2009年05月29日

ケンチクの足もと

阿佐ヶ谷に行ったついでに、
久しぶりに2年前に、ちょっとした増築をさせていただいたイドリスへ
寄ってみました。

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イドリス、っていうのは、このご家族に名付けられた、場所の地名みたいな
もの。
平屋部分だったところをちょんぎって、黒い板張りの2階建てを増築しました。

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写真では分からないけど、この黒い部分、約6帖の2階建て。
なので、入り口のニワ部分は、やく4.5帖くらいです。

1階にお風呂、2階に子供部屋を作って、ハナレのように渡り廊下でつなぎましたが、
とにかく小さい。

約3坪の、ニコでの史上最小のケンチクです。


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でも、小ささと優雅さって、ゼンゼン関係ないんだなぁ、と
この場所を訪れるとつくづく感じます。
たった4.5帖くらいのスペースに、ご家族によってしつらえられたたくさんの
植物。種類も豊富なのに、なんか自然に生えてきたような感じで、
アプローチがとても長く、立体的に感じます。

まぁ、ぐねっとした設計もいいんだけど、、、、、

でもそれより何より、植栽のセンスですね。

細い路地なのですが、歩く人が皆立ち止まりたくなるような
そんな素敵なばしょです。

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最近、ケンチクの足もとが気になってしょうがありません。

僕の仕事は建ものを設計する事ではあるのですが、
逆にいえば、空地をどう残すか?っていう仕事ともいえます。

いわば、土をどう残すか?っていう仕事。

高さ1.2mより下の世界。

オトナは気がつかないけど、子供達の目線に残る風景。

土があって、ミミズがいて、虫がいて、雨のしみ込む場所。

エコとか、タコとか、そんなことより、
子供達に残すべきは、きっとこんな風景。




posted by 西久保毅人 at 23:24| 2009年の気づきとカンサツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする