2009年06月26日

「地面は地球のもんだろっ。」

ケンチクの仕事の最終形は、地上にあらわれる目に見える部分です。
なので、その建物の下については、出来上がると見る機会がないのだけれど、
小さな住宅にしろ、大きな建ものにしろ、
ケンチクの現場で、一番迫力があるのは、ただただ穴を掘る、という
土工事です。

ひたすら掘る、という、この行為だけは、どんなに
世の中便利になって、次々と新しい便利グッズがうまれる世の中になっても、
大昔から変わらない風景だし、だからこそ、なんか初原的な魅力があるのかも
しれません。


近所に荻窪団地っていうのがあって、ちょっと味のある建物だったのですが、
老朽化のため建て替えが進んでいて、
ピアノに行く時に、いつもちょっと覗き見をしています。

公団だけに、シキチはもう、ホントに無駄に広くて、
しかも、そのシキチが3mくらいの塀で囲まれているので、なんか極秘工事が
行なわれているような不思議な風景なのですが、先日ちょっとのぞいてみたら
ちょうど、基礎工事でひたすら穴を掘ってるところでした。

589.jpg

穴を掘ったら、もちろん残土が出ます。
やっぱりシキチがべらぼうに広いだけあって、
穴も大きければ、掘った事で発生する土も半端なく、掘った穴の隣りには、
大きな山が出来ています。

しかも、どうやら敷地内には大きな保護樹林があったようで、
ところどころに出来た丘の上に、大きな木が残っていたりして、
もう、なんかちょっとした遺跡のような風景。

ちょっと圧巻でした。
工事現場っていうより、風景として魅力的。

あー、登りたいな、あの山。

どうせつまんない建ものに建て変わるくらいだったら、
しばらくこのままの遺跡公園にして、10年くらいほったらかしてくれないかなぁ、、

街の子供達の、人気の遊び場になることは間違いないのだけれど、、、、。

とも思うし、ちょっとこの都会のど真ん中では、なかなかお目にかかれないような
迫力ある風景なので、塀だけでも取り払ってみんなが見れるようにしてくれたら
いいのに、、、。と思います。

まさに、「地球をいじくってる。」

ような風景です。


さて、先日、新築のご相談にいらしたご家族といろいろお話した際に、


子供達には、スイカの種は、やっぱ、外にベッてさせたいんですよーとか、
じゃあ、歯が抜けたら、縁の下に投げ込めるようにしましょうかね、、、とか、
オトコのロマンをいろいろ話しているうちに、なんとなく地面の話になって、


ふと、

「地面は地球のもんだと思うんですよー、やっぱ。」

と、購入されたご自分の土地に対しておっしゃっていて、
もう、なんか感動してしまいました。


そうなんだなー。
ケンチクをつくれば作る程、おおわれていく地面。
自分の仕事と真逆のコトなのだけど、だからこそ、地面に真面目に向き合わないと
いけないなぁ、、、と思うのです。

590.jpg

と、そんな訳で、あんまり感動しちゃったので、その他にも、

キッチンはどうとか、
リビングはどうとか、
お風呂はどうとか、、、、

いろいろご要望をうかがったような気はしますが、

「地面は地球のもんだろっ!」

以外は、よく覚えていません、、、、、、。


たくさん聞くわりに、自分の興味のあるところにしか食いつかないのは、
まぁ、いつものコト、、、、、。
でも、大丈夫です。

僕は素敵な一言だけで、
木にも登れば、
そらも飛べちゃう気がする、
かなり幸せなタイプなので、、、、、。




、、、、、、大丈夫です、、、たぶん、、、。


posted by 西久保毅人 at 18:19| 2009.4月〜6月 の気づき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする