2008年09月04日

なんもいえねぇ、、、。

最近の雨続きで、なかなか工事が思うように進んでいなかったのですが、
ようやく白柳さんの家が、上棟し、たる木が全部かかりました。

335.jpg

スゴい迫力で、北島コースケ風にいうと、


なんもいえねぇ、、、、。超かっこいいっす、、、、。




大きなワンルームのようなスキップフロアなのですが、
屋根も段差のある二枚に分かれています。
そして、現しになる構造の垂木は、巾6pX高さ30pの無垢材を
約30センチピッチに入れていくという大変手間のかかる設計なのです。


しかも、平面も、ギザギザなので、たる木ももちろん、全部長さが違います、、。

336.jpg

とにかく大変手間のかかる仕事なのですが、
若い職人さんたちが頑張って、実現してくれています。




下の写真は、環八沿いで工事中の、BM荻窪という5階建てのコンクリートの
小さな賃貸マンションです。

ここでは、中央の階段室回りを、曲面の壁にしています。
よく、

「図面書くのは簡単だけどさー、、、、。」

と言われますが、曲面を作るには、まず、曲面の型枠というのがいる訳で、
コンクリートを流し込むためだけの型枠なのに、工場で特殊加工して
現場で組み立ててもらっています。

ただでさえ、狭い敷地で、工事環境は良くないのですが、
職人さんに妥協はなく、最後にはがしてしまうのがもったいないくらいの、
きれいな曲面の型枠に仕上がっています。

337.jpg


こういうのを作ってもらうと、

やっぱり、5年くらいは、型枠仕上げという事で、、、、、

と、いつも思うんですけど、やっぱ、ダメかなぁ、、、、。


338.jpg


お金をもらって、設計を頼んで頂くからには、
どの物件も、自分なりのベストな答えを探すのが仕事というもの。

もちろん、その答えは、それぞれですが、その場所、ご家族やオーナーの顔を
思い浮かべながら、「これだっ」と思える空間を思い描きます。


でも、それは、同時に実現してくれる職人さん達がいて、
初めて成立する事でもあります。

どんなに素晴らしいアイディアでも、だれも作ってくれなかったり、
べらぼうに高額なものであれば、決して実現できません。
それが、ケンチクが芸術と違う所です。


ぜったい、一人では出来ない。


それが、僕のケンチクが好きな所だし、醍醐味でもあります。
だから、ホント僕は、工務店や職人さん達に恵まれているなぁ、、、

としみじみ思うのです。


どんなに難しそうな事でも、なんとか実現しようと知恵をしぼってくれる。


そんな力強い味方がたくさんいるから、
僕らは、設計で、妥協のないベストな解答を追い求められるのです。


どんなに最高のパスでも、
そこに走り込んでくれるフォワードがいないと、ただのミスパスでしかない。

でも、どんなパスでも余裕で追いついて、シュートしてくれる選手がいれば、
攻撃のバリエーションやイメージは、無限に広がります。


そんなフォワードだから、ちょっとこっちが楽しようとすると、


「西久保さん、そんな簡単なパスじゃ、つまんないんだよねぇ、、、。

 ワクワクしないっつーかさぁ、、、、。」


なんて、言われちゃうかも知れませんから、僕らも日々、
より良いものを目指さないといけないのです。


まぁ、そんな訳で、あんまりパスが良すぎて、



そのままゴール、、、、



ていう事にだけはならない程度には気をつけて、
最高のパスコースを日々探していきたいと思う、今日この頃でありました。































posted by 西久保毅人 at 23:26| 2008年の気づきとカンサツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする