
そうそう、高床のおうちです。

先日、ここに「さしだすデザイン」っていうのを書いたんですが、なにも、出っ張るだけがそうではありません。
坪井さんの家は、高床にした事で、
「地面をさしだした」おうちだと思っています。

でも、別に世のため人のためっていうコトじゃ、ゼンゼンなくって、
「近所のこども達、もぐりに来ますかね、、、?」
とか、
「上の歯が抜けたら、縁の下に、、、、」
とか。
設計中は、楽しげで、怪しげな、そんなコトしか、話したキオクがないんですが、、、、、。

でも、一番は、
「シキチって、地球のものだと思うんですよ、、。」
っていう、坪井さんの言葉から実現したおうち。

ただ、それだけの事ですが、敷地境界線というナワバリにこだわりまくるトウキョウでは、
なかなかこういう考え方、難しいなぁ、、っていつも思います。
僕も、坪井さんも、田舎出身だから、
「、、、、ですよねっ。やっぱ。」
って、一瞬で腑に落ちちゃったんですが、、、、、。

そんな訳で、
「ウチは、ニコさんのおうちの中ではかなりフツウな方ですよねー。」
って、坪井さんはおっしゃるのですが、
フツウって、人それぞれ。
まわりからすると、相当変わったたたずまいなんですが、
これが、坪井さんちのフツウ。

別に、エコとか、タコとか、時代の風潮とは全然関係ない、坪井さんの定規のはなし。
でも、結果的にたくさん土を残して、床下に風が流れ、水害にも負けないおうち。

とっても、楽しそうに住んで頂いてる御様子で、
しかも、
縁の下含めて、用途不明確な場所がたくさん残してあるおうちなので、
どっちかっていうと、これからがたのしみなおうちです。

家は、設計が始まった瞬間から、人のものなので、
まぁしかたなく、いったん完成して引き渡すのが宿命ではあるのですが、
その後、どれだけいろんなモノごとや状況を受け入れながら、変わっていけるかっていう
フトコロの深さが、実はいちばん大切なのだと思います。
そういう意味では、完成はまだまだ。
10年後が楽しみなおうちです。!
いつか完成するのかは、、、、、知りませんが、、、、、。
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