
いよいよ、オトナでいうところの、2階。
そもそも、溝口さんの家は、2階が個室だったので、
下の写真のように天井もなぜか妙にひくく、

個室はたくさんあるんだけれど、なんだか全部が風の抜けない納戸のよう
なマドリでした。せっかく、まわりの景色はいいのに。。。。

そんな訳で、とりあえず天井や壁を全部はがしてみる事から
始めました。

こういうのが、リフォームの面白いというか、感動的なとこなんですが、
解体して、骨組みだけになってみると、いろんなところから光がさして、
古いけれど、とっても美しい骨組みが現れました。

建物そのものは、御両親が27年前にこだわって作られただけあり、
しっかりとした良い材料が使われていましたし、きっと腕のいい大工さんが
作ったんだろうなぁ,、、、という事を随所に感じることができました。
なので、シンチクでは作れないような、
風格のある骨組を最大限生かしたような家にしたいなぁ、
ということを工事中もずっと考えていました。

さて、オープンハウス。
ネコとコドモは、余計なコト考えないので、
気持ちいい場所さがしの名人です。

ちょうど、天気もよかったので、
我が家のコドモ達は、ピクニックにでも来たかのように
我がもの顔で、過ごしていました。

1階と同じく、2階もある意味2階建て。
大きな古い骨組みの中を、くるくると回遊できるような構成なので、
風通しも良く、かくれんぼ、しほうだいです。

明るい場所、暗い場所、

高い場所、低い場所、

コドモ達にとっては、
いつまでも終わりのない場所。

一日同じ場所にいるって、コドモ達にとっては、
意外と難しいこと。
たいてい、「もう、飽きた、、、、、カエル、、、、」
てことが多いです。

でも、その時々、気持ちいい場所が移り変わり、いろんなシーンのある
この家では、おのおの、気ままに過ごしていました。
ホント、コドモは僕の中では、大切なものさしです。

あと、大切なのは、材料がタフであること。
傷も、汚れも味わいになるような素材であること。
僕は、コドモ達に、極力「壁さわるなっ。」とか、いいたくない。
だって、住みはじめて手袋つけて生活する人なんかいないもの。
そういう意味では、コドモ達の垂れ流されるエネルギーを
いくらでも吸収して、しまいそうな素材でできた家。
おまけに、溝口さんちはネコもいることですし。。。。。。

ずいぶん長くなりましたが、これまでの27年間から、さらに数十年、
楽しんで住みつぶしてもらえそうな
古くて新しい楽しいお家になりました。
僕はまたいつもの、「このイエ、もらいたい」病です、、、、。
さてさて、帰りの電車の中。
まぁ、ソラとリンタロウはアホだからいいけど、
最近ノノは、
「ねぇ、、、なんでノノんちは、パパが設計したおうちじゃないの、、、、?」
とそれがかなり不満な様子。
、、、、まぁ、それは、オトナの事情ってやつだよ、、、、。