2009年10月08日

うよ きょくせつ

今週の土曜日10月10日に、浦安市で完成しました「栗村さんの家」
のオープンハウスをします。


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僕も栗村さんの紹介して頂くまで知らなかったのですが、
駅から少し歩いた川沿いに「フラワー通り」という小粋な通りがあって、
その行き止まりあたりが敷地です。


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川沿い、っていうのがこの街の最大の魅力でしょう。谷中や根津のような
お寺や路地の多い街で雰囲気は似ているのですが、東京湾につながる川がある、
というのがいわゆる下町と、おもむきが決定的に違うところです。


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そんな街に惚れ込んで土地を購入された栗村さん。

そんな訳で、じゃあ、栗村さんはこの街のどんなとこに惚れたんだろう?

そんなコトから、設計を始めました。


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下町風情、という言葉があるように、この街も浦安ならでは、という民家や
商店、路地があり、おばあちゃんがとっても良く似合う街。スケール感がとても
よいのです。でも、そんな雰囲気をつくっている建物はほとんど昭和の建物で、
保存される程の由緒がない限りはどんどん建て変わっていきます。
2mに満たない通路にしか接道しない建物は、現行法でははっきり言って違法な訳で
建て変わる度ごとに道がきっちりと広くなります。

とくに、谷中や根津でも同じですが、こういう街は商業地域の場合が多いので、
容積率がやたらと高いので、建て変わる度にムダに大きな建物へと変わってゆきます。
要するに、こういう街はなくしちゃえっていう数字。


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そういう変化に対してなんとかならないものか、、、?っていうコトを
考えながら進めました。

栗村さんのシキチは、ちょうど広いシキチを3つに分けたうちの一つ。
それぞれが、50〜60u程度。
もし、3つ合わせて設計ができたら、それぞれの住環境も良くなるし、
街並に対しても提案ができるんじゃぁないか、、?


そんな、頼まれてもいない事を思いつき、
土地を売ってる不動産屋さんにプレゼンをしにいったり、、、、、。


不動産屋さんは、良い方で、新聞の広告にまでしてもらったり、
ご尽力いただいたのですが、この幻の3棟案は実現しませんでした。


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こういう、プロセスを改めて見直すと、
あいかわらず、僕は、ムダな動きが多いです。

卒業設計も、そういえば正月あけてから最初からやり直したしなぁ、、、、。

好きなサッカー選手も、日本では昔の北澤やゴン中山。
海外では、オランダのダビッツやスペインのセナ。

要は、ムダに動きまくる犬キャラです。。。。。


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言ってしまえば、街にとっては、55uの小さな小さなシキチの話。
何ができても、たいして変わんないよ、、、というのが事実かも知れません。


でも、そんな紆余曲折を共有しながら進む事が、
家造りの一番の楽しみだと思っていますし、
そういうプロセスを経たからこそ、うまれた すがたかたち だったと、
栗村さんの家に行くたびに思います。

もしかしたら、街も生き物のように寿命があるのかも知れません。
でも、もし街が生き物であるのなら、
子供達が親から遺伝子を引継ぐように、
僕たちが作った小さな家も
この街の遺伝子を、少しでも引継いでくれたら嬉しいです。


まぁ、要は「惚れる」ってコト。


僕はいつもそこからスタートしたいと思っているのです。



楽しい街なので、ぜひ足をお運び下さい。





posted by 西久保毅人 at 13:52| 2009.10月〜12月の気づき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする