
雑誌の撮影で、ISANAにうかがった時、
大家さんの下窪さんに素敵なお話をうかがいました。

「にしくぼさん、にしくぼさん、ちょーど、昨日ね、、、、。素敵なことがあったのよ、、、」

突然、ピンポーン。
「となりのマンションの者ですけど、女性の2人組が、ISANAを内覧したいとのコト。
、、、、、いいですか??」
、、、、っていうからね、出てみたらね、、、。

なんとISANAのビラを握りしめた小学3年生の、女の子二人組、、、。
まぁ、女性は女性だったんだけどね、、、、、。
で、聞いてみたら、
「私たち、秘密基地を探してるんですけど、、、、、」
「で、できれば、あの、、、、緑の壁のお部屋がいいんですけど、、、、。」とのコト。。。。。

ちょっと、2人があまりに真剣な顔だからね、、、、こっちも真剣に対応しちゃってね、、、。
「そっかぁ、、、。もうね、あのお部屋は、借りる人が決まってるのよ。残念。。。。
うちの隣りだったら空いてるけど、、、。見る??」
と、下窪さん。
「あとね、、、、
お部屋を借りるにはお金がいるんだけどね、、、、。
お金、、、、、持ってるの??」

「、、、、、、、。」
「ふたりで、ナナセンエン、、、、。」

「、、、そっかぁ、、、。それじゃあ、足りないなぁ、、、。
じゃあ、お部屋は、大きくなったら借りるとして、
あそこのね、、、、緑の階段の下とかは、どう??ダメかなぁ、、?」
「、、、、あそこは、ドアがないからダメ。」(意外と、プライバシー重視。)
「それから、わたしたち、7人で使うから、広くないと、、、。」

「ななにん?? お友達??」
「えっとね、、、、私たちと、パパとママと、イヌと、、、、、、。」
「、、、、ふーん、そっかぁ、、、。
じゃあ、お部屋は貸せないけど、、、、うちで遊んでく??」
「、、、、うん。」

と、、、、、その後は、部屋を借りに来た事もすっかり忘れて、
下窪さんちでさんざん遊んで、おうちに帰ったそうです、、、、。
途中で、
「そういえば、お母さん、心配してない??ここにいるの知ってるの??」
と聞くと、
「わたしたち、5時に帰ればいいからっ!!!」
と、あっさり。
、、、て言われても、ちょっと不安なので、
帰りに、下窪さんが、2人にお手紙を書いて持たせたそうです。
「それがね、もー、可愛くってね、、、、。」

と、嬉しそうに話して頂きました。
もう、コドモ達の秘密基地の候補にしてもらうなんて、
設計者として、そんな嬉しいなコトはないですね。。。
緑も増えて、そんな、素敵な物語が、次々に起こりそうなISANA。
撮影も、「できれば、この場所は、雨の後の濡れた感じを撮影してもらいたいなぁ、、、。」
と、思っていたら、ちょうどそんな中での撮影。
雨の撮影なんて、カメラマンさんには、とても迷惑な話だったと思うんですが、
写真が楽しみです。

しかも当日は、入居者の方とも中庭でお茶を飲みながら、お話できて、
とても気に入って住んで頂いている御様子。
ホッとしました。
こういう機会、賃貸でめったにないと思うんですが、
まさに、大家さんの日々の心遣いの賜物だと思います。
地球からしてみたら、
トウキョウからしてみたら、
とっても、ちいさなちいさな場所の物語。
でもなぜか、とっても大きなものと、つながっている気がするのです。
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