第一課題の発表会を行ないました。

僕にとっては、初めて出した課題。
それに初めて向きあってくれる学生達。
学生もドキドキだろうけど、僕もドキドキです。
まぁ、前週までのそれぞれのデキが、あんまりにもバラバラだったんで、
はたしてまともな発表会になるやらどうやら、、、、。

そんな訳で、やっぱり自分も覚悟を決めないとなので、
フィニッシュの見えないまま、ゲスト審査員として、
僕の尊敬する大先輩の建築家NIIZEKI SUTUDIOの新関謙一郎さんを呼ぶ事に決めました。
新関さんは、大学時代からの圧倒的な尊敬する先輩で、お互い独立した今では、
まぁ、そのうちいつか新関さんをぎゃふんと言わせる、、、という僕の隠れテーマがあるわけなので、
初陣を見てもらうには最高のゲストです。
だから、
「にしくぼぉ、、、、たらたらした指導してんじゃないよ。」と言われる可能性もあり、、、、、。
あとは、
「毎週、西久保さん、大学行くっていなくなるけど、、、、、ホントにまともに教えてるのかしら、、、?」
と、事務所内での、名誉挽回もありつつ、
こういうのは、できるだけたくさんのプロの人の意見を学生に聞かせてあげるのが、
せめてもの僕のできる事なので、
ニコからキクちゃんと細田先生もゲストに来てもらいました。

で、
いよいよ発表会。
説明の上手ヘタもあるし、思いの大きさ、たくさん考えた事を、図面や模型で十分に表現出来ない子。
初めて自分の提案を聞くゲストを前に、説明していくうちに、本題とズレて行っちゃう子。
労力以上のインパクトを残せる子。
もっとうまく説明できたら、もっと評価が上がるのに、、、という子。
もう、面白いくらい、いろいろなんですが、

ちょっと感動的なくらい
僕がだしたテーマに向きあってくれた学生達。
もう、みんな徹夜明けで、しばらく風呂にも入ってない感じだったんですが、
それぞれ、個性的な視点で7人7色。

もちろん、それぞれが発見して、向きあったテーマによって、
カタチにしやすかったり、カタチにしにくかったり、、、。
それは、あるんだよね。
だから、カタチにし易いテーマを発見した子は、あとは設計あるのみ、、、、って
進めるし、

どうしてもカタチにしにくいテーマに向きあった子は、
まじめに考えれば考える程、どうしてもカタチにならない。
ホントにカタチにするべきかどうか迷う。。。。

そうなんですよね、、、
建築学科だから、タテモノを設計したら、そりゃ簡単な訳です。
そしたら、卒業もし易い訳ですし、、、。
でも、じゃあ、ケンチクって何だろうか、、、?
すがたかたちのあるものだけが、ケンチクなのだろうか、、、?

すがたかたち のあるものだけを設計していけば、
世の中は変わって行くのだろうか、、、?
ハッピーな未来が描けるのだろうか、、、?
まじめに取り組めば、取り組む程、
深みにはまっていきます。

そんなコトを、各自、ほーんとに、にまじめに考えてくれたのが、とても嬉しかったですし、
表現はともかく、7人とも、自分のテーマから逃げずにフィニッシュ出来た事が、とても価値のある事だと思いました。
だからこそ、今回、悔しかった子もいるでしょう。

でも、僕がいえるのは、
とことんやるとね、、、、ぜーーーーったい、次につながるんだよ、ってコトだけかな。
そして、そうしていると、いつか、
ぜーーーーったい、、、、、、、自分が出会いたい人や風景に出会えるというコト!!!

さてさて、これから最後の第二課題。
たのしみたのしみ。。。。
これは僕が卒業設計の時に、机の前に貼ってたことばなので、
最後に紹介しますね。
誰も見ない夢を
誰も見ないカタチで
表現できる自由と権利を
100%保有しているのが、学生なのです。