
写真だけ見ると、どこかの国の遺跡のようですが、
世田谷で工事中の吉原さんの家の現場です。
地下の型枠がはずれ、何となくイメージ通りに仕上がりました。
初めてですが、荒々しいラーチ合板型枠のコンクリートも、
アーチ型の開口をつけると、なんとなくいつもより親しみやすく、
そのコントラストがなかなか良い感じです。
この調子で、地上部分も徐々に立ち上がってきます。
モロッコの住まいのような、、、、という奥様のお話から始まった吉原さんの家。
ただ表面的に、タイルをはったり、、、、のモロッコ風、とかではなくて、
その空気感、素材感、など、性能過多で、日本の住宅で失われてしまっているような
豊かさや大らかさを実現したいと考えています。
何十年、とかの単位ではなく、何百年。
小さな住宅ではありますが、
そんな壮大な時間の流れを思いめぐらすような
スケールの大きな空間にしたいと思っています。

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