もう、ニコでは恒例になってしまったセルフペイントをしました。
コドモでも誰でも塗れるポーターズペイント。
いつもは完全セルフペイントですが、今回は久しぶりに職人さんにも
来て頂きました。

まぁ、誰でもペンキ塗りは初めてですし、しかも自分の家の壁。
現場はプロの職人の聖域です。
だから、子供達からも、
「どうやればいいの?」
という質問が必ずあります。
答えはもちろん、
「あのねぇ、テキトーにポンポンやればいいんだよ。」

うちの子達もそうですが、学校で習う事でも、ゲームでも、サッカーでも、
何でも世の中方法論だらけ。
オトナの社会も基本的に、マニュアル社会です。
最近は何かにつけて、保証とか、保険とか、責任とか、、、、。
コドモとプールに行っても、写真すら取れません。
コドモの名簿をつくるにしても、「コジンジョウホウが、、、、。」
と、名簿すら簡単につくれない世の中。
こういうのは根本的に間違ってる気がするんですけどね、、、、。
とにかく、テキトーが許されない世の中です。

だから、
「テキトーにやるんよ、テキトーに。」
っていうと、子供達は、最初キョトン、、、、、とします。
でも、やり始めると、何かから解き放たれたように、
みんな夢中で作業するのがフシギです。
そういえば、職人さんにも良くいうなぁ、、、、。
「あの、、、、、もっとガーッとテキトーな感じでお願いできますか?」
そういうと、やっぱり職人さんもキョトン、、、、とします。
「いやー、それじゃぁ、クレームついちゃうからよー。」
そんな感じで、最初はひき気味ですが、塗り始めると、
楽しそうにやって頂けるのがフシギです。
ある時なんかは、そんな風にして仕上がった外壁を、
自分の仕事がない日にわざわざ来て、
さも誇らしそうに眺めていらっしゃる職人さんもいました。

僕は必ず、家の中に、「テキトー」でいい場所をつくりたいと思っています。
職人さん達のプロしかできないビシッとした部分と、
「テキトー」な部分。
全体としてはほんの一部の「テキトー」な部分が、家への愛着になり、
その家を建物から「私たちの家」に引き上げてくれます。

最近では、
「我が家はナニ色塗りましょうか?」
なんて、設計の前に色や素材感のお話入る人も、
ニコのお客様には多くて、ホント嬉しい限り。
素材と、色と質感が共有できたら、
「私たちの家」はできたようなモノなのです。
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