい場所を選んだねぇ,,,。

とのコト。


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なんだか、考えても見なかった言葉を頂きました。


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ほーんと、僕たちなんかが、設計をしていいのかな、、、というくらい
この街にとってはちょっとしたへそのような場所。

出口さんからは、いろーーーーーーーーーーーーーーんな、
御要望やイメージを頂いたんですが、
ああ、素敵だなぁ、、と思ったのは、


「家ができても、街の人にとって、見通しのよい交差点にしたい。」


という言葉。


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もちろん家は、ご家族の生活空間ですから私物といえば、私物なんですが、
建物のたたずまいや、存在というのは、少なからず街に影響を与えます。
しかも、これだけ交通量の多い交差点の角地ですから、その責任は重大です。

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別に、それを重っくるしく、背負う必要はないんですが、
生活空間としては、だれに遠慮する事なく東南の角地の良さを十分に満喫しつつも、
同時に軽やかに、街の人達にもその場所の意味を、さしだすような、そんなたたずまい。

できて良かったね。
ない時よりも、素敵な交差点になったねと、
街の人にも愛されるような場所になるといいな、と

そんなすがたかたちを、考えさせて頂いたおうちです。


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そんな角地になればいいな、、、、と思いつつも、
想像力の著しく欠落している僕は、いくら模型で見てても、やっぱりケンチクは迷惑業。

ちょっと不安もあったんですが、
上棟の姿をみて、その下に立ってみて、

「あぁ、これはこれは素敵な角地になるなぁ、、、。」


と、ようやく確信をもちましたし、
ケンチクって、「場所」をつくる事なんだなぁ、、、、、と、
改めて思いました。

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さてさて、そんな出口さんの家。

当日、盛大な上棟式をして頂きました。


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もう、
赤ちゃんを抱くように、かわいい我が子のような模型ちゃんを
しあわせそうにだっこしての出口さんのご挨拶。

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たくさんのご親戚やご友人の方々に集まって頂き、
たくさんのお料理をふるまって頂き、
時間の経つのも忘れるような、秋の夕暮れ。

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近所のおじさん達がたくさん集まった
なんだか、田舎のお祭りや寄り合いのような、
そんな、不思議ないごこちの良さで、
ちょっと子供の頃を思い出すような、そんな街の出口さんの家。


まだまだこれから工事本番ですので、
気合いを入れて仕上げていきたいところです。


さてさて、ところで、、、、、、



上棟式へ向う駅前で、
こんなティッシュを配っていたんですが、、、、、





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いよいよ、「あれ」の発売でしょうか、、、、?





posted by 西久保毅人 at 02:32| 2011年の気づきとカンサツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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