2011年01月15日

溝口さんの家

去年、完成した甲府の溝口さんの家

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久しぶりに、雑誌の撮影のため、お邪魔してきました。


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このおうちは、約築30年の木造のおうちの全面リフォームなんですが、
1年たって、溝口さんちらしい、というか、とっても素敵に住んでいただいていました。


いやー、、、、いい家!

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家、っていうか、コドモ達の巣、でしょうか?

りーっぱな、巣になっていました。


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リフォームと新築の違い。

うーん、、、ひと言でいうと、「不自由さ」でしょうか?

でも、僕がここで思っている不自由さって、悪い意味というより、むしろいい意味です。
例えば、壊せない壁や柱があったり、梁があったり、変えられない高さがあったり。。。

そういうのって、計画をしばる悪条件のようですが、
逆にそれが、シンチクだったら考えなかった様なアイディアが産まれるきっかけになります。

それは、実はリフォームに限らず、新築の敷地条件や、コスト、要望、周辺環境、、、等
の一見不利な条件も、
まーったく、同じ解釈を僕はしているんですけど、、、、。

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たとえば、このおうち、
1階を、コドモ達がよじ登れるような高さの2階建てのように考えたのですが、
これは、実は、もともと1階が天井の割と高いリビングとして作られていて、
そのままで子供室にしちゃったら、コドモ達にとっては、天井が高すぎだなぁ、、、って思ったのが
ひとつのきっかけでした。

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そして、壊せない柱や壁は、そこにあるのを前提として、それを受け入れるように
計画するので、おのずと不思議な広さや、納まりが生まれて、たぶん、イチから設計する時には
設定しないような広さのスペースができたりもします。

不自由さって、実はものすごい自由への近道なのかも知れません、、、。

不自由だから、たくさんの「しょーがない」がある訳ですが、
「しょーがない」を気楽に受け入れると、思いもしなかった楽しさに出会えたりします。。。

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たとえば、じゃあコドモが増えたら、、、。

10年後、コドモ達が大きくなったら、、、、。

想定する未来は分からないですし、もしかしたらこのまんまで、コドモ達が
大人になっても住んでるかも知れないし、ある時、破綻するかも知れません。


もしかしたら、僕たちが設計したこの家は、10年後の不自由を作っちゃったのかな、、、
っていう気もします。

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でも、不自由ってことは、
その先には、もっと楽しい展開がある訳で、

そして、そもそも、不自由って、大人目線の価値観な訳で、
溝口さんちの子供部屋を見てると、なんと自由に使ってくれてるんだろう、
コドモ達は、なんと自由なんだろう、、って、
嬉しくなってしまいます。


、、、と、そんなコトを、取材の中で、考えながらお話をしました。


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家って、なんだろう?

家って、なんだろう?


学生の時から、ずーっと考えてきて、
申し訳ないですが、
いまだに答えは分かりませんが、


溝口さんちは、まさに「家」になってたなぁ、、、、。



家って、作るもんではなく、なるもの、、、ってことだけは、
分かってるんですけど、、、、。


posted by 西久保毅人 at 23:25| 2011.1月の気づき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする