大抵、1年から、1年半くらいで完成します。
まぁ、これを長いと思うか短いと思うかは、人それぞれ。
ハウスメーカーとかからすると長いでしょうし、
でも、公共建築とか、土木とか、橋とかは、着想から完成が数年後っていうのもざらです。

だから、建築土木で考えると、住宅は短い期間で完成するものですが、
同じものづくりでも、料理なんかは、大抵は長くても数時間で完成しますし、
グラフィックデザインとか、ウエブデザインとかは、きっと、割とスピード勝負でしょう。
オンガクも、壮大な曲もあるでしょうけど、一応は、短い期間でもできそうです。
他にもいろいろものづくりはありますが、
その中でも、ケンチクはどーしても、すぐにできないモノのひとつなのだと思いますし、
ためしにちょっと作ってみますか??っていうのも、なかなかできません。
それは、たぶん、「デカい」というのが、一番の理由なのかな?
それでも、まぁ、大抵は、1年前後で、模型だったものが、
実物となり、そのたんびに、喜んだり、反省したり、、、、、。
そういうペースが、いままでの僕の仕事です。

ちょうど、杉並区で設計中の「大山さんの家」が、もう設計も終わって、
着工目前だったんですが、諸事情により着工が3年程延期になりました。
早く完成して中で、大宴会をしたいのは僕らも大山さんも同じで、やまやまなんですが、
まぁ、それはそれで仕方がありません。
ただ、設計終わって、着工が3年後っっていうのは、
僕にとっては初めての経験で、実はちょっと新鮮だったりもします。
世の中、何でもかんでも、はやくはやくっていう感じですし、
僕らも、ケンチクは長いと言いつつも、その流れの中で生きています。
設計中のものは、一応のスケジュールの中で,あたり前に完成していくのですが、
その中に、「設計は終わっているのに、着工が3年後」っていう、おうちがあるっていうのが、
少し、不思議な気持ちなのです。
なんていうか、熟成期間というか、蒸らし期間というか、、、、。
ちょっと、贅沢な気分です。

同時に、今の自分と、3年後の自分は、確実に違うんだろうなぁ、、、とも思います。
3年後は、もう、40才になってますし、、、、。
だからこそ、
「よーし、変わらないでいるぞっ。」
っていう気持ちもあれば、
「3年後でよかったねぇ、、、、。」
っても思えるような自分でもありたいなぁ、、、とか、そんな事を思います。

そんな訳で、延期記念にホンモノは作れないから、その期間を楽しむために、なんか作ろうっ、と思い、
家のミニチュアのような木と真鍮製のぶんちんと、絵本を作ってプレゼントしました。
ぶんちん、結構可愛いです。メモ紙もはさめるようにしました。
おうちが、文房具になったような、、、。
こういうのも、延期がなければ考えもしなかったので、
ちょっと新鮮。
さて、そんな訳で、短いようで長い3年後。
どんな世の中なのでしょうか?
ホソダくんには、めでたく彼女ができて、倦怠期を迎えるころかな?
フジモンは、めでたくカフェオープン。
キクちゃんは、アルゼンチンに帰国??
あぁ、、、今のところ、どれも実現しなさそう。
たいして変わんなさそう、、、、、ですかねー。
しかし、3年後もいっそう魅力的な設計事務所でいないとっ、て思えて、
実は僕にとっては、ちょっと嬉しいハードルをもらったような、そんな気分なのでしたー。
40才かぁ、、、、、。
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